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6/19旭川記念予想 須田鷹雄

2016年6月17日(金)

オッズパーク杯1、2着馬のリピート

 金曜から土曜にかけての雨が、馬場にどの程度影響を残すのか難しいところ。こればかりは考えても仕方ないので「極端に重いことだけはない」という前提で予想したい。

 長らく古馬重賞では「前回の重賞で好走した馬を敢えて買わない」と提唱してきた私だが、現6歳世代はこれから上の世代を完全に凌駕してくる可能性があると思う。まして今回はまだ重量がそれほど重くなっていない局面。オッズパーク杯の1、2着、◎オレノココロ、○コウシュハウンカイをもう一度リピートしたい。勝ち切る魅力の◎、安定味の○という感じだが、ここでは馬券上並列の扱いとして1着候補とする。
 
 ◎○とも人気だけに、2着以下を絞るかひねるかしなくてはならない。ここはひねるより絞るレースと考え、▲フジダイビクトリー、☆ニュータカラコマまでの競馬と期待する。キタノタイショウはまだ買うタイミングではないと判断。オイドンは展開次第でアタマまである馬だが、脆いときは脆いので、今回は敢えて拾わないことにする。

 ◎8オレノココロ
 ○6コウシュハウンカイ
 ▲9フジダイビクトリー
 ☆4ニュータカラコマ

 3連単
 6,8→4,6,8,9→4,6,8,9 500円 計6000円

6/19旭川記念予想 斎藤修

コウシュハウンカイの連覇に期待

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

 ◎6コウシュハウンカイ
 ◯8オレノココロ
 ▲1オイドン
 △4ニュータカラコマ
 △2キタノタイショウ
 △9フジダイビクトリー

 3連単
 6→8→1,2,4,9 1000円 計4000円
 8→6→1,2,4,9 500円 計2000円

今週の見どころ(6/18~6/20)

 6月19日(日)のメインには、重賞・旭川記念が組まれています。先月実施された、ばんえい十勝オッズパーク杯から7頭が参戦しており、ほぼ再戦。当時から基礎重量(オープン)が50キロ重くなっての争いとなります。ばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬は賞金別定重量の加増があるためか、このレースでは苦戦傾向があり、2007年以降の過去9回で、両レースとも勝ったのは、11年カネサブラック、13年キタノタイショウのみとなっています。

【第5回開催4日目】
 6月18日(土)のメイン第10レースは、ジュノー特別(B2級-1・2組決勝・20:10発走予定)。B2級-1組(6月11日)、B2級-2組(12日)の両予選上位馬による一戦です。
 B2級-1組予選の3着馬◎マゴコロに注目します。第2障害離れた6番手クリアから鋭く伸びて、4頭横一線の3着争いを制しました。出走取消明けで状態面がやや心配されましたが、それを払拭。今回は叩かれた上積みが見込めるのに加え、ペースが落ち着く特別戦なのも歓迎でしょう。
 ○ホンベツイチバンは、近4走が3、3、1、2着の好成績。使われつつ本来の動きが戻ってきました。2開催前の黒岳特別(5月30日・B2級-2組)で2着に退けたホクショウマックスに、前走B2級-1組予選(2着)では借りを返された格好ですが、リベンジなるでしょうか。
 その▲ホクショウマックスは、過去のB2級特別(混合戦除く)では黒岳特別を含め3戦して2着2回、3着1回の好成績。障害巧者で、ここも上位争い必至でしょう。
 △スーパータイトルは、黒岳特別3着で、B2級-2組予選5着。障害に自信を持っているだけに、変わり身を期待したいです。

【第5回開催5日目】
 6月19日(日)のメイン第10レースは、今季の古馬重賞第2弾・第47回旭川記念(20:10発走予定)。5月のばんえい十勝オッズパーク杯を制しているオレノココロのみ賞金別定10キロ増の780キロ。その他の牡馬は770キロ、牝馬は750キロでの出走です。
 注目はこのレース2連覇を目指す◎コウシュハウンカイ。昨年のこのレースが古馬重賞初勝利で、その後、重賞2着3回、年度末のばんえい記念でも初挑戦で3着。負担重量面で厳しい5歳シーズンに大きく飛躍しました。今季も、ばんえい十勝オッズパーク杯2着など4戦1勝、2着2回、3着1回と好調な滑り出し。春競馬の軽めの負担重量も得意なので、今年も好勝負必至といえます。
 ○フジダイビクトリーは、一昨年のこのレースが古馬重賞初制覇。その後の2年間で、4つのタイトルを積み重ね、そのなかには昨季のばんえい記念も含まれています。700キロ台後半の重量では各馬、障害でさほど苦労しないため、障害力勝負のこの馬にとってのアドバンテージがありませんが、昨年も2着と好走している相性の良さも買って対抗です。
 ▲オレノココロは、コウシュハウンカイと同じ6歳でライバル的存在。昨年もばんえい十勝オッズパーク杯を制し、唯一の賞金別定10キロ増で臨んだこのレースではブービーの9着でした。とはいえ、昨季は秋から重賞で出走機会3連勝をやってのけるなど地力強化は明らか。今回は昨年のようなレースはしないでしょう。
 ばんえい十勝オッズパーク杯4着△ニュータカラコマにも警戒が必要。×オイドン×ホクショウユウキらも障害のデキひとつで上位争いに加わってきそうです。

【第5回開催6日目】
 6月20日(月)のメイン第10レースは、ゴールドトロフィー(3歳以上選抜・20:10発走予定)
 昨季の勝利数が多かった3歳以上の馬による選抜戦で、A1級のトレジャーハンター(670キロ)からB4級の牝馬スターダスト(600キロ)まで最大70キロものハンデ差がつきました。過去の傾向を見ると、トップハンデ馬は苦戦傾向があり、近2回では3着以内に4歳馬が2頭ずつ入っています。
 注目は4歳牝馬の◎アスリート。3走前のスーパージョッキー賞(B級選抜)では、オープンからの降級馬アサヒリュウセイを振り切って逃げ切ると、前開催のライラック賞(6月6日・4歳オープン)は今回と同じ620キロで、第2障害2番手クリアから抜け出して快勝。今季2勝がともに鮮やかな勝ちっぷりでした。620キロは克服済で、トップハンデのトレジャーハンター(オープンからの降級馬)と50キロ差ということを考慮すれば、ここは軸との評価が妥当でしょう。
 4歳の牡馬○バウンティハンターは、前走のライラック賞が4着でしたが、大外枠に入ったためか追走にスムーズさを欠いていた印象。前走から10キロ軽くなるのも有利で、障害力を生かした積極策で巻き返しなるでしょうか。
 ▲トレジャーハンターは、昨季オープン-1組特別で勝利している実績断然で、先行力も若馬にヒケをとりません。あとはハンデ差を克服できれば、というこになりそうです。
 4歳の牡馬△イノリノチカラは、このところテンに置かれる面が目立ち、ライラック賞も見どころの少ない7着。しかし、切れる末脚を持っているので、流れに乗れれば見せ場以上も見込めます。

今週の見どころ(6/11~6/13)

2016年6月10日(金)

 6月13日(月)のメインには、3歳オープンによるとかちダービーが組まれています。7月31日に実施される重賞・ばんえい大賞典へ向けての一戦ですが、2歳シーズン三冠の勝ち馬の登録はなし。ハンデ差も小さいことで、実力伯仲の好レースが期待できそうです。

盛岡競馬場でのイベントはこちら

【第5回開催1日目】
 6月11日(土)のメイン第10レースは、鹿追町競馬会杯(B1級-1組混合・20:10発走予定)。A2級、B1級4頭ずつによる争いです。
 前開催の水無月特別(A2・B1級決勝混合)で1番人気・3着◎アオノレクサスに引き続き注目。ひと腰2番手で第2障害を越えると、急激に失速することなく歩き切りました。1着ソウクンボーイ、2着キタノサムライ、3着アオノレクサスという入線順は、2開催前に実施された同じくA2、B1級混合によるエメラルド特別(B1級-1・2組決勝混合)と同じ。今回は両レースの1、2着馬が不在なら、巻き返しが見込めそうです。
 ○ホクショウメジャーは、前走の水無月特別で5着。雨中のレースのハイペースで、押していったぶん最後に息切れしましたが、障害はひと腰3番手で切っていました。今回の相手関係なら、反撃可能と見ます。
 ▲アサヒメイゲツは近2走では末脚不発も、今季初戦からB1級-1組(混合戦含む)の特別戦を2連勝しています。前半の位置取りと障害のタイミング次第で、一発がありそうです。
 4歳馬△コウリキも決め手勝負タイプ。今季初戦となったA2級混合の特別戦では、大きく離れた障害6番手から3着まで押し上げており、流れが合えば警戒が必要でしょう。

【第5回開催2日目】
 6月12日(日)のメイン第10レースは、シルバーカップ(A1・A2級混合・20:10発走予定)。A1級3頭、A2級7頭による争いです。
 各馬の力量接近で混戦模様ですが、ひとまず◎ヤマノウンカイに期待します。オープンからの降級馬で、今季開幕から青葉特別、さつき特別(ともにA1級混合)で連続2着。いずれもトレジャーハンターには完敗でしたが、相手が悪かった印象です。前走のA2級戦では7着と敗れているものの、障害力が生かせる特別戦の今回は好位で運んで巻き返しなるでしょうか。
 ○セイコークインは、前走のオッズパーク賞スタリオンカップ(3歳以上選抜)が強い勝ち方。ハンデ差はあったものの、スムーズな障害クリアから、ニュータカラコマ、フジダイビクトリー、オレノココロのオープン馬3頭を従えてのゴールで、目下の充実ぶりをうかがわせます。青葉特別4着、さつき特別3着で、ともにヤマノウンカイには先着されているため対抗評価ですが、得意な時計勝負になれば逆転も一考です。
 ▲カイシンゲキは、前走スタリオンカップが8着でしたが、自己条件戦なら見直しが必要でしょう。
 前走の水無月特別(A2・B1級決勝混合)で4着△サクラリュウ、同7着△ダイコクパワーは、流れに乗れれば上位食い込みもありそうです。

【第5回開催3日目】
 6月13日(月)のメイン第10レースは、とかちダービー(3歳オープン・20:10発走予定)
 5月16日に行われたとかち皐月賞(3歳オープン)は2、1、3番人気での堅い決着。今回はそのほぼ再戦で、ハンデ差も同じく最大20キロなら、当時の上位馬を素直に信頼する手でしょう。
 注目はとかち皐月賞の勝ち馬◎キタノリュウキです。第2障害を2番手で越えると、ゴール手前20メートルで抜け出し快勝。障害離れた5番手クリアから追ってきたプレザントウェーにコンマ8秒差まで迫られましたが、着差以上の強さでした。B3へ昇級した近2走はこの馬の競馬ができていませんが、同世代限定のここなら中心視できます。
 ○ムサシブラザーは、とかち皐月賞では優勝争いには加われませんでしたが3着は確保。その後2走は、B4級の平場戦で逃げ切って連勝を決めており、好調です。
 とかち皐月賞2着の▲プレザントウェーは、近2走ではムサシブラザーの2、2着と連敗中ですが、差はともにわずか。堅実な末脚は魅力で、早めに障害を越えることができれば勝機もありそう。
 とかち皐月賞へ不出走だった2頭では、△ショウヘイに注目します。3月20日のオッズパーク杯若草特別(3歳牡馬オープン)が2着で、プレザントウェー(3着)、キタノリュウキ(5着)らに先着。ここも障害のデキが勝負を左右しそうです。

今週の見どころ(6/4~6/6)

2016年6月 3日(金)

 6月5日(日)のメインには、オッズパーク賞スタリオンカップが組まれています。昨季のリーディングサイヤーランキング(3歳以上)1~5位の種牡馬産駒の通算収得賞金上位馬による選抜戦です。過去3回の連対馬6頭中4頭を占めるのがウンカイ産駒。今回もフジダイビクトリー、オレノココロの強力布陣で臨みます。オープン馬にとっては、6月19日に行われる重賞・旭川記念の前哨戦的な意味合いもあり、見逃せません。

【第4回開催4日目】
 6月4日(土)のメイン第10レースは、水無月特別(A2・B1級決勝混合・20:10発走予定)。A2級(5月28日)、B1級-1組(29日)の両予選上位馬による一戦ですが、各馬の力量差が小さいため、クラスハンデで10キロ軽いB1級勢に魅力を感じます。
 なかでもB1級-1組予選3着◎ソウクンボーイに注目します。目下、障害が安定しており、前々走のエメラルド特別(5月21日・B1級-1・2組決勝混合)では第2障害2番手クリアから抜け出すと、キタノサムライの追撃を振り切って勝利しています。前走の予選ではキタノサムライの逆襲に遭い、9秒0差の完敗でしたが、特別戦となる今回は逆転が濃厚でしょう。
 その○キタノサムライは、エメラルド特別2着、B1級-1組予選1着を含め3戦連続連対と好調です。今開催から基礎重量が10キロ上がるのは、障害次第の面があるこの馬にとってマイナス材料。とはいえ、660キロなら決め手発揮の場面がありそうです。
 エメラルド特別、B1級-1組予選とも4着の▲ホクショウサスケは、キタノサムライにも劣らない切れる末脚が武器。障害さえまともなら、一発の魅力があります。
 △アオノレクサスはA2級予選を鮮やかに逃げ切っており実績上位。しかし、エメラルド特別ではソウクンボーイ、キタノサムライに次ぐ3着で、A2昇級によるクラスハンデ10キロ増を考えると押さえ評価が妥当でしょう。

【第4回開催5日目】
 6月5日(日)のメイン第10レースは、オッズパーク賞スタリオンカップ(3歳以上選抜・20:10発走予定)。オープンからB2級までの混合戦ですが、ハンデ差最大40キロなら、格付上位馬が有利でしょう。
 ◎ニュータカラコマは、前開催の五月雨特別(5月22日・オープン混合)で第2障害2番手クリアから、早めに抜け出して快勝。特別戦に限れば、出走機会で4連勝、かつ9戦連続連対中と抜群の相性を見せています。680キロは前走と同じで、格下が半数以上という今回の相手関係なら負けられません。
 〇オレノココロは今季2戦して2、1着。前走は重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(5月1日)で、コウシュハウンカイ、オイドンとの接戦をモノにしています。普段の特別戦であれば賞金別定10キロが課されるところ、ここでは加増なしという点は有利。前開催を自重したのは、そういう思惑もあったかもしれません。差のない対抗です。
 ▲カイシンゲキは負担重量面で厳しい5歳シーズンの戦いでも、開幕から3、5、1着と崩れなし。前々走のばんえい十勝オッズパーク杯は障害ひと腰クリアから見せ場をつくり、前走A1・A2級混合戦(5月14日)では差す競馬で、約8カ月ぶりの勝ち星をマークしています。A1格付で、オープンの牡馬との10キロ差を生かし、どこまでやれるでしょうか。
 △フジダイビクトリーは、昨季のばんえい記念を制しているように、加齢とともにパワー寄りになり、テンに動けなくなっている印象も。とはいえ、五月雨特別は差して3着で、押さえには必要でしょう。

【第4回開催6日目】
 6月6日(月)のメイン第10レースは、ライラック賞(4歳オープン・20:10発走予定)。10頭立てで争われた5月2日のすずらん賞(4歳オープン)から、7頭が出走していますが、勝ち馬センゴクエースは回避しています。
 すずらん賞で先行して好走した馬たちに注目します。◎タキニシサンデーは、すずらん賞では逃げて3着。年明けの同世代限定のオープン特別では4戦して2着1回、3着3回と安定しています。
 ○アスリートは障害2番手から2着。続くスーパージョッキー賞(B級選抜)ではハンデに恵まれたとはいえ、圧巻の逃げ切り勝ちを収めています。唯一、すずらん賞から20キロ増となりますが、先行力ならタキニシサンデーと互角でしょう。
 障害3番手から4着▲イノリノチカラは、2度目の特別戦で慣れが見込めます。変わり身に期待できそうです。
 △バウンティハンターは、すずらん賞が9着とはいえ、本来は先行力のあるタイプ。今回も大外の8コースに入ったのは不運ですが、センゴクエースが不在なら巻き返して不思議ありません。

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