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12/13ばんえいオークスプレビュー

2009年12月11日(金)

 12月13日(日)のメインは第34回ばんえいオークス。6月の黒ユリ賞、9月のばんえいプリンセス賞から続くばんえい3歳牝馬三冠の最終戦で、全馬670キロの定量で争われます。
 ここは350万円条件のワタシハスゴイと270万円条件のワタシハキレイズキ、格付上位の両馬が中心でしょう。ともに11月1日のばんえい菊花賞に出走し、今回より重い680キロを経験しています。
 上位に取りたいのはワタシハキレイズキのほう。ばんえい菊花賞は7着でしたが、逃げるアオノレクサスを牽制し、真っ先に第2障害に挑む、勝ちにいく競馬をしての結果でした。牝馬同士のここならマイペースで運べそうで、ばんえいプリンセス賞とあわせての牝馬二冠制覇に期待します。
 ワタシハスゴイはばんえい菊花賞で牝馬最先着の4着。多少障害で苦戦してもカバーできる差し脚が武器です。前走の350万円未満特別でも豪快に差し切って勝利。格付では最上位なだけに、ばんえい大賞典からの変則二冠制覇もありそうです。
 この2頭に続くのが180万円条件の3頭。いずれも展開しだいでは逆転を狙える素質馬揃いです。コマクインスーパーコマチワタシハキレイズキより先に第2障害を越え、ペースを乱せれば面白いところ。ヒマワリカツヒメは決め手上位で、前崩れでの一発に警戒です。
 メンバー中最下級の120万円条件からは今年の9月以降、11戦して9連対の上がり馬ホクショウマドンナに注目。07年のこのレースを制した全姉ニシキガール同様、大舞台で強さを発揮するかもしれません。

出走表はこちら

【参考レース】

7/26 ばんえい大賞典(勝ち馬:ワタシハスゴイ)
9/21 ばんえいプリンセス賞(勝ち馬:ワタシハキレイズキ)
11/ 1 ばんえい菊花賞(4着馬:ワタシハスゴイ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(12/12~12/14)

 12月13日(日)のメインには、ばんえい3歳牝馬三冠の最終戦・第34回ばんえいオークスが行われます。昨年はニシキエースが圧巻の逃げ切りでこのレースを制し、牝馬三冠に輝きましたが、今年は打って変わって混戦模様です。
 なお当日帯広競馬場では、ばんえいオークス記念抽選会などのイベントが予定されています。

 12月12日(土)のメイン第11レースはアンタレス特別(270万円未満・16:50発走予定)。前開催の同条件戦・能取湖特別1着のアサヒセンショウと同レースに不出走だった4歳勢という争いです。
 アサヒセンショウは能取湖特別ではゴール前4頭の叩き合いを制しています。今回はその2~4着馬が不在。負担重量も変わらないだけに、引き続き好勝負の期待が高まります。
 4歳勢のなかではキンセイモンが筆頭格。前開催に行われた4歳オープンの2戦、イルミネーションカップで2着、オープン決勝では1着とともに好成績を収めました。もともと決め手には定評がありましたが、近走、障害のキレも申しぶんなく、ここも上位争い必至でしょう。
 前開催はキンセイモンと同じ2レースを使われ3、4着だったフレイムスワローも有力です。
 障害巧者のプリンセスミントは能取湖特別では5着だったとはいえ、アサヒセンショウからわずか2秒3差。能力的に差はありません。

 12月13日(日)のメイン第11レースは第34回ばんえいオークス(16:55発走予定)。このレースは別掲のばんえいオークスプレビューをご覧ください。

 12月14日(月)のメイン第11レースにアルデバラン特別(180万円未満決勝・16:50発走予定) が行われます。12月5日第7レースと6日第6レースの上位馬による一戦です。
 ここは重量的に有利な3歳馬2頭による争いが予想されます。
 前走6日第6レースで2着だったのがキンノカミ。ツメが甘いところはありますが、同じ前走の勝ち馬スギノハリアーが出走取消したことで俄然有利になった印象です。
 トモエエーカンは5日第7レースの1着馬。初の670キロがやや心配ですが、キンノカミより5キロ軽いのが魅力。連勝の可能性も十分でしょう。
 

今週の見どころ(12/5~12/7)

2009年12月 4日(金)

 5週にわたって熱戦を繰り広げてきた「ばんえい甲子園」も、12月6日(日)第10レースに行われる十勝産駒特別が最終戦です。今年の同産駒は、世代最初の重賞・ナナカマド賞で掲示板を独占するなど、例年以上にハイレベル。ここを勝った馬が、2歳チャンピオンにもっとも近いとみてよさそうです。

 12月5日(土)のメイン第11レースにシリウス特別(450万円未満・16:50発走予定)が行われます。
 前開催の同条件戦・サロマ湖特別で2着のトカチタカラに期待します。その前走は、第2障害3番手から、圧倒的1番人気のエンジュオウカンを猛追しゴール線上でとらえ、逃げ切った現オープン馬ホクトキングからもわずか4秒4差という好内容でした。障害力が武器で、このクラスの特別では7戦してすべて掲示板確保の安定感も魅力。ホクトキングもエンジュオウカンもいないここは勝利で決めたいところでしょう。
 障害のキレで負けていないのがトウリュウ。サロマ湖特別4着をはじめ、このところ大崩れがありません。ただこちらはやや決め脚を欠く面があり、勝ち切るまでは微妙なところです。
 この条件の上位安定勢力ニシキセンプーや、前開催は4歳オープンに出走したウメノタイショウオレワスゴイの両馬、前走オープン決勝混合で3着と健闘したイッスンボウシも差はありません。

 12月6日(日)のメイン第11レースは師走特別(オープン・16:50発走予定)
 ナリタボブサップは前走北見記念でコンマ2秒差の2着。第2障害先頭から粘り込みをはかりましたが、最後はカネサブラックの決め脚に屈しました。今年の9月以降、そのカネサブラック以外には負けておらず、同馬不在のここは勝利が期待できます。
 ホクショウダイヤはオープン特別で2走続けてナリタボブサップの僅差2着に敗れています。道中流れに乗って得意の決め手勝負に持ち込み、逆転といきたいところです。
 フクイズミはこのところオープン1組戦では、差し届かずのレースが続いています。しかし、障害と流れ次第では決め手がさく裂するシーンも十分期待できそうです。

 この日の第10レースに、ばんえい甲子園第5戦・十勝産駒特別(2歳産地限定)が行われます。ちなみに、近年(06~08年デビュー)の同地区産の活躍馬としては、キタノタイショウ(09年イレネー記念、ばんえい菊花賞)、オレワスゴイ(08年イレネー記念)などが挙げられます。
 9月27日のナナカマド賞の上位再戦です。テンマデトドケはそのレースを制し、ひと息入ったあとの前走2歳A-1もトップハンデをものともせず豪快に差し切って勝利。混戦といわれる今年の2歳世代でアタマひとつ抜け出した感があります。
 ナナカマド賞でゴール前激戦を繰り広げたミスタートカチホクショウバトルハクバオウジも展開次第で逆転が狙えそうです。

 12月7日(月)のメイン第11レースはオリオン特別(350万円未満・16:50発走予定)
 ここは障害巧者のホクショウバンクに期待します。前開催の同条件戦・網走湖特別を早め先頭から押し切って勝利。今回はその前走のメンバー9頭中8頭が参戦(2着馬のみ不出走)と再戦模様なだけに、中心は動きそうにありません 。
 この条件の特別では大崩れが少ないキョウエイボーイマックスセンプーホクショウドラゴンも押さえが必要です。

11/29北見記念回顧

2009年11月30日(月)

カネサブラックがきっちり差し切る!

 29日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、3番人気の、カネサブラックが勝利。トップハンデ880キロをものともせず、今季重賞4勝目を飾りました。

 馬場水分は4.3%とやや低めで高重量戦とあって、道中はゆったりとしたペース。障害中間点あたりでニシキダイジンが主導権を奪い、最大3馬身ほどリード。ほぼ横一線で続く各馬を引き連れて、第2障害を迎えました。
 じっくりタメたのちに仕掛けたのは、やはりニシキダイジン。これにトモエパワーも続きますが、ともに苦戦を強いられます。さらに脚をタメていた各馬がようやく腰を上げると、抜群のかかりを見せたのはナリタボブサップ。これにアローファイター、先に登坂態勢に入っていたニシキダイジンが続き、並ぶようにしてクリア。さらに1馬身ほど後ろから、カネサブラックも続いていきました。
 懸命に逃げるナリタボブサップを目標に、残り30メートル付近でカネサブラックが2番手に浮上。しかし2頭の1馬身差はなかなか詰まらず、このまま逃げ切りかと思われた残り10メートル。ナリタボブサップの脚いろが一気に鈍り、最後の力を振り絞ってカネサブラックも猛追。そして並びかけたその瞬間がゴールライン。0秒2差の大接戦は、カネサブラックに軍配が上がりました。1番人気のフクイズミはヒザ折りでリズムを崩しながらも、障害5番手から猛追して3着。

 これが「勢いのなせる業(わざ)」と言うものでしょう。今季ここまで【5・1・0・1】、重賞3勝と波に乗っているカネサブラックが、大接戦の末に勝利。単勝3番人気が示す通り、今回は880キロのトップハンデもあってけっして楽ではなかった一戦。そしてその通りに苦しいレース展開でした。しかし、それでも結果を出したあたり、想像以上の充実ぶりと言えるでしょう。これで今季6レース行われた古馬重賞のうち、カネサブラックが4勝で、残り2勝はフクイズミ(旭川記念、ばんえいグランプリ)。すなわち松井浩文厩舎の全勝で、今後もさらにこの厩舎から目が離せなくなりました。
 ナリタボブサップは岩見沢記念に続いての2着。今季は重賞で【0・3・2・0】と抜群の安定感を誇る反面、勝ち切れないのも事実。終いの詰めの甘さは、今後も課題となりそうです。

成績はこちら
映像はこちら

松田道明騎手「今日はトップハンデということで障害でヒザを折る確率も高かったですから、その点に気をつけて、あとはタメ込んで力を発揮させようと思っていました。ボブサップも思ったより先に行かなかったし十分に息も入れられたので、万全の状態で障害をクリアできました。残り30メートルあたりで追い込みに入った時に、ボブサップの動きが思わしくないように見えたので、ここは少しタメ込んでゴール間際に賭けようと思って追い出しを我慢しました。なんとかうまくいきましたね」

11/29北見記念予想 山崎エリカ

2009年11月29日(日)

連は外さないカネサブラック

 北見記念が行われると「もうすぐ師走だなぁ~」なんてしみじみしちゃいます。北見記念が終わった後くらいから、忘年会などが始まり、お酒を飲む機会が増えると思いますが、みなさんくれぐれも飲みすぎないように気を付けて下さいね♪ 昔は飲みすぎて記憶を失ったこともあったのに、最近は記憶を失うことがない......その前に気持ち悪くなる自分がイヤです(笑)。

 そんな師走の到来を告げる北見記念。◎にしてみたいのはカネサブラックです。同馬は現在野菊特別、岩見沢記念と連勝中で、3連勝、4連勝......と続けるのは至難の業ですが、重賞好走後にレース間隔を開けて立て直すことによって好走しています。今シーズンは重賞で5戦3勝、2着1回、唯一連対を外した旭川記念4着は6月のレーシングカップ激走後に立て直せなかったことに敗因があると思います。今回は前走の岩見記念好走後から立て直しての一戦になりますから、今回も勝ち負け、少なくとも連対は外さないと見ました。

 ○には、重馬場が予想される今回は、ばんえい記念3連覇の実績に賭けてみたいトモエパワー。スピード競馬となった前走の七五三特別では、ある程度の対応力を見せている上に、高重量戦となれば同馬の出番も十分考えられます。

 ▲には今シーズン重賞2勝で旭川記念、ばんえいグランプリで◎を破ったフクイズミ。前走の岩見沢記念は障害の仕掛けが早かった分、坂を下るのに手間取ってしまいましたが、立て直した効果があれば連対圏内でしょう。レース間隔が開いて、前走から20㎏重量が加算されるのはマイナス材料ですが、◎と重量差30㎏なら通用の余地はあるでしょう。

 あとは△に、岩見沢記念で◎に次ぐ2着に好走し、相手に恵まれたとはいえ目下2連勝中のナリタボブサップと、時計勝負の前走は見せ場がありませんでしたが、昨年の当レースの覇者で高重量戦で強いスーパークリントン。

 ◎ カネサブラック
 ○ トモエパワー
 ▲ フクイズミ
 △ ナリタボブサップ
 △ スーパークリントン

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