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今週の見どころ(8/22〜8/24)

2009年8月21日(金)

 8月23日(日)のメイン麦穂賞(450万円未満)は大井競馬場はじめ南関東の各競馬場、場外でも発売があります。オープン入りをうかがう好調馬たちの一戦。お近くの施設でばんえい競馬をお楽しみください。

 8月22日(土)のメイン第11レースに夕焼特別(270万円未満・20:00発走予定)が行われます。
 近3回の同条件特別で2、2、3着と安定した成績を残しているライデンヒーローに注目します。他馬に競りかけられると走りがチグハグになるのが弱点。とはいえ相変わらず障害は安定しているだけに、ここも早めに第2障害を越えられれば、大崩れは考えにくいでしょう。連軸の期待がかかります。
 この条件の安定勢力スギノディアスや、目下2連勝のアサヒセンショウも侮れない存在。一瞬の脚が武器のマックスセンプーも好位につけられれば上位をうかがう存在です。

 8月23日(日)のメイン第11レースは麦穂賞(450万円未満・20:00発走予定)
 ギンガリュウセイはこのクラス初戦となった5月9日の特別戦(馬場水分2.3%)を快勝するも、その後は9、6、10着と苦戦続き。オープン経験馬が相手だったことに加え、軽馬場での速いペースに対応できなかったことが敗因でしょう。しかし前走JRAジョッキーDAY特別では馬場水分は引き続き高め(5.3%)でしたが、馬場改修の影響か流れが落ち着いたことで、無理なく追走でき4着に上昇。今回は前走と同等かそれ以上に重い馬場が予想され、この馬の障害力が生かせる展開が見込めそう。さらなる上位進出が期待できそうです。
 決め手比べになれば負けないバンゼン、JRAジョッキーDAY特別1、2着のニシキセンプーホクトキングや、昇級初戦も実績上位のトウリュウ、好調を持続しているハマナカキングも有力でしょう。

 この日の第10レースに2歳牝馬オープンによるいちい賞が組まれています。ハンデ差なしの全馬510キロが物語るように実力拮抗の一戦です。
 ここはデビューから1、2、1着とパーフェクト連対のホクショウシャネルに期待。長くいい脚が使えるタイプで、2歳A-3での勝利はメンバー中で最上位の実績です。
 デビュー前から素質を評価されていたベツカイローズ(昨年の全道祭典ばんば1歳馬決勝大会・雌馬の部で優勝)、勝ち星は1つだけですが、2歳A-2で牡馬と互角に渡り合っているメンコイワタシが相手でしょう。

  8月24日(月)のメイン第11レースに風鈴特別(180万円未満・20:00発走予定)が行われます。
 この条件で5連勝中のキングファラオに注目。前走の180万円未満決勝はホクトタイガーの逃げ切りが濃厚かと思われましたが、離れた3番手から、はかったような差し切り勝ち。今回はこの条件の特別初挑戦で負担重量もトップハンデの685キロですが、逆らう手はありません。
 惜しくも勝ち星を逃したホクトタイガーは1歳差の兄シベチャタイガーと同様、障害力が持ち味。キングファラオとのハンデ差が前走よりさらに10キロひらくことで逆転も視野に入ります。
 出走10頭中8頭が減量特典のある3、4歳馬だけにハイペースは必至。流れに乗れればカネタマルの末脚がハマる可能性もありそうです。

8/16ばんえいグランプリ回顧

2009年8月17日(月)

フクイズミ横綱相撲で重賞7勝目!

 16日は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上、ファン選抜)が行われ、単勝1.8倍の圧倒的人気に推されたフクイズミが優勝。旭川記念に続く今季重賞2勝目、通算での重賞7勝目を挙げました。

 4.1%の馬場水分はともかく、さすがに高重量戦だけあって第1障害から各馬がばらつく展開。ニシキダイジンが主導権を握り、スーパークリントン、ニシキユウ、カネサブラックあたりが先団を形成した状態で、第2障害を迎えました。
 各馬が揃いきらないなか、ニシキユウが早くも登坂を開始。カネサブラック、ニシキダイジン、スーパークリントンも続いて天板近くまで上がりました。ここで動いたのがフクイズミで、ひと腰で荷物を上げきると、先頭で障害をクリアしたニシキユウに1馬身ほどの差で続きました。ニシキダイジンがほぼ並んで3番手、カネサブラックは少し遅れて4番手から。
 フクイズミは残り30メートル付近で先頭に立つと、従来の爆発的な伸びこそありませんが、確実な末脚を披露。ニシキユウを突き放し、追いすがるニシキダイジンを残り20メートルで振り切ると、猛追してきたカネサブラックを完封。まさに横綱相撲で先頭ゴールを果たしました。2着はカネサブラックで松井浩文厩舎のワンツーフィニッシュ。3着にはニシキダイジンが粘り込みました。

 旭川記念に引き続き、抜群の登坂を見せたフクイズミ。障害の安定ぶりが成績に直結しており、8歳にして一皮むけた印象です。高重量戦の実績からも、さらなるタイトル奪取はもちろん、昨季のばんえい記念終了時に「来年はフクイズミも挑戦させる」と松井浩文調教師が明言しただけに、頂点奪取の可能性も十分でしょう。
 カネサブラックが2着で、松井浩文厩舎は旭川記念(フクイズミ・ホクショウダイヤ)、北斗賞(カネサブラック・ホクショウダイヤ)に続く今季3度目の重賞ワンツーフィニッシュ。スターホースが揃っているとはいえ、それらを毎回上位に送り込むことは並大抵のことではないでしょう。今後も松井厩舎から目が離せません。

成績はこちら
映像はこちら

尾ヶ瀬馨騎手「人気投票で1位だったし、これだけの馬ですからプレッシャーは相当ありました。結果を出せてホッとしています。高重量だけに流れも落ち着いたので、フクイズミの展開になってくれましたね。第2障害を下りた時点でイケるなと思いました」

8/16ばんえいグランプリ予想 矢野吉彦

2009年8月16日(日)

勝負気配? スーパークリントン

 お盆休みは地方競馬にとっての書き入れ時。高速道路料金の上限が1000円になっていることですし、みなさんぜひ地方競馬、そして、ばんえい競馬へ。16日は真夏のビッグレース、ばんえいグランプリです!
 去年は、単勝8番人気のニシキダイジンが優勝。2着には最低人気のスターエンジェルが入り、馬単10万円超の大波乱となったレース。今回は牡馬の大将カネサブラックと女傑フクイズミに人気が集まりそうです。この2頭がコケると去年のような大波乱になるはずですが、そういうことはあるんでしょうか?
 まずカネサブラック。馬場水分7.4%の前走・北斗賞は800キロのソリを曳いて快勝しましたが、4.6%で780キロの前々走・旭川記念では1番人気を裏切っています。今回の馬場は前々走に近い状態になりそう。トップハンデの820キロを曳くだけに、軽ハンデの馬が前で引っ張る展開になると、前々走のようにモタつくことも考えられます。
 一方のフクイズミ。10日の十勝川特別では「やっぱり強いなぁ」と思わせましたが、第2障害にもうひと腰かかっていたら、追い込みも届かず、だったかもしれません。今回、790キロのソリで第2障害越えに手間取るようなことがあれば、こちらも去年のような結果(僅差の3着)になってしまう恐れはあります。
 じゃぁ何が来るの?ってことになりますね。ここへ来て着実に調子を上げているスーパークリントンは、これまでの実績から言って大駆けがあっても何の不思議もないはずですよ。去年は、ばんえい記念の後、4〜6月に5戦して夏は休養。しかし今年は、ばんえい記念の後、4〜5月に3戦しただけで6月に一息入れ、7月から復帰。今回が叩き4走目です。勝負気配を感じませんか?
 目下絶好調のホクショウダイヤも有力候補です。ただし、800キロを超える重量では今ひとつ実績不足。3走前の北斗賞は軽馬場が味方したような気もします。ここは試金石。今が充実期と考えれば、この重量をこなしてもおかしくないので押さえておきます。
 斎藤さん、山崎さんが本命フクイズミの対抗に推しているニシキダイジンは、7月末の馬場改修後も苦戦を強いられている1コースに入ったのが不安材料。去年はまるで人気がなかったからこその勝利でしたから、2年続けてというのはいかがなものか、とも思うので、ここは無印とさせていただきます。
 大穴なら、前走の十勝川特別で久々に積極的なレースを見せたニシキユウかもしれません。でも、この重量で前走の再現というのはちょっと難しそう。ここまで手を広げるわけにもいかないので、これも切っちゃいましょう。
 では結論。フクイズミ、カネサブラック、スーパークリントン、ホクショウダイヤの馬複ボックス。フクイズミとカネサブラックの組み合わせは、当たって損にならないように買い足しておいて、その他の組み合わせで儲かるようにします。

 16日、私は須田鷹雄サンとAiba札幌駅前で場立ち予想会をやります。当日昼に行われるJRAのクイーンSと、ばんえいグランプリの両方の馬券をご購入いただいた方を対象にしたプレゼント抽選会を実施しますので、このコラムをご覧のばんえい競馬ファンのみなさん、ぜひお知り合いのJRAファンを札幌競馬場やウインズ札幌などから、Aiba札幌に足を運んでもらえるよう、呼びかけてください!
 では、今回はこのへんで。

8/16ばんえいグランプリ予想 赤見千尋

フクイズミの豪快な末脚に期待

 ◎2フクイズミ
 ○7カネサブラック
 ▲3ホクショウダイヤ
 △4スーパークリントン

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

8/16ばんえいグランプリ予想 山崎エリカ

2009年8月15日(土)

フクイズミの勢いに期待

 8月16日(日)にまたまた大好きな金沢競馬場でばんえい競馬のイベントをやらせてもらうことになりました。ひと夏で2回も金沢競馬場へ行けるなんて幸せだなぁ〜(´▽`)はぁぁ・・♪ そんなこんなで北陸地方在住の方はぜひ金沢競馬場へ遊びに来て下さい。残念ながら今回もばんばは来ませんが、制作費80万円もした等身大のリアルなエアばんばが応援に駆けつけてくれます。

 ちなみに前回7月26日(日)の金沢のイベントでは、ばんえい大賞典こそ外れたものの、ほぼパーフェクト的中だったので、ばんえいグランプリは一見簡単なように見えてなかなか難しいけど「当てたい!」と気合いの入る一戦。

 当初はこのコーナーでも再三述べているように、昨年のばんえい十勝オッズパーク杯1着、今年のチャンピオンカップ1着、ばんえい記念2着、ばんえい十勝オッズパーク杯1着とレース間隔を開けて立て直した後の一戦に強いカネサブラッグだと思っていたのですが、陣営が「馬体回復には向かっていますが、本来の姿までには戻っていません」とコメントしているのがどうも気になります。実際に体を見てみないと勘が働かない部分もあるのですが、あえてリスクを背負う必要もないでしょう。また立て直しを図って挑んだ馬場水分2.4%の昨年11月のレーシングカップで5着と取りこぼしているように、馬場がパサパサになってスタミナ比べになればなるほど、レース間隔を開けた方が不利になりますから、そのような意味でも過大評価ができません。

 したがって今回はなんの面白みもない予想ですが、ここへ来ての勢いを信頼してフクイズミに◎を打ちたいです。フクイズミの前走十勝川特別は馬場水分3.0%を考慮しても平凡な時計でしたが、ほぼ馬なりで2着のニシキユウとは永遠に詰まらぬ結果でしたので悲観する必要はないと思います。重賞のここへ向けての軽いウォーミングアップと考えれば良いのではないでしょうか? 前走から重量85kgアップとなりますが、カネサブラックを除く他の有力馬が100kg以上増量されることを考えると、大きなマイナス材料とは言えないでしょう。

 ○には昨年馬場水分2.9%の当該レースを制しているように、時計の掛かる高重量戦に強いニシキダイジン。昨年よりも10kg軽い重量で挑めることや、自分の型(逃げ)で競馬ができるメンバー構成というのは好ましいのですが、オープン特別から参戦した昨年と比べると、やや勢いを欠いているフシが感じられるので狙い下げました。

 ▲には今シーズンは重賞2勝を含め、4戦3勝と抜群の成績を残しているカネサブラック。前述したように立て直しきれていない可能性も否定できませんが、前走の北斗賞から重量20kgしか増量されないというのは明らかにプラスです。
 あとは△に前走のオープン特別は前が自滅したのを勝手に後方から差し切っただけなのであまり褒められたレース内容ではありませんでしたが、旭川記念2着や北斗賞2着の実績を考慮すると軽視できないホクショウダイヤ。

 ◎ フクイズミ
 ○ ニシキダイジン
 ▲ カネサブラック
 △ ホクショウダイヤ

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