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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。

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先週のレース回顧、次走へのメモ。12月21日、「第50回金杯」
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12月21日(日) 「第50回金杯」(2歳 水沢1600m)

 
寒菊賞と同様、イタズラベガが先手を奪い、2番手インにセローム、3番手ディオニス、4番手外にラブコラージェンがつける。1周目スタンド前でセロームが外に出すのを見てディオニスは5番手インに控える。レース後のコメントで「3頭が並ぶとディオニスは掛かってしまいそうだったので、内に入れて壁を作った」。隊列は落ち着き、勝負どころの3コーナーからディオニスが先頭2頭に接近する。

その動きを見てセロームがイタズラベガを交わして先頭に立ったのもつかの間、ディオニスが直線入り口で先頭。あとは独走状態に持ち込み、7馬身差で圧勝した。次位争いはセロームが直線で一杯になったところ、イタズラベガが内から差し返して2着を確保した。

1着・ディオニス=山本聡哉騎手
「メンバーを眺めて大体ポケットの位置になるだろうなと想像していた。ネクストスター盛岡、南部駒賞では結構かかるところがあったからそこだけ気をつけた。3頭並びで行ってしまうと馬と喧嘩しちゃうと思ったので控えた。直線はしっかり抜け出してて強かったと思う。セイクリスティーナとディオニスには早くから期待していた。内容的にも着差的にもこの2頭は同じくらいの力があるんじゃないかと。来年も期待できる馬だと思う」


佐々木由則調教師
「南部駒賞後は金杯に照準を合わせて3本くらいきちんと追い切りもできた。あとはテンションが上がらないように工夫をしてレースへ臨んだ。馬体重が増えたのは輸送がない地元競馬だから想定内。初の小回りも機動性がある馬だから心配はしていなかった。ちょっとテンションが上がり気味だったが、2人引きでうまくなだめてくれて思った以上の走りをしてくれた。2歳馬たちが次々活躍してくれて"こんな年もあるんだな"という感じの一年になった。この馬は新馬戦を勝ってくれたので育成奨励金が出る。それを使ってシーズンオフの間に鍛えて、来年さらに走ってくれればと思っています」


 ディオニスはオータムセール出身馬で父がリオンディーズ、母フローラルパークは中央ダート3勝。5月の盛岡ダート1000m新馬戦を10馬身差で圧勝後、3ヵ月休養。復帰戦も完勝し、重賞路線へ名乗り。ネクストスター盛岡はラウダーティオ(南関東へ移籍)の2着。南部駒賞は門別勢に上位3着までを独占されたが、岩手最先着4着を確保した。キッチリ休養を取りながらレースを使っているのが期待のバロメーター。佐々木由則調教師いわく「坂路で鍛え直したい」とのことだから、さらに成長は確実。冬休み明けの再会を楽しみにしたい。

今週の岩手競馬
12月29日(月) メイン12R「ハヤテ特別」(オープン 水沢1400m)
12月30日(火) メイン12R「スプリント特別」(オープン 水沢1400m)
12月31日(水) メイン12R「第49回桐花賞」(ファン投票 水沢2000m)

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