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今週の見どころ(3/26~3/28)

 3月27日(日)のメインには、ばんえい記念が組まれています。ばんえいの古馬ナンバー1を決する大舞台に今年も10頭が集結しました。当日、帯広競馬場では、ばんえい記念トークショー&場立ち予想ほかのイベントが行われます。
 ばんえい十勝では、帯広競馬場ならびに直営場外発売所にて、3月28日(月)までの開催日に、東北地方太平洋沖地震での被害に対する募金活動をしています。

ミントスポット北見場外でのイベント(3月27日)はこちら
直営場外発売所でのイベント(3月28日)はこちら

 3月26日(土)のメイン第11レースはじゃらんカップ(A2級-1・2組決勝・17:05発走予定)。3月20日第10レース(A2級-1組)、21日第9レース(A2級-2組)の上位馬による一戦です。
 前走20日第10レースを快勝したインフィニティーに引き続き期待します。好位追走からしぶとく末脚を伸ばす安定した取り口で、近3走が1、2、1着と好調です。同じ前走3着でここにも出走のコマクイン(2着エメラルドは出走回避)が特別ではやや割引が必要なタイプだけに、ここも首位は譲れません。
 前走21日第9レースを圧勝したキタノダイチも近9走がすべて3着以内と好調を維持。障害も前走で立て直されており、相手は強化しますが引き続き好勝負できそうです。
 この2頭をまとめて負かすとしたら、20日第10レースで4着のトウリュウでしょう。2月26日の襟裳岬特別(A2級-1・2組決勝混合)では逃げ切ってキタノダイチ以下を完封した実績があります。
 21日第9レース2着で地力強化中のミノルユウセンや、同3着で今回は藤野俊一騎手に乗替わったスーパーオーサンも侮れません。

 3月27日(日)のメイン第11レースには第43回ばんえい記念(17:15発走予定)が行われます。定量1トン(牝馬980キロ)にて争われる年度末の頂上決戦。昨年のこのレースの上位3頭による争いが予想されます。
 なかでも連覇を目指すニシキダイジンに注目。800キロ以上を曳くレースでは、09年1月の帯広記念(2着)以降、すべて掲示板を確保。今季の2勝は、10月の北見記念(850キロ)、1月の帯広記念(900キロ)と高重量では抜群の安定感を見せます。現役ジョッキーでばんえい記念では最多の5勝を誇る藤野俊一騎手が引き続き騎乗するのも心強いです。
 ばんえいきっての障害巧者といえば昨年の3着馬ナリタボブサップ。今年の帯広記念では、ニシキダイジンより20キロ重い920キロながらわずか1秒7差の2着でした。先頭で第2障害を越えられれば粘り込みのチャンスがありそう。先週(3月20日)に2年連続での年間200勝を達成した鈴木恵介騎手の腕にも注目でしょう。
 カネサブラックは昨年の2着馬。7月に北斗賞を制して以降、重賞では勝ちきれませんでしたが、2月のチャンピオンカップ快勝で復活。今季ここまでの19戦すべてで1番人気に推されている力量馬です。

  3月28日(月)のメイン第12レースは蛍の光賞(A1・A2級決勝混合・17:35発走予定)。3月19日第10レース(A2級-3組混合)、21日第10レース(A1級-2組混合)の上位馬による一戦です。
 今シーズン最後のレースは、前走21日第10レースの3着馬オレワスゴイが主役でしょう。今季、オープン-2組で連対と実績上位です。前走はユーファンタジーの決め手に屈しましたが、基礎重量が増える今回は違った結果になりそうです。
 同じ前走で5着だったスーパークリントンは、近3年はばんえい記念に出走していた実力馬。今年は出走がかないませんでしたが、その無念を晴らしたいところです。
 同2着で障害巧者のアアモンドヤワラや、来季は牝馬戦線で飛躍が期待されるユーファンタジーなど、相手も21日第10レース組でしょう。

 2011年度のばんえい十勝は、4月16日(土)に開幕(第1回能力検査は4月10日)予定となっています。

ばんえい名馬ファイル(11) スーパーペガサス

2011年3月22日(火)

史上初のばんえい記念4連覇 スーパーペガサス

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Photo●OPBM

 ばんえい記念の歴代勝ち馬を見ると、93年のマルゼンバージ以降は、いずれの馬もばんえい記念を複数回勝利している。このことは、1トンのソリを曳くばんえい記念が、いかに特殊なレースであるかを示してもいる。昨年ばんえい記念初制覇となったニシキダイジンも、今年、もしくは来年以降にこの記録を継続できるかどうか。

 そうした中で、達成されそうでなかなか達成されなかった記録が「ばんえい記念3連覇」だ。スーパーペガサス以前にばんえい記念(旧農林水産大臣賞典)を3勝した馬は、キヨヒメ、キンタロー、フクイチと3頭いたが、3年連続での制覇はなかなか達成されることがなかった。しかしスーパーペガサスは、その3連覇という壁を打ち破ったばかりか、4連覇を達成。ばんえい史上に残る屈指の名馬、最強馬といっていいだろう。

 スーパーペガサスは98年5月3日にデビュー。当時は、その後に調教師になる大友栄人騎手が手綱をとっていた。初勝利を挙げたのは7戦目の岩見沢開催で、その後も掲示板を外さない堅実な走りを見せていたものの、結局デビューの年はその1勝のみに終わった。

 99年1月付けで大友栄人騎手が調教師免許を取得すると、主戦を任されたのは岩本利春騎手。年明けの初戦でようやく2勝目を挙げると、それからは快進撃。3歳一冠目のばんえい大賞典で重賞初制覇を果たした。

 本格化したのは01年の5歳時。10月の旭王冠賞で重賞2勝目を挙げると、年明けのチャンピオンカップも制した。初めて挑戦したばんえい記念では、先頭で障害を越えると、最後はサカノタイソンに差し切られたものの、2着と健闘した。

 02年度は上げ潮に乗って、シーズン最初の重賞・北斗賞からばんえい記念まで重賞5勝。これは、89年に重賞体系が整備されて以降の1シーズン重賞最多勝記録となった。

 そして03年度のシーズンも重賞5勝を挙げ、ばんえい記念連覇を果たした。

 04年度には、それまで逃していたばんえいグランプリと帯広記念のタイトルを獲得。これで古馬の主要重賞を総ナメにし、さらには史上初のばんえい記念3連覇という快挙を達成することとなった。

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04年度(05年)ばんえい記念。ミサキスーパー(4)との一騎打ちを制した

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 4連覇を目指した05年度は、脚元との戦いでもあった。秋の北見開催は一度も実戦をつかえず、地面に脚をつけられないほどの時期もあったという。そしてようやく間に合ったばんえい記念で4連覇を果たすとともに、史上7頭目の獲得賞金1億円馬ともなった。

 ばんえい記念5連覇の偉業も期待された06年シーズンだが、以前から不安を抱えていた脚元が完治せず、結局は06年5月28日のオープン戦(6着)が最後のレースとなった。

 その後も復帰に向けて懸命の治療が続けられたものの引退が決定。ファンからは引退式を望む声が多数寄せられたが、07年5月1日、デビュー時の管理調教師であり、大友栄人調教師の父でもある大友榮司元調教師の牧場で、蹄葉炎悪化のため最後を迎えることとなった。


2歳時の主戦騎手で、3歳以降は調教師としてスーパーペガサスを管理:大友栄人調教師
最初のばんえい記念でサカノタイソンに負けたときは、展開もあったし、力負けだとは思っていません。あれで1000キロでも勝てそうな手ごたえを感じました。ばんえい記念は、馬場が軽いときも重いときもあったけど、よく走ってくれたと思います。脚元があそこまで悪くなる前に引退させてあげればよかったかなという思いもあります。馬自身が体を気にせずに力を出すので、それで脚元に負担がかかっていたんだと思います。

騎手(当時)として、03、04年のばんえい記念連覇に導く:岩本利春調教師
レースの前半に行きすぎる感じはありましたが、スピードがあったし、乗りやすい馬でした。最初のころは、あそこまでの馬になるとは誰も思っていませんでした。最初のばんえい記念でサカノタイソンに負けましたが、来年は勝てるだろうという手ごたえはありました。思い出のレースは、最初に勝った旭王冠賞ですね。種牡馬としての期待もありましたが、産駒が残せないのは残念です。

05、06年のばんえい記念を勝利に導き、4連覇を達成:藤野俊一騎手
行く気が強い馬なので、いかになだめながらレースができるかということを考えていました。何度でもあきらめずに障害に挑んでいくようなところが、この馬のいいところです。さまざまな重量と、馬場に対応できて、力とスピードを兼ね備えていました。先行もできるし、自分から息も入れるし、自分でレースがつくれる馬でした。産駒が残せなかったのが一番残念ですね。

文/斎藤修


スーパーペガサス
1996年5月3日生 半血 牡 栗毛
父 半血・ヒカルテンリユウ
母 半血・アサヒシヤルダン
母の父 ベルジ・マルゼンストロングホース
北海道帯広市 三井宏悦氏生産
競走成績/155戦42勝(1998~2006年)
収得賞金/100,739,000円
重賞勝ち鞍/99年ばんえい大賞典(北見)、01年旭王冠賞(旭川)、02年チャンピオンカップ(帯広)、北斗賞(旭川)、北見記念(北見)、岩見沢記念(岩見沢)、03年チャンピオンカップ(帯広)、ばんえい記念(帯広)、旭王冠賞(旭川)、北斗賞(岩見沢)、岩見沢記念(岩見沢)、北見記念(北見)、04年ばんえい記念(帯広)、北斗賞(旭川)、ばんえいグランプリ(岩見沢)、05年帯広記念(帯広)、ばんえい記念(帯広)、旭王冠賞(旭川)、ばんえいグランプリ(岩見沢)、06年ばんえい記念(帯広)


「ハロン」2007年秋号より一部抜粋

ポプラ賞 予想結果

2011年3月21日(月)

須田:馬複1-3 2,500円的中! 収支+7,250円
矢野:ハズレ 収支-5,000円
山崎:ハズレ 収支-5,000円
斎藤:ハズレ 収支-5,000円

【ここまでの集計】投資額 5,000円×24R=120,000円
矢野 吉彦  +5,780円
山崎エリカ -16,410円
斎藤  修 -25,000円
須田 鷹雄 -30,900円

3/20ポプラ賞回顧

2011年3月20日(日)

充実トレジャーハンターが重賞初制覇!

 20日(日)は重賞・ポプラ賞(4・5歳オープン)が行われ、単勝3番人気の4歳馬トレジャーハンターが勝利。目下9連続3着以内の勢いそのままに、重賞初制覇を飾りました。

 馬場水分0.5%と極端に重い馬場だけに、道中はゆったりペース。トレジャーハンターや単勝1番人気のキタノタイショウ、ミスタートカチなどが馬群をリードしますが、各馬細かく刻んで、ほぼ横一線のまま第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れて真っ先に動いたのはトレジャーハンター。やや遅れてファーストスター、タケノビジンが登坂を開始し、さらに遅れてキタノタイショウが仕掛けます。しかし、各馬これといった決め手に欠け、抜群の掛かりを見せたキタノタイショウも天板に脚を掛けたところでヒザ折りと、大苦戦を強いられました。ようやくトレジャーハンターが障害を越え、ほぼ同時にファーストスター、ミスタートカチもこれをクリア。キタノタイショウは立て直したものの、4番手からの追撃となりました。
 残り20メートルを切ってからも軽快な脚いろを見せていたトレジャーハンターですが、残り10メートル付近で、いったんストップ。その間に猛然と追い上げてきたキタノタイショウとの差が一気に詰まります。しかし何とか1馬身ほどリードを保った状態で立て直しに成功。キタノタイショウの追撃を振り切り、先頭でゴールを果たしました。3着にはミスタートカチが粘り切り、障害7番手から追い上げたフクドリが僅差の4着。

 勝ったトレジャーハンターは740キロが味方した印象もありますが、力の要る馬場のなか終始馬群をリードして障害にも真っ先に挑み、厳しい流れを自ら作り出しました。それだけに価値の高い勝利で、世代の代表馬として胸を張れる好内容でした。目下の充実ぶりには目を見張るものがあり、今後も要注目の1頭です。
 キタノタイショウは負けてなお強し。780キロを曳きながら、あれだけの末脚を見せたのは驚異的で、今後もチャンピオンカップ3着以上の結果が大いに期待できそうです。

成績はこちら
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鈴木恵介騎手「2歳の頃から大事に乗ってきた馬なので、重賞を勝つことができて本当に嬉しい。ハンデ差があったので、やれるだけやってみようと、思い切ったレースをしてみました。最後にキタノタイショウが差を詰めてきたので、ゴールに入るまで油断できませんでした」

3/20ポプラ賞予想 山崎エリカ

トップハンデでもキタノタイショウ

 先週は「不謹慎」という言葉がどんどん大きくなって、日本という国を壊してしまうんじゃないかと心配していたのですが、そこまで大きくなっていないようで安心しました。被災された方には、何て言葉をかけたらいいのかわかりませんが(その立場にならないとわからない辛さがあるだろうから、簡単に「がんばろう」とは言えない)、自分にできる協力をしていきたいと思います。

 さて、今週は4歳、5歳馬限定戦のポプラ賞。◎にしてみたいのは、今回の出走メンバーの半数が出走していたダイヤモンドダスト賞の勝ち馬キタノタイショウです。今回はその時から更にハンデ差が広がり、今回は780㎏を背負わされることになりますが、その後の牡馬一線級が相手のチャンピオンカップで3着、然別賞で2着と好走していることから、同馬自身も更なる成長をしているようなので、今回もトップハンデを克服する可能性が高いと見ました。

 ○にはダイヤモンドダスト賞の3着馬で、目下2連勝中のホクショウバンク。ダイヤモンドダスト賞ではキタノタイショウとのハンデ差が10㎏だったのに対して、今回はハンデ差が20㎏に広がるのは好材料です。

 ▲には昨年のばんえいダービーの勝ち馬ミスタートカチ。前々走のA2クラスでダイヤモンドダスト賞の2着馬ホクショウマドンナを破った実績から、5歳馬相手の重賞でも通用するレベルまで力をつけていると言えるでしょう。前半のセーフティリードから持ち前の障害力を生かせば重馬場の今回はチャンスがありそうです。

 他ではホクショウマドンナもやや気になりますが、近走は障害が悪く、障害の修正にやや手間取りそうな感があるので、今回は潔く馬複2点でまとめます。

 ◎(1)キタノタイショウ
 ○(4)ホクショウバンク
 ▲(9)ミスタートカチ

 馬複
 1-4 3500円
 1-9 1500円

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