ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2006年8月 | メイン | 2006年10月 »

2006年9月 アーカイブ

12345

10/1岩見沢記念予想 矢野吉彦

2006年9月30日(土)

ミサキスーパーから馬単勝負!

 3カ月間にわたって行われてきた岩見沢ロングラン開催もいよいよ最終週。さぁ、今週は伝統の大一番、岩見沢記念です。ばんえい競馬には、ばんえい記念のほか、4場にそれぞれ1レースずつGI競走が組まれていますが、岩見沢記念は、ばんえい記念に次いで格の高いGIだと思います。ばんえい記念が凱旋門賞で岩見沢記念はキングジョージのようなもの。これは気合いが入ります。

 今年はアンローズの3連覇なるかが焦点ですが、一昨年、去年から10kg増の810kgという重量が微妙なところですね。他馬との比較、前走からの増量という点では、そんなに気にする必要はないのですが、この馬自身が過去2回の岩見沢記念より増量されたということは、牝馬らしい切れ味が多少なりとも抑えられてしまうような気がします。
 となれば、ここは、ばんえいグランプリでもお世話になったミサキスーパーの出番でしょう。あのときは明らかに夏負けの兆候が見られましたが、それでもいい脚で追い込んで2着。前走の金杯では、夏負け気味で走ったグランプリの反動もなく、実にスムーズな走りを見せて久々の勝利にあと一歩のところまで迫りました。そこで馬体重がわずかでも増えていたのは好材料。涼しくなった今なら、もう夏負けは心配ないでしょう。ばんえい記念3年連続2着の実績が示すように、スーパーペガサス不在の高重量戦なら、頭を取って何の不思議もありません。古牡馬の大将格。2004年の帯広記念以来となるビッグタイトル制覇を果たしてもらいたいものです(そうじゃなきゃ、来年3月のばんえい記念がおもしろくないですから!)。
 そこで今回は、ミサキスーパーを頭の馬単を買います。相手はアンローズを厚めに、ミサイルテンリュウ、トモエパワーへ。アンローズはいいとして、高重量戦では今ひとつのミサイルテンリュウとトモエパワーですが、前者は金杯で、第2障害に最後に到達しながらひと腰でこれを越えて差のない3着と復調をアピール、後者も同レースでやや決めてに欠ける走りながらも4着を確保、さらに今回は坂本騎手へ手替わり。これは買い、でしょう。
 サダエリコは、前走でまたやっちゃいましたね。金山調教師と安倍騎手が懸命に立て直しているとは思いますが、ガラリ一変は難しそう。プリンセスサクラコは10コースで大幅減点、スターエンジェルは初の800kg台の荷物でこのメンバーでは苦戦必至、シンエイキンカイの激走も望み薄。もしもう1頭加えるなら、ようやく前走でちゃんとしたレースを見せたヒカルセンプーの復活ってところですか。
 というわけで、ミサキスーパーからの馬単で勝負ですが、押さえは同馬からの馬複。これで行きます。今年の岩見沢記念は、凱旋門賞を見にパリへ行っているので、馬券も現地からパソコンで投票します(斎藤編集長もそうですよね?)。中山のスプリンターズSも含めて、注目のGIが3つもあるなんて。10月1日は忘れられない一日になりそうです。では、みなさんもがんばってください!

10/1岩見沢記念予想 斎藤修

アンローズ不動も、トモエパワーにも期待

 ちょっと前の話になるけど、ばんえいグランプリのときに「BANBA王」の番組内で「ここでアンローズを本命にしなくて、今まで何のためにばんえい競馬を見てきたのか」(細かいニュアンスは違ったかも)と力説しておきながら、ミサキスーパーを本命にして万馬券を的中された矢野さんには感服いたしました。
 どうもこの夏場にミサキスーパーは買いにくいんですよね~。

 で、岩見沢開催のクライマックス、岩見沢記念。
 別定の条件を事前にちゃんとチェックしてなかったので、さすがにグランプリを勝ったアンローズは10kg増でサダエリコと同じ820kgになるのかと思ってたら、なんと810kg。こういうすべての条件がそろったときに本命馬がコロッと負けちゃって荒れるのがばんえい競馬なんだけど、ここはアンローズ以外の馬が勝つイメージが沸かない。なのでアンローズに3連覇といってもらうことにする。
 相手は坂本東一騎手に乗替ったトモエパワー。830kgなら逆転の可能性もアリと見る。
 さらにはミサイルテンリュウに、忘れたころに激走するシンエイキンカイまで。
 820kgのサダエリコは、ここのところの障害を苦戦している感じから今回は見送り。そのぶん、北見、帯広で期待したいところ。
 アンローズは今回人気になると思うので、それほど手も広げられないだろうからミサキスーパーは、きちゃったらごめんなさい。
 ◎アンローズ
 ○トモエパワー
 ▲ミサイルテンリュウ
 △シンエイキンカイ
 馬券としては、◎→○の馬単を厚めにその逆も押さえる。あとは◎-▲△を馬連複で。

 実は今回、ぼくも矢野さんと同じくこの週末はロンシャンだったりします。
 「BANBA王」は、GyaO全体が海外からは見られないように制限がかかっているので残念だけど、ばんえい競馬のオフィシャルページの動画でチェック。もちろん馬券はネットで買います。
 ちなみに凱旋門賞は、日本人が大挙して訪れ単勝ではディープインパクトに人気が集中するだろうから、結局は鞍上がスミヨンでおさまったシロッコを狙う。非国民と言われようと馬券は馬券だっ!

10/1岩見沢記念予想 古林英一

ばん馬の女神・アンローズに死角なし……かなあ?

 小生、このブログを参考にされている全世界のばんえいファンのみなさんに断固として宣言する。小生の予想する買い目をはずして買えば勝率アップは間違いなし!

 女神アンローズが目下3連勝。順風満帆で大一番の岩見沢記念に歩を進めてきた。
 王者スーパーペガサスのいないここなら大いばり。岩見沢は好相性で、昨年・一昨年とこのレースを連覇。今季これまでの岩見沢は6戦4勝2着1回というすばらしい戦績である。ちなみに、昨年も岩見沢記念までに6戦したのだが、石狩川特別の1勝のみで2着が2回だった。こうなればどう見てもアンローズの相手探しといわざるを得ない。
 アンローズ命の小生とすれば、大喜びでフランス・ロンシャンを蹴って、岩見沢に突撃のはずなのだが、なぜかよからぬ胸騒ぎがするのである。悪い胸騒ぎの原因はいくつか思い当たる。

【胸騒ぎの原因その1】アンローズは1番人気になるとこけやすい。1番人気で26戦9勝(勝率34.6%)。2番人気のとき18戦5勝(同27.7%)。3番人気で15戦6勝(同40.0%)。今回は1番人気が予想されるのだが、1番人気のときの勝率は34.6%しかない。一見するとそんなに低くはないように見えるが、9勝のうち、6勝は2~4歳のときである。どうも期待を裏切るタイプのおねえさんである。

【胸騒ぎの原因その2】岩見沢記念で連覇を達成した馬は、1971年以降、トクヨオーザ(1974・1975年)、キンタロー(1985・1986年)、マルゼンバージ(1997・1998年)、スーパーペガサス(2002・2003年)、そしてアンローズ(2004・2005年)と5頭いるが、3連覇は1頭もいない。もっともアンローズ以前には牝馬の制覇はなかったのだから、歴史を塗り替える可能性がないわけじゃない。

【胸騒ぎの原因その3】これが実は一番大きな理由であるが、小生、半世紀近いこれまでの人生で熱を上げたおねえちゃんにいい目を見せてもらったことが一度もない。

 以上を総合し、「信じる者は救われる」という格言(もっとも競馬・競輪では往々にして「信じる者はアホを見る」のであるが)を信じて、アンローズを◎、相手には男の子の底力を期待して、○ミサイルテンリュウ、▲ミサキスーパー、△トモエパワー、さらに馬場が軽くなるようならプリンセスサクラコに、重いようならサダエリコに×ということにする。
 馬券的には、迷わずアンローズから上記5頭へ!と言い切りたいけど、ミサイルテンリュウから馬複でミサキスーパー、トモエパワー、サダエリコ、プリンセスサクラコへというのも多分買うと思う。
 いかがでしょ、両巨匠?

今週のみどころ(9/30〜10/2)

2006年9月29日(金)

 いよいよ岩見沢開催もファイナルウィーク。重賞の岩見沢記念を筆頭に、多くの注目レースが行われます。それに合わせて、岩見沢競馬場では「お楽しみ大抽選会」が実施され、賞品にはHDD & DVDレコーダーDVD/SDステレオシステムDVDデジタルシアターシステムなど、豪華な品々が用意されています。勝ち馬投票券3000円分で1回の抽選ができますので、近隣のかたはぜひ岩見沢競馬場で馬券を買って、高価な賞品を狙ってみてください。このイベントの詳細についてはこちら
 30日(土)に行われるのは秋桜特別(3歳以上390万円未満)。先週のばんえい大賞典で2着に健闘したカネサテンリュウが、ここで昇級初戦を迎えます。320万クラス在籍時に勝ち負けを演じていたオーザンビューティ、シンザンタイガーを物差しとすれば、ここも好勝負は必至。自身今季の岩見沢は8戦して3勝2着3回と好調で、いいイメージのまま北見開催に乗り込みたいところでしょう。シンザンタイガーは昇級2戦目の前走で2着と、このあたりのクラスなら好勝負圏内であることを証明。またオーザンビューティも、前走こそ5着に敗れましたが実力上位は明白。三つどもえの好レースが期待できそうです。
 1日(日)のメインレースは重賞の岩見沢記念(3歳以上オープン)。このレースについては別掲の岩見沢記念プレビューをご覧ください。
 この日の第10レースには神無月特別(3歳以上550万円未満)が行われます。この路線の中心となっている4歳馬が2日のクリスタル特別にまわったため、各馬にチャンスが出てきました。なかでも注目したいのはハヤテショウリキで、昇級戦の前走は4歳馬のスーパークリントン、ナリタボブサップに続く3着。今回その2頭が抜け、他のメンバーとも何度か対戦しているだけに、昇級2戦目といえども好勝負が期待できるでしょう。前走1番人気で7着に敗れたハマナカキングはここが正念場。同じくプランドルドラゴンの巻き返しにも期待したいと思います。
 また第9レースには空知・上川・留萌・宗谷管内の産駒限定、北央産駒特別(2歳)が行われます。ここはA-1戦での僅差2着の実績があるダイチトップ、ナナカマド賞出走組のヴェイロンとシンエイコトブキあたりが中心視されるでしょう。下位クラスのカネサリュウ、チャンピオンなどの一発にも期待したいところ。
 2日(月)に行われるのはクリスタル特別(4歳オープン)。カネサブラックを筆頭に、この世代の有力馬が多数エントリーしています。世代特別戦は各馬の負担重量にバラツキがあるためどうしても難解となりますが、今回も例に漏れず混戦模様。それでもウィナーサマーの牝馬20キロ減は魅力で、今回も中心視できるのではないでしょうか。今季の世代限定戦は7月のライラック賞で7着と大敗したものの、8月の大倉山特別はきっちり巻き返して勝利を挙げています。クインカップ(4着)の敗因は、もちろん重量の一点。牡馬との混合戦なら軽快なスピードを見せてくれることと思います。ほかキョウワテンリュウも気になる存在。今季の岩見沢では390~470万クラスの核として活躍してきましたが、同世代との対決でもライラック賞2着、大倉山特別4着と、大崩れがありません。重量も楽になるはずですし、有力視されることでしょう。もちろんカネサブラック、スーパークリントン、ナリタボブサップらの実績馬、さらに安定度抜群のスーパーロイヤルも無視できません。見どころ満載の一戦です。

10/1岩見沢記念プレビュー

 岩見沢開催の掉尾を飾る重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が、1日(日)に行われます。今夏のオープン戦線を彩ったフルキャストメンバーが、ここに駒を進めてきました。
 なかでも注目は、やはりアンローズ。ばんえいグランプリ優勝も記憶に新しいですが、その後も2連勝。今季の岩見沢[4-1-0-1]と好成績を残し、岩見沢巧者の面目躍如といった活躍を見せました。なにより障害の安定度は特筆もので、今回も2、3番手か、場合によっては先頭クリアの可能性も十分に考えられます。“テン”は別としても、“中よし終いよし”。よほどの乱ペースにならない限り、もっとも勝利に近い存在といえます。自身このレースは3連覇、大友栄人厩舎は5連覇がかかっており、陣営としても是が非でも勝ちたい一戦でしょう。
 前走金杯で9着と“らしからぬ敗戦”を喫したサダエリコは、今回も障害がキーとなります。こればかりは第2障害を迎えない限りわかりませんが、道中自分のペースを守れるような展開になれば、3、4番手クリアから怒濤の末脚を繰り出してくれるに違いありません。もちろん前走の内容が気になるところですが、ばんえいグランプリ(3着)の前走サマーカップでも7着と大敗しており、さほど問題ないのではないでしょうか。
 ミサイルテンリュウは、前走金杯で3着。障害は4番手クリアでしたが、これはじっくりタメたため。障害自体はひと腰ふた腰で上がっており、さほど気にするような結果ではないでしょう。ただ、ゴール前は甘くなっており、先行してセーフティーリードを築くこの馬のレースができないと、今回も厳しいかもしれません。
 実績馬ミサキスーパーが復調気配を見せており、一発大駆けの可能性を秘めています。ばんえいグランプリ2着に続いて、金杯でもアンローズの2着を確保。800キロを超えるレースでの先行力が持ち味であることを考えれば、ばんえいグランプリ以上の成績を望むことができます。いうまでもなく、ばんえい記念3年連続2着の実力馬。復活を印象づけるには、これ以上ない舞台と言えましょう。
 ほかではサマーカップでこれらを破ったトモエパワーが挙げられますが、ばんえいグランプリ(6着)や金杯(4着)を見る限り、ここで一気に浮上するようなインパクトはありません。ただ金杯では勝ち馬アンローズから5秒1差でもあり、ノーチャンスとはいえないでしょう。アッと驚く快走を期待したいところ。

出馬表はこちら

【参考レース】
7/23 北斗賞(勝ち馬:ミサイルテンリュウ)
8/6 サマーカップ(勝ち馬:トモエパワー)
8/13 ばんえいグランプリ(勝ち馬:アンローズ)
8/27 紅バラ賞(勝ち馬:アンローズ)
9/10 金杯(勝ち馬:アンローズ)
※映像はこちら

12345
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.