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2006年9月 アーカイブ

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レース回顧(9/23~9/25)

2006年9月25日(月)

 23日(祝・土)のメインレースに行われたじゃらんカップ(3歳以上470万円未満)は、4番人気のマルニアトランタが優勝。2着に6番人気のヒカルヨシウメが入り、中波乱となりました。イナズマダッシュがつくり出した速めの流れもあってか、第2障害で各馬大苦戦。ようやくヒカルヨシウメとマルニアトランタが越えると一騎打ちとなり、終いまでしっかり脚を伸ばしたマルニアトランタが先頭でゴールを果たしました。3着はイナズマダッシュで、障害で苦戦を強いられた1番人気コトブキライアンは8着に敗れました。
 この日の第4レースには2歳A-1戦が行われ、2番人気のコーネルフジが優勝。2着アローファイターで、人気サイドでの決着となりました。
 24日(日)の山鳩賞(3歳以上800万円未満)は、6番人気のライジングサン、最低人気のホクリュウイチで決着。馬連単は9万1460円と高配当になりました。先頭で障害を抜けたライジングサンは、際だった脚を見せたわけではありませんが、後続の追撃をしのぎにしのいでゴールイン。オープン馬を相手に好走してきた実力を、ここで発揮しました。2着ホクリュウイチは障害4番手からしぶとく追い上げ、いったんは先頭に立つような勢いがありましたが、結局交わすには至りませんでした。障害3番手から追い上げたホシマツリが3着。
 第10レースに行われたのは南北海道産駒特別(2歳産地限定)。ここはシンエイフロンテアが優勝し、単勝1番人気にこたえました。先頭で障害をクリアしたシンエイフロンテアは、いったん後続に飲み込まれそうな勢いでしたが、隣のライデンヒーローが迫ると再加速。その後もエリザベスライデン、マタキテネが必死に追い上げましたが、これを振り切ってゴールしました。接戦の2着争いはエリザベスライデンが制し、マタキテネが3着。
 第9レースは3歳以上オープン混合の一戦。フクイズミが出走して人気を集めましたが、障害でヒザを折ったのが影響したか、6着に敗れました。勝ったのは2番人気プリンセスサクラコ、2着が3番人気アオノキセキと人気サイドでの決着でしたが、馬連複2390円、馬連単3650円と、意外な高配当となりました。第2障害を先頭で越えたのはアオノキセキ。快調に脚を伸ばしていましたが、残り30メートルほどでストップ。この隙にプリンセスサクラコが並び掛けて併走状態となるも、残り20メートル付近で、アオノキセキが再度ストップ。これで決着がつき、プリンセスサクラコがゆうゆうとゴールイン。残り10メートル付近でまたしても止まったアオノキセキは、ゴール寸前でも脚いろが鈍り、キングファラオの追い上げに遭いましたが、これをなんとかしのぎきって2着を確保しました。そのキングファラオが3着。
 25日(月)のメインレース北の大地特別(3歳以上650万円未満)は、1番人気のカツテンリュウが優勝。夏の連勝時期を彷彿させる快勝を演じました。第2障害を先頭であっさりクリアしたカツテンリュウは、追い上げる各馬を尻目にひとり旅。そのまま脚を伸ばし、ゆうゆうと先頭でゴールを果たしました。2着のミスターセンプーは、障害2番手から粘り込み、こちらも楽々と2着を確保。3番手で障害を越えたバレットドラゴンは脚が止まり、その隙にイケダガッツが交わして3着入線を果たしています。

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今週のみどころ(9/23〜9/25)

2006年9月22日(金)

 岩見沢も第7回開催が終了し、残すところは1開催。その7回が終わった段階で、今季のリーディング争いは坂本東一騎手が87勝と独走態勢を築いています。しかし2位争いが面白く、藤野俊一騎手が69勝、鈴木勝堤騎手62勝、松田道明騎手が61勝……、と、このあたりは団子状態になってきました。開催ごとに変動がありそうで、岩見沢終了時点でどのような順位となっているのか、非常に楽しみなところです。なお、調教師部門では松井浩文調教師が53勝でトップ。出走回数が195回と少ないながら、勝率27.2パーセントの驚異的な数字を残しています。こちらもどこまで数字を伸ばせるか、楽しみなところです。
 23日(祝・土)は、じゃらんカップ(3歳以上470万円未満)が行われます。この路線の注目株キョウワテンリュウが10月2日のクリスタル特別へ登録したため、難解な一戦となりましたが、ここはコトブキライアンの安定性に期待したいと思います。このクラスでは常連で、近5走すべて掲示板を確保。それだけに突き抜ける印象はありませんが、連軸としては持ってこいの存在でしょう。同じく安定度でイナズマダッシュも争覇圏。390万クラスを2連勝ののち、470万クラスで3、3、2着と好成績を挙げています。ほか昇級戦のマルニアトランタ、古豪ヤマトゼンシンなども好勝負圏内。ヒカルヨシウメ、チヨノキングの一発にも期待が持てそうです。
 24日(日)のメインレースは山鳩賞(3歳以上800万円未満)。このクラスの安定勢力ホクショウファイトが出走を予定しています。前走は、らしさを見せることなく6着に敗れましたが、本来の力からすれば不動の中心。巻き返しは十分に期待できるでしょう。ただ、ほかにも骨っぽいメンバーが登録しており波乱も十分考えられます。オープンで好走しているライジングサンを筆頭に、岩見沢えぞまつ特別の上位馬イッスンボウシやエビスオウジャ、ギャンブラークインも争覇圏。スミヨシセンショーの巻き返しも十分考えられます。
 この日の第10レースは南北海道産駒特別(2歳産地限定)。例年行われる産地限定の2歳特別戦です。シンエイフロンテアとシンエイファイトの、これまでオープン戦線で好走を繰り返してきた“シンエイ”2頭が注目となります。特にシンエイフロンテアは2歳オープンの青雲賞で3着に好走。これまで1番人気に推されたことがなく伏兵的ではありますが、ここを勝って存在感をアピールしたいところでしょう。
 また第9レースは3歳以上オープンの一戦が組まれており、ここにはプリンセスサクラコフクイズミが出走を予定しています。平場戦ながら注目の一鞍です。
 25日(月)は北の大地特別(3歳以上650万円未満)が行われます。期待したいのはバレットドラゴンで、近走は勝ちきれないまでも2、3、4着と上位でフィニッシュ。順調ならば、ここも好勝負は必至です。ほか、夏の4連勝の記憶も新しいカツテンリュウ、そして近走不振も底力あるプリティブライト、ミスターハヤサキの2頭も上位争いを演じることができるでしょう。

馬券おやじは今日も行く(第24回)  古林英一

馬主への道 ~馬市場見学の巻~

 うーん、やはり矢野・斎藤両巨匠にはかなわない。先日の大賞典の結果である。あれくらいの斤量差があっても小生はホクショウダイヤが押し切ると思ったのだが。まあ、済んだことは仕方あるまい。馬券や車券のことで真剣に悩んでいては身が持たない。はっきりいって、馬券・車券に関してはすっかりパンチドランカーになっている小生である。

 さて、先だってのこのコラムで、「馬主になりたい人この指止~まれ!」と呼びかけたところ、早速関東在住のAさんから打診のメールをいただいた。これでまた一歩ばんえい記念制覇に向けて話が進んだのである。なんか話が大きくなっているのではと思う方もあるかもしれないが、オーナーを目指す限りはばんえい記念制覇こそが目標なのである。

 さて、馬を入手する第一歩は市場からである。旋丸姐さんに煽られた小生は勇躍ホクレン十勝家畜市場の8月馬市場へと出かけたのである。軽種馬の市場と違って、こっちは押しボタン式……ということを小生が報告すると旋丸姐さんが既に宣言しているので、これはいわざるを得ない(^_^;) 市場で購入した名簿には「押しボタンスイッチ取り扱いに係わる注意事項」なんぞも掲載されている。そこで発見した馬市場トリビアである。「押しボタンスイッチの吊りひもは電波を送信するアンテナになっている」。へえ~。

 馬市場にはばんえい競馬の関係者が多数来場している。西弘美騎手に「こんなところにも来てるの?熱心だね~」なんぞと呆れられた小生である。まあ、いわれてみれば確かに、熱心だわな。だが、しかし、西さん、バカにしたもんじゃありやせんぜ。将来われらが◎○▲号(馬名未定)が第××回ばんえい記念に歩を進めることにでもなれば「西さん、今度ひとつ乗ってみてくれませんかね」なんぞということがあるやもしれませんぜ。

 2日目こそ旋丸姐さんに導師を勤めていただいたものの、初日は小生ひとりぼっち。一番悩み、そしてついに独力で解決できなかった謎が、例の階段状になった購買者席に行く通路である。上場される馬の繋養場所やセリ場への搬入通路は簡単にわかるのだが、購買者席の入口がさっぱり見あたらない。何度も建物の周辺をうろちょろした結果、結局、初日は購買者席への着席を断念した小生である。そもそも購買者席に行けなければ馬を買うことなんぞできやしない。なんせ前述の「押しボタンスイッチ取り扱いに係わる注意事項」にも「変な場所からスイッチを押したらダメよ」と書いてあるからね。

 2日目、この重大な疑問はいともあっさり氷解した。というのも、購買者席に直接はいる入口なんぞはハナからないのである。ではどうやって購買者席に行くのか。なんと馬と人がびっしり並んでいる出場馬繋留レーンを、「ちょいとごめんなさいよ」と横切って行くしかないのである。

 2日間の出場頭数は全部で551頭。うち、農用馬が410頭で小格馬が128頭。他に共進会セールというのがあってこれにも13頭出場した。小格馬というのはポニーやドサンコである。こっちの方は思わず手を出してしまいそうな5~10万円というお手頃価格の馬もちらほら。ポニーといえば、日本競馬界きっての美人調教師・谷あゆみ先生がポニーに熱い視線を送っておられる光景も目撃した。大小問わず馬なら何でもお好きなんでしょうね、きっと。

 後日ホクレンさんに照会したところ、この2日間の市場成績は、農用馬の部の売却頭数は410頭中303頭。したがって売却率は74%。農用馬の最高取引額は105万円というのが2頭(いずれも牝馬)いて、逆に、最低価格は1歳牡馬で115,500円(桁間違いではない!)というのがいた。落札者は番号で示されるのだが、小生が見ていた範囲では購買者番号21番が落札する馬が多い。場内に掲示されていた購買者番号一覧表によると、21番は駒城となっていた。この会社は馬肉料理で有名な熊本の菅乃屋の関連企業である。

 いずれにせよ、1歳牡馬なら100万円も出せばそこそこの馬を入手できることがわかった。ただし、これは100万円くらい小生がポンと出せるという意味ではない、念のため。さらに、難関・購買者席の入口もわかった。馬主として、オーナーズカップ出場→ばんえい記念制覇に向けたわが野望が着実に前進した2日間であった。最後にいろいろとご面倒をかけた旋丸姐さんに感謝!

レース回顧(9/16~9/18)

2006年9月19日(火)

 16日(土)に行われた岩見沢えぞまつ特別(3歳以上800万円未満)は、単勝1.4倍の圧倒的人気に推されたフクイズミが優勝。1カ月ぶりだった前走に続く勝利で2連勝としました。第2障害はイッスンボウシと並んで先頭クリア。末脚に絶対の自信があるだけにここで勝負がついたかたちとなり、あとは他馬を突き放すのみ。夏井功騎手の手綱がほとんど動かないまま、先頭でゴールを駆け抜けました。他馬の追撃に苦戦しながらも、イッスンボウシが2着を確保。エビスオウジャが障害3番手からそのまま3着で入線しています。
 第10レース、3歳以上混合650万円未満は馬連単で2万円を超える波乱。勝ったのは7番人気のカネタマルでした。道中はハマナカキングが飛ばし、その後、アオノキセキが先頭に出ると、障害では各馬がたどり着く前にバレットドラゴンが仕掛けるなど、出入りの激しい競馬に。そうしたこともあってか、各馬とも障害で大苦戦を強いられました。ようやくバレットドラゴンが抜け出し、続けてアオノキセキもクリアしましたが、2頭とも残り30メートル付近で早くもストップ。キリンオーが先頭に立ち、勝負あったかと思われましたが、ゴール寸前でカネタマルが急襲。わずかに交わしたところがゴールでした。アオノキセキは残り10メートルでもいったん止まりましたが、追撃をなんとかしのいで3着を確保しました。
 17日(日)は重賞のばんえい大賞典(3歳オープン)が行われました。このレースについては、例によって別掲のばんえい大賞典回顧をご覧ください。
 その前、第10レースに行われたのは、3歳以上オープン混合の一戦。ここは1番人気のトカチプリティーが、人気にこたえて優勝しました。早めのペースを演出し、障害を先頭で越えたトカチプリティーは、そのままゴールまで問答無用のひとり旅。一線級を相手に善戦している力を、いかんなく発揮しました。2着は、障害4、5番手から追い込んだスターエンジェルで、牝馬2頭のワンツー決着となりました。2番手で並んで障害をクリアしたヒカルセンプーとライジングサンは、それぞれ3、4着。
 18日(祝・月)は雨に見舞われ、メインレースを迎える頃には馬場水分が2.0パーセントまで上昇しました。そのメイン夕張川特別(3歳以上470万円未満)は、2番人気キョウワテンリュウが優勝。第2障害を差のない2番手で下りると淡々と歩き続け、2着に10秒差をつける危なげないレースを演じました。6番人気で2着のイナズマダッシュは道中一度も止まらず、障害も先頭クリア。さすがに残り10メートル付近で脚が止まりましたが、後続もなし崩しに脚を使わされていたようで、ゆうゆうと2着入線。軽馬場を意識した坂本東一騎手の手腕が光りました。障害4番手からジワジワ追い込んだトウリュウが3着を確保しています。
 その前の第10レースに行われたのはナナカマド賞(2歳オープン)。ここは近走不振が続いていたコーネルフジが巻き返し、6月以来の勝利を挙げました。道中は軽馬場も相まってハイペースで進みましたが、そうしたなか、コーネルフジは先頭で障害をクリア。他馬も差なく続き終始追い立てる展開も、これをなんとか振り切りました。2着はアローファイターで、毎回のごとく安定したレースぶり。ジリジリ追い上げたダイヤローズが3着で、1番人気パンチテンリュウは、途中先頭に躍り出る勢いだったもののゴール前で失速し、4着に敗れました。
 なお、この日の第9レース3歳以上混合別定650万円未満は、ここも第2障害までノンストップ作戦を敢行したスーパークリントンと坂本東一騎手が優勝。いつもとは逆に追い込む立場となったナリタボブサップが僅差2着で、4歳馬2頭のワンツーとなりました。

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9/17ばんえい大賞典回顧

2006年9月17日(日)

紅一点ニシキユウが一冠制覇

 17日(日)に行われた3歳三冠の緒戦ばんえい大賞典(3歳オープン)は、紅一点のニシキユウが優勝。5年連続の牝馬ダービー馬へ向けて、期待を持たせる結果となりました。
 ホクショウダイヤと並んでトップハンデ670キロを曳くニシキセンプーが、スタートから飛ばす展開。ニシキユウ、カネサテンリュウらが続きましたが、ホクショウダイヤは後方を追走するなど、縦に長い展開。第2障害下にも、おおむねその隊列のまま到達しました。
 まだ後方の馬が障害にたどり着く前にニシキセンプーが仕掛け、ほぼ同時にニシキユウも登坂開始。2頭がすんなり越え、カネサテンリュウも差なく続きました。快調に逃げたニシキセンプーでしたが、徐々に脚いろが鈍りはじめ、残り20メートルを切ったあたりでニシキユウが先頭へ。カネサテンリュウも2番手に上がり2頭の勝負となるも、ニシキユウの手ごたえには余裕が見られ、そのまま先頭でゴールしました。カネサテンリュウはゴール前で脚いろが鈍くなり、ナカゼンスピードの強襲に遭いましたが、これをしのいで2着を確保しています。人気の一角ホクショウダイヤは670キロがこたえたか、4着に敗れました。

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