1月3日(木)のメインは、明け5歳馬による第1回天馬賞。6月の柏林賞、9月の銀河賞に続く、4歳シーズンの三冠最終戦です。700万円条件(770キロ)から1格付け下がるごとに10キロ減となるクラス別定重量で争われます。
今回のメンバーは、マルミシュンキを除く9頭が、12月2日のイルミネーションカップ(4歳オープン)に出走。ハンデ差もそのレースとまったく同じでほぼ再戦となりました。
注目はそのイルミネーションカップで3着のエメラルド。障害先頭から、差なく続いたニシキユウ、コーネル(今回は不出走)に半馬身ほどのリードをつけ逃げ切るかと思われたところ残り10メートルで一杯。その隙に2頭には交わされたもののすぐに立て直し、ホクショウダイヤ、メジロショウリキらの追撃を凌ぎました。とにかく昨夏以降の充実ぶりは目覚ましく、ここ13戦では掲示板を1度も外していません。今回はニシキユウとともに最軽量730キロで、持ち前のスピードを生かし逃げ切るシーンも十分でしょう。
このところエメラルドに先着を許していたニシキユウは、イルミネーションカップで差し切ってみせ溜飲を下げました。同重量での出走ならそれほど差はなく牝馬ワンツーの可能性もあります。
順当にいけばデビューから17戦16勝、重賞2勝のマルミシュンキということになるでしょうか。しかし今回は、ホクショウダイヤ、ナカゼンスピードとともにトップハンデ770キロと、他馬に最大30キロ(牝馬には40キロ)の重量差をつけられている点に不安が残ります。3歳の2月以降は別定戦でトップハンデの経験がなく、そのキャリアの浅さがネックとなり思わぬ大敗という可能性も考えられます。
この3頭に続くのがイルミネーションカップ4着のホクショウダイヤ。ここまで無冠ですが、現在は700万円条件を牽引する活躍をみせています。トップハンデは苦しいものの、順調に使われてきた強みがあります。有力馬が障害で苦しむようなら、豪快な末脚で突き抜けタイトル奪取の可能性もあります。
昨年9月の重賞・銀河賞で3番手以下を離しての一騎打ちを演じたツジノコウフク(1着)、ヒロノドラゴン(2着)、重賞ではすべて5着以内に健闘しているメジロショウリキや、今季世代限定のオープン戦で2勝の実績があるテンカらも、隙あらば上位を狙ってくるでしょう。
ニシキセンプーは近5走平場の600万円未満、混合700万円未満ですべて連対と好調を維持しています。しかしイルミネーションカップ10着を含め今季出走した世代限定戦ではいずれも8着以下では強気になれません。
ばんえいダービー馬ナカゼンスピードにも復活を期待したいところです。
出走表はこちら
【参考レース】
6/ 3柏林賞(勝ち馬:マルミシュンキ)
9/ 2銀河賞(勝ち馬:ツジノコウフク)
12/ 2イルミネーションカップ(勝ち馬:ニシキユウ)