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今週の見どころ(7/4〜7/6)

2009年7月 3日(金)

 7月4日(土)に北見場外発売所(ミントスポット北見)がオープン。これにあわせ4日、5日(日)の2日間、北見場外発売所では、ばん馬ミルキーとの記念撮影会(4日のみ)、ばんえい十勝物産展、ばんえい十勝オリジナルグッズや十勝の特産品などが当たる抽選会ほか様々なイベントが予定されています。

 7月4日(土)のメイン第11レースに北見新場外開設記念(450万円未満・20:00発走予定)が行われます。
 重賞のばんえい十勝オッズパーク杯(4月26日・6着)を除けば目下20戦連続3着以内のギンガリュウセイに注目。5月9日の若葉特別(450万円未満)では第2障害を先頭でクリア。10キロ軽いオレワスゴイに交わされたものの差し返す根性をみせました。今回はそれ以来の登場。相手はグンと強化しましたが、まだ底をみせていないだけに楽しみが広がります。
 障害巧者のホクトキング、決め手自慢のニシキセンプー、玉砕逃げがハマると怖いニシキダイジン、スピードなら負けないヤマノミントら、昨季はオープン戦線を沸かせていた実力馬たちが迎え撃ちます。

 7月5日(日)のメイン第11レースは第3回白夜賞(20:00発走予定)。芦毛馬による選抜戦は冬にも白馬賞が行われており、ばんえいの名物レースとしてすっかり定着した感があります。
 この白夜賞で過去2回ともに3着以内に入っているのが、フクイズミ(07年1着、08年3着)とトウリュウ(同2、1着)。ここ2回より相手関係がそれほど強化した感もなく、負担重量も変わらないため、今回も上位争い必至でしょう。
 今回は初めて3歳馬が挑戦。アオノレクサスは最軽量650キロを生かし先行できれば、障害巧者だけにそのまま粘り込む可能性も。ニシキユウも昨年のこのレース2着をはじめ芦毛馬選抜戦では堅実に上位争いしており侮れないところです。

  7月6日(月)のメイン第11レースは遊びに行こう!さらべつへ特別(350万円未満・20:00発走予定)
 前開催旭川のお米JAたいせつ米杯(350万円未満)のメンバー中6頭がここにも参戦してきました。そのレースで離れた第2障害クリアから僅差2着に突っ込んできたのがグレートサンデーです。課題の障害も安定。このときの勝ち馬トウリュウが不在(5日の白夜賞に出走)のここは勝利のチャンスといえます。
 旭川のお米JAたいせつ米杯4着のクロフネオーザンは障害巧者。トウリュウが不在のここはペースを握れそうなだけに、粘り込みには注意が必要でしょう。同3着のライジングサンはしぶとい脚が身上。展開がハマると、メダマホクショウドラゴンの末脚も脅威です。

馬券おやじは今日も行く(第54回) 古林英一

2009年7月 2日(木)

福引きの帝王誕生 〜Aiba札幌中央でばんえい競馬発売開始〜

CIMG0479.JPG

 6月9日(火)Aiba札幌中央が開設され、13日(土)にはばんえいも発売!となるはずだったのが……。帯広の大雨でなんと開催中止。なんともしまらないばんえい発売初日になってしまいました。

 この日、OPBM(オッズパークばんえいマネジメント)から大番頭Nさんとかわいい新人と評判のSさんの2人がイベント開催のため、札幌へきておりました。福引きや小生の場立ち予想が予定されておりました。NPOとかち馬文化を支える会札幌支部の面々もお手伝いに集結。ところがばんえいが開催中止になってみんながっくり。

 とりあえず、せっかく用意したのだからと、OPBMによる福引きは実施されました。当日併売していた水沢競馬の馬券1000円買えば1回福引きという仕組み。考えてみれば、Aiba札幌中央はホッカイドウ競馬の場外発売所。売ってる馬券は水沢競馬。売れてもばんえいにはびた一文入らないんですが、心の広いOPBMさん、ちゃんと福引きやってくれました。場立ち予想は中止なので小生は失業。

 しかし、転んでもただでは起きない小生。ホッカイドウ競馬の応援も兼ね、ちょっとでも場を盛り上げようと(といいつつ、当然もちろん馬券で儲けようという下心も多いにありですが)、水沢の馬券を購入して福引きに参加。4つのレースを購入して4回福引きしました。

 福引きの神が小生に降臨したのであります。1回目、くるりと取っ手を回すところりと黄色玉。豚丼のタレをゲット。いつも福引きでは参加賞のティッシュしかあたらない小生がちゃんとした景品をゲット。こりゃあすてき。2回目です。上から3番目に鎮座ましますのが十勝名産の長芋であります。「長芋ほし〜い!」と皆に宣言したら、ころりと出たのは赤い玉。ありゃま〜、何と長芋的中っ! 3回目、今度は「お茶とお菓子でええわ」と宣言したら予定通り「お茶とお菓子」の白玉。そして最後の4回目が極めつけ。「こうなったら2等のばんえいクリスタルグラスセットでももらって帰りますわ」と周囲に吹いて福引き機の取っ手を回すと、ころりと出たのが銀の玉。見事2等のクリスタルグラスをゲットです。こんなこと、あるんですね〜。

 小生、これからは福引きの帝王を名乗らせていただきます。

 馬券の方も、馬単4頭ボックスで買い続けたら、8800円なんていう高配当まで引き当てました。いやあ、至福のひとときでした。

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 このAiba札幌中央は、札幌市中央区南6条西1丁目、地下鉄東豊線豊水すすきの駅東南の出口から徒歩1分にある競輪の場外発売所サテライト札幌の2階にあります。実はこの場外、小生の勤務先から地下鉄で1駅。小生の研究室は地下鉄東豊線学園前駅の真上にあります。ということで研究室のドアを出てサテライト札幌までは10分ほどあれば行けます。車券を買うのによく利用しております。そこで馬券も購入可能となったわけで、小生のために開設してくれたようなもんですな。ちなみに6月13日は久留米開設記念中野カップレースの3日目準決勝。こっちの方もとらせていただきました。

 あれから数週間、Aiba札幌中央でばんえいの馬券を買い続けております。この際、はっきりいいますが、豚丼のタレ、長芋、お茶&お菓子、そしてクリスタルグラス、全部まとめて定価で購入する以上に負け続けております。取り返されちまったぜ(T_T)

 さて、告知です。7月12日、サテライト石狩の開設5周年記念イベントが開催されます。サテライト石狩内には昨年Aiba石狩が併設され、もちろんばんえいも発売しております。NPOとかち馬文化を支える会も店出しする予定です。リッキーorミルキーも応援に来る予定です。みなさん、ぜひおいで下さいまし!

6/28旭川記念回顧

2009年6月29日(月)

フクイズミが逃げ切り勝ち!

 28日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、フクイズミが優勝。重賞6勝目を飾るとともに、四市冠競走3勝目を挙げました。

 6.1%でスタートしたこの日の馬場水分は徐々に下がり、レース時は4.6%まで回復。砂煙が立ち上るなか各馬とも無難に第1障害を通過し、ツジノコウフク、トモエパワーあたりが馬群をリードして第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはニシキユウで、これに呼応してツジノコウフク、トモエパワーが登坂開始。しかし少し仕掛けが早かったか、ニシキユウがヒザを折り、ツジノコウフクは障害を越えきれず結果として競走中止に。それを見ていた有力各馬がようやく腰を上げ、なかでも抜群の掛かりを見せたのがフクイズミ。普段、障害で手間取る同馬が先頭クリアを果たして、ゆうゆうと坂を下っていきました。やや遅れてナリタボブサップ、アローファイター、カネサブラックあたりが追走グループを形成しました。
 残り20メートルを切ってもフクイズミの脚いろは軽快。末脚に絶対の自信を持つ同馬が障害を真っ先に越えたのでは後続もなすすべがないといった状況で、そのまま楽々と先頭ゴールを果たしました。もつれたのは2着争いで、ナリタボブサップがカネサブラックを振り切って粘り込みを図るところへ、外からホクショウダイヤが強襲。わずかにホクショウダイヤが先着し、以下ナリタボブサップ、カネサブラックの順で入線しました。

 フクイズミは前述の通り重賞6勝目で、四市冠競走全制覇へ北見記念を残すのみとなりました。これまでの実績からすれば勝ったこと自体は驚くに値しませんが、第2障害を先頭でクリアしたレース内容に驚かされました。フクイズミといえば障害に課題があり、末脚勝負で交わせるか、もしくはどこまで差を詰められるかがこれまでの焦点。ところがそれを払拭するような“快登坂”。あっけにとられた、とはまさにこのことでしょう。今回のような障害を見せられれば、タイトルをさらに積み重ねることは必定です。
 反対に、障害6番手から2着に追い込んだのがホクショウダイヤ。若駒の頃から末脚に定評があり、この馬のスタイルを貫いての好結果。それだけ地力強化を果たした印象で、事実、今季はばんえい十勝オッズパーク杯4着など並み居るオープン馬を相手に好勝負を演じてきました。同期のマルミシュンキの影に隠れ続けた逸材が、ようやく本格化を示した格好。今後の活躍が期待できそうです。

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藤本匠騎手宣言通り、代打逆転ホームランができてよかったです。道中は調教師から聞いていたようなパターンになったし、馬の状態も良かったので、手応えは十分でした。第2障害では馬がどんどん行ってくれたし、今回ほど、障害を下りて“大丈夫だろう”と思ったレースもないですね。安心して乗っていました」

6/28旭川記念予想 山崎エリカ

2009年6月28日(日)

旭川記念2年連続2着のフクイズミに期待

 どういうわけだかこれまで1〜3番人気以内で決着している今シーズンのばんえい重賞。配当も馬連、馬単ともにすべて3桁配当で、今度こその気持ちで挑んだ先週の黒ユリ賞も4番人気のスーパーコマチの差し届かずで、結局2番人気のウィナーミミと1番人気のワタシハスゴイで決着してしまいました(´・ω・`)。今回の旭川記念もまた1〜3番人気以内で決着しそうな気配が漂いますが……このような時に限って溜まった何かを吐き出すようにアドバルーンが挙るのかもしれません。いずれにしても楽しみな一戦になりました。

 一見、今シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯を制したカネサブラックと同レース2着で重量がカネサブラックよりも10kg軽いナリタボブサップの2強ムードが漂いますが、カネサブラックにとって当該レースは鬼門で前2年出走して7着、5着に敗れています。ナリタボブサップも強いことは強いのですが、同馬は昨年の旭川記念以降カネサブラックに先着した実績がなく、この2頭の勝負付けは既にすんでしまったように思えます。

 そこで今回◎に推したいのは前2年当該レースに出走して連続2着の実績があり、昨シーズンの岩見沢記念や帯広記念でカネサブラックやナリタボブサップを下して制しているフクイズミです。前2走は軽馬場の時計勝負で力を出し切れませんでしたが、昨日の最終レースが馬場水分4.7%だったことや、重賞で全馬の重量が加算されることを考えれば、自分のペースで競馬をすることができるでしょう。今回が走り頃の休養明け3戦目で、馬場水分4.0%前後の舞台なら、少なくとも前2走以上のパフォーマンスは発揮してくれるはずです。

 ○には昨シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯、チャンピオンカップの覇者であり、今シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯も制しているカネサブラック。同馬は2開催に1度のアベレージで出走してくるあたりが、「強い競馬をすると実は大きく疲労が残る虚弱体質なのでは?」と感じさせ(実際に昨シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯勝利後は2開催、チャンピオンカップ勝利後は1開催、今シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯勝利後は2開催レース間隔を開けている)、狙うとやられるのではないかという不安で一杯になりますが、それでも昨年11月のレーシングカップ5着以降は、重賞、オープン問わず3着をはずしたことがなく、ここへ来ての抜群の安定感は褒められるものがあります。前走のレーシングカップで好走した疲労が残らなければ、ここはアッサリ勝てるでしょう。

 あとは▲に休養明けから順調に復調し、前々走のさつき特別ではナリタボブサップに先着しているホウショウダイヤと、ばんえい十勝オッズパーク杯2着のナリタボブサップ。○と比べると▲・△は力量面で見劣りしますが、○が自滅する形ならチャンスはあると思います。

 ◎ フクイズミ
 ○ カネサブラック
 ▲ ホウショウダイヤ
 △ ナリタボブサップ

6/28旭川記念予想 矢野吉彦

2009年6月27日(土)

カネサ、ボブサップの一騎打ちか

 先週の黒ユリ賞、理論的に穴馬を狙ったのにハズレちゃいました。あまりにも馬場が軽すぎて、実力馬に課せられた10キロの“ハンデ”がマイナス材料にならなかったようです。このコラムや、大井のトークショー、ふるさとコーナーでの場立ち予想会での私の話を信じて馬券を買われた方、どうもゴメンナサイ。それにしても、ウィナーミミは強かったですね。

 さて、今週は古馬一線級の重賞・旭川記念。かつての旭王冠賞にあたる格の高いレースです。
 ここは、カネサブラックとナリタボブサップの一騎打ちムード。ばんえい記念を“別もの”と考えれば、この2頭が抜けた存在でしょう。ばんえい十勝オッズパーク杯で同重量だった2頭に、今回は10キロの差がつきました。10キロもらうナリタボブサップとしては、なんとか巻き返しを図りたいところ。隣同士の枠に入っただけに、どちらがうまく一息入れてレースを進められるか、松田道明騎手と鈴木恵介騎手の手綱さばきにも注目したいですね。
 同重量ならカネサブラックの頭で馬単を買えばいいんでしょうが、10キロ差がついた、ってことで、まずは2頭の馬単オモテウラ(または馬複)を本線にするのが順当。あとは、この2頭に割って入る馬がいるかどうかを考えます。
 カギを握るのは馬場状態。先週の開催までは、数週間続けて雨にたたられ、水分をタップリ含んだ超高速馬場でのレースが続きました。しかし、今週になってようやく天候が回復。馬場も乾いてきたようです。それでも、砂煙があがるようなパサパサの状態にはなりそうもありません。乾き際の、重でも軽でもない馬場を想定しておきましょう。
 そうすると、有力馬の近走の中では、馬場水分4.9%だったさつき特別が参考になるような気がします。ばんえい重量が700キロだったとはいえ、そこでナリタボブサップを破ったホクショウダイヤには惹かれるものがあります。前走のレーシングカップでもカネサブラックの2着に食い込んでいるだけに、押さえておく必要があると思います。
 もう1頭、牝馬らしい切れ味が武器のフクイズミが不気味。超高速馬場の軽量戦ではまず届かない馬ですが、ほどよく時計がかかる重賞レースで第2障害を早めにまとめられれば、抜群の末脚が活きてきます。ばんえい競馬のウオッカみたいな馬と言ったら言い過ぎですかねぇ。3月のチャンピオンカップでカネサブラックとは10キロ差しかなかったのが、今回は30キロ差。展開次第では、頭まで突き抜けちゃっても不思議じゃないでしょう。
 ということで、ここは名前を挙げた4頭の馬単ボックスがおもしろそうです。12点の買い目の中で、当たっても元が取れない組み合わせがいくつかありそうですから、その分はちょっと買い足しておきます。
 カネサブラックとナリタボブサップの一騎打ちムードなんて言っておきながら、4頭ボックスとは何事か!と叱られそうですか、一騎打ちの馬券じゃおもしろくないですからね。では、今回はこのへんで。

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