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1/14ヒロインズカップ予想 矢野吉彦

2008年1月13日(日)

安定感抜群のトカチプリティー

 年末年始の連続開催、ファンのみなさんも関係者の方々も、どうもお疲れ様でした。これから寒さが一番厳しい季節になりますが、この時期のばんえい競馬も真冬の風物詩。冷たい空気を吹き飛ばすような、熱いレースを期待しましょう。

 さて、14日はヒロインズカップ。フクイズミをはじめ、各世代の女王様たちが集結しました。ハンデ差は上下50キロ。これを考えるかがポイントですね。去年のこのレースでは、アンローズが790キロのトップハンデで9着。勝ったフクイズミは、トカチプリティー(3着)、スターエンジェル(8着)とともに770キロの荷物を引きました。最軽量馬の重量は750キロでフクイズミらとの差はわずか20キロしかなかったんです。
 それが今回は、フクイズミがトップハンデの780キロで、トカチプリティー、スターエンジェルが770キロ。ここに10キロの差がつきました。さらに、最軽量馬の荷物は730キロですから、フクイズミは50キロも軽い馬を相手にしなきゃいけなくなったわけです。これまでのレースでも、軽量馬にスイスイ行かれてペースが上がると、障害の切れ味が今イチになることが多かった同馬。今回もそういうことになるのではないかと思うのですが。
 そうなると、ここはやっぱり安定感抜群のトカチプリティーを狙いたくなりますね。760キロ以上の荷物ではあまり実績のない馬ですが、去年のこのレースで今年と同じ荷物を引いて3着に来ていますから、全くダメということもないでしょう。このところの成績は好調の証し。この馬中心で馬券を買います。
 相手は、軽ハンデのニシキユウとエメラルド。それに前年優勝馬に敬意を表してフクイズミ。あとはスターエンジェル、ギャンブラークインに、前走の帯広記念でそこそこ頑張ったサダエリコも押さえておきます。まずはトカチプリティーを頭に馬単流し。同馬が負けるとすれば、軽ハンデの馬か実力上位のフクイズミと見て、この3頭が頭でトカチプリティー2着の馬単が押さえ。こんなに買うと当たっても損、なんていうこともありそうなので、オッズとはよく相談して金額を配分します。
 実は、密かに楽しみにしているのはサダエリコの復活なんですけど、それを狙うと、アンローズを狙った帯広記念の二の舞になりそうなのでやめときます。では、今回はこのへんで。

1/14ヒロインズカップ予想 斎藤修

重量有利な5歳馬エメラルド

 牝馬によるヒロインズカップ。オープン馬が770キロで、格付けがひとつ下がるごとに10キロ減、オープン馬については今シーズンの賞金150万円につき10キロ増という別定重量戦。ニシキユウとエメラルドは500万クラスでも4歳(明け5歳)でさらに10キロ減。オープンで今季賞金150万円のプラス10キロが加算されるフクイズミとは上下50キロもの差がついた。
 今回は、その重量差をフクイズミが克服できるかが焦点となるだろう。
 参考になるのは11月11日のレディースカップ。そのときの勝ち馬フクイズミと、3着ギャンブラークイン、4着エメラルド、6着ニシキユウ、10着トミサトクイーンとは、今回重量差がさらに10キロ広がった。勝ったフクイズミから6着のニシキユウまでは10秒以内の入線でそれほど離れていないことから、このあたりまでが逆転候補となりそうだ。
 ここは500万クラスで2勝を挙げているエメラルドに有利と見て、この馬を中心にする。
 大崩れがなく好調持続のトカチプリティーが相手、あとは前述の重量差で有利になったギャンブラークイン、ニシキユウを狙う。
 フクイズミは、さすがに下と50キロ差がついては厳しいのではないかと見て軽視。これで勝ったら恐れ入りましたと言うしかないが。
 フクイズミに人気がかぶるようなら、それ以外の4頭をボックスで買ってみようかと。
 ◎エメラルド
 ○トカチプリティー
 ▲ギャンブラークイン
 △ニシキユウ
 △フクイズミ

1/14ヒロインズカッププレビュー

2008年1月12日(土)

  1月14日(祝・月)のメインは、4歳以上8歳以下牝馬による第18回ヒロインズカップ。オープン(770キロ)からひと格付下がるごとに10キロ減となるクラス別定重量で争われる一戦です。なおオープン馬は本年度収得賞金150万円につき10キロ加増の条件がついており、今回の5頭のなかではフクイズミが対象となります。
  出走10頭中、タケトップクインイナノプリンセス以外の8頭が11月11日のレディースカップ(牝馬オープン)に出走していました。
  注目はそのレースで障害3番手から差し切ったフクイズミ。当時と重量差がそれほど変わらない今回も当然期待で、このレース2連覇の可能性は高いといえます。
  逆転候補筆頭はイナノプリンセス。7カ月ぶりの前走混合500万円未満(1月2日)は先頭で難なく障害を越えると駆け脚で後続を突き放す圧勝劇でした。休養前には、フクイズミニシキユウを除く8頭が参戦していたカーネーションカップ(5月13日・牝馬オープン)で好位から楽に抜け出すと2着に12秒5差もつけて勝っており、秘めた実力は底知れません。今回がフクイズミとは初対戦となりますが、すんなり先行できれば新女王誕生のシーンも十分でしょう。
  カーネーションカップ、レディースカップともに2着のトカチプリティーは、昨年8月以降フクイズミ以外の牝馬には一度も先着を許していません。今回は早めの仕掛けからフクイズミの末脚を封じたいところです。
  今季は未勝利ですが牝馬限定戦ならサダエリコも上位に食い込んでくる力を持っています。エメラルドニシキユウの5歳2頭も昨年夏以降の活躍ぶりからは軽視できない存在。フクイズミとはレディースカップより10キロずつ重量差がひらくことで有利になった印象です。
  またギャンブラークイントミサトクイーンの2頭もレディースカップよりフクイズミとの重量差が10キロずつ広がっており、そこに活路を見出したいところです。
 
ほか、レディースカップ5着スターエンジェルカーネーションカップで3着のタケトップクインが出走します。

出走表はこちら

【参考レース】
 5/13カーネーションカップ(勝ち馬:イナノプリンセス)
11/11レディースカップ(勝ち馬:フクイズミ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(1/12~1/14)

2008年1月11日(金)

 07年に地方競馬で活躍した人馬を表彰する「NARグランプリ2007」の選考結果が発表され、ばんえい最優秀馬にはばんえい記念など3つの重賞を制したトモエパワー、優秀新人騎手賞には昨年1月のデビューから56勝を挙げる活躍をみせた西謙一騎手がそれぞれ選ばれました。ばんえい所属騎手の優秀新人騎手賞受賞は、92年の尾ヶ瀬馨騎手以来史上2人目の快挙で、西騎手には今後ますますの活躍が期待できるでしょう。

 1月12日(土)のメイン第11レース霧氷特別(オープン)には、前開催に帯広記念(1月2日)を使った馬が5頭出走してきました。
 注目はカネサブラック。帯広記念を含め近3走のオープンですべて2着に好走しています。その3走で先着を許しているのはナリタボブサップだけで、同馬不在の今回はチャンスでしょう。
 スーパークリントンは帯広記念で4着。2着カネサブラックから大きくは離されておらず、相手はこの馬が最有力。
 別路線組では、前走のオープン特別(12月29日)で逃げ切って約2カ月ぶりの勝利を挙げたエビスオウジャに注目。決め手ではメンバー中随一だけにここでも好勝負が期待できます。

 1月13日(日)のメイン第11レースは第29回ポプラ賞(4・5歳オープン)です。昨年までは同条件の重賞として行われていましたが今年は特別戦として行われます。過去5年間で出走した4歳馬はわずか6頭で、一度も3着以内に入っていないことから4歳勢には苦戦が予想されます。
 今回の5歳馬6頭すべてが出走していた前開催の天馬賞(1月3日・5歳)を制したマルミシュンキが出走回避で一転、混戦模様となりました。
 注目は天馬賞3着のホクショウダイヤ。障害を6番手で駆け降り勝ち馬に1秒3差まで迫りました。ここはトップハンデでも前走と重量差がそれほど変わらないことから有力視できるでしょう。
 その天馬賞でホクショウダイヤと同タイム2着のヒロノドラゴンは、今回ほかの5歳馬がいずれも35~40キロの減量なのに対し唯一25キロ減と重量的に不利だけに、ホクショウダイヤに再び先着できるかは疑問です。それなら僅差の同4着ツジノコウフクや、ハンデに恵まれた感のあるニシキセンプーに期待する手もあるでしよう。
 4歳勢3頭のなかではアローファイターに魅力があります。1番人気に推された前走の混合700万円未満特別(1月1日)では障害で苦戦し9着。とはいえばんえいダービー優勝をはじめ、3歳三冠でいずれも3着以内に好走した底力は侮れず一矢報いたいところです。

 この日の第10レースにジャニュアリー特別(3歳オープン)が組まれています。今回出走予定のメンバー中5頭が出走していた前開催のヤングチャンピオンシップ(12月30日・2歳産地産駒特別上位選抜)は、1着ホクショウジャパン(今回は不出走)、2着オレワスゴイ、3着ウィナーナナ(今回は不出走)、4着ニシキボスがコンマ9秒差にひしめく大激戦でした。
 注目したいのはニシキボスオレワスゴイとは今回5キロ重量差がひらくことで有利になりました。前々走までは2連勝と調子も良く、スピード能力ならここでは一枚上の存在です。
 もちろん障害が安定しているオレワスゴイもここでは実績上位で有力。前開催の初夢特別(1月1日・3歳オープン)を制したマルモスペシャルも上位進出が期待できるでしょう。

 1月14日(祝・月)のメイン第11レースは重賞・第18回ヒロインズカップ(4歳以上8歳以下牝馬・16:30発走予定)です。このレースは別掲のヒロインズカッププレビュー(後日掲載予定)をご覧ください。

 この日の第10レースに樹氷特別(430万円未満)が行われます。前開催の同条件戦・えりも特別は馬連単4万円台の波乱の決着。今回も前開催同様傑出馬不在で混戦模様です。
 注目はタカラオーシャン。3連勝で臨んだえりも特別では障害で先行集団から脱落し7着と、1番人気にこたえることができませんでした。しかし昇級戦でいきなりの特別挑戦、しかも前走より60キロの加増だったことを考えれば仕方のない面もあります。今回はクラス慣れも見込めることから、再度期待をかけたいところです。
 昇級後の4走で一度も掲示板を外していないカネミセンショーや、実績上位のタケノホウシュウ、登坂力では負けないシンエイスターらもそれほど差はありません。

今週の見どころ(1/5~1/7)

2008年1月 4日(金)

 年末・年始の変則開催が終了し、5日(土)から第20回開催が始まります。これから3月24日のシーズン終了までは、毎週土・日・月の3日間開催となります。来週の月曜日(14日・成人の日)には、牝馬重賞・ヒロインズカップも予定されています。どうぞお楽しみに。

 1月5日(土)のメイン第11レースはオッズパーク賞・幸福特別(500万円未満)。出走10頭中8頭が前開催のオッズパーク賞'07ファイナルカップに出走と再戦模様となりました。
 そのレースは、ほぼ同時に障害をクリアしたストロングペガサスミスターセンプーの一騎打ちかと思われました。しかし残り30メートルでミスターセンプーが突き放し楽勝。ストロングペガサスが後続の追い上げを凌いでなんとか2着に粘りました。
 ミスターセンプーは昇級初戦でしたが、それを感じさせない盤石のレースぶり。今回も早めの仕掛けから勝利が期待できるでしょう。
 相手はここ3走の同条件2回連続2着のストロングペガサス。今回はミスターセンプーが5キロ加増となることで逆転を狙います。同条件の近3走で2、10、4着のコトノカツマは前走で障害をきっちり修正しており、今回は馬券圏内への返り咲きも有望でしょう。障害さえスムーズならオホーツクブルー、このクラスの安定勢力であるユウセイマーチもそれほど差はありません。

 1月6日(日)のメイン第11レースはニューイヤーカップ(オープン混合)
 ここはホクトキングで断然です。近6走のオープン(混合戦含む)で4連対と実に堅実なレースぶり。自慢の登坂力がフルに発揮できている近況だけに、混合戦で相手関係が楽になった今回は今季2勝目のチャンスでしょう。
 同じことがいえるのがアンローズ。帯広は未勝利ですが、今回の出走馬中6頭が参戦していた前々開催(12月16日)の師走特別では、勝ったホクトキングをすんでのところまで追い詰め2着。今回は前走帯広記念をはじめ、これまでの相手と比べると格段に戦いやすくなっており注目です。帯広記念から中3日のローテンションもタフな同馬だけに心配いりません。
 先行して粘りたいニシキダイジン、近4走のオープンで掲示板を一度も外していない堅実なホクショウファイトが続きます。

  1月7日(月)のメイン第11レース愛国特別(混合700万円未満)は、出走全頭が600万円条件馬となりました。
 注目したいのは前走混合700万円未満(12月29日)1着のカツテンリュウ。馬場水分9.2%の超高速馬場で見事に逃げ切り、それまでこの条件で5走連続8着以下のうっ憤を晴らしました。極端な軽馬場での結果ですが、障害で差を広げる競馬はこの馬の真骨頂。今季同条件で3勝を挙げるなど実力は折り紙つきだけに、この勝利を復活の兆しと捉え、今回も上位進出が期待できるでしょう。
 続く勢力は多彩です。前開催(1月1日)の同条件特別を障害先頭から押し切ったハヤテショウリキ、差なく続いて僅差2着のバンゼン、好位から伸びて3、4着のハマナカキングコマタイショウらは、レースをするたびに着順が入れ替わるものの上位を占めることが多く、今回も有力視できます。

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