コウリキが勢いを見せつける!
30日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のコウリキが優勝。条件戦3連勝の勢いそのままに、重賞初制覇を果たしました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.テンカトウイツ 63.3
2.キサラキク 4.3
3.ホクショウマサル 12.4
4.カゲホウトウ 10.1
5.イノリノチカラ 出走取消
6.コウリキ 4.6
7.キンメダル 55.4
8.タキニシサンデー 69.8
9.カイシンゲキ 1.8
10.アアモンドセブン 28.8
イノリノチカラが出走取り消しとなり、9頭立てとなりました。昨年のばんえい大賞典馬で7連続連対中と勢いに乗る4歳馬カイシンゲキが断然の1番人気。ビッグウエイトカップ制覇など牝馬らしからぬ活躍を見せるキサラキクが2番人気で、充実ぶりを示すコウリキが差のない3番人気。以下はやや離れたオッズとなり、三つどもえの様相を呈しました。馬場水分1.3%でゲートオープン。
道中はカゲホウトウとコウリキが先行するような形になりましたが、他馬も遅れず追走。力の要る馬場となったためか、各馬が自分のリズムで運んでいる印象で、ゆったりと刻みながら第2障害を迎えました。
じっくりためたのち、最初に仕掛けたのはカゲホウトウで、カイシンゲキとコウリキも登坂を開始。なかでもカゲホウトウが抜群のかかりを見せ、ひと腰で障害を突破します。やや遅れて仕掛けたキンメダルが2番手で、アアモンドセブン、コウリキ、キサラキクと、次々とクリアしていきました。
先頭クリアを果たしたカゲホウトウでしたが、脚どりは今ひとつ。キンメダルとコウリキが一気に襲いかかります。特にコウリキが目を見張るような末脚を発揮。グイグイと差を詰め、そして残り10メートルを切ったところで先頭に躍り出ます。懸命に食い下がるカゲホウトウとキンメダルでしたが巻き返しはならず、最後は2秒差をつけてコウリキが先頭ゴールを果たしました。カゲホウトウが2着に粘り、さらに1秒1差の3着にキンメダルが入線しました。
コウリキは重量面で多少恵まれていたのもありますが、それでも最後のひと伸びはこの馬の勢いと底力を示すもの。さらに、ばんえい菊花賞、そしてばんえいダービーに弾みをつける勝利とも言えるでしょう。今後も3歳戦線の台風の目として、楽しみな存在です。
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西謙一騎手「4歳馬の方が実績もあり力は上だと思っていましたが、きょうはこの馬の力を発揮できました。調教師がこのレースを見据えて仕上げてくれて、降りてから最高の脚を見せてくれましたね。まだ3歳ですし、これからが楽しみです」