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11/29北見記念予想 矢野吉彦

2009年11月28日(土)

トモエパワーが勝つ!

 秋も深まり、というより、冬の到来とともに、いよいよばんえい競馬がおもしろくなる季節を迎えました。今週はバリバリの古馬オープンクラスによる伝統の重賞・北見記念。張り切って予想しましょう!

 ほぼ岩見沢記念の再戦と見ていいメンバー構成。同レースの1、2着馬が、3着以下の馬に比べると10㎏増量された形になりました。これでもまだ、カネサブラックには有利な状況です。なにしろ岩見沢記念は圧勝でしたからね。このあと、よほどのハンデ差をつけられない限り、同じ相手なら勝ち続けてしまうのではないかと思うほどでした。でも、ばんえい競馬の場合、長期間にわたって連勝するのは至難の業。カネサブラックには失礼ですが、ゼッタイどこかで負けるはずです。それがいつになるかを当てることが、今後のレース検討のテーマになったと言ってもいいいでしょう。
 岩見沢記念から今回が中5週。この後、1月2日の帯広記念までレースを使わなければ、次走は中4週で迎えることになります。ここで目一杯の力を出し切ってしまうと、次の帯広記念までの調整は今回のレース前よりきつくなるかも。わずか1週の違いではありますが、前走から30㎏増量される今回は、その分だけ前走よりも反動が大きくなるわけで、リフレッシュさせるのはよりタイヘンになると考えられます。なんて勝手に決めつければ、ここが"負けどころ"になってしまう可能性はありますね。
 重賞に出てくるからには勝ちに来ているに違いないので、私の見方はあくまでも"うがった"ものです。決してまともな見方ではありませんから、「それでも付き合うよ」という方だけ参考にしてください。と、一応お断りしておいた上で結論です。今回はカネサブラックを頭にはしません!
 ついでに、ナリタボブサップも、岩見沢記念から30㎏増量されるここは、同レースで3着以下になった馬と差がなくなったと見て、軸にはしないことにしました。
 岩見沢記念から20㎏増量の馬の中で、ニシキダイジン、フクイズミ、トモエパワー、スーパークリントンの差はほとんどないでしょう。ちょっと何かあれば、この3頭の着順は簡単に入れ替わってしまうと思います。で、高重量戦で乾いた馬場(29日の帯広は晴れ予報)となれば、馬券を買っておもしろいのはトモエパワーじゃないですか?
 ここ2戦、不得手の軽量戦でも勝ち馬から差のないところに健闘しています。最近の中では、比較的いい状態でレースに出続けているように思えるんです。ばんえい記念しか勝たない馬と決めつけたら大間違い。ここは勝てると見ました。
 なので、思い切ってトモエパワーを頭の馬単を買ってみます。相手は、ニシキダイジン、フクイズミ、ナリタボブサップ、カネサブラック、スーパークリントン。「あのトモエパワーが勝ったのに、こんなについちゃった!」なんて言えるのはここしかないかもしれませんよ。
 押さえはウラ目、としたいところですが、カネサブラックを頭にはしないと断言したからには、カネサブラック1着でトモエパワー2着の馬券を買うわけにはいきませんね。なので、トモエパワーからの馬複を押さえとします。さぁ、このヒネクレ馬券、当たりますかねぇ? では、今回はこのへんで。

11/29北見記念予想 斎藤修

好調ナリタボブサップの出番

 ◎ナリタボブサップ
 ○フクイズミ
 ▲カネサブラック
 △スーパークリントン
 △トモエパワー

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

11/29北見記念プレビュー

2009年11月27日(金)

 11月29日(日)のメインに第30回北見記念が行われます。基礎重量860キロ(牝馬840キロ)から本年度の収得賞金120万円ごとに10キロ加増となる別定重量戦。カネサブラックが20キロ増、ナリタボブサップ、牝馬フクイズミが10キロ増での出走となります。
 ここはスーパークリントンの連覇に期待します。昨年のこのレースでは6番人気の低評価に反発するかのような、圧倒的な逃げ切りでした。その後、シーズン後半の高重量戦では安定して上位に入っていたように、やはり800キロ台後半以上の負担重量で大きな変わり身をみせるタイプだといえます。今季ここまでに出走した重賞では馬券にからんでいませんが、それは昨年も同じでした。使い込まれても馬体重が増加傾向にあるのが好調の証で、今年もパワーにまかせた押し切りを期待します。
 今季ここまでに行われた3歳以上による重賞(牝馬限定戦除く)5戦は、カネサブラック3勝、フクイズミ2勝と、松井浩文厩舎の2頭が勝ち星を分け合っています。今回も両馬が上位争いにからんでくるのは必至でしょう。
 ナリタボブサップは障害巧者。800キロ台後半の重量を課せられて、障害をひと腰でこなせるのは現役ではこの馬くらいのものでしょう。脚部不安から立ち直り、目下オープン2連勝と完全に復調。ここも好勝負が期待できそうです。
 2年連続でこのレースに出走する6頭のなかで、昨年より唯一重量が軽くなっているのがニシキダイジン。今季は450万円条件での出走がメインで、昨季後半ほどの活躍はみせていません。しかし重賞2戦でともに僅差3着と実力は示しています。一発があるならこの馬だといえます。

出走表はこちら

【参考レース】

6/28 旭川記念(勝ち馬:フクイズミ)
7/19 北斗賞(勝ち馬:カネサブラック)
8/16 ばんえいグランプリ(勝ち馬:フクイズミ)
10/18 岩見沢記念(勝ち馬:カネサブラック)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(11/28~11/30)

 11月29日(日)のメインは第30回北見記念。ばんえい競馬の古馬四大記念競走の第3弾です。ちなみに第1弾・旭川記念はフクイズミ、第2弾・岩見沢記念はカネサブラックが勝利しています。正月に行われる第4弾・帯広記念、そして年度末の大一番・ばんえい記念を展望するうえで絶対に見逃せないレースです。どうぞお楽しみに。

 11月28日(土)のメイン第11レースに網走湖特別(350万円未満・16:50発走予定)が行われます。
 ここは3歳馬ホクショウバンクが中心でしょう。昇級初戦の前々走で快勝すると、前走の450万円未満決勝混合(11月16日)では、現オープン馬のマルミシュンキとデッドヒートの末、僅差2着に入っています。今回は障害しだいという馬が多い組み合わせだけに、登坂力に勝るこの馬が勝利で決めてくれそうです。
 相手争いは混戦ですが、近走成績が安定しているアグリミズキ、末脚確実なホクショウドラゴンが上位。実績上位のキョウエイボーイや、マックスセンプーも展開ひとつで差のないところ。昇級初戦のスギノディアスも見劣りしません。

 11月29日(日)のメイン第11レースは第30回北見記念(16:55発走予定)です。このレースは別掲の北見記念プレビューをご覧ください。

 この日の第10レースに、ばんえい甲子園第4弾・北見産駒特別(2歳産地限定)が組まれています。網走地区産駒による限定戦。ちなみに、近年(06~08年デビュー)の同地区産の活躍馬としては、ニシキガール(07年黒ユリ賞、ばんえいオークス)、ホクショウバンク(08年ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップ)などが挙げられます。
 実績で筆頭格なのがミサイルキング。2歳A-2での勝利があり、前走初の2歳A-1でも3着に食い込んでいます。
 2歳A-2で大崩れがないアウルメンバーが相手筆頭。前走ミサイルキングと僅差の6着だったミントヒッパルゾー、相性がいい鈴木恵介騎手に手綱が戻ったスーパートップヒメも争覇圏です。

  11月30日(月)のメイン第11レースは能取湖特別(270万円未満・16:50発走予定)。前開催の同条件戦・初雪特別の1、2、5着馬以外がすべて出走してきました。
  アオノレクスは初雪特別では1番人気で6着でしたが、勝ち馬と3秒5差、今回のメンバー中最先着の3着だったコトブキライアンとはわずかコンマ9秒差でした。障害のキレは悪くなかっただけに十分に巻き返せるはずです。
  同レースでは、いい脚で追い込んで4着に食い込んだアサヒセンショウも有力でしょう。
  ライデンヒーローは初雪特別が約3カ月の休養明け初戦でしたが、マイナス19キロと馬体重を減らしており、9着に敗れました。このクラスでの実績では上位なだけに、馬体が回復すれば上位争いに加わりそうです。。
  他路線組からは、近2走で1、2着と好調なアアモンドヤマトが有力。久々の特別挑戦となるキングファラオも上のクラスでも通用する決め手があるだけに、障害次第では、先行馬たちをごぼう抜きするシーンがあるかもしれません。

今週の見どころ(11/21~11/23)

2009年11月20日(金)

  今年最後の3連休である11月21日(土)~23日(祝・月)の帯広競馬場はイベントが満載。十勝のおいしいものが勢ぞろいする「ばんえい十勝まんぷく味覚まつり」(21、22日)や、「ばんえい十勝ゆるキャラ選手権」(23日)などが行われます。
 なお今週より本走路のヒーティングシステムが稼働します。このところ軽めの馬場状態が多かったものの、これによりばんえい競馬らしいパワフルなレースに期待が持てそうです。

 11月21日(土)のメイン第11レースはサロマ湖特別(450万円未満・16:50発走予定)
 近2回の同条件特別はともにホクトキングニシキセンプーによるワンツーでした。23日(祝・月)に4歳オープンが組まれた関係で、今回は、難敵オレワスゴイ、ウメノタイショウが不在と、メンバーに恵まれました。三たび一騎打ちを繰り広げそうです。
 割って入るとすればエンジュオウカンでしょう。5月以来だった前走レディースカップ(牝馬オープン)では無難に障害をまとめ僅差4着。重賞5勝の実績はここでは群を抜いているだけに、前述両馬とのハンデ差をいかせれば差のない戦いができるでしょう。
 前走オープン混合で3着に好走したアアモンドヤワラも争覇圏です。

 11月22日(日)のメイン第11レースは知床賞(オープン・16:50発走予定)。オープンでも番組賞金順で下位のメンバーによる一戦です。
 マルミシュンキは休養明け後、450万円条件で2連勝しオープン復帰を決めました。6歳にしてまだ35戦と、レースを選んで使われています。現在オープンで五本の指に入る強豪ホクショウダイヤを、過去には世代限定戦で圧倒していた実績もあり、ここに入れば、断然の存在といえるでしょう。
 ギャンブラークインは平場、特別でのスピード勝負にはめっぽう強くここも上位をうかがう存在。ギンガリュウセイはオープン一線級相手の近2走は掲示板外も、今回とほぼ同メンバーの3走前では勝利しています。同じく相手が楽になったことでヤマノミントバンゼンが食い込むチャンスもありそうです。

 この日の第10レースに、ばんえい甲子園の予選第3弾・釧路産駒特別(2歳産地限定)が組まれています。釧路、根室地区産駒による限定戦。ちなみに、近年(06~08年デビュー)の同地区産の活躍馬としては、アローファイター(07年ばんえいダービー、09年天馬賞)、シベチャタイガー(07年ばんえい菊花賞、08年銀河賞)などが挙げられます。
 ここは2歳-A2で勝利があるホクショウシャネルトレジャーハンターが中心となりそう。8月に行われたいちい賞(2歳牝馬オープン)で2、3着のシルクロードヒカルワンダーも上位をうかがう存在。キタノオーロラは実績的には劣勢ですが、シベチャタイガーの全弟という血統に魅力を感じます。

 11月23日(祝・月)のメイン第11レースにイルミネーションカップ(4歳オープン・16:55発走予定)が行われます。 オープン720キロから、1格付下がるごとに10キロ減(牝馬はさらに20キロ減)という別定重量戦。ライデンロックの720キロから、270万円条件の牝馬ユーファンタジーの670キロまで50キロ差がつきました。
 中心はユーファンタジー。2走前のクインカップ(4歳牝馬限定)で重賞初制覇を飾ると、古馬牝馬オープンクラスと初対戦だった前走レディースカップでも僅差2着と飛ぶ鳥を落とす勢いです。以前は、後方から差して届かずといったレース続きでしたが、最近では、先行できるパワーがついたことで、余裕を持って差し切れるようになり、成績も上位で安定してきました。負担重量的にも断然有利なだけに、負けられないところでしょう。
 同じく決め手自慢で近走大崩れがないフレイムスワロー、7走連続3着以内と好調なキンセイモンの両馬も、このところめきめき力をつけている印象。今回の690キロは有利でしょう。
 各馬が成長し、実力差が縮まってくる4歳秋だけに、重いハンデのライデンロックオレワスゴイウメノタイショウらにとっては厳しい戦いとなりそうです。
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