ブラックボス世代トップの力を示す!
30日(金)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産地選抜)が行われ、十勝産で単勝2番人気のブラックボスが優勝。ナナカマド賞に次ぐ重賞制覇で、世代トップの力を改めて示しました。
前日の雪が残り、馬場水分は3.4%とやや軽め。道中はハイペースで進み、各馬横一線のまま、2回ほど脚を止めた程度。しかし第2障害手前で若干馬群がばらけ、ニシノテンザン、ブラックボス、ニシキエーカンあたりが先頭で並ぶかたちで、第2障害を迎えました。
ひと呼吸入れた3頭は同時に登坂を開始。なかでもニシキエーカンとブラックボスが、ひと腰で荷物を上げきり並んでクリア。人気を集めた2頭が一騎打ちに持ち込みます。やや遅れてオメガグレート、さらにカネサマドカがクリアして追撃態勢に入りました。
残り30メートルを切ったあたりでは、先頭を行く2頭の脚いろは確か。しかし残り20メートル付近でニシキエーカンのスピードが一気に鈍ります。その間隙を突いてブラックボスが先頭へ。そのまま一気にニシキエーカンを突き放すと、先頭でゴールに飛び込みました。しまいにこらえきれなかったニシキエーカンが5秒3差で2着。オメガグレートもよく追い上げましたが、結局は3着キープのかたちで入線しました。
ブラックボスはこれで重賞2勝目。ここ2戦は5、8着と精彩を欠いていましたが、大舞台できっちり結果を出したあたりはこの馬の底力でしょう。ナナカマド賞で見せたしまいの甘さはまったく見られず、着実に成長を遂げている印象。年度末のイレネー記念でも好勝負が期待できそうです。
松田道明騎手「ここ2戦は負けていたけど、皆川調教師が『任せてくれないか』と寒いなか朝早くから調教をつけて、『騎手は身体を休めて温泉でも行ってろ』と言ってくれて、きょう、乗り込みました。勝因の90%は皆川調教師のおかげです。来年も調教師が頑張ってくれると思います!」