オレワチャンピオンが巻き返す
昨年のナナカマド賞は、デビューから7戦無敗で断然1番人気のホクショウムゲンが連勝ストップ。坂の中腹で止まって8着に終わりました。また、2012年にダイコクパワーがゴール手前で隣のコースを走って1着→5着降着になったこともありました。確かに2歳馬の初めての重賞だけに何が起こるかわかりません。
しかし、大きな傾向で見ていくと、やっぱり前哨戦の青雲賞や、牝馬ならばいちい賞を使っている馬が断然優勢。一昨年の1番人気馬キタノリュウキも青雲賞を使わずに、このレースでは6着に終わっています。3年前のセンゴクエースのような馬が、その事実を曇らせてしまっているのですが、このことを忘れずに予想を組み立てたいです。
よって、◎には、青雲賞の2着馬オレワチャンピオンを推します。この馬は昨年のホクショウムゲンのように勢いで障害を上げるというよりは、力でグイグイ押していくタイプ。過去のナナカマド賞のレース映像を見ても、押して障害を上るタイプのほうが通用しているし、後々強くなっていることが多いので、この馬の巻き返しに期待しました。
〇は、青雲賞では障害で膝をついて9着も、前走ではしっかりと障害を修正できたジェイコマンダー。これまでオレワチャンピオンと8戦して5度も先着。しかし、今回で本命にしなかったのは勢いで障害を上げるタイプだから。青葉賞の敗戦も、勢いで障害を上げようとしたけど、意外と重くて膝をついてしまったような内容でした。しかし、障害さえ上がってしまえば、強い馬。決め手があるので対抗評価としました。
▲は、デビューから掲示板を外したことがないのが魅力のハマノダイマオー。障害も上手いほうですが、これといった武器がないのが弱点。これまでも障害力が求められるレースになればオレワチャンピオンが先着し、決め手が求められるレースになれば、ジェイコマンダーが先着している形。しかし、重賞の今回は、ジェイコマンダーが青雲賞の二の舞にならないとは限らないので、3番手評価としました。
あとは△に前々走では◎〇▲馬を相手に、先行策から粘り勝ちしたミスタカシマ。同世代の牝馬に敵なしのこの馬は、前走いちい賞を勝って当然ですが、今回はそのぶんハンデが背負わされることがマイナス。しかし、2歳トップクラスの牡馬が相手でも通用してきただけに、ここも侮れません。
他ではA-1クラスでは、長らく障害に苦しんでいましたが、じっくり仕掛けた前走では、障害を無事にクリアしたカネサダイマオー。この馬も決め手があるので、障害さえズムーズならば怖いタイプ。ただ、けっして障害が得意なタイプではないだけに、一番下の評価しました。
◎ (9)オレワチャンピオン
○ (1)ジェイコマンダー
▲ (6)ハマノダイオー
△ (5)ミスタカシマ
△ (4)カネサダイマオー
馬複
1-9 3000円
9-6,5,4 1000円 計3000円