ダイヤモンドVの中村雅人が凱旋!
前回は16連勝がかかった中村雅人を負かし、青山周平の優勝で幕を閉じた船橋オート。その後、中村は飯塚のGIを制して地元に帰ってきた。更にパワーアップした姿をファンの前に見せる。
連勝が止まり調子を落とすかに見えた中村だが、先述の通り、飯塚で記念を制覇してきた。優勝戦は雨走路だったが、まだまだエンジンは高いところにある。今回もメンバーを見渡すと、当然の優勝候補に挙げられる。むしろ中村を止めるのは誰か。そこが焦点になる。その一番手は浦田信輔。中村が優勝したGIダイヤモンドレースで惜しくも準優勝。雨走路だったので浦田は良く乗った方だ。晴れだったらまたどういった結果になっていたか分からない。エンジンは高い位置で安定。攻めの強烈さは健在。前回の雪辱を果たしたいところだ。
他のS級陣もチャンスがあればと優勝を狙っている。エンジン的に飛び抜けた存在はいないが、食いつきが良い船橋走路で力を出せそうなのは松尾啓史。道中のレース運びが巧く、前団を冷静に捌いて行ける選手。やや不安定なスタートさえしっかりすれば優勝争いに参加できる。笠木美孝は近況イマイチだが、武器の速攻はまだまだ衰えておらず、機力が上向くなら素早い仕掛けができる。池田政和、西原智昭の地元両者もエンジン的にはもう少し欲しい現状。しかし、地の利を活かし上位争いに食い込んでくるハズ。
A級では浜松勢が調子良い。鈴木健吾は地元5日間開催で、準決だけ3着になったがそれ以外の4日間はオール連対。元々は逃げが得意だったが、最近は抜いて行くレースでも結果を出してきている。筒井健太はハンデ差を活かして結果を出している。レース序盤の動きが鋭いので、早めの抜け出しから独走に入れることが多い。遠藤誠もここ何節かはエンジンが好調。高いスタート力を活かして速攻に持ち込むケースが多い。
今回は32期が多く参戦。浜松からは全4人が参戦。鈴木宏和と中村友和は着実な成長を見せ、優勝戦まで進んでもおかしくないくらいの力を付けている。岡谷美由紀は近況はドドドに悩まされているようだが、これが解消すれば連に絡める動き。岸萌水は今回が2級車で最後のレース。良い形で1級車に乗り替わりたいところ。地元の片野利沙や中山光も整備に、練習に頑張っている。飯塚の佐藤裕児はやや伸び悩んでいるが、元々は高いセンスの持ち主なので更なる飛躍を目指したい。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔船橋 S-1(28期)〕
池田 政和〔船橋 S-36(23期)〕
西原 智昭〔船橋 S-39(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-22(26期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-35(22期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 A-4(28期)〕
遠藤 誠〔浜松 A-20(25期)〕
今度は昼間の3日間開催!
このところ飯塚オートは開催が続いている。16日にナイターGIが終わったばかりだ。今回は昼間開催に逆戻り。更に、3日間の短期決戦。前回と比べてメンバーは大幅に薄くなっている。A級やB級の選手にもチャンスは広がる。
地元でランク筆頭は篠原睦。前走のGIではしっかり優出。近況はだいぶ安定感が出てきた。それと反比例するかのように雨走路での成績が落ちている。優勝戦も再試走があったし、レースでもいいところがなかった。元々は雨巧者だったので、何かのキッカケで昔の感覚を取り戻せるハズ。晴れに関しては心配ない。軽快な動きでレースを制して行ける。ランク次位は永冨高志。前走のGIはイマイチだったが、今回のメンバーなら上位級。的確な捌きで上位に進出できる。別府敬剛も前走のGIは良くなかった。しかし、その前の昼間開催まではマズマズだったので、立て直しも十分だ。
外来勢でS級は2人の予定。木村武之と岡部聡。木村は前走の地元開催の前半は、エンジンがやや変調気味だったが準決あたりからいつもの動きになっていた。優勝戦も悪くはなかったので、状態としては昇り調子。岡部の前走は伊勢崎3日間。初日8着で予選モレしたが、残りの2日間は1着で締めた。大崩れはしていない。
A級で動きが良いのは田中輝義。前走のGIでも着はまとまっていた。ここ何節もエンジンは良い状態で安定。課題のスタートも良くなってきている。同期の阿部仁志も動きは上々。前走のGIの準決は4着だったが、それ以外の4日間は全て3着。スタートを含めて序盤が決まれば、上位争いに参加してこれる。更に同期の岩科鮮太もマズマズ。こちらも課題だったスタートが良化しており、元々持っていた強烈なイン攻めがしやすい状態に。
注目の32期では高木健太郎が好調。前走は激戦区の船橋で優出した。まだ成績にムラはあるが、走りの方は良くなってきている。地元の高宗良次も元気一杯。浜松5日間開催の準決は5着だったが、それ以外の4日間はオール3着以内。小林瑞季も現在2連勝中。このまま勢いに乗りたい。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-8(26期)〕
永冨 高志〔飯塚 S-29(17期)〕
別府 敬剛〔飯塚 S-47(23期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
岡部 聡〔山陽 S-14(19期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 A-6(31期)〕
岩科 鮮太〔浜松 A-11(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 A-15(29期)〕
中村雅人がダイヤモンドレースを制す!
GI第58回ダイヤモンドレースの優勝戦は濡れ走路で行われた。制したのは船橋の中村雅人。早い段階で抜け出し、そのまま押し切った。
スタート争いは、2枠から荒尾聡が先行するかに見えたが3枠の久門徹がトップスタートを切った。スタートは3番手に出た中村が早々とマークする形。そして、2周回に中村が久門を差すと、そこからは落ち着いた走りで見事に逃げ切った。
インコースでは荒尾と田中茂が競り合う。外のコースでは浦田信輔が久門を交わす動き。浦田は中村を追いかけたが、差は縮まらなかった。それでも雨走路で準優勝なら、浦田にとって今後に繋がる走り。苦手意識も多少は克服されただろう。試走一番時計の金子大輔は序盤の展開が響いた。8番手スタートでは苦しくなる。しかし、そこから諦めずに追い上げ、3着に食い込んだあたりは評価できる。次期全国ランク1位の意地を見せた。篠原睦と早川清太郎は見せ場なく終わってしまった。篠原はここ最近、雨走路で以前のような走りができていない。原因は不明だが、今後も気がかりだ。
中村は数年前から完全に雨巧者になっている。もちろん晴れでも強烈な走りはできる。しかし、雨でこれだけの連対率を挙げているのだから、雨巧者の部類にも位置されるだろう。ちょっと前は15連勝の新記録を樹立。今回はGI制覇。今のオート界の流れは中村に来ている。ここ一番ではスタートも切れるので、総合戦力は大幅に上昇している。オートレースの醍醐味を体現してくれる中村の走りは、人気低迷のオートレース復活のカギになるハズ。
目玉は青山周平、地元勢がどう迎撃するか!
今回はA級選手が大半で、S級選手は少ない。その中でも注目なのは青山周平。近況は調子を上げており、今回の優勝候補筆頭に挙げられる。さて、青山に対抗できる選手はいるのか。
先述の通り、青山の状態が良くなっている。前々節とその前の節で優勝しており、強い青山が戻ってきた。前走は飯塚で、優勝戦まで行けなかった。と言うのも、準決で厳しい番組に当てられ苦戦を強いられたからだ。エンジン的にはそれほど問題はない。今回も強烈な走りを見せてくれる。
地元S級陣はおおむね調子が良い。ランク筆頭の若井友和は前走の地元で準決は3着。しかし、それ以外の3日間はオール連対。優勝戦に進めなかったが、安定感は光っていた。大木光も同様。準決だけ3着だったが、他の3日間はオール1着。エンジンは良い所で安定している。準決などの大事な場面でしっかり乗れれば、順当に優勝戦まで駒を進めてくるだろう。平田雅崇は前走の地元は準決に行けなかったが、残りの2日間は2着を2本。戦えない状態にあるわけではない。
外来S級は、角南一如と田村治郎。角南の前走は浜松で準決6着だったが、それ以外の日は連対を外していない。走路温度が上がると角南の走るコースが利かなくなるのが気がかりだが、エンジンをマッチさせればそれなりに乗ってくるだろう。田村は前走の地元はイマイチ。節を通して調子の波があるタイプなので、初日が良ければその節はずっと良く、初日が悪ければずっと悪い傾向がある。
前回の川口開催で優出したのは山田達也、釜本憲司、阿部剛士。3人ともエンジン状態は良い。特に、釜本はここ何節も好調が続いており、今回も初日から狙っていける。他では、高橋義弘もスピード戦では無類の強さを発揮する。同じレースで走るメンバーを見て取捨を決めたい。船橋勢では早船歩と石井大輔が上々。どちらも速攻タイプで、短ハンデ戦になると好結果を残すことが多い。
女子レーサーは益春菜と片野利沙。益は前回の初日は凡走だったが、その後の3走は全て連対。基本的にはエンジン良い状態にある。片野は節によって成績がムラ。田村と同じく初日がキーポイントになる。他では、7月26日に最高齢勝利記録を更新した谷口武彦にも注目。一般戦回りになり、単独0ハンに置かれるような番組では粘り強さを見せることが多い。
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主な出場予定選手
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若井 友和〔川口 S-20(25期)〕
大木 光〔川口 S-26(28期)〕
平田 雅崇〔川口 S-33(29期)〕
青山 周平〔船橋 S-5(31期)〕
角南 一如〔山陽 S-23(27期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-38(30期)〕
牛沢 和彦〔川口 A-8(20期)〕
高橋 義弘〔川口 A-9(29期)〕
強攻を発動する浦田信輔を指名!
飯塚のナイターGI・ダイヤモンドレースも優勝戦のメンバーが出揃った。3日目、準決と良走路で行われエンジンの比較がしやすい状況。優勝戦を占うべく準決を振り返ってみる。
9R...トップスタート切った岩田裕臣がマイペースの逃げ。そこへ佐藤裕二が渾身の突っ込み。これが岩田を落車させ反則失格。3番手、4番手にいた中村雅人と田中茂が1、2着でゴール。
10R...7枠からトップスタート切った荒尾聡がインを抑えて粘る。しかし、池田政和を交わした金子大輔がマーク追走から荒尾を捲って首位。
11R...塚越浩之が田島敏徳をスタートで叩き逃げ態勢。しかし、好スタートを切った久門徹が交わして1着。篠原睦も塚越をマークから差し込み優出を決めた。
12R...最内からスタート決めた藤川幸宏だが、1周バックストレッチで好位に付けた浦田信輔が早仕掛け。藤川は粘り切れず、同期の早川清太郎がキッチリ捌く。
スタート争いは荒尾と見た。準決でも外枠から見事なダッシュを決め、首位を奪取。いい時のスタート力が戻っている。その荒尾の逃げを追って久門や篠原。しかし、どこまでペースが上がるかは疑問。優勝戦で2周回延びることを考えると逃げ切りまではないか。
序盤でマズマズの位置に付けそうな浦田を本命に推す。エンジンは問題ない状態。攻めの方も容赦がない。地元メンバーが多く乗っているが、その中でも地元のレースとなると人一倍パワーを増すのが浦田。混戦でもインを突いて台頭してきそうだ。
相手には金子を挙げる。4日間ここまでオール1着。完全優勝にリーチがかかっている。エンジンも乗り手も絶好調で、浦田を負かす可能性があるのは金子だ。そして、中村も調子を上げてきた。8周戦が一番有利に働くのは中村だろう。序盤の位置取り次第では優勝も十分ありえる。他では、荒尾、久門、篠原がどこまで粘り込めるかだ。田中茂と早川清太郎は展開的に厳しくなりそう。
◎浦田信輔
○金子大輔
△中村雅人
△荒尾聡
▲久門徹