鈴木宏和が記念初タイトルへ、舞台は整った!
飯塚オートで行われているGI開設記念レースは優勝戦のメンバーが出揃った。準決では鈴木圭一郎が3着に敗れる波乱があったが、優勝戦まで駒を進めた顔ぶれはそうそうたるもの。優勝戦を展望していく。
ハンデ構成は10Mオープン。最内から岩崎亮一、中村杏亮、浦田信輔、加賀谷建明、鈴木宏和、松尾啓史、木村武之、青山周平となった。
スタート争いが大事になるが、優出メンバーの中でスタート力上位は鈴木宏か青山。次いで加賀谷、岩崎、木村あたりか。10Mオープンの枠も考えてのスタート争いは鈴木宏が先行とみた。これに青山が乗っていくか、木村が突っ張るか。紛れがあれば加賀谷が飛び出すケースや岩崎が最内の利を生かすケース。
鈴木宏の逃げでレースは始まりそう。以前だったら独走に入ってもペースが上がらないことが多かったが、近況の鈴木宏はスピード面の強化が図れている。いきなり独走に入れる利点を生かしてペースを上げていけそう。追って行けるとしたら青山のみ。それも早い段階で一対一の態勢を整えないと、鈴木宏が大きなリードを作りそう。青山にとっては2番手以上のスタートを切りたいところ。仮にスタートで木村に抵抗されると、レース展開に多少の影響がありそう。
当ブログでの本命には鈴木宏を挙げる。トップ級のスタート力で独走態勢を作り、8周回をペース落とさず走るとみた。前節の地元で優勝。そして今節はここまで負けなし。2節連続優勝、そしてGIで完全優勝へ向け激走する。相手は青山。10Mオープンの大外に置かれようが、爆裂スタートで1周バックでは好位置を奪いそう。鈴木宏がリズムを掴む前に交わせれば、その後は後続を引き離す一方になるだろう。
次に加賀谷。加賀谷は今大会に入るまで約3ヶ月の休養があり、久しぶりのレースだったが、初日から快走を披露した。レース感覚が不安視されていたが、その心配は全く不要だった。一つ外にスタート巧者の鈴木宏が控えているが、先行を果たすようなら定評ある独走力で初めてのGIタイトルを奪取するかも。そして、岩崎。タイムの面ではもう少しだが、10Mオープンの最内は断然有利。外枠勢を突っ張って出れば、序盤は有利に進められる。最後に木村。スタートで青山を張りつつ、鈴木宏のスタートに乗って行ければ、道中でチャンスが巡ってくるかも。
◎鈴木宏和
○青山周平
△加賀谷建明
△岩崎亮一
▲木村武之
鈴木圭一郎が大会連覇を狙う!
飯塚オートで行われているSG日本選手権オートレースは優勝戦のメンバーが出揃った。現2強の鈴木圭一郎と青山周平。地元の荒尾聡、有吉辰也。絶対王者・高橋貢。追い込み巧者の早川清太郎、松尾啓史。近況の動き活発な三浦康平が激闘を演じ、ファイナルに進出した。枠は内から鈴木圭、荒尾、高橋貢、青山、松尾啓、三浦、有吉、早川となった。
0Mオープン戦で大事になるスタート争い。選手権で優出する選手たちなのでスタート巧者が多いが、この中では鈴木圭、青山、有吉、荒尾あたりが安定して切れている。高橋貢も今節は好スタートを決めている。三浦と早川、松尾啓は枠も考えるとこの中では劣勢か。
レース展開だが、スタート先行は鈴木圭か青山とみている。今節ここまで全てのレースでトップスタート、とまではいかないが序盤で十分な位置に付けるスタートは切れている。そして、このどちらかがペースを上げて逃げそう。準決の動きを見る限りは、鈴木圭の方がエンジンに余裕がありそうだった。鈴木圭が先行なら、そのまま逃げ切り。青山が先行だとしても、10周回ある道中で鈴木圭が仕掛けどころを探り、インに突っ込んでいきそう。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を挙げる。昨年に続き、日本選手権連覇を狙う。
相手は青山。準決の動きを見ると上積みが欲しい状態だが、トップスタートまで望めそうだし、先頭を走れば抜かせない走りにシフトして後続をシャットアウトするかも。2019年以来、3度目の選手権制覇に全力疾走。次に荒尾。準決では8枠から3番手発進を決めると、前を走る2車を冷静に捌いていた。優勝戦ではトップスタートの可能性もあるし、今の荒尾はレース道中で追い込むシーンも多く見られる。仮にトップスタートではなくても、走り慣れた地元走路で躍動するか。そして、高橋貢。準決ではトップスタートを決め、後続に隙を与えない走りを見せていた。タイム的にはやや不安はあるが、レース巧者として状況に応じた走りに切り替えられるのは大きな強み。最後に有吉。かつては枠不問でトップスタートを連発させていた。今回は何度と見ている地元のスタート大時計。外枠からでも先行すると波乱の立役者になるかも。印は回らなかったが、早川の動向にも注目。準決では怒涛の追い込みを見せていた。枠的に序盤の展開は厳しくなりそうだが、準決よりも2周伸びる優勝戦。見せ場を作る可能性は十分ある。
◎鈴木圭一郎
○青山周平
△荒尾聡
△高橋貢
▲有吉辰也
鈴木圭一郎が完全優勝へ好視界!
浜松オートで行われているGIスピード王決定戦は優勝戦のメンバーが出揃った。ここまで天候に恵まれ全て良走路で行われたが、最終日の天気予報を見ても良走路で行われそう。
優勝戦のハンデ構成は10Mオープン。並びは内から佐藤摩弥、渡辺篤、鈴木宏和、佐藤貴也、若井友和、高橋貢、荒尾聡、鈴木圭一郎となった。
優勝戦を占う上で肝心となるスタート争いだが、単純なスタート力で言えば鈴木宏がトップか。次位グループに佐藤摩、佐藤貴、荒尾、鈴木圭。そして高橋貢。渡辺と若井もスタートは巧い部類だが、このメンバーの中での比較はやや劣勢とみる。ハンデ位置を加味したスタート想定は鈴木宏の先行。最内から佐藤摩が粘り、佐藤貴は鈴木宏に乗っていきそう。高橋貢から外は枠ナリ。渡辺と若井は後手を踏む可能性もある。
レース展開としては、まず鈴木宏が逃げに入りそう。そのペースだが、以前よりは車速に乗せて走れている鈴木宏。しかし、8周戦で逃げ切るまではどうか。後続の攻めは厳しいし、どこかでペースダウンすると先頭の座を保てない。その鈴木宏を追う一番手は佐藤貴か佐藤摩。攻撃力では佐藤貴に分があるので、鈴木宏の逃げを捕えるとしたら佐藤貴の方か。
しかし、当ブログでの本命には鈴木圭を挙げる。10Mオープンの大外に置かれたが、8番手からの発進は考えにくい。内枠の何車かに対しては先行できそう。レース序盤である程度の位置に付け、そこからは冷静に番手を上げていくとみた。今節はここまで4連勝。エンジンは仕上がっている。乗り手の方も余裕を持って仕掛けていけるはず。
相手は高橋貢。高橋貢も今節はここまで4連勝で負けなし。スタートの切れも今節は良い方。鈴木圭のスタートを突っ張り、序盤から積極的に攻めていければ優勝も十分狙える仕上がり。次に佐藤貴。スタートで2~3番手発進が望め、展開は絶好。速攻が決まれば、インを締め上げての残り目がある。そして鈴木宏。スタート力は折り紙つきで先行有力。いきなり独走に入れる点は大きな魅力。最後まで力走ができれば記念レースで初優勝もある。最後に佐藤摩弥。最内からスタート先行できれば、抜かせない走りで粘り切れるかも。
◎鈴木圭一郎
○高橋貢
△佐藤貴也
△鈴木宏和
▲佐藤摩弥
林稔哲の大逃げに期待する!
若獅子杯争奪戦4日目は1Rから重走路で始まり、途中で走路が回復しかけたが、準決第一弾の9Rの試走後に再び降雨。準決4個レースは重走路で行われた。その準決は血気盛んな若武者たちの争いだったからか大いに荒れた。
第10Rでは、まず試走落車で2人欠場。レースも1周2コーナーで鈴木圭一郎と道智亮介が落車し不成立。第11Rでは、やはりスタート後の2コーナーで栗原俊介と佐藤摩弥が落車。第12Rは実力断然の青山周平が全く進めず5着入線。全国ランク1位と2位が優勝戦に進めないという波乱の準決になった。
優勝戦のハンデ構成は0ハンに内から林稔哲と佐藤励。10線に単独で藤本梨恵。20線は内から落合巧、緒方浩一、中尾貴志、泉田修佑、小林瑞季となった。
まず0ハンのスタート争い。林は早い方ではないが、さすがに2級車相手なら先行できる。10線の藤本はスタート巧い方。20線に叩かれることはないだろうし、もしかしたら0ハンを叩くまであるか。20線は最内の落合がスタート不安定。早いのは中尾、泉田、小林瑞だが、緒方が地元の意地で先行するか。それに外枠勢が続く形とみた。
序盤で逃げに入るのは林。今節はエンジン状態が良く、ここまで3勝を挙げている。よほど滑らせるなどない限りは簡単には追いつかれない。佐藤励はとにかく序盤の展開が大事。2級車だけに一人で走れる展開に持ち込むことがポイント。藤本のスタートを残し、早めに林を突破しなければならないが、これはなかなか至難の業か。藤本にしても、早めに独走に入りたいところ。できれば0ハンをスタートで叩くのが理想だが、そうでなくても道中でインに突っ込んでいきたい。20線勢は、早めに同ハンとの競り合いを制し、軽ハン勢を追い込む態勢を作りたい。
当ブログでの本命には林を挙げる。いきなり逃げに入れる点は大きな魅力。今節は車群が密集せず、縦長の展開になるシーンが何度も見られた。後続に仕掛けられる射程に入れなければ、最後まで先頭を走り切る可能性は十分ある。対抗には藤本。今節は3日目に白星を挙げ、上がりタイムもまずまず出ていた。スタートで好ダッシュを決めれば優勝まで考えられる。
次に小林瑞。レース展開としては楽ではないが、優勝戦のメンバーの中ではGI2Vの実績を誇る。周回が伸びるのを味方に最後まで力強く追って行くだろう。そして緒方。20線のスタート争いを制しそうだし、地元の記念なので気合は満点。先に軽ハン勢を片付けるかもしれない。最後に佐藤励。スタート残すこと、序盤で先頭に立つこと、大きなリードをつくること。さまざまな条件はあるが、それが見事に重なった時、大金星が待っている。
◎林稔哲
○藤本梨恵
△小林瑞季
△緒方浩一
▲佐藤励
青山周平がイン速攻で決着を図る!
浜松オートで行われている特別GIプレミアムカップは優勝戦のメンバーが出揃った。台風15号の影響が心配された大会4日目だが、第1Rから良走路で行われた。準決は浜松のエース・鈴木圭一郎をはじめ、荒尾聡などの実力者が敗れる波乱はあったが、優勝戦はそうそうたる顔ぶれ。白熱の決戦になりそうだ。
優勝戦は0Mオープンで内から青山周平、木村武之、若井友和、伊藤信夫、西原智昭、佐藤摩弥、三浦康平、金子大輔となった。
肝心のスタート争いだが、単純なスタート力で言えば青山がトップ。次いで佐藤摩か。木村武、伊藤信、西原が3番手グループ。他は差のない争い。
枠番を加味してのスタート想定は、最内の青山が先行しそう。これに佐藤摩が乗って出る。そうでなければ木村武や伊藤信が2番手争い。若井が内寄りの利を生かしそう。これに西原、三浦、金子と続く序盤の展開か。
いきなり逃げに入りそうな青山は序盤からペースを上げる。今の青山が一人で走ったら、追って行ける選手は皆無。スタート決める青山が最初から最後まで先頭を譲らずゴールしそう。そこで当ブログでの本命には青山を挙げる。一昨年、昨年に続き今年もプレミアムカップのタイトルを奪取するか。もしも敗れるとしたらスタートでアクシデントがあった場合。準決では鈴木圭が1枠からスタートへこみ、苦しい展開になっていた。同じようにスタートで後手を踏んだり、外枠勢にかぶされてしまうようだと展開は大きく変わる。
対抗は木村武。今節は初日から高いレベルの走りを見せている。こういった時の木村武はスタートも切れる。青山より先に出て先頭を奪取し、インコースを抑えつつペースを上げる走りができれば優勝も十分ある。次に伊藤信。準決では8枠からの競争で厳しい展開になるかと思われたが、好スタートを決めて序盤で有利な展開を作ることができた。優勝戦でもトップスタートに近いものが切れれば、今のエンジンパワーを生かして押し切りもあるか。そして若井。好枠とはいえ、スタート争いは微妙な感じするが、先行、もしくは1周バックで好位置に潜り込めるようなら勝負圏内に入ってこれる。最後に佐藤摩。今節も武器のスタートは切れに切れている。6枠と、遠い位置ではあるがダッシュ先行を決めるとコースを守っての力走がある。
◎青山周平
○木村武之
△伊藤信夫
△若井友和
▲佐藤摩弥