
10月27日に行われた重賞『すずらん賞』。北上川大賞典のトライアルにもなっているこのレースには牡馬の実績馬も多数登場してきましたが、その中で頂点に立ったのは牝馬のミニアチュール。自身の5連勝を重賞3連勝で飾りました。
戦前の予想通りグランコージーが逃げてミニアチュールはその2番手。後方に有力馬を従える形になった同馬は「後ろから捲られてしまう前に自分から行ってしまおうと(佐々木志音騎手)」と3角で先頭に。ノーブルサターンはじめ有力馬が入れ替わり立ち替わり攻めて来る攻防になりましたがミニアチュールは結局その接近を許さず、2馬身のリードを保ったままゴールイン。牝馬の頂点のみならず古馬戦線全体の中でも頂点と言える見事な勝利を収めました。
大接戦の2着争いは7番人気フレイムウィングスが先着、3着は6番人気ゴールドギアが食い込んで、勝ったのが1番人気にもかかわらず馬番3連単は9万2340円の波乱。2番人気ライアンは6着、3番人気ノーブルサターンは5着と、僅差ではありましたが馬券圏外に終わっています。
10月29日、10月最後の盛岡競馬のメインレースは11Rに行われる『ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンド盛岡第2戦』、ダート1600mの12頭立てです。
JRA・地方競馬の若手ジョッキー達の戦いも今年8年目。これまでは7月頃から10月一杯くらいにかけて各地でトライアルラウンドが行われていたYJSでしたが、今年は8月上旬に行われた門別を除けば9月・10月に全て集中する形に変わりました。
盛岡でのトライアルラウンドも例年は7月とか8月とかの真夏でしたから、冬が近い晩秋におこなわれるとなるとなんとなく違うシリーズのような印象がありますね。
岩手からは佐々木志音騎手、坂井瑛音騎手が出場。いずれも遠征場でのTRを経験していています。地元戦でポイントを加えて上位に食い込んでほしいもの。
さて11R、本命は(7)マルケイアローです。
前走が昨年7月以来の勝利となった同馬でしたが、B1からC1に降級した分だけでなく、一番暑い夏の時期を乗り越えて調子が戻ってきていた部分も大きかった印象です。人気薄でポンと勝ったりして当てにしづらい面もありますが距離に関しては実績豊富、苦手感無し。それだけでもこのメンバーの中では強気になれる材料でしょう。
対抗は(10)フェブサンカラ。芝向きのイメージがあって今のタフな馬場がどうか?はありますが、C1級マイルでも遜色ない立ち回りは連下の期待をかけていいもの。
三番手は(6)ブルースカイラニを狙ってみます。マイルが凄く良いという印象までは無いですが、南関時代はマイルで崩れず戦っていましたし、直近も距離対応の手応えを見せています。勝ち切れないまでもの調子の良さも推してみたい点。
(3)スラーヴァを△にするのはちょっともったいないですが、距離にまだ手がかりが無い点から今回はこの印に。しかし左回りはもう問題ないでしょうし、マイルでも強さを見せてきてもなんら不思議はないでしょう。
もう一頭は(4)デルマアシュラ。この馬ももう少し軽い馬場の方が良いのかとは思いますが、降級して戦いやすくなっている点に注目して。(横川典視)
●11Rの買い目
馬単(7)=(10)、(7)=(6)、(10)=(6)、(7)→(3)、(7)→(4)
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10月21日(月)、第6Rでヴェロクオーレに騎乗した阿部英俊騎手(水沢・及川良春きゅう舎)が快勝。地方競馬通算2000勝を達成。岩手競馬では史上6人目の快挙となった。先々週8日(火)、マムティキングで1999勝をあげたが、生みの苦しみを味わって13日~15日まで未勝利。先週20日(日)も勝ち星をあげることができなかったが、ついに記念すべき2000勝を達成した。
阿部英俊騎手「大きな怪我もあっ、辞めようと思った時もあったが、乗っていて良かったと思います。2000勝を目標にしていたけど、本当にできるとは想像できなかったので、皆さんのおかげで良い馬に乗せて貰えた結果だと思う。思い出のレースは初勝利。自分は秋デビューだったのですが、その年は勝てずに終わって騎手は向いていないのか・・と思っていた時に勝たせてもらった。その1勝(ダートボーイ)があったからこそ2000勝が達成できたし、その1勝がなければもう騎手を辞めていたかもしれません。怪我をした時にはもう復帰できないのかなとも思ったりしましたけど、自分には馬しかない、馬の世界で始まって、馬の世界でしか生きていけない。なんとか馬に関わっていきたいと。あと何年騎手として乗れるかは分からないけれど一生懸命乗って、次のステップに向かいたいなと思っています」。阿部英俊騎手、2000勝達成おめでとうございます!
28日メインは「スプリント特別」(オープン 盛岡ダート1200m)。次開催に盛岡競馬フィナーレを飾る絆カップが控え、まさに直結する一戦。好メンバーが顔をそろえた。
グットフォーチュンは東京ダート1400m1勝、札幌ダート1000m1勝から転入。盛岡2戦2、3着にまとめて水沢850m重賞・早池峰スーパースプリントへ臨んだが、後方のまま9着。見せ場すら作れずに終わったが、盛岡に戻ってアッサリ2連勝。破格タイムもマークした。ダート変更の交流・OROターフスプリントはマッドシェリーの2着に惜敗し、牝馬重賞・ヴィーナススプリントへ出走。2番人気に支持されたが、好位失速8着。敗因は様々考えられるが、水沢が合わなかったと解釈。盛岡コースで反撃に期待したい。
ルチルクォーツは今季3勝をマークして水沢1300mのコースレコードを更新した。水沢1600m快勝後、ヴィーナススプリント4着、前走・盛岡1000m3着止まりだったが、前走はペースが遅かったのも事実。今回は1200mへ延長され、ハイペース必至のメンバー構成。決め手勝負に持ち込んで一気突き抜けるシーンまで。
レディブラウンは昨年11月、門別A4級から転入後、8勝2着2回3着1回。着外は1600mの距離が長かった6着1回のみ。あとは前走4着に敗れた以外はすべて3着以上。抜群の安定感を誇っている。その前走はスローに落とされたのが致命傷。それでもメンバー中2番目の上がりを披露した。今回の盛岡1200mは2勝2着1回と連対パーフェクト。
ブンロートは中央芝2着3回、ダート1000m3着1回から南関東へトレード。1200mをメインに9勝をあげ、オープンまで出世した。転入戦は案外の7着に終わったが、出遅れがこたえたか。盛岡コース2度目、スタートを決めれば巻き返しに転じて不思議はない。
シャイニーデュークは今季も健在を誇示し、4勝2着2回3着2回。相手なりに駆ける堅実さを身上とする。初のオープン昇級戦の前走も2着に粘り、通用することを証明した。
エイシンゲッコウは今春2戦目の850mを逃げ切ったが、脚部不安が発生して無念のリタイア。5ヵ月半ぶりに復帰戦は6着だったが、前走5着ながら逃げの手に出て見せ場。復調気配をうかがわせた。
◎⑨グットフォーチュン
〇⑧ルチルクォーツ
▲①レディブラウン
△⑩ブンロート
△⑦シャイニーデューク
△⑥エイシンゲッコウ
<お奨めの1頭>
2R ロワアブソリュー
C2降格後、格上ぶりを存分に発揮して余裕の2連勝。負担重量が据え置き56キロ、同じC2・1000mなら追いかける一手
27日メインはオープン重賞「第47回すずらん賞」。昨年までは準重賞で実施され、青藍賞のトライアル戦だったが、今年は開催時期も10月末に移行。距離も1600mから盛岡ダート1800mへ延長された。すずらん賞が重賞へ再格上げされたのは2017年以来となった。
本命をノーブルサターン、ミニアチュールのどちらを指名するか迷ったが、ノーブルサターンを主軸視した。昨年、重賞4勝をあげて年度代表馬に選出。満場一致の結果だった。
今季も前年と同様、赤松杯から始動。4着にまとめ、マズマズの成績で2連覇を狙ってシアンモア記念へ登場。2番人気に支持されたが、伸びを欠いて3着。本来の動きではなかったため、放牧。リフレッシュに専念した。復帰まで4ヵ月半と思った以上にかかったが、ボウトロイのハナ差2着に惜敗。上々の滑り出しを切った。
ノーブルサターンは叩き良化型タイプ。昨年も赤松杯4着からシアンモア記念を優勝。秋も休み明け2戦目から北上川大賞典、トウケイニセイ記念、桐花賞と重賞3連勝。一度実戦を使われると反応が一変する。休み明け2戦目で重賞・すずらん賞制覇に王手をかけた。
ミニアチュールは昨年、牡牝馬クラシック四冠を制し、3歳最優秀馬の座を獲得。川崎・ロジータ記念以降は精彩を欠いて凡走を繰り返し、古馬の壁に突き当たっていた。今季初戦の赤松杯でも11着に大敗を喫したが、2戦目に盛岡1000mを選んで完勝。これが転換点となり、7月から快進撃。
牝馬準重賞・フェアリーカップ、牝馬交流・ビューチフルドリーマーカップと連勝。強豪遠征馬を一蹴した。前走・ヴィーナススプリントは地元牝馬が相手で圧倒的1番人気に支持されたが、よもやの出遅れ。後方2番手からの競馬を余儀なくされたが、鮮やかなまくりを決めて快勝。周囲を驚かせた。
今度は年度代表馬ノーブルサターン、今春の主役を演じたグランコージーなど牡馬一線級が相手。真価を問われる一戦を迎えたが、勢い重視。突破すれば今後も中心を演じれる。
ライアンは2歳時に船橋重賞・平和賞を制し、3歳時には南関東クラシック一冠目・羽田盃2着。その後はスランプに陥り、中央障害3戦を経て転入。赤松杯2着、シアンモア記念4着から芝からダート変更の交流・せきれい賞を快勝。続くかきつばた賞2着から2ヶ月休養に入って今回から復帰。一連の安定度から上位争い必至。
グランコージーは春から快調に飛ばしてマイル戦で3連勝。赤松杯、シアンモア記念で逃げ切りを決めた。その後は勝ち星から遠ざかり、迫力が薄れた印象もあったが、暑さもこたえたか。前走・青藍賞4着で復調の兆しがうかがえた。
サクラトップキッドはフジユージーンの陰に隠れていたが、不在だった重賞・やまびこ賞を完勝。待望の初重賞を獲得して不来方賞6着から重賞・青藍賞へ挑戦。初の古馬対戦だったが、直線鋭く伸びて3着。これで通用のメドが立った。
ゴールドギアは昨年の最優秀ターフホース。ダートでは未勝利だが、あすなろ賞2着、一條記念みちのく大賞典3着など上位を確保。ここでもマークが欠かせない。
◎⑥ノーブルサターン
〇⑤ミニアチュール
▲②ライアン
△③グランコージー
△①サクラトップキッド
△⑦ゴールドギア
<お奨めの1頭>
1R ルクスリーベン
門別から転入戦を2着にまとめて上々の滑り出し。盛岡1000m2度目で首位を奪取する
10月20日に行われた2歳馬の重賞『若駒賞』は2番人気のマツリダマスラオが優勝。自身四度目の重賞挑戦で待望の初タイトル獲得となりました。
ここまでの2歳重賞勝ち馬が不在で混戦ムードが濃かった今年の若駒賞。レースはスタート直後の様子をうかがい合うかのような先行争いを経て3番人気ステイクラッシーがじわっとハナへ。マツリダマスラオを含む人気上位馬はその後ろで塊になっているような展開になりました。
内内でロス無く進もうとしていたマツリダマスラオはなかなか進路が開けずにいたものの、直線半ばでわずかに開いた隙間を突いて抜け出すと一気に加速。その時には大外からユウユウコラソンも伸びてきていましたが、ここはマツリダマスラオの瞬発力が優りました。
同馬は今年の岩手競馬の最初の2歳新馬戦でデビュー、その後も世代上位の一角として戦ってきましたが重賞では一歩及ばずの結果が続いていました。重賞での"四度目の正直"で見事重賞制覇達成です。
10月22日のメインレースは12Rの『夢・希望 未来へ前進』、ダート1600mの12頭立てです。
一気に寒さが増し、季節が進んだ印象になった今週の盛岡競馬。特に日没後は寒いなと感じるようにもなってきました。
ですが、日中は、10月下旬としては暖かいですよね?改めて調べてみたら去年も最高気温は高めが続いていましたが朝晩は、10月も最終週の頃は最低気温ひと桁の、それも下の方が当たり前になっていました。今年もこれから寒くなっていくんでしょうが、何かまた少し様子が違う秋ですね。
さてレースの予想に行きましょう。本命は(2)ウイニングライブとしました。
転入後3戦を3着→2着→1着ときて前走がその初勝利。とはいえそれが恵まれたものという印象はありません。そもそもJRA時代は芝のみの戦績でダートは岩手で初めて。コース慣れ、岩手の水に慣れながら力を発揮できるようになってきていたと考えるのが妥当でしょうし、左回りが良かったという見方もできるはず。相手強化感はありますがこちらもまだ伸び代があると見ました。
対抗は(5)メイショウメイスイを。前走は得意の雨馬場が味方になった分と、夏を過ぎて調子を上げてきた分との勝利だったでしょう。例年秋口頃に涼しくなった頃、湿った馬場で好走し始めるタイプ。そろそろこの馬のシーズンに入ってきたと判断。
三番手は(11)ドリームキャッチ。古馬編入初戦だった前走は6番人気ながら2着。今日の11Rのメンバーと互角に渡り合えているのですから力は足りると考えていいはず。今開催はその日の後半のマイルが差し決着になりやすい印象で、なんとなれば後方からでも戦えるこの馬には今の馬場は合うのでは、という期待も。
以下、もう少し外枠が良かったですが今の勢いを軽視できない(7)ビッグタマテルーフ、馬体重増加傾向が気になりますが力量は遜色ない(10)ケープライト。思い切って後方から来るタイプが穴になるかも。(横川典視)
●12Rの買い目
馬単(2)=(5)、(2)=(11)、(5)=(11)、(2)→(7)、(2)→(10)
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「第37回マイルチャンピオンシップ南部杯」のミックファイアについて補足報告をしてみたい。レモンポップ、ペプチドナイルの稀にみるマッチレースに沸いたが、ミックファイアも積極的に攻め続けた。3番手にサヨノネイチヤがつけたが、その内を追走。終始、追い詰めだったが、前2頭に接近を図った。
レース前、吉原寛人騎手が「負かしに行く競馬をしていいですか」と聞いたところ、渡邉和雄調教師は「もちろん。勝つために来たんだから」と答えたそうだ。結果4着だったが、着狙いではなく負かしに行った結果。「5ヵ月ぶりの実戦だったが、体が立派になって逞しくなった。しっかり競馬をしての4着だったので納得」のコメントは以上のことから。
ペプチドナイル、藤岡佑介騎手のコメントではないが、ミックファイアは真っ向勝負に出た。この日、渡邉和雄調教師の父・和泰さんも盛岡競馬場にやってきた。渡邉和泰元調教師は第1回南部杯を優勝グレートサーペンを管理した調教師だった。
ミックファイアは最後のダービーグランプリを制して以降、白星から遠ざかっている。古馬の壁に突き当たっているが、東京大賞典8着、フェブラリーステークス7着、かしわ記念5着、そして今回、南部杯で4着。着実に着順がアップしている。また「プラス15キロは成長分」と吉原寛人騎手も語っていた。無敗で南関東三冠馬になったように、再び大仕事をやってくれると信じている。
21日メインはB2級「オクトーバーカップ」(盛岡ダート1600m)。前開催から3歳馬が古馬編入したが、各レースで3歳馬の活躍が目につく。この特別も3歳馬を重視した。
ジェイエルジェティは中央ダートで8戦2着2回3着1回。1番人気2回、2番人気3回と期待の大きさがうかがい知れる。転入戦でいきなり3歳牝馬重賞・オータムティアラに名乗りをあげて6着に終わったが、自己条件のB2級を0秒8差で完勝。待望の初勝利を飾った。レース内容も2番手キープから4角先頭と文句なし。B2クラスは単なる通過点。2連勝を飾り、B1編入へ弾みをつける。
カウネウスは中央芝で2着1回3着1回から転入。初戦の3歳C1戦を快勝し、オータムティアラに駒を進めて5着。ジェイエルジェティに先着を果たした。前走はアッサリ逃げ切りを決め、こちらもB2卒業は時間の問題。逃げにこだわるタイプではなく、逆転2連勝を狙う。
キタノコンドルは今年5月、中央未勝利から岩手入りして3勝2着2回3着4回。着外は3走前の3歳A級6着一度のみ。他はすべて入着を果たし、前走もカウネウスの0秒1差2着。相手なりに駆ける堅実さを身上とする。勝つまではどうかだが、流れ次第で2頭に割って入るシーンも十分考えられる。
シゲルヒカルダイヤは中央ダート2勝、園田1勝・B2から転入。C2スタートにも恵まれてあっさり2連勝を飾った。3戦目は後方のまま7着に終わったが、B2昇級の前回快勝で軌道修正。ここでも上位争いの一角を形成する。
エイシンガネーシャは中央ダート1勝、園田5勝、南関東0勝、笠松1勝と転籍して転入。A級で3着4回の成績を収め、3走前からB2へ降格。夏負けの影響もあって2戦着外だったが、前走3着で復調ムード。マークが欠かせない。
ベアビリーブは水沢0勝だが、盛岡は2勝2着3回。典型的なサウスポーで前走も2着を確保した。有力馬がもたつけば軽視できない。
◎⑨ジェイエルジェティ
〇④カウネウス
▲①キタノコンドル
△⑧シゲルヒカルダイヤ
△⑤エイシンガネーシャ
△②ベアビリーブ
<お奨めの1頭>
6R ヴェロクオーレ
圧巻の手応えで転入初戦を圧勝。走破タイムも破格だった。同じ1200m戦なら追いかける一手