
鈴木圭一郎の完全優勝濃厚か!
浜松オートで行われているGIIウィナーズカップは優勝戦のメンバーが出揃った。準決までは28期以前のマスターズ、29期以降のライジングの2つに分かれての勝ち上がりで、各部門から4人ずつ優勝戦に名乗りを挙げた。ハンデ構成は10Mオープンで最内から岡松忠、笠木美孝、平田雅崇、佐藤貴也、木村武之、松尾啓史、早川清太郎、鈴木圭一郎となった。
準決を終えて最も調子が良いのは鈴木圭。初日からオール1着で優出。次いで木村武之はオール連対で優出。他は松尾啓がオール車券絡み。平田は3日目に被害があり落車したが、準決では悪影響を感じさせない動きだった。早川はここまで白星がなく、エンジン的には上積みが欲しい現況。
10Mオープンのスタート争いだが、岡松が最内から突っ張っていくか。笠木もこの枠なら枠ナリ発進。後は佐藤貴、鈴木圭が好ダッシュを見せるかも。
先行するとみている岡松の逃げでレースは始まる。岡松のペースだが、3日目から連勝で優出しているようにエンジン状態は良いが、最後まで粘り込めるかは疑問。恐らくインコースをビッシリと抑えて走るので、簡単には抜かれないとは思われるが、タイム面ではどうか。早めに追ってくるのは笠木、佐藤貴、鈴木圭あたり。笠木の仕上がりも悪くないので、岡松を道中でマーク差しの可能性がある。佐藤貴にしても序盤で好位置に付けられれば、早めに首位に躍り出るかも。しかし、総合力では鈴木圭が断トツ。
準決の上がりタイム3・395は驚異の数字。最終12Rでタイムが出やすい状況ではあるが、今の時期の上がりタイムとしては圧倒的だ。優勝戦でも3~4番手発進を決め、岡松や佐藤貴などを道中で冷静に捌いていきそう。先頭に立てば後続の追随を許さないだろう。初日からオール1着の完全優勝を決め、2018年以来の同大会2度目の制覇を目指す。
対抗は佐藤貴。エンジンの仕上がりはもう一つといったところだが、ハンデ位置には大きな魅力を感じる。全国ランク順に並べるとすると6枠に入ってもおかしくないが、この優勝戦では4枠に入っている。スタート力は申し分ないので、好枠を生かして序盤で勝負を仕掛けられる。次に木村武。ここまでオール連対できており、エンジンも乗り手もリズムが良い。スタート争いでどの位置に付けられるかがポイントになるが、大舞台での心得は熟知している。チャンスがあればインに切り込んでいくはずだ。そして松尾啓。スタート争いはそこまで望めないが、レース運びは巧い方なので、8周戦になるのは強い味方。最後に岡松。トップスタートからインコースを締め上げ、笠木がピタリとマークすると後続は相当やりにくくなる。ペースは上がらないとはいえ、そのまま押し切りも一考。
◎鈴木圭一郎
○佐藤貴也
△木村武之
△松尾啓史
▲岡松忠
鈴木圭一郎が異次元の走りを披露する!
山陽オートで行われているGII小林啓二杯は優勝戦のメンバーが出揃った。34期・松尾彩が初日から3連勝。準決でも2着に食い込む活躍を見せ、優勝戦はハンデ戦になった。
ここまで最も成績が良いのは先述の松尾彩と鈴木圭一郎。松尾彩は3連勝からの準決2着。鈴木圭は2日目に2着だったが、それ以外の3走は全て1着。その2着のレースは大きな被害があったものの、怒涛の巻き返しで2着入線だった。この両者が好調と言えるだろう。
優勝戦のスタート争いはまず、0ハンの松尾彩は後ろに叩かれず残して出そう。10線は多少、スタート力に差があるが、10線の並びとなると枠ナリ発進とみている。飛び出しがあれば久門徹、伊藤信夫あたりか。大外から鈴木圭も内枠勢を何車か置いて出るかも。
レース展開としては松尾彩がまず逃げ態勢を築く。このペースだが、今節はよく走れているように簡単には崩れないと思われるが、GII優勝戦で8周戦になると逃げ切るまではあるかどうか。道中で誰かに捕まってしまいそう。長田恭徳や西村龍太郎、大木光は今節のエンジンの仕上がり的に簡単には捕え切れないか。久門や伊藤信が早めに一対一の態勢に持ち込めば、仕掛けて行けるまでの機力がある。しかし、最終的に先頭に立つのは鈴木圭とみた。
鈴木圭の仕上がりはケタ違い。今節、唯一の黒星はレース道中で大きな不利があってのもの。それをものともせず連対を果たしたのは流石のひと言。準決は最終12Rでタイムが出やすい時間帯だったとはいえ、圧倒的な数字を叩き出した。優勝戦はスタートである程度の位置に付ける可能性があるし、そうでなくても8周戦なら最後方からでも追い込んでいける伸びがある。
対抗格としては伊藤信を挙げる。10線から2~3番手発進までは望めそうだし、道中の進み方も良さそう。早めに松尾彩を交わし、大きなリードを作れれば鈴木圭を振り切るシーンもあるか。次に松尾啓史。ハンデ位置やレース展開は楽なものにならなそうだが、レース運びの巧さには定評がある。地元山陽の大将格として、強烈な追い込みを見せてくれそうだ。そして松尾彩。初の8周戦で不安な面はあるが、今節は1走ごとに成長を感じさせる。準決以上の走りをして、後続が激しく競り合うような状況になれば、そのまま押し切りもなくはない。最後に久門徹。スタートで外枠勢を張って出て、先手の攻めが決まれば勝機が近づく。今年は記念での活躍も目立っている。
◎鈴木圭一郎
○伊藤信夫
△松尾啓史
△松尾彩
▲久門徹
鈴木圭一郎が大会連覇を狙う!
川口オートで行われているG1キューポラ杯も優勝戦のメンバーが出揃った。ナイター開催ながら走路温度が高く、軽ハン勢の活躍が目立った今節。優勝戦はオープン戦ではなく0ハン3車、10線に5車並んだハンデ戦になった。
0ハン内から高石光将、君和田裕二、石井大輔。10線は内から泉田修佑、加賀谷建明、早川清太郎、永井大介、鈴木圭一郎となった。
0ハンのスタート争いは難解。誰が先行してもペースが上がりそうなだけに、スタート想定は大きなポイント。連日切れているのは石井だが、最内から高石が突っ張るか。10線はいずれもスタート巧者で、枠ナリ発進になるとみた。紛れがあれば鈴木圭が大外からダッシュを決める場合か。
0ハン3車は同じような仕上がりだが、少しでも優劣を付けるなら石井がややリードか。ただし、それでも記念の優勝戦で8周戦となると逃げ切りまでは考えづらい。高石と君和田も同様だ。
10線から追って行く誰かが0ハンを捕まえにかかる。泉田はスタート行けてもエンジン不足。今節の加賀谷なら0ハンを楽に交わせそう。早川は悪くないが、優勝争いをするとなるとエンジン上積みが必須。永井も本来の走りが出てきており、0ハンを追撃する態勢を作るだろう。しかし、当ブログでの本命には鈴木圭を挙げる。
大外からカマシ気味に出れば展開は一気に楽になるし、そうでなくても8周回あれば追って行ける機力がある。今節の上がり一番時計は鈴木圭の3・375。12Rで走る機会が多く、セッティング面でのアドバンテージもある。相手は永井。鈴木圭に先行されないスタートを決めれば、先手先手の攻めで先に抜け出すかも。独走に入れば鈴木圭を振り切れるスピードがある。
次に加賀谷。外枠勢が道中でもたつくようなら、早めに0ハンを突破して大リードを作れる。そして石井大輔。0ハンから先手を奪うようなら絶好の展開に持ち込める。内の2車が重なって走り、10線勢を苦しめてくれれば更にチャンスが広がる。最後に早川。枠ナリ以上のスタートが条件になるが、ここ一番での勝負強さはあるので要注意だ。
◎鈴木圭一郎
○永井大介
△加賀谷建明
△石井大輔
▲早川清太郎
高橋貢が稲妻賞連覇を目論む!
大会4日目は良走路で始まったが、第11Rの試走後から降雨があり、そこからは重走路での競争になった。それでも、その11Rは高橋貢と荒尾聡が勝ち上がり順当な決着。最終12Rも青山周平が勝って優出を決めた。
オール連対で優出を決めたのは高橋貢のみ。2日目には上がり一番時計をマークしたようにエンジン状態は最も良い。次に充実しているのが早川清太郎。ここまで1着3回に3着1回。全て車券に絡めている。全国ランク1位の青山はシリーズ序盤こそ勢いが付かなかったが、3日目から連勝で優出。調子を上げてきた。この伊勢崎3強が優勝戦のキーマンになる。
10Mオープンで肝心のスタート争いは、最内の田村治郎か2枠の西原智昭が先行か。3枠の田中茂は位置こそ魅力だが、このメンバーに入るとスタートにやや不安が残る。4枠から外は枠ナリか。
序盤でリズムを掴むのは田村か西原。しかし、今節の仕上がりを見ると、最後まで逃げ切るのは難しそう。早めに高橋貢や早川がやってくる。高橋貢が早川を抑えながら西原と田村を追う展開。レース中盤で高橋貢が先頭に踊り出るとみた。そこで、当ブログでの本命には高橋貢を挙げる。同大会5度目の優勝を目指す。
相手は早川。高橋貢の攻めに付いて行き、道中で差し込むポイントを見つければ、迷わずインに突っ込んで行くだろう。仮にスタートで高橋貢に先行するようなら、その手間は省けるので展開はグッと楽になる。次に青山。総合力では青山が断然だが、今節は良走路での動きがハッキリしない。それでも試走一番時計を出したり、大外からカマシて行くようだと優勝のチャンスが高まる。そして田村と西原。10Mオープンの内枠は断然有利。機力アップがうまくいけば、ペースを上げて走る事ができる。丹村飛竜と荒尾聡も総合力は高いが、この枠となるとよほど好スタートを切らないと優勝争いに参加するのは厳しくなる。
◎高橋貢
○早川清太郎
△青山周平
△田村治郎
▲西原智昭
久門徹が速攻勝負でミッドナイトチャンピオンへ!
飯塚オートで行われているGIIミッドナイトチャンピオンカップは優勝戦のメンバーが出揃った。予選、準決の4日間を戦い終え、しっかりとエンジンを仕上げた7人は全て最重ハンの選手。優勝戦は0Mオープンで内枠から鐘ヶ江将平、岩見貴史、久門徹、森本優佑、桝崎陽介、木山優輝、篠原睦となった。
まずはスタートだが各選手、準決では好ダッシュを決めており、優勝戦のスタート争いは難解。純粋なスタート力や実績を考えると岩見が先行しそう。これに久門が乗って出るか、大外から篠原がカマシ気味に出て行くか。桝崎は安定感の面で言えばムラがある。
レース展開は岩見がまず逃げに入りそう。これを追うのが久門や篠原。以下は鐘ヶ江、森本、木山が続き。桝崎は後方からのレースになるか。岩見のペースだが、今節は日に日にエンジン良くなっているとはいえ、記念の優勝戦で8周戦になると最後まで押し切れるかは微妙。もう少し上積みは欲しい所。今節、ここまでオール連対できている久門が、レース序盤から中盤にかけて岩見を交わしにかかるとみた。先頭に立ってからはコースをしっかりと守って、後続に抜かれない走りをしそう。そこで、当ブログでの本命には久門を挙げる。
対抗は篠原。0Mオープンの大外は厳しい位置だが、スタートの安定感は最上位。2~3番手発進が望めそうだし、もしかしたらトップスタートまである。そうなるといきなりの逃げに入れるので優勝のチャンスがぐっと広がる。トップスタートでなくても、早めの仕掛けで序盤に先頭に立つ可能性もある。次に森本。スタート争いでどこまで行けるかがポイントになるが、準決の上がりタイムで唯一40を切る数字を叩き出した機力は軽視できない。逃げに入る選手のペース次第では、道中で交わして行けるかもしれない。そして、木山。枠順は外寄りで、やはりスタート後にどの位置に付けられるかにもよるが、近況はスピード面で著しい成長を見せている。最年少者としてフレッシュな走りに期待したい。最後に岩見。2枠からトップスタートが見込めそうだし、機力アップに成功すれば最後まで粘り込める。
◎久門徹
○篠原睦
△森本優佑
△木山優輝
▲岩見貴史