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レース回顧(1/1~1/3)

 1日(祝・火)のメインレースとして行われたのは迎春特別(4歳以上混合700万円未満)。ここはハヤテショウリキが制し、前走6着から巻き返しました。
 バンゼンとハヤテショウリキが並んで障害をクリアし、3番手から4頭が追走する展開。残り30メートルのさらに手前でハヤテショウリキが先頭に立ち一気に脚を伸ばすと、残り10メートル付近で半馬身ほどのリード。そのまま勢いよくゴールに飛び込み、7月以来の勝利を挙げました。2番手追走のバンゼンが粘り込んで2着。横並びの3番手争いから抜け出したハマナカキングが3着を確保。

 この日の第10レースに行われた初夢特別(3歳オープン)は、マルモスペシャルが勝利。前走に続く連勝で、通算7勝目を挙げました。
 軽めの馬場、軽ハンデということもあり、マルモスペシャル、ニシキエース、オオバコがノンストップで第2障害をクリア。そこからさらに脚を伸ばしたのがマルモスペシャルで、後続に2馬身半ほどの差をつけると、そのまま1着でゴールイン。2番手争いの2頭は他馬の激しい追い上げに遭いましたが、結局並んでゴール。わずかにニシキエースが先着しました。

 2日(水)は重賞の帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、ナリタボブサップが重賞2勝目。このレースについては別掲の帯広記念回顧をご覧ください。

 この日の第10レースに行われたのは新春特別(4歳以上360万円未満)ビッグファイヤーが近走の惨敗続きを払拭する、見事な勝利を挙げました。
 ユウシテンザンが第2障害を先頭で越え、2番手にキタノイチオクが続く展開。しかし3番手で越えたビッグファイヤーが目を見張るような脚を発揮して、一気に2番手に浮上。さらに残り20メートル付近でユウシテンザンを交わすと、後続の追撃を退けてゴールしました。障害4番手から追い込んだキングシャープが2着で、2番手からしぶとく歩き続けたキタノイチオクが3着。

 3日(木)のメインレースは、新設重賞の天馬賞(5歳オープン)。ここはマルミシュンキが勝利し、通算18戦17勝としました。このレースについても、別掲の天馬賞回顧をご覧ください。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

1/3天馬賞回顧

マルミシュンキ圧倒的人気にこたえる! 

 3日(木)は新設重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、マルミシュンキが圧倒的人気にこたえて優勝。通算成績を18戦17勝としました。

 道中はメジロショウリキやニシキユウ、ヒロノドラゴンといったあたりが入れ替わりながら馬群をリード。しかし各馬つかず離れず追走し、ほぼ一団となって第2障害を迎えました。
 ニシキユウ、ヒロノドラゴンが早めに障害に挑み、抜群の登坂力で抜け出したのはヒロノドラゴン。ニシキユウ、ツジノコウフク、マルミシュンキがこれに続いていきました。
 必死に粘り込みを図るヒロノドラゴンですが、徐々にマルミシュンキが差を詰め、残り20メートル付近で2頭が並ぶ展開に。そこからマルミシュンキがわずかに前に出ると、追いすがるヒロノドラゴンを振り切って先頭ゴールを果たしました。2着争いは、懸命に脚を伸ばすヒロノドラゴンに、障害6番手から追い込んだホクショウダイヤが襲いかかり、並んだままゴール。同タイム決着の末、わずかにヒロノドラゴンが残して2着を確保しました。

 マルミシュンキは2歳時のイレネー記念、今季の柏林賞に続く重賞3勝目。デビュー時から素質を高く評価されて大事に使われてきた結果が、18戦17勝というほぼパーフェクトな成績に結びついている印象。今回も派手な勝ち方ではありませんが、2番手集団から抜け出す横綱相撲を演じ、着差以上の完勝だったと言えます。
 ヒロノドラゴンはばんえいダービー3着、銀河賞2着などの実績があり、世代でもトップクラスの実力の持ち主。740キロならば今回の2着好走も不思議ではなく、6番人気はやや軽視されすぎた印象です。ただ近走の成績から盲点になったのも確かで、今後も成績に関係なく注意を払う必要があるでしょう。
 ホクショウダイヤは、またしても重賞初制覇ならず。力を持っているのは何度も証明していますが、いつもあと一歩のところで栄冠を逃しています。末脚は切れるだけに、障害をうまく越えられさえすればタイトルの量産も可能でしょう。さらなる成長を期待したいところ。

成績はこちら
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馬券おやじは今日も行く(第42回) 古林英一

2008年1月 3日(木)

ナリタボブサップであけましておめでとう!

 いやあ、ナリタボブサップ、いいレースしましたね~(^^)/

 元旦7レースからばんえいに参戦し、元旦は6戦全敗。2日は9レースから参戦し、9レースは期待したペガサスプリティーが2障害で詰まってパア(>_<)。小生としてはいやーなムードで迎えた大一番でした。でも、後になっていうわけじゃないが、このレースは案外自信ありました。ナリタボブサップ、カネサブラック、そしてトモエパワーの3頭で7割方OK。アンローズが上記3頭に絡む可能性も2割、そして大穴でタケタカラニシキの連絡み1割というのが小生の予想。

 小生、ナリタボブサップはけっこうひいきにしている馬の1頭なのです。「一雨降ったらボブサップ」というのが昨年夏までの小生のセオリーだったのですが、ボブサップ君、後半になるとめっきり力をつけました。それまではゴール直前で止まってしまい、「えーい、この根性なしっ!」と小生が歯がみすることもしばしばでした。しかし、ここのところはそういうシーンもなく、さくさくとゴール線を通過するようになっておりました。馬場の軽さにも助けられたかもしれませんが、北見記念もお見事でした。で、今回の快挙です。いやあ、あっぱれ、あっぱれ(^^)/

 あらためて競走結果をみると、上位4頭はすべて7歳以下、下位6頭がすべて8歳以上。馬場の軽さもあったでしょうが、世代交代なんでしょうかねえ。8歳以上は、かのスーパーペガサスと渡り合った世代です。勢力分布の変化を感じさせた一戦でもありました。

 ということで、本年もよろしくお願い申し上げます。

1/2帯広記念回顧

ナリタボブサップいよいよ本格化! 

 2日(水)に行われた重賞・帯広記念(4歳以上オープン)は、ナリタボブサップが優勝。北見記念に続く重賞連勝で、ばんえいの頂点をうかがう存在にまで成長しました。

 馬場水分5.5%と軽めの馬場でしたが、さすがに高重量戦だけあって、ゆったりとしたペース。サダエリコやアンローズあたりが先行し、ナリタボブサップもこの一角でレースを進めました。
 第2障害はスターエンジェルが先陣を切って挑みましたが、ここで圧巻の障害力を見せたのがナリタボブサップ。2番手で第2障害に挑むと、900キロを曳いているにも関わらず、ひと腰で天板まで上がり、そのままこれをクリア。ゆうゆうと障害を下りセーフティーリードを広げました。
 やや遅れてミサイルテンリュウ、カネサブラック、スーパークリントン、タケタカラニシキが一団となってクリア。なかではタケタカラニシキとカネサブラックの脚いろがよく、並んでナリタボブサップを追撃しました。しかし先頭のナリタボブサップは楽な手ごたえのままで歩き続け、他馬を10メートル後方に置き去りにしたまま、ゆうゆうとゴール線を越えました。
 タケタカラニシキとカネサブラックはゴールまで激戦を展開。しかし結局は0秒9差でカネサブラックが先着し、3着にタケタカラニシキが入線しました。

 ナリタボブサップは前述のとおり、北見記念に続く重賞連勝。馬場が軽くなったことで、この馬の先行力、障害力が生きたこともありますが、なにより高重量に対応できる力をつけたことが最大の勝因。さらに秋から冬にかけて毎年好成績を挙げており、力を発揮できる時期だったというのも大きいでしょう。今後、チャンピオンカップからばんえい記念へ、とても楽しみな1頭であることは間違いありません。
 カネサブラックは、岩見沢記念、北見記念に続いて2着。不安要素だった高重量にも対応できるようになり、スピード、パワー、障害力が高い次元で揃っている馬に成長した印象です。しかし、例えばミサイルテンリュウやナリタボブサップのような鋭い障害力、フクイズミのような爆発的な末脚がこの馬にはなく、端的にいえば決め手に欠けるとも言えます。ただ、全体的なレベルアップか、もしくはどれかの要素に磨きをかければ頂点奪取は容易とも思われ、さらなる成長に期待したいところ。
 あわや2着という見せ場をつくったタケタカラニシキは、ムラな面は否めないものの、重賞2勝の底力は確か。シンエイキンカイと似たようなタイプともいえ、いつでも押さえておく必要がありそうです。

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1/3天馬賞予想 矢野吉彦

2008年1月 2日(水)

調子のいい軽ハンデの牝馬

 ばんえい競馬正月重賞2連チャンの2戦目は天馬賞。5歳限定の新設重賞で、12月のHBC杯イルミネーションCに出ていた9頭に、マルミシュンキを加えたメンバー構成。ここは、休み明けをひと叩きしたマルミシュンキがやっぱり強いか、そのほかの馬が太刀打ちできるまでになってきたか、さぁどっち?というような、正月番組の二者択一クイズのようなレースになりました。
 年末のサンタクロース特別では、イルミネーションCで4着だったホクショウダイヤが休み明けのマルミシュンキより15キロ重いソリを引いて、マルミシュンキが1着、ホクショウダイヤが9秒4差の2着。今回、2頭は同重量になります。そこにイルミネーションCでホクショウダイヤに先着した馬も2頭出てくるわけですよね。イルミネーションC出走組は、今回、その時からすべて40キロ増量。その意味ではホクショウダイヤと条件は一緒です。そのあたりを考え合わせると、マルミシュンキとニシキユウ、エメラルド、ホクショウダイヤあたりは、横一線と言ってもいいくらい。これは難しいクイズです。
 こういう時は、ハンデの軽い馬のほうが有利だと思うんですけど。先行有利、障害を越えたらそう簡単には止まらない今の馬場を考えれば、ハンデは軽いほうがいいわけで。そこで、この難問の答えをニシキユウに求めようと思います。このところの好調さは成績が示すとおり。馬券はニシキユウからの馬複にします。たぶん、人気は割れそうなので、馬複でいいでしょう。相手はマルミシュンキ、エメラルド、ホクショウダイヤにツジノコウフクをプラス。さらに、実は同世代では格上のニシキセンプーも。オッズ次第では総流ししちゃうかもしれません。
 まぁ要するに、調子のいい軽ハンデの牝馬を狙うという作戦。ちょっといい加減ですが、考え出したらキリがなくなりそうなレースなのに、正月のおとそ気分が抜けず、これ以上細かく考えられないんです! 果たして結果は?
 では、今回はこのへんで。

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