鈴木圭一郎がオールスター連覇へ向け力走する!
第41回SGオールスター・オートレースも優勝戦のメンバーが出揃った。今回は6日間の日程で、シリーズ中には重走路での競走もあった。長い予選と準決で結果を出し、見事に優勝戦まで進んだのは加賀谷建明、早川清太郎、永井大介、篠原睦、鈴木圭一郎、有吉辰也、丹村飛竜、高宗良次の8人。青山周平は準決で1着入線したが、レース道中で反則妨害があり失格。優勝戦には進めなかった。
スタート争いは難解。枠順を考慮すると鈴木圭や永井が先行争いをしそう。加賀谷と丹村も位置はいいので、バチッと切れればトップスタートがある。
早い段階で先頭を走れそうなのは鈴木圭か永井。どちらが逃げてもペースは上がる。後続ではなかなか追い込めないだろう。大舞台での経験で言えば永井が断然だが、近況の充実度で言えば鈴木圭。どちらも本命にしたいが、どちらかに決めなければいけない。当ブログでは近年の勢いを重視して鈴木圭を本命に推す。
レース展開予想は、トップスタートを決めそうな鈴木圭が独走。後続に抜かせる隙を与えず、そのまま周回を消化しそうだ。暖かい季節になってきているので、上がりタイムはそこまで出ないと思われるが、しっかりとコースを外さない走りで先頭を守り切るだろう。
相手は永井。鈴木圭よりスタートで先に出れれば、逆にそのまま押し切りも十分。そうでなくてもエンジン的に鈴木圭より強めに仕上げる事ができれば、レース道中で仕掛けていく可能性もある。とにかくスタートが大事になる。次に丹村。近況の充実度で言えば、優出8人の中でもトップかもしれない。それぐらいエンジンと乗り手が高レベルで推移できている。スタート争いは微妙だが、位置を生かして好位を奪えれば自身初となるSG優勝もあるだろう。
そして加賀谷。本来、スタートが早く、独走力もあるタイプ。0Mオープンは最も本人の能力にマッチするレース形態だ。準決では、粘る久門徹をマークから捲ってみせた。もしもトップスタートが決まれば激走がある。丹村と同様にSG初優勝が見えてくる。最後に早川。以前よりはスタートが良くなっているし、10周戦になるのは早川にとって好材料。執念の追い込みを見せるだろう。篠原と有吉は序盤で好位を取れれば上位争いに参加できる。高宗はSG初優出で、そのプレッシャーはいかほどか。いい方への集中力へと昇華できれば力走もあるか。
◎鈴木圭一郎
○永井大介
△丹村飛竜
△加賀谷建明
▲早川清太郎
鈴木圭一郎が完全優勝を決めそうだ!
山陽オートで行われているGI第3回令和グランドチャンピオンカップも優勝戦のメンバーが出揃った。準決からハンデが重くなった選手が優出しており、優勝戦は10Mオープン。枠は内から田中正樹、山際真介、人見剛志、平田雅崇、丹村飛竜、松尾啓史、若井友和、鈴木圭一郎となった。
スタート争いは難解だが、今節はよく切れている人見が枠の利もあり先行しそう。これに平田、丹村が乗って行く。鈴木圭は大外だが4~5番手には出て行けそうだ。田中正と山際は外枠勢に包まれそうで、苦しいレース展開になるか。松尾啓も元来スタートは早い方ではないので枠ナリ発進。
まずは逃げに入りそうな人見。連勝で優出しており、リズムは上り調子。上がりタイムも出ていて、かなりのペースで逃げそう。追走する平田は付いて行くので一杯か。ただ、人見に隙が生まれればインに入って行けるだけの機力はある。人見の動向待ちになりそう。丹村は準決で試走タイムが出ており、エンジンを上向かせている。優勝戦で更に上積みをさせてくれば、人見や平田を交わして先頭に踊り出る可能性もある。
しかし、当ブログでは鈴木圭を本命に挙げる。鈴木圭はここまで無傷で優勝戦まで駒を進めた。タイムはしっかり出ているし、道中の攻めも冴えている。枠ナリのスタートで8番手からの競走になるとさすがに厳しいが、ここは内枠勢を何車か置いて出そうだ。前を走る人見や平田のペースは速そうだが、記念の優勝戦で8周戦になる点を味方に、最後まで必死に追って行く。そして、最終的には先頭でゴールするだろう。
相手は人見。3節前からエンジンが上向いており、今節も軽快な走りを見せている。強敵の鈴木圭に勝つには、いろいろと条件がつくが、それが当てはまった場合は優勝のチャンス。まず必ずトップスタートを決める事。更にすぐ後ろにつける選手達が激しく競り合い、鈴木圭が攻めあぐねる事。そして、エンジンを更にパワーアップさせる事。この3つが叶えば、自身2度目のGI制覇が見えてくるだろう。
次に平田。ここ数節はエンジンが高位で安定している。スタートの切れも悪くない。トップスタートが切れれば最高の展開だし、そうでなくても早めに先頭に立てればインを抑える走りで粘り込む。そして松尾啓。序盤の展開作りには疑問符がつくが、準決ではレース道中で余裕がありそうだった。8周戦になるのは松尾啓にとっても好材料。最後に丹村。センター枠からある程度のスタートが切れれば、先頭争いに参加できる。
◎鈴木圭一郎
○人見剛志
△平田雅崇
△松尾啓史
▲丹村飛竜
丹村飛竜が完全優勝を狙って激走!
山陽オートで行われているGIIミッドナイトチャンピオンカップは、優勝戦のメンバーが出揃った。ファイナリスト7人は全て最重ハンの選手。ハンデ構成は10Mオープンで、内から西村龍太郎、緒方浩一、中山光、岡部聡、久門徹、田中茂、丹村飛竜となった。
まずはスタート争いだが、最内の西村はしっかりと枠を主張して先行しそう。続くのは緒方。中山と岡部は、ややスタートに不安があって後手を踏むかも。久門、丹村がカマシ気味に出て行く。田中茂は丹村に行かれてしまうかも知れないが、岡部や中山よりは先に行けるか。
逃げる西村はペースを上げて逃げそうだが、準決で丹村に捕まってしまっているように、最後まで押し切るのは難しい。記念の優勝戦で周回が延びる事も考えると尚更、逃げ切りまでは厳しいとみた。
西村を追う一番手は緒方。緒方は2日目から連勝中で、エンジン状態は問題ない。早い段階で西村を交わせれば、ハイペースの独走に持ち込める。しかし、西村も簡単には抜かれないように抵抗するだろう。久門は1周目で3番手に付けそうだが、前を走る西村や緒方の動きを見ながらの走りになりそう。丹村はスタートで内枠勢を何車か包んで出て好位置に付ける。
当ブログでの本命には丹村を挙げる。今節はここまでオール1着。エンジンの仕上がりは一番良い。3日目に行われた選抜予選でも、2着だった田中茂を大きく引き離して勝っている。準決では逃げに入っていた西村をしっかりと捕えていた。攻めの方も差しに自信が見られている。前を走る選手が誰であれ、エンジンを信じてインに突っ込んでいきそう。スタートである程度の位置に付けられそうな事や8周戦になるのも好材料。完全優勝に期待したい。
相手は西村。いきなり独走に入れるのは大きな魅力。エンジンを準決以上の仕上がりにして、後続が競り合うような展開になれば押し切りもあるか。次に緒方。2枠なら2番手発進は必至で、もしかしらたトップスタートまである。独走は得意な選手なので、とにかく早めに先頭に踊り出たい。そして中山光。準決ではスタートで遅れ、最後方からのレースになったが、そこから怒涛の追い込みを見せていた。8周戦ならスタートの不安を多少はリカバリーできるか。最後に久門。好ダッシュを見せそうで、トップスタート、もしくは2番手発進を決めるようだと、渋太い走りで粘り込む事ができる。
◎丹村飛竜
○西村龍太郎
△緒方浩一
△中山光
▲久門徹
久門徹が速攻を決めてV狙う!
伊勢崎オートで行われているGIIレジェンドカップは優勝戦のメンバーが出揃った。準決からハンデが重くなった押田和也だが、力走を見せ優出。その結果、優勝戦のハンデ構成は0ハン単騎で押田、10Mは内から久門徹、田中茂、篠原睦、伊藤信夫、若井友和、高橋貢、荒尾聡となった。
スタート想定だが、0ハン押田はやや不安定な面あるものの、ここはしっかりと残して出るか。10Mは最内の久門が先行。それに篠原と伊藤信が乗って出る。高橋貢と荒尾もカマシ気味に出て行く可能性ある。
まずは逃げに入る押田。今節は初日から良い走りを見せており、準決でも上がり397と悪くない数字。スタートさえ残せば、レース序盤はいい引っ張りを見せそうだ。これを追って行く一番手は久門。今節はオール連対の安定感を見せている。準決では上がり392の好タイムをマークしており、エンジンの仕上がりは十分。道中で押田を交わせそうだ。
10Mから2番手発進しそうな篠原も状態は良い。早めに久門と押田を交わせればいいが、手間取るようなら後続の攻めを食らってしまう。高橋貢と荒尾がある程度のスタートを決めると直撃してくる。篠原が優勝するには、とにかく待ったなしの攻めが条件。若井も今節は堅実な走りを見せており、スタート次第では上位争いに参加できる。
当ブログでの本命には久門を挙げる。絶好の位置から先行しそうで、道中で押田を交わして逃げ展開を作れる。今節はエンジンが徐々に上向いており、8周戦でも逃げ切れる機力はあると見ている。相手は篠原。外枠勢が来る前に速攻が決まれば、優勝チャンスは十分。当地伊勢崎では昨年にSG初優勝を決めて良いイメージがある。
次に高橋貢。準決の上がりタイムはそこまでではなかったが、その内容は良かった。2番手に立つと一気に田中茂を差す流れの良い攻めを見せていた。巧腕を発揮して上位進出を図る。そして荒尾。この位置は、いかにも厳しい印象を受けるが、武器のスタートが炸裂すれば序盤で好位置につけるかも。現況のオート界で全国3位の座を堅持している。最後に若井。スタートで外の2車に行かれない事が条件になるが、それが叶えば気合入った走りができるエンジン状態だ。
◎久門徹
○篠原睦
△高橋貢
△荒尾聡
▲若井友和
木村武之が好枠を生かして力走する!
川口オートで行われている第70回GI開設記念グランプリレースは優勝戦のメンバーが出揃った。ハンデ構成は10Mオープンで最内から大木光、小林瑞季、加賀谷建明、木村武之、中村雅人、永井大介、鈴木圭一郎、青山周平となった。
スタート巧者が揃い、ほぼ枠ナリ発進になりそうだが、外寄りから好ダッシュがありそうなのは永井や青山。しかし、最内の大木はしっかりとインを主張し、1コーナーには先に飛び込んで行くか。小林瑞、加賀谷もスタート切り慣れている地元の利で枠順通りの発進は十分。
ここまでオール連対で来ているのは鈴木圭だが、準決の動きは苦しそうに見えた。外寄りに置かれ、スタート後の展開は微妙なので、優勝を狙うとなるとエンジンの底上げが必要か。準決で最も良い上がりタイムをマークしたのは永井。2日目の重走路以外はオール1着で、エンジンは仕上がっている。準決で目を見張る走りをしたのは木村武。先行していた青山を道中で見事に差し返して見せた。
レース展望だが、先行しそうな大木はそのまま押し切りもありそうな仕上がり。ただし、準決で勝ち切れなかったように、8周戦になるGI優勝戦ではレース後半苦しくなるか。同様に小林瑞と加賀谷も8周回を先頭で走るのは難しい。各車、枠ナリ発進の条件付きだが、当ブログでは木村武を本命に挙げる。
5枠から外には強力な車が控えているが、先に内の3車を交わせば十分勝機はある。準決の上がりタイムでは不足気味だが、そこはレース展開が厳しかった点も加味しなければならない。早めに先頭を走れるようならもっとタイムは出る。そこで、木村武の速攻に期待する。
相手は永井。今節は永井らしい走りが決まっている。スタートで内枠勢を何車か包んで出れば、優勝も十分可能。木村武にとって永井が最も怖い存在になるだろう。次に青山。準決の状態では明らかに足りないが、優勝戦になるとエンジンをしっかりと仕上げてくるシーンは何度も見ている。そして鈴木圭。準決では苦しいエンジン状態ながら、しっかりと勝ち切ったのはさすが。今節はオール連対で来ている流れの良さもある。最後に中村。今節は動きが軽快で、中村の本来の走りができている。レース序盤の位置取り次第では優勝争いに参加できるだろう。
◎木村武之
○永井大介
△青山周平
△鈴木圭一郎
▲中村雅人