
9月21日に行われた古馬によるマイル重賞『青藍賞』。"やはりこの2頭の戦い"と思わせたレースはヒロシクンがフジユージーンを退けて優勝。ライバルを三度退けての今季重賞3勝目を挙げました。
戦前の予想通りにヒロシクンがハナを奪ってスタンド前の直線へ。一方のフジユージーンは7番手あたりになって早くもヒロシクンが主導権を握った形で開幕。ややスローに持ち込んだヒロシクンに対してフジユージーンも向こう正面半ばで仕掛けていきますが、3コーナー手前、2頭が並びそうになったところが結果的には"最小の差"となりました。
外から上昇してきたフジユージーンに対してヒロシクンも間髪を入れずスパート。前半のペースの分の余力に加えてこの日は前が止まらない馬場、そこからは2頭の差は開く一方となってヒロシクンが4馬身まで差を拡げてゴール。春の赤松杯・シアンモア記念に続いてここでもフジユージーンを退けて今季重賞3勝目、自身6つめの重賞タイトルを獲得しました。
一気に秋らしくなった水沢競馬場、9月23日のメインレースは12Rに行われるOP級ダート850mの『スプリント特別』。本命は(3)ゴールドボンドを採りました。
夏に岩手に転入してここまで2戦はいずれも盛岡1000mで、オスカーブレインに敗れる形で終わった本馬ですが、先行競り合って跳ね返された転入初戦に比べると2戦目の前走は、同様に競り合いつつ僅差に食い下がっていてこの馬としてのコース慣れ、進境は見せていたと言えるでしょう。
今回もそんな"天敵"オスカーブレインとの対戦になりますが、これまでは向こうがより内枠・自身が外枠だったのが今回は一つとは言え自身が内枠。また自身にとっては初コースになる水沢850mですが、転入前は園田の820m、姫路の800mで実績を積み重ねたように右回り短距離の経験は豊富にあります。これは逆転、雪辱できる舞台設定と判断していいでしょうし、前走で見せた進境の、さらに上積みも期待したいところ。
対抗は(4)オスカーブレイン。4着に敗れた前走は、結果としては重賞で勝ち負けの実績を持つ馬たちに先着されたもの、そんなライバルが不在のここではやはり主力視するのが当然というもの。ゴチャつかずに戦える盛岡がベストではありますが水沢でも850mではスピードを活かした戦いができており、◎の出方、兼ね合いはカギになりますが主導権を握れたらそのまま逃げ切れる可能性も十分。
三番手は(1)グアドループを。今回からA級入りで相手強化は確かですがここまでのレース、走破タイムでは通用して良いものを見せています。間違いなく競り合いになるだろう◎○のどちらかが崩れたら・・・も想像しやすいかも。
以下、現時点では◎○と少し差がある戦績ですがこの馬も右回り・短距離の条件が悪くないはずの(7)カリュウ、一昨年の話にはなりますがこの距離で好タイム3連勝している(6)チベリウス。これらにとっても◎○の競り合い方次第では好機が到来していいでしょう。(横川典視)
●12Rの買い目
馬単(3)=(4)、(3)=(1)、(4)=(1)、(3)=(7)、(3)→(6)
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