ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2007年12月 | メイン | 2008年2月 »

2008年1月 アーカイブ

<<前へ 1234

馬券おやじは今日も行く(第42回) 古林英一

2008年1月 3日(木)

ナリタボブサップであけましておめでとう!

 いやあ、ナリタボブサップ、いいレースしましたね~(^^)/

 元旦7レースからばんえいに参戦し、元旦は6戦全敗。2日は9レースから参戦し、9レースは期待したペガサスプリティーが2障害で詰まってパア(>_<)。小生としてはいやーなムードで迎えた大一番でした。でも、後になっていうわけじゃないが、このレースは案外自信ありました。ナリタボブサップ、カネサブラック、そしてトモエパワーの3頭で7割方OK。アンローズが上記3頭に絡む可能性も2割、そして大穴でタケタカラニシキの連絡み1割というのが小生の予想。

 小生、ナリタボブサップはけっこうひいきにしている馬の1頭なのです。「一雨降ったらボブサップ」というのが昨年夏までの小生のセオリーだったのですが、ボブサップ君、後半になるとめっきり力をつけました。それまではゴール直前で止まってしまい、「えーい、この根性なしっ!」と小生が歯がみすることもしばしばでした。しかし、ここのところはそういうシーンもなく、さくさくとゴール線を通過するようになっておりました。馬場の軽さにも助けられたかもしれませんが、北見記念もお見事でした。で、今回の快挙です。いやあ、あっぱれ、あっぱれ(^^)/

 あらためて競走結果をみると、上位4頭はすべて7歳以下、下位6頭がすべて8歳以上。馬場の軽さもあったでしょうが、世代交代なんでしょうかねえ。8歳以上は、かのスーパーペガサスと渡り合った世代です。勢力分布の変化を感じさせた一戦でもありました。

 ということで、本年もよろしくお願い申し上げます。

1/2帯広記念回顧

ナリタボブサップいよいよ本格化! 

 2日(水)に行われた重賞・帯広記念(4歳以上オープン)は、ナリタボブサップが優勝。北見記念に続く重賞連勝で、ばんえいの頂点をうかがう存在にまで成長しました。

 馬場水分5.5%と軽めの馬場でしたが、さすがに高重量戦だけあって、ゆったりとしたペース。サダエリコやアンローズあたりが先行し、ナリタボブサップもこの一角でレースを進めました。
 第2障害はスターエンジェルが先陣を切って挑みましたが、ここで圧巻の障害力を見せたのがナリタボブサップ。2番手で第2障害に挑むと、900キロを曳いているにも関わらず、ひと腰で天板まで上がり、そのままこれをクリア。ゆうゆうと障害を下りセーフティーリードを広げました。
 やや遅れてミサイルテンリュウ、カネサブラック、スーパークリントン、タケタカラニシキが一団となってクリア。なかではタケタカラニシキとカネサブラックの脚いろがよく、並んでナリタボブサップを追撃しました。しかし先頭のナリタボブサップは楽な手ごたえのままで歩き続け、他馬を10メートル後方に置き去りにしたまま、ゆうゆうとゴール線を越えました。
 タケタカラニシキとカネサブラックはゴールまで激戦を展開。しかし結局は0秒9差でカネサブラックが先着し、3着にタケタカラニシキが入線しました。

 ナリタボブサップは前述のとおり、北見記念に続く重賞連勝。馬場が軽くなったことで、この馬の先行力、障害力が生きたこともありますが、なにより高重量に対応できる力をつけたことが最大の勝因。さらに秋から冬にかけて毎年好成績を挙げており、力を発揮できる時期だったというのも大きいでしょう。今後、チャンピオンカップからばんえい記念へ、とても楽しみな1頭であることは間違いありません。
 カネサブラックは、岩見沢記念、北見記念に続いて2着。不安要素だった高重量にも対応できるようになり、スピード、パワー、障害力が高い次元で揃っている馬に成長した印象です。しかし、例えばミサイルテンリュウやナリタボブサップのような鋭い障害力、フクイズミのような爆発的な末脚がこの馬にはなく、端的にいえば決め手に欠けるとも言えます。ただ、全体的なレベルアップか、もしくはどれかの要素に磨きをかければ頂点奪取は容易とも思われ、さらなる成長に期待したいところ。
 あわや2着という見せ場をつくったタケタカラニシキは、ムラな面は否めないものの、重賞2勝の底力は確か。シンエイキンカイと似たようなタイプともいえ、いつでも押さえておく必要がありそうです。

成績はこちら
映像はこちら

1/3天馬賞予想 矢野吉彦

2008年1月 2日(水)

調子のいい軽ハンデの牝馬

 ばんえい競馬正月重賞2連チャンの2戦目は天馬賞。5歳限定の新設重賞で、12月のHBC杯イルミネーションCに出ていた9頭に、マルミシュンキを加えたメンバー構成。ここは、休み明けをひと叩きしたマルミシュンキがやっぱり強いか、そのほかの馬が太刀打ちできるまでになってきたか、さぁどっち?というような、正月番組の二者択一クイズのようなレースになりました。
 年末のサンタクロース特別では、イルミネーションCで4着だったホクショウダイヤが休み明けのマルミシュンキより15キロ重いソリを引いて、マルミシュンキが1着、ホクショウダイヤが9秒4差の2着。今回、2頭は同重量になります。そこにイルミネーションCでホクショウダイヤに先着した馬も2頭出てくるわけですよね。イルミネーションC出走組は、今回、その時からすべて40キロ増量。その意味ではホクショウダイヤと条件は一緒です。そのあたりを考え合わせると、マルミシュンキとニシキユウ、エメラルド、ホクショウダイヤあたりは、横一線と言ってもいいくらい。これは難しいクイズです。
 こういう時は、ハンデの軽い馬のほうが有利だと思うんですけど。先行有利、障害を越えたらそう簡単には止まらない今の馬場を考えれば、ハンデは軽いほうがいいわけで。そこで、この難問の答えをニシキユウに求めようと思います。このところの好調さは成績が示すとおり。馬券はニシキユウからの馬複にします。たぶん、人気は割れそうなので、馬複でいいでしょう。相手はマルミシュンキ、エメラルド、ホクショウダイヤにツジノコウフクをプラス。さらに、実は同世代では格上のニシキセンプーも。オッズ次第では総流ししちゃうかもしれません。
 まぁ要するに、調子のいい軽ハンデの牝馬を狙うという作戦。ちょっといい加減ですが、考え出したらキリがなくなりそうなレースなのに、正月のおとそ気分が抜けず、これ以上細かく考えられないんです! 果たして結果は?
 では、今回はこのへんで。

1/3天馬賞予想 斎藤修

トップハンデでもマルミシュンキ

 新設の天馬賞には、満を持してマルミシュンキが出てきた。通算17戦16勝で、狙った重賞を確実に獲りにきているような感じだ。レースを選んで使われているため、これまでは別定重量が重くなることはなかったが、今シーズンは柏林賞を制していることもあり、現在の格付けはメンバー中最上位の700万未満。クラス別定のここは、ナカゼンスピード、ホクショウダイヤとともにトップハンデとなった。最軽量馬とは30キロ(牝馬とは40キロ)のハンデ差がつき、マルミシュンキにとっては初めての試練となるかもしれない。ただ、前走ここを目指しての復帰戦となった混合700万特別は、先頭で障害を越えると、後続を寄せつけずの圧勝だった。そのレースでは2着のホクショウダイヤより15キロ軽かったのに対し、今回は同じ770キロを曳くことになるが、それ以上の力差はあると思わせるレースぶりだった。今回もマルミシュンキが本命。
 相手は近走好調の馬から、まずはニシキセンプー。前々走、4歳オープンの10着を別とすれば、近5走の600万や700万の条件戦で3勝、2着2回とほぼ完璧な成績。これでトップハンデより10キロ軽い重量は有利だろう。
 前走の白馬賞で見せ場たっぷりの2着だったニシキユウもトップハンデと40キロ差なら期待できそうだ。ちなみに3歳時のばんえい大賞典も最軽量ハンデでの勝利だった。
 もう1頭の牝馬エメラルドも、9月の銀河賞から10戦していずれも4着以内と堅実に走っている。
 マルミシュンキから馬単と馬連複で流す。
 ◎マルミシュンキ
 ○ニシキセンプー
 ▲ニシキユウ
 △エメラルド

1/3天馬賞プレビュー

 1月3日(木)のメインは、明け5歳馬による第1回天馬賞。6月の柏林賞、9月の銀河賞に続く、4歳シーズンの三冠最終戦です。700万円条件(770キロ)から1格付け下がるごとに10キロ減となるクラス別定重量で争われます。
 今回のメンバーは、マルミシュンキを除く9頭が、12月2日のイルミネーションカップ(4歳オープン)に出走。ハンデ差もそのレースとまったく同じでほぼ再戦となりました。
 注目はそのイルミネーションカップで3着のエメラルド。障害先頭から、差なく続いたニシキユウ、コーネル(今回は不出走)に半馬身ほどのリードをつけ逃げ切るかと思われたところ残り10メートルで一杯。その隙に2頭には交わされたもののすぐに立て直し、ホクショウダイヤメジロショウリキらの追撃を凌ぎました。とにかく昨夏以降の充実ぶりは目覚ましく、ここ13戦では掲示板を1度も外していません。今回はニシキユウとともに最軽量730キロで、持ち前のスピードを生かし逃げ切るシーンも十分でしょう。
 このところエメラルドに先着を許していたニシキユウは、イルミネーションカップで差し切ってみせ溜飲を下げました。同重量での出走ならそれほど差はなく牝馬ワンツーの可能性もあります。
 順当にいけばデビューから17戦16勝、重賞2勝のマルミシュンキということになるでしょうか。しかし今回は、ホクショウダイヤナカゼンスピードとともにトップハンデ770キロと、他馬に最大30キロ(牝馬には40キロ)の重量差をつけられている点に不安が残ります。3歳の2月以降は別定戦でトップハンデの経験がなく、そのキャリアの浅さがネックとなり思わぬ大敗という可能性も考えられます。
 この3頭に続くのがイルミネーションカップ4着のホクショウダイヤ。ここまで無冠ですが、現在は700万円条件を牽引する活躍をみせています。トップハンデは苦しいものの、順調に使われてきた強みがあります。有力馬が障害で苦しむようなら、豪快な末脚で突き抜けタイトル奪取の可能性もあります。
 昨年9月の重賞・銀河賞で3番手以下を離しての一騎打ちを演じたツジノコウフク(1着)、ヒロノドラゴン(2着)、重賞ではすべて5着以内に健闘しているメジロショウリキや、今季世代限定のオープン戦で2勝の実績があるテンカらも、隙あらば上位を狙ってくるでしょう。
 ニシキセンプーは近5走平場の600万円未満、混合700万円未満ですべて連対と好調を維持しています。しかしイルミネーションカップ10着を含め今季出走した世代限定戦ではいずれも8着以下では強気になれません。
 ばんえいダービー馬ナカゼンスピードにも復活を期待したいところです。

出走表はこちら

【参考レース】

 6/ 3柏林賞(勝ち馬:マルミシュンキ)
 9/ 2銀河賞(勝ち馬:ツジノコウフク)
12/ 2イルミネーションカップ(勝ち馬:ニシキユウ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

<<前へ 1234
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.