松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。
松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。 12月31日に行われる暮れのグランプリ『桐花賞』、出走馬ファン投票の中間結果が10日に発表されました。

中間の票数は上の画像のようになっております。1位はヒロシクン、3位はリケアカプチーノ、4位にサクラトップキッド、5位にはヘリオスと古馬重賞戦線でしのぎを削りあってきた馬たちが順当に上位を占めている形。その間に割って入っているのが2位のレライタムで、ファンが多い馬だけに重賞勝ち馬をも超える票が入っていますね。
この中間上位の中ではヘリオス・ミニアチュールが出走しない見込みとなっていますが、その他の上位馬は概ね出走の意思を見せています。トウケイニセイ記念が取り止めとなってしまったことで、そこを経て桐花賞に向かう予定だったヒロシクンやスズカゴウケツにマイナスの影響がなければいいのですが・・・。最終結果は17日発表予定です。
12月16日のメインレースは12Rです。OP級ダート850mの『スプリント特別』。出走頭数は5頭となりました。本命は(2)ウイスキータイムです。
岩手転入初戦だった前走は1400m戦を選択、ハナを獲るスピードを見せたものの直線失速の形で9着敗戦でした。自身としては久しぶりの大敗にもなりましたが、過去の戦績を振り返ると良績は概ね1200mまで、1400mではJRA時代に東京でタイム差なし2着が一度あったもののそれ以外の1400m以上の距離では秒単位で敗れており、それを思えば前走の敗因は距離に求めるのが妥当であり自然と思われます。
1200m以下ではどうか?というと門別でのデビュー戦が1100mで8馬身差圧勝、JRA福島の1150mでは11着ながらタイム差は0.7秒と接戦と言える範囲の走り。そして姫路800mでは2戦して3着・7着、勝ち星はないですがタイム差はそれぞれ0.2秒、0.6秒と安定と言える結果を残していたのはヒントになりそう。
水沢850m自体は初、1000m以下も必ずしも経験が多いわけではないだけに課題にもなるでしょうが、戦績から見れば短距離でこその馬と考えて良さそう。ここは距離短縮での変化具合を大きめに見積もって本命に推してみます。
対抗は(5)スターシューター。今季開幕直後の白嶺賞を勝っている馬ですが、気性の難しさもあってその後は馬券圏内からも離れている状況。しかし本来は850mくらいのスプリント戦が良い馬ですし、ここ二戦は勝ち馬との差をぐっと詰めて存在感も戻ってきています。昨冬の戦績からも冬の水沢との相性も悪くなさそう。一変あっておかしくないと考えておくべきでしょう。
(4)リトルシスターもここまでの戦績からこの時期の水沢との相性は悪くなさそうですし、850mも対応できる範囲。基本的には真夏が良い馬ではありますが軽視は避けたい存在。
5頭立てなので印はもう一頭として、(3)アップテンペストを。古馬になってからの勝ち星は全て1000m以下でのもの。前走や前々走、1200m・1400mでの敗戦は度外視でいいでしょう。(横川典視)
●12Rの買い目
馬単(2)=(5)、(2)=(4)、(2)→(3)
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