好調車が多く、見ごたえ満点のレース!
今回出場する選手は各地で活躍してきた選手が多く、ハイレベルな戦いが見られそう。その中でも突き抜けて好調なのは中村雅人。この中村を巡る優勝争いになる。
今の中村は、かつてないくらい絶好調。3節連続優勝中で、なんと13連勝中。高橋貢の連勝記録は14で、あと1つでタイ記録に並ぶ。エンジンに関しては記述を避ける。悪いわけがない。この中村に2節連続で優勝戦で負けて準優勝だったのは佐々木啓。勝ち切れないレースが多いが、ここ何節かはほとんど3着以内。安定感が光っている。中村が最後に優勝した伊勢崎で同じレースに乗っていたのは塚越浩之、小栗勝太、中山光。塚越は久々に果敢な走りが出ていた。小栗と中山の32期両者はただ今、成長株。
直近の飯塚開催で、久々に優勝を決めたのは有吉辰也。優勝戦と準決は重走路だったが、長欠明けからスランプに入っていた有吉にとって、この優勝はなによりの特効薬。かつての走りを取り戻す原動力になってもらいたい。有吉に負けはしたが、準優勝だったのは竹谷隆。得意の雨でしっかりと結果を残した。晴れに関してもエンジンは良くなっている。久門徹はシリーズ前半は良かったが、後半はやや失速。最近はシリーズの前半で好結果を出す傾向がある。
川口のGIで優出したのは永井大介。優勝戦は浜野淳の圧倒的な走りに屈したが、エンジン自体はソコソコの位置で保てている。今回は地元開催。意地を見せたいところだ。内山高秀も川口GIでは健闘していた。準決は3着だったが、それ以外の4日間はオール連対。本来の走りが出てきた。
直前まで開催していた浜松では、青山周平が優勝してきた。得意の走路で優勝。意外にも、これが今年まだ2回目の優勝。今年の前半は苦しんでいたので、これを機に再び大暴れしたい。優勝戦では青山と明暗を分けてしまった鈴木圭一郎。新車に乗り替わったばかりで、セッティングを合わせ切れなかったか。地元に帰りじっくりと仕事をしそう。もしくは、前々節まで乗っていた車に乗り戻るのか。
優勝して今節を迎える選手は4人。中村、有吉、青山、そして谷津圭治。谷津は前回の地元で優勝。優勝戦は素晴らしい勝ち方だった。その時の動きを持続させているなら、今回も十分優勝争いに参加できる。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔船橋 S-1(28期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
青山 周平〔船橋 S-5(31期)〕
内山 高秀〔船橋 S-25(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-21(29期)〕
久門 徹〔飯塚 S-24(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-43(29期)〕
高橋貢がシリーズリーダー!
前回の伊勢崎一般開催は、中村雅人の完全優勝で幕を閉じた。今回は選手層がそこまで厚くなく、絶対王者・高橋貢を中心にシリーズが展開されていくと思われる。高橋を負かす選手は現れるのか。
先述の通り、前回は中村の優勝で、高橋貢は優勝戦3着だった。とは言ってもエンジンが悪いわけではなく、他の選手が良かっただけ。予選道中は全て1着を決めていた。更に、前々回の開催ではキッチリ優勝しているので、今回も不動の優勝候補となる。その高橋に続いて行きたい地元S級は早川清太郎と田村治郎。ともに、前走は川口のGI。早川は準決だけ3着だったが、それ以外の4日間は連対を外していない。エンジンは高い位置にある。田村は日によってややムラ。エンジンの安定が急務となる。
対する外来は山陽勢が元気。岡部聡は前走の川口GIで優出。優勝戦こそ8着だったが、そこまでの動きは良かった。前田も準決は4着になったが、それ以外の4日間は全て3着以内にまとめている。今回はナイターになるがセットさえ合えば、エンジンは動く状態になっている。船橋からは池田政和と西原智昭。2人とも、最近は成績が安定していない。勝つ日もあれば惨敗する日もある。レース場が変わってどうなるか。
飯塚からは別府敬剛がS級として参加。地元の最終日は1着を決めているので、流れとしては上向きか。飯塚勢と言えば、越智尚寿と阿部仁志が地元開催で優出している。結果は、3着と7着。しかし、A級の選手にしてみれば優勝戦に乗るだけでも、今後の上昇に繋がる可能性が出てくる。初日の動向には注目したい。稲原良太郎と田中哲も前走の浜松で優出しており流れは良い。
最後に伊勢崎のB級で、特徴のある選手を挙げてみる。スタートは不安定だが、逃げる展開になれば連対もある小田雄一朗。成績はムラだが、時折り大駆けがあるのは渡辺京二と山川重利。インコースを外さず粘り込むのが得意なのは伊藤幸人や竹島繁夫、深沢悟となる。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-15(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-38(30期)〕
岡部 聡〔山陽 S-14(19期)〕
前田 淳〔山陽 S-18(27期)〕
池田 政和〔船橋 S-36(23期)〕
西原 智昭〔船橋 S-39(28期)〕
別府 敬剛〔飯塚 S-47(23期)
川口GI Vの浜野淳が参戦!
前回の飯塚開催は、有吉辰也が約3年振りの優勝で幕を閉じた。それから間もない、今回のシリーズ。通常通り12R制で、3日間の昼間一般開催だ。
地元の大将格・浦田信輔はエンジン的には問題ない。ただし、前走の川口の準決で反則している。ファイタータイプの浦田なのであまり影響はないと思われるが、多少は心理的に攻めが慎重にならなくもない。エンジンは良い状態なので、無理な突っ込みをしなくても進出できるとは思う。弟分の田中茂はエンジンもうチョイか。それでも一般開催なら十分通用するレベル。力強い走りを見せてくれる。永冨高志はマズマズの状態。スピードレースにならなければ追い込んでこれる。東小野正道もエンジンはソコソコ。
対する外来勢で注目は浜野淳。前走の川口GIキューポラ杯を強烈な勝ち方で制した。エンジン自体は良い状態にある。あとは飯塚走路に合わせられるかどうかだけ。その大会で準決にも乗れなかったのは大木光。地元の開催だっただけに相当悔しかったことだろう。その思いを今回にぶつけてもらいたい。人見剛志も準決に乗れなかったが、残り2日間は1着で締めている。岩崎亮一は前走が伊勢崎のGII。そこではしっかりと優勝戦まで進んだ。エンジンは上々だ。
岩崎の乗った優勝戦で2着だったのは桝崎陽介。その後、地元の開催で5日間走ったが、ここでも優出はしていた。エンジンはずっと好調だ。課題のスタートも良くなってきている。その地元開催で桝崎と一緒に優勝戦に乗っていたのが、細野俊介と田中輝義。準決が重走路で、2人共雨巧者というのはあったが、優勝戦まで進むと乗り手のリズムが良くなってくるというもの。
他では、山田達也が地元のGIで好調を示していた。松山茂靖は前走の船橋で優出。試走タイムが出なくても狙える典型的なタイプだ。鐘ヶ江将平、森本優佑の地元31期コンビもエンジン状態は上向き。注目の32期では、地元の町田龍駿が成長を見せている。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-13(26期)〕
永冨 高志〔飯塚 S-29(17期)〕
東小野 正道〔飯塚 S-44(25期)〕
浜野 淳〔山陽 S-10(24期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-12(25期)〕
人見 剛志〔山陽 S-40(28期)〕
大木 光〔川口 S-26(28期)〕
地元S級陣が総力を挙げて外来勢を迎え撃つ!
今回出場するS級の半数以上は前走が川口のGIキューポラ杯。その時の動きが大いに参考になる。そこで、S級はキューポラ組とそれ以外とで分けて考察していきたい。
まずはキューポラ組から。優勝戦まで進んだのは木村武之と池田政和で6着と7着という結果。優勝戦の結果だけを見ればイマイチだが、優勝戦まで進めること自体が凄いこと。木村はスタートの切れもエンジン状態もかなりの位置にある。今回も中心メンバーになることは間違いない。池田に関してはキューポラでは良かった、と言うほうが的確か。最近はエンジンが安定してない。相性いい川口では折り合ったが、浜松走路になってどうか。
優勝戦までは進めていないが、平田雅崇はエンジンがかなり良さそう。最終日は被害があって2着だったが、このところ車の仕上がりは良いし、スタートも切れている。金子大輔と伊藤信夫はもう少し。悪いわけではないが、エンジン完調までには至ってない。更なる整備が必要だ。藤岡一樹に関してはどん底。全く戦える状態になっていない。
キューポラ組以外では佐藤貴也が堅調。前走の伊勢崎GIIでは優出できなかったが、1着を2本取っている。また全て4着以内でまとめていた。地元に帰り更なる上昇もありそう。青島正樹はその伊勢崎で途中早退。状態は不透明なので、初日の試走には注目したい。笠木美孝は前走船橋だったが結果はイマイチ。不安要素のドドドが直っていない様子。戦える状態にまで車を立て直したいところ。外来勢で注目は青山周平。前走の伊勢崎GIIでは優勝戦まで進んだ。優勝戦ではそこまで結果を出せなかったが、エンジン自体はマズマズの位置にある。浜松は青山にとって得意な走路。だいたい好結果を残すことが多い。岩見貴史も状態はマズマズ。武器のスタートを活かしての速攻に期待。
A級は高橋義弘と鈴木圭一郎に注目。高橋は地元のGIキューポラ杯で準優勝。優勝戦は浜野の圧倒的な走りの前に屈したが、エンジンは初日からずっと良かった。スタートの切れも良いので、今回も期待できる。鈴木は地元の5日間開催でオール3着以内。優勝戦も3着に入り、エンジン状態は高い位置で安定している。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-31(24期)〕
青山 周平〔船橋 S-5(31期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-21(29期)〕
平田 雅崇〔川口 S-33(29期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-43(29期)〕
高橋貢VS中村雅人の構図だが、他の選手も虎視眈々と!
前回の伊勢崎GIIは、高橋貢の見事な復活Vで締めくくった。約一ヵ月半の間、戦線を離れていた高橋だが、しっかりと立て直してきた。対する外来勢は中村雅人が絶好調。更に、篠原睦や佐々木啓なども調子を上げている。
今回、地元で唯一人のS級は高橋貢。2節連続で休場があったり、その前も成績が振るわなかったが、前回はGIIの舞台で存在感を示した。強い貢が帰ってきた。今回も、そのスピードで、その技で、その経験で他車をねじ伏せて行くか。エンジン自体は完調ではないが、かなり高いレベルにあるのは間違いない。初日から目が離せない。
外来のS級は5人参戦予定。中でも、大注目は中村雅人。目下のところ2節連続で完全優勝中。どちらも一般開催ではあるが、完全優勝自体がそうとう難しいこと。レースも9連勝中。雨でも晴れでも強さを発揮している。どこまで連勝を延ばせるか、その動向は要チェックだ。中村が最後に走った山陽の優勝戦に乗ったいたのは佐々木啓と篠原睦。それに、別府末彦だ。篠原は3連勝で優出。完全優勝にリーチがかかっていたが、中村に阻止された。ただし、エンジン状態は良いとみていい。佐々木も安定感抜群。初日は3着だったが、その後1着を2本重ね優出。優勝戦では中村に引けを取らない内容だった。船橋の五十嵐一夫と岩田行雄はやや低迷中。特に、五十嵐は地元の準決で落車しているのが気がかり。
A級では、仲田恵一朗の動きが良い。前走の地元GIIでは準決こそ8着で優出はならなかったが、それ以外の4日間は全て3着以内。その前からだいぶ安定感が出てきた。また、船橋の平塚雅樹も好調。ここ数ヶ月はよく優出している。更に、B級では中山光が急成長中。前走の地元5日間はオール連対。もう少しで優勝までありそうだった。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
中村 雅人〔船橋 S-1(28期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-8(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
五十嵐 一夫〔船橋 S-45(21期)〕
岩田 行雄〔船橋 S-46(15期)〕
湯浅 浩〔伊勢崎 A-5(19期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-7(28期)〕