林稔哲の大逃げに期待する!
若獅子杯争奪戦4日目は1Rから重走路で始まり、途中で走路が回復しかけたが、準決第一弾の9Rの試走後に再び降雨。準決4個レースは重走路で行われた。その準決は血気盛んな若武者たちの争いだったからか大いに荒れた。
第10Rでは、まず試走落車で2人欠場。レースも1周2コーナーで鈴木圭一郎と道智亮介が落車し不成立。第11Rでは、やはりスタート後の2コーナーで栗原俊介と佐藤摩弥が落車。第12Rは実力断然の青山周平が全く進めず5着入線。全国ランク1位と2位が優勝戦に進めないという波乱の準決になった。
優勝戦のハンデ構成は0ハンに内から林稔哲と佐藤励。10線に単独で藤本梨恵。20線は内から落合巧、緒方浩一、中尾貴志、泉田修佑、小林瑞季となった。
まず0ハンのスタート争い。林は早い方ではないが、さすがに2級車相手なら先行できる。10線の藤本はスタート巧い方。20線に叩かれることはないだろうし、もしかしたら0ハンを叩くまであるか。20線は最内の落合がスタート不安定。早いのは中尾、泉田、小林瑞だが、緒方が地元の意地で先行するか。それに外枠勢が続く形とみた。
序盤で逃げに入るのは林。今節はエンジン状態が良く、ここまで3勝を挙げている。よほど滑らせるなどない限りは簡単には追いつかれない。佐藤励はとにかく序盤の展開が大事。2級車だけに一人で走れる展開に持ち込むことがポイント。藤本のスタートを残し、早めに林を突破しなければならないが、これはなかなか至難の業か。藤本にしても、早めに独走に入りたいところ。できれば0ハンをスタートで叩くのが理想だが、そうでなくても道中でインに突っ込んでいきたい。20線勢は、早めに同ハンとの競り合いを制し、軽ハン勢を追い込む態勢を作りたい。
当ブログでの本命には林を挙げる。いきなり逃げに入れる点は大きな魅力。今節は車群が密集せず、縦長の展開になるシーンが何度も見られた。後続に仕掛けられる射程に入れなければ、最後まで先頭を走り切る可能性は十分ある。対抗には藤本。今節は3日目に白星を挙げ、上がりタイムもまずまず出ていた。スタートで好ダッシュを決めれば優勝まで考えられる。
次に小林瑞。レース展開としては楽ではないが、優勝戦のメンバーの中ではGI2Vの実績を誇る。周回が伸びるのを味方に最後まで力強く追って行くだろう。そして緒方。20線のスタート争いを制しそうだし、地元の記念なので気合は満点。先に軽ハン勢を片付けるかもしれない。最後に佐藤励。スタート残すこと、序盤で先頭に立つこと、大きなリードをつくること。さまざまな条件はあるが、それが見事に重なった時、大金星が待っている。
◎林稔哲
○藤本梨恵
△小林瑞季
△緒方浩一
▲佐藤励