鈴木宏和が記念初優勝へ向け激走!
浜松オートで行われている第63回GIスピード王決定戦は、優勝戦のメンバーが出揃った。準決からハンデが重くなった松山茂靖が優出した関係で、優勝戦のハンデ構成は10Mオープン。スタートや序盤の展開がポイントになる。
最内には松山。そこから外へ山田達也、丹村飛竜、鈴木宏和、伊藤信夫、木村武之、荒尾聡、鈴木圭一郎となった。
まずはスタート争いだが、10Mオープンとなると内枠が断然有利。松山の先行が考えられる。そうでない場合は、スタート力ある鈴木宏が4枠から飛び出すか、丹村が内寄りの利を生かして先行するか。外枠勢もスタートは巧い方だが、10Mに全車が並んでいるので、1コーナーまでは遠い。トップスタートまでは厳しいとみている。
逃げに入るのは松山か鈴木宏。松山が逃げに入った場合だが、そこそこの逃げを見せると思われるが、準決の走りを見る限りでは8周回逃げ切るのは厳しいか。レース道中で誰かに交わされてしまいそう。どちらかと言うと鈴木宏の方が、独走での押し切りチャンスがある。
実力上位は鈴木圭だが、レース序盤の展開はどうか。荒尾より先にスタート行く事ができないと、荒尾を突破するのにかなり手間取りそう。仮に突破した後でも先頭を走る選手は、はるか前の可能性がある。荒尾にしてみれば、優勝するとなると鈴木圭に先行は絶対条件。そこからも常に先手先手の攻めが要求される。今シリーズの荒尾の動きを見ていると、エンジンが仕上がっているとは言えない。優勝戦では苦戦が想定される。伊藤信と木村武は枠ナリ発進が最低条件。それが叶えば、優勝争いにまで参加できる。
当ブログでの本命には鈴木宏を挙げる。スタート力は全国屈指。ここは2番手発進、もしくはトップスタートを決めてくる。どちらにしてもレース序盤で先頭に立ちそう。そこからはマイペースの逃げに入る。後続は競り合いそうで、すぐに直撃してくる選手は不在。展開も味方に記念競争で初優勝を目指す。
相手は鈴木圭。今節の上がり一番時計は鈴木圭。スタートを含めてレース序盤の位置取りに注文は付くが、8周回になるのは鈴木圭にとって好材料。強烈な追い込みを見せる。次に木村武。準決の動きだと、エンジンに上積みが必要な状態だが、ここ一番では乗り手のキレが増す木村武。スタートである程度の位置に付けて進撃を開始する。そして松山。優出メンバーの中では力量がやや見劣るが、10Mオープンの最内は大きな魅力。スタート飛び出して、そのまま押し切りも一考。2007年以来、15年ぶりの同大会Vを狙う。最後に伊藤信。序盤の位置取り次第にはなるが、スピードが生かせる展開になれば車速を乗せて登場するかも。
◎鈴木宏和
○鈴木圭一郎
△木村武之
△松山茂靖
▲伊藤信夫
永井大介に優勝チャンス到来!
飯塚オートで行われているGIIオーバルチャンピオンカップは優勝戦のメンバーが出揃った。準決では鈴木圭一郎や地元エースの荒尾聡が3着一杯で優出を逃す波乱があったが、優勝戦まで進んだ顔ぶれは記念レースに相応しい面々。
0オープンの優勝戦は1枠から浦田信輔、有吉辰也、永井大介、辻大樹、加賀谷建明、篠原睦、若井友和、高橋貢となった。
まずはスタート争いだが、ここは巧者で2枠の有吉が先行とみた。これにすぐ外の永井が乗って行く。浦田はやや包まれる恐れがある。辻や加賀谷もしっかりとスタート切る。外の3車もスタート巧者だが、枠順を考慮すると序盤で好位置には付けられないか。
先行する有吉でレースが始まりそう。機力的に悪くない有吉は、ブロック力も高く簡単には抜かれない技術を持つ。そのままの押し切りも十分考えられるが、8周回を集中して走り切れるかどうか。後続を引き離せればリラックスして走れるかもしれないが、ピタリとジカ付けされるとプレッシャーがかかる。それができる候補は2番手発進がありそうな永井。
準決で圧倒的なタイムをマークしたのは永井。1周で先頭に立てたレース展開もあるが、エンジンの仕上がりは最高潮。優勝戦では有吉をマークしながら走り、道中でインに車を向けていきそう。今の状態の永井なら、先頭を走れば誰も追いつけない。そのまま後続を寄せ付けずゴールするとみた。
相手候補は加賀谷。準決では永井に次ぐ上がりタイムをマークした。エンジン状態は良好。フライングが多発し、一時期は封印していたスタートも今は解禁。5枠からトップスタートを決めるようなら2017年以来、同タイトル2度目の優勝も見えてくる。とにかく早めに独走に入れるかがカギ。次に有吉。順当ならトップスタートが望めそう。すぐ後ろにプレッシャーをかけてくる選手がいなければ、自分のコースを回ってペースを上げてくる。先頭の座を狙う選手が現れても、インコースを締め上げて抜かせないかも。そして浦田。最内は魅力だが、スタートで包まれる恐れもある。その重圧をはねのけられれば逆にチャンスが舞い込んでくる。スタートを踏ん張りたい。最後に篠原。スタートが早い篠原は6枠なら十分勝負圏内。トップスタートを決め、後続が競り合うようなら残り目が出てくる。
◎永井大介
○加賀谷建明
△有吉辰也
△浦田信輔
▲篠原睦
青山周平がナンバー1のパワーを見せ付ける!
第45回GI開場記念シルクカップも優勝戦のメンバーが出揃った。準決では最重ハンの中でも外枠の選手は苦戦を強いられ、内枠勢の活躍が目立った。更には10M前の渋沢憲司が優出を決めたため、優勝戦は0、10Mのハンデ戦になった。0ハン単騎に渋沢、10線は内から内山高秀、三浦康平、西原智昭、高橋貢、中村雅人、早川清太郎、青山周平。
0ハンの渋沢はスタートが巧い方なので、10線勢に叩かれる事はないだろう。10線のスタート争いだが、スタートが苦手な選手はいないのでほぼ枠ナリ発進か。もしかしたら内山、中村あたりがやや凹むかどうか程度。
まずは逃げに入る渋沢だが、記念レースの優勝戦で8周戦になる事を考えると、最後まで逃げ切れるかどうかは疑問。実際、6周戦の準決でも中村に捕まっており、優勝戦で逃げ切るのは厳しそうだ。
10線で渋沢を追う一番手は内山か三浦。どちらが追っても渋沢を捕まえる事ができるだろう。というより10線の誰が2番手に立っても、そのまま渋沢を捕まえることができそう。そして10線勢は誰が先頭に立ってもハイペースの流れになる。レース後半で順位の変動はあまりなさそうで、レース序盤から中盤にかけて主導権を握った選手が最後まで先頭を走り続ける展開が想定される。
当ブログでの本命には青山を挙げる。10線大外でレース展開は最悪とも言える状況だが、スタートで内枠勢を何車か置いて出る可能性があるし、そうでなくても1周バックストレッチで好位置に潜り込む可能性もある。激しい先陣争いを制した選手が逃げ態勢を作る前に、青山が素早く交わして先頭に立ちそう。そこからはペースを上げて後続を離しにかかる。
相手は早川。初日は5着でどうなるかと思ったが、しっかりと軌道修正ができている。エンジン的には十分戦える仕上がりにあり、得意の地元バンクでスピードを存分に発揮できている。青山に対し先手の攻めが決まれば、同大会3度目の優勝が見えてくる。次に中村。中村も3日目までは仕上がりを欠いていたが、準決ではしっかりと合わせてきた。スタート争いにはやや不安な面もあるが、8周戦になるのは中村にとって好材料。そして三浦。10線の内から2番目の位置は大きな魅力。内山を置いてトップスタートを決めるようなら絶好の展開になる。準決では上がり370をマークしており、レース序盤で独走態勢を作れれば後続を振り切れる。最後に西原。西原も三浦と同様に、序盤で独走に持ち込めればチャンス。記念タイトルはない西原だが、今回は初優勝の絶好のチャンス。
◎青山周平
○早川清太郎
△中村雅人
△三浦康平
▲西原智昭
ニューヒーロー誕生の予感!
4日間のトライアルを戦い終え、スーパースター王座決定戦に進出する8人が出揃った。トライアルポイント最上位の鈴木圭一郎から枠番を選択し、3枠に入った。そこからは黒川京介が4枠、青山周平が1枠、永井大介が2枠、荒尾聡が5枠、有吉辰也が6枠、伊藤信夫が7枠、佐藤貴也が8枠になった。
今回、ここまでトライアル戦を沸かせているのは黒川。連日、好スタートを切り、上がりタイムも素晴らしい数字をマークしている。鈴木圭は3日目に落車の被害があったが、4日目はその悪影響を感じさせず1着。完走したレースは全て1着だ。永井は初日に8着と惨敗したが、そこからは巻き返し1着2本。青山は初日に1着、そこからの3走も車券には絡めていた。この4者が優勝争いに参加してきそう。
0Mオープンで大事になるスタート争い。今節よく切れているのは黒川。トップスタートもあるが、最内から青山が突っ張って出るか。永井は初日に遅れたものの、その後はいいスタートが切れている。単純なスタート力で言えば荒尾、有吉、佐藤貴も定評あるが、王座決定戦で5枠から外となると先行までは厳しいか。当ブログでの先行は青山と見ている。これに黒川と永井が続く。鈴木圭は今節、そこまでスタートが切れていない。
まずは逃げに入る青山のペースだが、4日目の動きを見る限りだと心もとない。SG優勝戦で10周回を逃げ切れるかどうか。2番手発進と見ている黒川は、このメンバーに入ると捌きの技量にはやや不安な面が残る。しかし、今節の好調っぷりを見ると、青山を冷静にマークし、チャンスがあれば仕掛けていきそう。一度、先頭に立てばハイペースの逃げに入れる。もちろんトップスタートを切るようなら、そのまま押し切りも十分。そこで、当ブログでの本命には黒川を推す。
相手は青山。得意の1枠から先行しそうだ。その後のペースは疑問残るが、最終調整で上向かせてくる可能性もあるし、仕上がらなくてもコースを抑える走りで粘り切るかもしれない。3番手には永井。今節は初日の惨敗が逆に、その後の快進撃につながっている。フライング覚悟のスタートで、トップ旋回を決めるようなら2日目や4日目のように独走でペースを上げられる。次に鈴木圭。今節は落車があったが、4日目はその心配を払しょくさせる快走を見せた。レース序盤で好位置に付けられれば、10周回を生かして上位に進出してくるかも。最後に荒尾。エンジンの仕上がりはイマイチだが、最終決戦に向けて主要パーツであるクランクを新品にしてくる。これでエンジンが激変すれば優勝争いに参加してこれる。
◎黒川京介
○青山周平
△永井大介
△鈴木圭一郎
▲荒尾聡
SSシリーズ優勝戦は0Mオープンで、枠番は競争成績順に選択となった。1番目選択の中山光が4枠を指名。そこからは五十嵐一夫が3枠、泉田修佑が2枠、鈴木宏和が1枠、加賀谷建明が5枠、松尾啓史が6枠、内山高秀が7枠、岡部聡が8枠に入った。
やはり大事なスタート争いだが、ここは1枠の鈴木宏が先行とみた。元々、スタート力には定評があるし、1枠なら1コーナー先に回っていきそう。これに泉田が乗って出て、加賀谷が続いて行くか。五十嵐と中山も内寄りの利で踏ん張りそう。松尾から外は枠ナリ発進か。
逃げる鈴木宏のペースだが、準決で好タイムをマークしており、そのまま逃げ切りも十分。経験の少ない8周戦でどうなるか不安な面もあるが、コースを外さずしっかり乗れば優勝が見えてくる。それを打ち負かすスピードがあるのは中山。スタートで4番手までに出る事ができれば、大外をブンブン回って番手を上げて行ける。早い段階で鈴木宏と一対一に持ち込めれば、逆転も可能性まで出てくる。泉田は鈴木宏を追う足があるかは疑問だが、2番手発進は望めそう。鈴木宏に隙が生まれればチャンスはあるか。爆発力なら加賀谷。スタート力とスピードが魅力。後は好調の五十嵐がどこまで奮闘できるかだ。
◎鈴木宏和
○中山光
△泉田修佑
△加賀谷建明
▲五十嵐一夫
青山周平が山陽スピード王初制覇へ!
山陽オートで行われている第56回GIスピード王決定戦は優勝戦のメンバーが出揃った。予選道中は不安定な走路状況の時もあったが、優勝戦まで進出した選手はさすがの顔ぶれ。地元勢は松尾啓史のみで、飯塚勢の奮闘が目立った。
優勝戦のハンデ構成は10Mオープン。最内から森本優佑、岩見貴史、篠原睦、浦田信輔、松尾啓史、荒尾聡、鈴木圭一郎、青山周平となった。
良走路では実質2走しかしていないのでエンジン評価は難しいが、準決で最もいいタイムを出したのは岩見。次いで鈴木圭。そこからは青山、荒尾、松尾啓、篠原、森本と浦田が同タイムとなった。ただし、岩見と鈴木圭は最終12Rでの数字。走路温度の低下などを加味すると、エンジンにそこまでの差はないか。
10Mオープンで大事になるスタート争いは、最内の森本が飛び出すケースも考えられるが、ここは2枠に入った岩見が先行しそう。これに篠原が乗って出るか、6枠から荒尾がカマシ気味に行くか。更に外の鈴木圭と青山もダッシュを乗せていく。
まずは逃げに入る岩見のペースだが、準決で上がり一番時計を出したように、そのまま逃げ切りも考えられる。しかし、荒尾が乗って出て鈴木圭や青山が好位に付けると、そこまで逃げ展開は楽ではない。現況で最も際どい攻めができるのは青山。岩見や他に先頭を走る選手が態勢を作る前に、インに切り込んでいくとみた。早い段階で先頭に踊り出そう。そこで当ブログの本命には青山を挙げる。
相手は岩見。絶好の展開に持ち込めそうだし、外枠の3者がレース序盤で好位を奪えないようだと、展開はだいぶ有利になる。仮に、すぐ後ろにジカ付けされても、変則的なコース取りで最後まで封じ込めてしまう可能性もある。次に荒尾。スタートで2~3番手には出そうで、レース序盤で鋭い攻めを繰り出せれば優勝のチャンスが広がる。そして鈴木圭。準決で岩見を交わし切れなかった点は気になるが、記念の優勝戦で2周延びるのは鈴木圭にとって好材料。最後に松尾啓。スタート争いはやや不安だが、枠ナリ発進を保てれば、地の利を生かして道中で番手を上げていけるかも。
◎青山周平
○岩見貴史
△荒尾聡
△鈴木圭一郎
▲松尾啓史