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6/20旭川記念予想 山崎エリカ

2010年6月20日(日)

実質定量戦ならカネサブラックに期待

 前回のばんえい十勝オッズパーク杯でもカネサブラックを◎にしましたが、今回もカネサブラックが有力でしょう。確かに同馬は2007年が7着、2008年が5着、そして昨年が4着と当レースで敗れていますが、それは前3年ともに前走好走からレース間隔を開けずに直行しているのが最大の敗因でしょう。カネサブラックは前回のばんえい十勝オッズパーク杯時のレース見解でも述べたように、レース間隔を1開催以上開けた方がいいタイプですから、前走からレース間隔をタップリ開けて、中間ジックリと調整した今回は結果が吉と出る予感がします。

 カネサブラックは、前走勢いがあって重量が30㎏軽いナカゼンスピードに逃げ切られての2着でしたが、今回は牡馬770㎏(牝馬750㎏)の実質定量戦。となれば昨シーズンの重賞で5勝を挙げている同馬の出番でしょう。

 ○には昨シーズンは当レースを含めて重賞で3勝を挙げているフクイズミ。乾いた馬場で前走から大幅重量アップとなると前へ行く馬は苦戦する可能性が高く、中位から末脚を生かせるというのが同馬の買いの材料です。同馬は年齢とともに末脚型から障害型へシフトして近走で結果を残していることもあり、今回のメンバーであんまり積極的に行かれると苦戦の可能性も考えられますが、勝ちを意識しないで普通に乗ってくれれば上位争いが濃厚です。

 ▲には今年1月の天馬賞でライデンロックを下して勝利したオレワスゴイ。同馬は今年5月のさつき特別でライデンロックの2着に好走していることから考えても、ライデンロックと大きな力差がないのは明らかでしょう。前走の大雪賞ではライデンロック、ニシキダイジン、ホクショウダイヤ、ナリタボブサップ、ホクトキングに先着を許しての8着に敗れましたが、前々走比プラス21㎏の馬体重が示すように、いかにもここを見据えたソフトな仕上げでしたから今回体がやや絞れての一発が期待できそうです。

 あとは△に近走の充実度が光り、末脚が魅力のホクショウダイヤと、近2走の勝ちっぷりを評価してライデンロック。ライデンロックは前走の大雪賞は目一杯でおつりが残っていない可能性もあるのですが、それでも勢いあるホクショウダイヤや重賞で常連のナリタボブサップに先着したことは評価できます。

 カネサブラックがまともなデキで出走してくれば1着が濃厚だとは思いますが、1番人気を単付けしてもそれほど配当妙味がないわりにリスクを背負うので、ここは馬連予想にします。

 ◎ (3)カネサブラック
 ○ (2)フクイズミ
 ▲ (6)オレワスゴイ
 △ (10)ホクショウダイヤ
 △ (8)ライデンロック

 馬連 2-3 2000円
 馬連 3-6、10、8 各1000円

6/20旭川記念予想 矢野吉彦

実績馬に死角あり

 ほぼ2カ月ぶりの重賞・旭川記念。好メンバーが出そろいましたね。買ってみたい馬が5~6頭います。フクイズミ、カネサブラック、ニシキダイジン、ナリタボブサップ、ライデンロック、ホクショウダイヤ。全部まとめてボックス買いすればいいんでしょうが、それじゃぁ策がなさすぎ。さぁ、どうしましょう。
 須田さんも書いているように、このレースとの相性を考えると、カネサブラックを狙っていいかどうかは微妙。実績からして当然人気になるはずですが、今回に関してはオッズに見合う信頼性には欠けると思います。
 ナリタボブサップは常にゴール前の甘さが心配ですし、フクイズミはこのくらいの重量だと速い流れになるので、差しが届かないこともありそう。ここは、それ以外の3頭のほうがおもしろいんじゃないでしょうか。
 そこでまずは、ニシキダイジン、ライデンロック、ホクショウダイヤの馬複3頭ボックスを買います。買い目は3点。あとはこの3頭から、先に「?」をつけた3頭へ馬複を流します。こちらの買い目が9点。計12点に資金を振り分けます。
 まず、3頭ボックスは1点500円で。カネサブラックからの流し馬券も1点500円にします。ここまでで3000円の投資。フクイズミからの流し馬券は1点400円、ナリタボブサップからは1点200円でいいでしょう。そうすると全部で4800円。200円余ります。この200円は、できれば次週の重賞に取っておきたいのですが、そうもいかないようなので、カネサブラックからニシキダイジンとホクショウダイヤへの馬複を100円ずつ買い足すことにします。
 かなりセコイ買い方ですが、ここはちょっと悩まされるレースなので、これでご勘弁ください。

 なお、当日は帯広競馬場でテレビ中継の司会を務めさせていただきます。解説の木本さんと予想対決もやらなくちゃならないみたいなので、往きの飛行機の中でしっかり予習をしてから競馬場に向かおうと思っています。斎藤修さんもゲスト出演する予定ですので、どうぞお楽しみに。では、今回はこのへんで。

6/20旭川記念予想 須田鷹雄

2010年6月19日(土)

スピード生かせるフクイズミ

 たいていのレースでは本命にしておいて間違いのないカネサブラック......だが、旭川記念とは相性が悪い。2007年が7着、2008年が5着。そして2009年が4着。いずれも前後のレースでは連対しているのに、ここだけいきなり馬券の対象から外れている。
 この重量だとカネサブラックの強さが生きないといった事情はあるにせよ、それだけでは説明のつかない大敗ぶり。単に「たまたま」という可能性も無くはないが、逆らうとしたらここしかない。
 ではかわりに重視すべき馬はというと......やはり◎フクイズミと○ナリタボブサップだろう。フクイズミは昨シーズン末、ボブサップは今シーズンに入ってからの内容がやや物足りないような気もするが、重賞となったらやはりこの2頭だ。
 前回にも書いたように、私はばんえい知識では他の予想家に勝てないので、買い目の組み立てを中心とした馬券戦術で勝負したいところ。今回の悩みどころは、カネサブラック2着という馬券を押さえるかどうかだ。
 攻めるとしたらカネサ抜きだが、さすがに2着ならありうるような気もする。まだシーズン序盤なので、他の予想家にリードを許すのは避けたいところだ。
 考えた結果、スピードを生かせる◎の2着だけ取るということにした。その代わりになんと○→◎の馬単を捨てるという変則的な買い目になっている。

 ◎フクイズミ
 ○ナリタボブサップ
 ▲ニシキダイジン
 △ライデンロック
 △ホクショウダイヤ
 注カネサブラック

 ヒモをひねりすぎのような気もするが、重賞実績に勝る3頭ですんなりとは決まらない雰囲気は確実にある。鈴木勝堤騎手に乗り替わりのニシキダイジンなど、手広めにいきたい。

馬単
2→3,7
各1000円

2→4,8,10
7→4,8,10
各500円

6/20旭川記念予想 斎藤修

今年こそカネサブラック

 予想の詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

 ◎(3)カネサブラック
 ○(2)フクイズミ
 ▲(8)ライデンロック
 △(7)ナリタボブサップ
 △(10)ホクショウダイヤ

 馬券的には、上位3頭の争いと見る。

馬単
3-2、2-3 各1500円
3-8、2-8、8-3、8-2 各500円

今週の見どころ(6/19~6/21)

2010年6月18日(金)

 今週からナイター開催が始まります。発走予定時刻は、第1レース14:20、メイン第11レース20:00(重賞などのときは変更あり)へと繰り下がります。なお、スカパー!での中継も795chで、第1レースから行います。
 6月20日(日)のメインには、ナイター第1弾の重賞・旭川記念が組まれています。また19日(土)第4レースの2歳新馬戦で、ばんえい初のクラブ馬シルクタロー(牡、松井浩文厩舎)がデビューを迎えます。どちらもご注目ください。

 6月19日(土)のメイン第11レースはとかちダービー(3歳オープン・20:00発走予定)。上位3頭には7月25日に行われる重賞・はまなす賞(3・4歳混合)への優先出走権が与えられます。
 9頭中8頭が5月16日のとかち皐月賞のメンバーだけに、その1着馬トレジャーハンターに期待が集まります。ほぼ同時に先頭で第2障害を越えたミスタートカチを12秒1もちぎっての快勝でした。2歳時は釧路産駒特別を制したものの、それほど目立つ存在ではありませんでした。しかし、3月の若草特別(3歳牡馬オープン)で強力な十勝産駒勢を一蹴してからリズムが上がってきました。今回、ほかの出走馬がとかち皐月賞から10~20キロ増なのに対し、この馬だけ25キロ増ですが、勢いには逆らえません。
 とかち皐月賞2着のミスタートカチは障害巧者。基礎重量が上がることはこの馬に有利なはずで、どこまで差を詰められるでしょうか。
 一発を秘めているのが唯一とかち皐月賞に不出走だったフェイ。3歳オープン決勝混合(5月23日)では、とかち皐月賞2~5着馬(トレジャーハンターは不出走)をしりぞけて勝利を収めています。ハンデは微妙ですが、叩き合いになれば強さを発揮するかもしれません。

 6月20日(日)のメイン第11レースは重賞・第41回旭川記念(20:05発走予定)。開幕週のばんえい十勝オッズパーク杯以来、約2カ月ぶりとなる古馬重賞。負担重量は、牡馬770キロ、牝馬750キロです。
 昨季はばんえいの重賞で年間最多勝タイとなる8勝を挙げた松井浩文厩舎から、カネサブラックフクイズミホクショウダイヤの3頭が参戦してきました。
 なかでも昨年のこのレース2着馬ホクショウダイヤに注目します。カネサブラックフクイズミは重量に対して柔軟性があり、秋冬の高重量戦でも好勝負が期待できますが、この馬は800キロ台になると急に走りに安定感がなくなるタイプ。勝負をかけてくるとすればこのレースでしょう。今季開幕からオープン-1組を中心に出走し6戦3勝、負けてもすべて4着以内と相変わらずの堅実ぶりを披露しています。
 昨季、松井厩舎が制した8重賞のうち5勝がカネサブラックによるもの。4歳限定戦だった06年のこのレースの覇者ですが、以後3回が7、5、4着となぜか好走できません。しかしハンデ差がつかないだけに、実力どおりなら「今年こそ」があっても不思議ありません。
 昨年の旭川記念を制したフクイズミも、ふた腰くらいで障害をまとめられれば自慢の決め手で、突き抜けるかもしれません。
 一昨年のこのレースの覇者ナリタボブサップは目標になるのは承知で早め早めに動いて、松井厩舎3頭の一角崩しを狙います。
 5歳馬ライデンロックは古馬一線級と高重量戦で渡り合うにはさらなるパワーアップが必要。しかし、今回の770キロならスピードで通用する余地がありそうです。

  6月21日(月)のメイン第11レースは流星特別(B1級-1・2組決勝・20:00発走予定)。13日第12レース(B1級-1組)、14日第9レース(B1級-2組)の上位馬による一戦で、出走馬の重量区分はすべて250万円未満です。
 13日第12レースの勝ち馬キョウエイボーイに期待します。前回のB1級-1・2組決勝特別1着を含め、今季自己条件では6戦2勝、2、3着各2回と抜群の安定感を誇ります。しかもその6戦すべてが第2障害をひと腰でクリアと、持ち前の障害力にさらに磨きがかかっている近況です。
 しかし同馬は詰めを欠く面があり、障害次第では、13日第12レースで僅差2着のヤマトジャイナー、同4着ハヤテショウリキ、同5着ライデンヒーローらにも出番がありそうです。
 14日第9レース組では、2着ハマカツに期待。今季A2級で連対と、格上相手に健闘した実績があります。

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