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2008年1月 アーカイブ

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1/14ヒロインズカッププレビュー

2008年1月12日(土)

  1月14日(祝・月)のメインは、4歳以上8歳以下牝馬による第18回ヒロインズカップ。オープン(770キロ)からひと格付下がるごとに10キロ減となるクラス別定重量で争われる一戦です。なおオープン馬は本年度収得賞金150万円につき10キロ加増の条件がついており、今回の5頭のなかではフクイズミが対象となります。
  出走10頭中、タケトップクインイナノプリンセス以外の8頭が11月11日のレディースカップ(牝馬オープン)に出走していました。
  注目はそのレースで障害3番手から差し切ったフクイズミ。当時と重量差がそれほど変わらない今回も当然期待で、このレース2連覇の可能性は高いといえます。
  逆転候補筆頭はイナノプリンセス。7カ月ぶりの前走混合500万円未満(1月2日)は先頭で難なく障害を越えると駆け脚で後続を突き放す圧勝劇でした。休養前には、フクイズミニシキユウを除く8頭が参戦していたカーネーションカップ(5月13日・牝馬オープン)で好位から楽に抜け出すと2着に12秒5差もつけて勝っており、秘めた実力は底知れません。今回がフクイズミとは初対戦となりますが、すんなり先行できれば新女王誕生のシーンも十分でしょう。
  カーネーションカップ、レディースカップともに2着のトカチプリティーは、昨年8月以降フクイズミ以外の牝馬には一度も先着を許していません。今回は早めの仕掛けからフクイズミの末脚を封じたいところです。
  今季は未勝利ですが牝馬限定戦ならサダエリコも上位に食い込んでくる力を持っています。エメラルドニシキユウの5歳2頭も昨年夏以降の活躍ぶりからは軽視できない存在。フクイズミとはレディースカップより10キロずつ重量差がひらくことで有利になった印象です。
  またギャンブラークイントミサトクイーンの2頭もレディースカップよりフクイズミとの重量差が10キロずつ広がっており、そこに活路を見出したいところです。
 
ほか、レディースカップ5着スターエンジェルカーネーションカップで3着のタケトップクインが出走します。

出走表はこちら

【参考レース】
 5/13カーネーションカップ(勝ち馬:イナノプリンセス)
11/11レディースカップ(勝ち馬:フクイズミ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(1/12~1/14)

2008年1月11日(金)

 07年に地方競馬で活躍した人馬を表彰する「NARグランプリ2007」の選考結果が発表され、ばんえい最優秀馬にはばんえい記念など3つの重賞を制したトモエパワー、優秀新人騎手賞には昨年1月のデビューから56勝を挙げる活躍をみせた西謙一騎手がそれぞれ選ばれました。ばんえい所属騎手の優秀新人騎手賞受賞は、92年の尾ヶ瀬馨騎手以来史上2人目の快挙で、西騎手には今後ますますの活躍が期待できるでしょう。

 1月12日(土)のメイン第11レース霧氷特別(オープン)には、前開催に帯広記念(1月2日)を使った馬が5頭出走してきました。
 注目はカネサブラック。帯広記念を含め近3走のオープンですべて2着に好走しています。その3走で先着を許しているのはナリタボブサップだけで、同馬不在の今回はチャンスでしょう。
 スーパークリントンは帯広記念で4着。2着カネサブラックから大きくは離されておらず、相手はこの馬が最有力。
 別路線組では、前走のオープン特別(12月29日)で逃げ切って約2カ月ぶりの勝利を挙げたエビスオウジャに注目。決め手ではメンバー中随一だけにここでも好勝負が期待できます。

 1月13日(日)のメイン第11レースは第29回ポプラ賞(4・5歳オープン)です。昨年までは同条件の重賞として行われていましたが今年は特別戦として行われます。過去5年間で出走した4歳馬はわずか6頭で、一度も3着以内に入っていないことから4歳勢には苦戦が予想されます。
 今回の5歳馬6頭すべてが出走していた前開催の天馬賞(1月3日・5歳)を制したマルミシュンキが出走回避で一転、混戦模様となりました。
 注目は天馬賞3着のホクショウダイヤ。障害を6番手で駆け降り勝ち馬に1秒3差まで迫りました。ここはトップハンデでも前走と重量差がそれほど変わらないことから有力視できるでしょう。
 その天馬賞でホクショウダイヤと同タイム2着のヒロノドラゴンは、今回ほかの5歳馬がいずれも35~40キロの減量なのに対し唯一25キロ減と重量的に不利だけに、ホクショウダイヤに再び先着できるかは疑問です。それなら僅差の同4着ツジノコウフクや、ハンデに恵まれた感のあるニシキセンプーに期待する手もあるでしよう。
 4歳勢3頭のなかではアローファイターに魅力があります。1番人気に推された前走の混合700万円未満特別(1月1日)では障害で苦戦し9着。とはいえばんえいダービー優勝をはじめ、3歳三冠でいずれも3着以内に好走した底力は侮れず一矢報いたいところです。

 この日の第10レースにジャニュアリー特別(3歳オープン)が組まれています。今回出走予定のメンバー中5頭が出走していた前開催のヤングチャンピオンシップ(12月30日・2歳産地産駒特別上位選抜)は、1着ホクショウジャパン(今回は不出走)、2着オレワスゴイ、3着ウィナーナナ(今回は不出走)、4着ニシキボスがコンマ9秒差にひしめく大激戦でした。
 注目したいのはニシキボスオレワスゴイとは今回5キロ重量差がひらくことで有利になりました。前々走までは2連勝と調子も良く、スピード能力ならここでは一枚上の存在です。
 もちろん障害が安定しているオレワスゴイもここでは実績上位で有力。前開催の初夢特別(1月1日・3歳オープン)を制したマルモスペシャルも上位進出が期待できるでしょう。

 1月14日(祝・月)のメイン第11レースは重賞・第18回ヒロインズカップ(4歳以上8歳以下牝馬・16:30発走予定)です。このレースは別掲のヒロインズカッププレビュー(後日掲載予定)をご覧ください。

 この日の第10レースに樹氷特別(430万円未満)が行われます。前開催の同条件戦・えりも特別は馬連単4万円台の波乱の決着。今回も前開催同様傑出馬不在で混戦模様です。
 注目はタカラオーシャン。3連勝で臨んだえりも特別では障害で先行集団から脱落し7着と、1番人気にこたえることができませんでした。しかし昇級戦でいきなりの特別挑戦、しかも前走より60キロの加増だったことを考えれば仕方のない面もあります。今回はクラス慣れも見込めることから、再度期待をかけたいところです。
 昇級後の4走で一度も掲示板を外していないカネミセンショーや、実績上位のタケノホウシュウ、登坂力では負けないシンエイスターらもそれほど差はありません。

今週の見どころ(1/5~1/7)

2008年1月 4日(金)

 年末・年始の変則開催が終了し、5日(土)から第20回開催が始まります。これから3月24日のシーズン終了までは、毎週土・日・月の3日間開催となります。来週の月曜日(14日・成人の日)には、牝馬重賞・ヒロインズカップも予定されています。どうぞお楽しみに。

 1月5日(土)のメイン第11レースはオッズパーク賞・幸福特別(500万円未満)。出走10頭中8頭が前開催のオッズパーク賞'07ファイナルカップに出走と再戦模様となりました。
 そのレースは、ほぼ同時に障害をクリアしたストロングペガサスミスターセンプーの一騎打ちかと思われました。しかし残り30メートルでミスターセンプーが突き放し楽勝。ストロングペガサスが後続の追い上げを凌いでなんとか2着に粘りました。
 ミスターセンプーは昇級初戦でしたが、それを感じさせない盤石のレースぶり。今回も早めの仕掛けから勝利が期待できるでしょう。
 相手はここ3走の同条件2回連続2着のストロングペガサス。今回はミスターセンプーが5キロ加増となることで逆転を狙います。同条件の近3走で2、10、4着のコトノカツマは前走で障害をきっちり修正しており、今回は馬券圏内への返り咲きも有望でしょう。障害さえスムーズならオホーツクブルー、このクラスの安定勢力であるユウセイマーチもそれほど差はありません。

 1月6日(日)のメイン第11レースはニューイヤーカップ(オープン混合)
 ここはホクトキングで断然です。近6走のオープン(混合戦含む)で4連対と実に堅実なレースぶり。自慢の登坂力がフルに発揮できている近況だけに、混合戦で相手関係が楽になった今回は今季2勝目のチャンスでしょう。
 同じことがいえるのがアンローズ。帯広は未勝利ですが、今回の出走馬中6頭が参戦していた前々開催(12月16日)の師走特別では、勝ったホクトキングをすんでのところまで追い詰め2着。今回は前走帯広記念をはじめ、これまでの相手と比べると格段に戦いやすくなっており注目です。帯広記念から中3日のローテンションもタフな同馬だけに心配いりません。
 先行して粘りたいニシキダイジン、近4走のオープンで掲示板を一度も外していない堅実なホクショウファイトが続きます。

  1月7日(月)のメイン第11レース愛国特別(混合700万円未満)は、出走全頭が600万円条件馬となりました。
 注目したいのは前走混合700万円未満(12月29日)1着のカツテンリュウ。馬場水分9.2%の超高速馬場で見事に逃げ切り、それまでこの条件で5走連続8着以下のうっ憤を晴らしました。極端な軽馬場での結果ですが、障害で差を広げる競馬はこの馬の真骨頂。今季同条件で3勝を挙げるなど実力は折り紙つきだけに、この勝利を復活の兆しと捉え、今回も上位進出が期待できるでしょう。
 続く勢力は多彩です。前開催(1月1日)の同条件特別を障害先頭から押し切ったハヤテショウリキ、差なく続いて僅差2着のバンゼン、好位から伸びて3、4着のハマナカキングコマタイショウらは、レースをするたびに着順が入れ替わるものの上位を占めることが多く、今回も有力視できます。

レース回顧(1/1~1/3)

 1日(祝・火)のメインレースとして行われたのは迎春特別(4歳以上混合700万円未満)。ここはハヤテショウリキが制し、前走6着から巻き返しました。
 バンゼンとハヤテショウリキが並んで障害をクリアし、3番手から4頭が追走する展開。残り30メートルのさらに手前でハヤテショウリキが先頭に立ち一気に脚を伸ばすと、残り10メートル付近で半馬身ほどのリード。そのまま勢いよくゴールに飛び込み、7月以来の勝利を挙げました。2番手追走のバンゼンが粘り込んで2着。横並びの3番手争いから抜け出したハマナカキングが3着を確保。

 この日の第10レースに行われた初夢特別(3歳オープン)は、マルモスペシャルが勝利。前走に続く連勝で、通算7勝目を挙げました。
 軽めの馬場、軽ハンデということもあり、マルモスペシャル、ニシキエース、オオバコがノンストップで第2障害をクリア。そこからさらに脚を伸ばしたのがマルモスペシャルで、後続に2馬身半ほどの差をつけると、そのまま1着でゴールイン。2番手争いの2頭は他馬の激しい追い上げに遭いましたが、結局並んでゴール。わずかにニシキエースが先着しました。

 2日(水)は重賞の帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、ナリタボブサップが重賞2勝目。このレースについては別掲の帯広記念回顧をご覧ください。

 この日の第10レースに行われたのは新春特別(4歳以上360万円未満)ビッグファイヤーが近走の惨敗続きを払拭する、見事な勝利を挙げました。
 ユウシテンザンが第2障害を先頭で越え、2番手にキタノイチオクが続く展開。しかし3番手で越えたビッグファイヤーが目を見張るような脚を発揮して、一気に2番手に浮上。さらに残り20メートル付近でユウシテンザンを交わすと、後続の追撃を退けてゴールしました。障害4番手から追い込んだキングシャープが2着で、2番手からしぶとく歩き続けたキタノイチオクが3着。

 3日(木)のメインレースは、新設重賞の天馬賞(5歳オープン)。ここはマルミシュンキが勝利し、通算18戦17勝としました。このレースについても、別掲の天馬賞回顧をご覧ください。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

1/3天馬賞回顧

マルミシュンキ圧倒的人気にこたえる! 

 3日(木)は新設重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、マルミシュンキが圧倒的人気にこたえて優勝。通算成績を18戦17勝としました。

 道中はメジロショウリキやニシキユウ、ヒロノドラゴンといったあたりが入れ替わりながら馬群をリード。しかし各馬つかず離れず追走し、ほぼ一団となって第2障害を迎えました。
 ニシキユウ、ヒロノドラゴンが早めに障害に挑み、抜群の登坂力で抜け出したのはヒロノドラゴン。ニシキユウ、ツジノコウフク、マルミシュンキがこれに続いていきました。
 必死に粘り込みを図るヒロノドラゴンですが、徐々にマルミシュンキが差を詰め、残り20メートル付近で2頭が並ぶ展開に。そこからマルミシュンキがわずかに前に出ると、追いすがるヒロノドラゴンを振り切って先頭ゴールを果たしました。2着争いは、懸命に脚を伸ばすヒロノドラゴンに、障害6番手から追い込んだホクショウダイヤが襲いかかり、並んだままゴール。同タイム決着の末、わずかにヒロノドラゴンが残して2着を確保しました。

 マルミシュンキは2歳時のイレネー記念、今季の柏林賞に続く重賞3勝目。デビュー時から素質を高く評価されて大事に使われてきた結果が、18戦17勝というほぼパーフェクトな成績に結びついている印象。今回も派手な勝ち方ではありませんが、2番手集団から抜け出す横綱相撲を演じ、着差以上の完勝だったと言えます。
 ヒロノドラゴンはばんえいダービー3着、銀河賞2着などの実績があり、世代でもトップクラスの実力の持ち主。740キロならば今回の2着好走も不思議ではなく、6番人気はやや軽視されすぎた印象です。ただ近走の成績から盲点になったのも確かで、今後も成績に関係なく注意を払う必要があるでしょう。
 ホクショウダイヤは、またしても重賞初制覇ならず。力を持っているのは何度も証明していますが、いつもあと一歩のところで栄冠を逃しています。末脚は切れるだけに、障害をうまく越えられさえすればタイトルの量産も可能でしょう。さらなる成長を期待したいところ。

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