岩見沢も第7回開催が終了し、残すところは1開催。その7回が終わった段階で、今季のリーディング争いは坂本東一騎手が87勝と独走態勢を築いています。しかし2位争いが面白く、藤野俊一騎手が69勝、鈴木勝堤騎手62勝、松田道明騎手が61勝……、と、このあたりは団子状態になってきました。開催ごとに変動がありそうで、岩見沢終了時点でどのような順位となっているのか、非常に楽しみなところです。なお、調教師部門では松井浩文調教師が53勝でトップ。出走回数が195回と少ないながら、勝率27.2パーセントの驚異的な数字を残しています。こちらもどこまで数字を伸ばせるか、楽しみなところです。
23日(祝・土)は、じゃらんカップ(3歳以上470万円未満)が行われます。この路線の注目株キョウワテンリュウが10月2日のクリスタル特別へ登録したため、難解な一戦となりましたが、ここはコトブキライアンの安定性に期待したいと思います。このクラスでは常連で、近5走すべて掲示板を確保。それだけに突き抜ける印象はありませんが、連軸としては持ってこいの存在でしょう。同じく安定度でイナズマダッシュも争覇圏。390万クラスを2連勝ののち、470万クラスで3、3、2着と好成績を挙げています。ほか昇級戦のマルニアトランタ、古豪ヤマトゼンシンなども好勝負圏内。ヒカルヨシウメ、チヨノキングの一発にも期待が持てそうです。
24日(日)のメインレースは山鳩賞(3歳以上800万円未満)。このクラスの安定勢力ホクショウファイトが出走を予定しています。前走は、らしさを見せることなく6着に敗れましたが、本来の力からすれば不動の中心。巻き返しは十分に期待できるでしょう。ただ、ほかにも骨っぽいメンバーが登録しており波乱も十分考えられます。オープンで好走しているライジングサンを筆頭に、岩見沢えぞまつ特別の上位馬イッスンボウシやエビスオウジャ、ギャンブラークインも争覇圏。スミヨシセンショーの巻き返しも十分考えられます。
この日の第10レースは南北海道産駒特別(2歳産地限定)。例年行われる産地限定の2歳特別戦です。シンエイフロンテアとシンエイファイトの、これまでオープン戦線で好走を繰り返してきた“シンエイ”2頭が注目となります。特にシンエイフロンテアは2歳オープンの青雲賞で3着に好走。これまで1番人気に推されたことがなく伏兵的ではありますが、ここを勝って存在感をアピールしたいところでしょう。
また第9レースは3歳以上オープンの一戦が組まれており、ここにはプリンセスサクラコやフクイズミが出走を予定しています。平場戦ながら注目の一鞍です。
25日(月)は北の大地特別(3歳以上650万円未満)が行われます。期待したいのはバレットドラゴンで、近走は勝ちきれないまでも2、3、4着と上位でフィニッシュ。順調ならば、ここも好勝負は必至です。ほか、夏の4連勝の記憶も新しいカツテンリュウ、そして近走不振も底力あるプリティブライト、ミスターハヤサキの2頭も上位争いを演じることができるでしょう。