賞金別定で、プラス20キロが課されるカネサブラックの取捨がポイントとなりそう。ほかに増量となっているのは、フクイズミとナリタボブサップがそれぞれプラス10キロ。
とにかくカネサブラックの重賞での安定感は抜群で、07年の岩見沢記念以降は重賞に16回出走して連対を外したのはたった3回。堅い連軸といえそうだ。ただし、ハンデ差が大きいチャンピオンカップを別とすれば、重賞で別定がプラス20キロとなるのは今回が初めてのこと。これまでのように楽な競馬にはならないように思う。
で、今回はナリタボブサップの出番。今シーズンは重賞に4回出走してまだ勝ち星はないものの、2着2回、3着2回。重賞以外のレースを含めても、今シーズン3着を外したのはたった一度だけときわめて安定した成績。岩見沢記念ではカネサブラックにひと腰で行かれてしまい、そのまま逃げ切られてしまったが、その後の前々走、前走はやや格下相手とはいえ、ともに第2障害先頭から押し切った。以前のような末の甘さもあまり気にならず、好調でここに臨む。
相手にはフクイズミ。今シーズンは最初の2戦こそ今ひとつのレースぶりだったが、旭川記念以降は7戦4勝ですべて4着以内という安定ぶり。しかも、馬場水分5%未満では4戦全勝で、5%以上では勝ち星なしというあまりにもわかりやすい成績。前日土曜日の馬場水分量は、第9レースで4.7%まで下がり、ピンポイント予報を見るとレース当日は晴れ。さらに乾いた馬場になりそうで、フクイズミにとっても舞台が整ったと見てよさそうだ。
カネサブラックにしても今シーズン連対を外したのは旭川記念の4着のみという安定した成績。ナリタボブサップとは、岩見沢記念と同じ10キロ差だけに、崩れることはないだろう。
昨年の覇者スーパークリントン、ばんえい記念3連覇のトモエパワーは、なかなか勝ち星には恵まれないが、このくらいの高重量戦になれば勝負に加わってくる可能性も高い。
◎ナリタボブサップ
○フクイズミ
▲カネサブラック
△スーパークリントン
△トモエパワー