松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。
松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。 10月19日に行われた3歳世代原型としては今季最後の重賞『トパーズカップ』。12頭が挑んだ戦いは1番人気リケアカプチーノが快勝。自身3つめのタイトルを獲得するとともに改めて世代最強をアピールしました。
レースは外枠から飛び出したユウユウコラソンとタナハシがそのまま先頭・2番手となって流れを作る展開。リケアカプチーノは先行集団の外に付けてこちらも流れをうかがいます。3コーナーを過ぎてじわりと先頭に出るタナハシ、それを見てリケアカプチーノも外から馬体を併せに行ってここからは二頭の一騎打ち。一足先にトップスピードに乗ったタナハシがいったんはリードを拡げますがリケアカプチーノも即反応、坂を越えたところで今度はリケアカプチーノがリードを拡げて勝負あり。最後まで余力十分のままゴールを駆け抜けて3歳トップの貫禄を見せつけました。
2着はタナハシが確保。その7馬身後ろで繰り広げられた3着争いは外から伸びた8番人気バイアメが制して馬番3連単は万馬券の波乱に。以下4番人気リュウノナポレオン、11番人気マルケイロジャーまでが掲示板圏内を確保。
前回のトパーズカップは2003年、3歳ダート1200mの重賞として行われました。リケアカプチーノはレースの歴史に22年ぶりに新たに刻まれた勝ち馬となりました。
10月21日のメインレースは12Rに行われるOP級ダート1200mの『スプリント特別』です。この路線の締めくくりは11月16日、今年の盛岡競馬最終週に行われる重賞「絆カップ」。そのほぼ一ヶ月前になるこのレースには絆カップを目指す馬も多数登場して前哨戦の趣となりました。
さてこのレースの本命は(2)ウラヤです。
今シーズンは3月の白嶺賞から概ね1ヶ月間隔を守って出走。勝ち星こそA級特別・OP特別の2勝ですがマイルの重賞でも好走するくらいに順調かつ好調をキープしてきました。そしてそのようにマイルにも出走しているものの陣営が考えているベストは盛岡の短距離、この1200m。近走も3戦続けてこの距離を選択し、今回も含めれば4戦連続、そして恐らく次戦になる絆カップまで行けば5戦連続で盛岡1200mで戦うことになります。それもこれも昨年に続いて絆カップを制するため。ここはしっかり勝っておきたいところです。
対抗は(4)エイシントルペードを。前走はハナを獲れない形の展開でしたがそれでも流れに乗って2着を確保。敗れはしましたが逃げ一手ではない点を示したのは収穫だったのでは。
岩鷲賞でウラヤを退けた時は前が止まらない傾向が強かった日。今回はもしかしたら逃げ先行馬に不利な傾向かもしれませんが、前走のような競馬もできるとのことであれば選択肢も増えるだろう・・・と見ての対抗評価に。
三番手は(7)ロードオブザチェコ。こちらも間隔を取り、真夏も避けて余計な消耗を防いできたのは◎と同様。白星先行でこそないもののしっかり力を出してきているのも同様です。距離はもうひとハロンあった方が戦いやすいかもですが勝ち負けできる力はあると見るべきでしょう。
連下ヒモとなるともうどこでも選べそうなので、敢えて狙うならということで8枠の2頭、(10)オスカーブレインと(11)エスクマを。距離はもうひとハロン短いか長いかした方がよりベター。ですがどちらも盛岡とは好相性ですし、自分の形で戦えれば上位に姿を見せていていいはず。(横川典視)
●12Rの買い目
馬単(2)=(4)、(2)=(7)、(2)→(10)、(2)→(11)
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10月12日(日)「第3回ネクストスター盛岡」(2歳 盛岡ダート1400m)
ラウダーティオがゲート内で立ち上がったが、鞍上・山本聡紀騎手は折り込み済み。うまくなだめて互角のスタートを切って逃げたフォーティチュードの2番手を追走。3番手にイタズラベガ、4番手外にセローム、5番手インにディオニス、続いてフォーエバートライ。ラブコラージェンは先団から少し離れた位置を取った。前半3ハロンが34秒4。2歳戦では超ハイペースとなった。
直線を向いてラウダーティオがフォーティチュードを交わして先頭。内からラブコラージェン、外に出したディオニスが接近したが、ラウダーティオが1馬身差をつけてゴール。初重賞を手にした。
1着・ラウダーティオ=山本聡紀騎手
「ゲートを出てしまえば速い馬。2、3番手がいいなと考えていたから理想の位置がとれた。今日は反応が良かったし、外から兄の馬(ディオニス)が来たが、最後まで頑張ってくれた。あとは砂を被ったりして競馬の幅を拡げていければ、もっと強くなる。まだ課題が多い馬ですが、潜在能力は高いと思います」
板垣吉則調教師
「2戦目からゲート内で立ち上がるのが癖になってしまった。4コーナーでディオニスが手応えよく上がってきたが、今日は前回(ビギナーズC)と違って息が入ったのか追い出してから反応して引き離してくれた。これ以降の2歳戦はマイル戦しかないですからね。今後は距離との戦いにもなっていくと思います」
20日メインはA級一組「金華特別」(盛岡ダート1600m)。先週にJpnI・マイルCS南部杯があったため、実質第2グループの争い。カギを握るのは転入馬バトルバーリライの動向だろう。
本命はそのバトルバーリライにした。一貫して南関東で走り続けて13勝2着12回3着6回。着外に沈んだのはわずか3度のみ。今年9歳を迎えたが、転入前2戦を3、4着にまとめて健在を誇示した。メインは大井だったが、左回りも大井左回り1650m、浦和で経験して1勝2着3回3着3回。ほかの2回も4着とまったく崩れなし。このメンバーなら地力で突破できる。
ボウトロイは重賞では家賃が高いが、平場で抜群の安定感。今季4戦目からすべて3着以上にまとめ、目下2連勝中と好調サイクルをキープ。盛岡替わりも問題なく、こちらが軸にする手も十分考えられる。
スズカゴウケツは南関東から里帰り。4戦目を快勝後、芝を使って5、7着に終わったが、ダートに戻って2戦連続で2着を確保した。昨あすなろ賞優勝を含めて盛岡5勝。メンバーも手ごろでシーズン初勝利のシーンまで。
トーセンマッシモは今季2勝2着1回。前走は出走取り消ししたが、それ以前は2連勝。ボウトロイを3着に退けた。取り消しの影響もさほどなく主力争いの一角を形成する。
ノーブルサターンは今季初戦の赤松杯3着。上々の滑り出しだったが、以降はあすなろ賞4着が最高。3ヵ月の休養から前走復帰して6着止まり。年齢的な衰えは隠せないが、叩かれて変わり身どこまで。
ダブルラッキーは初戦こそ4着だったが、以降は4勝2着3回3着4回と持ち味の堅実さを発揮。有力馬がもつれれば台頭十分。
◎⑩バトルバーリライ
〇⑦ボウトロイ
▲④スズカゴウケツ
△③トーセンマッシモ
△①ノーブルサターン
△⑧ダブルラッキー
<お奨めの1頭>
8R キープオントップ
中山ダート1800mで2着を確保し、転入前の札幌ダート1700mでも4着。C1編入に恵まれて初戦からいける

19日メインは3歳重賞「第25回トパーズカップ」(盛岡ダート1800m)。同レースの創設は1980年。当初は3歳(旧4歳)特別で1600mを中心に行われ、2000年から短距離重賞へ格上げ。盛岡ダート1200m条件で実施されたが、2003年を最後に休止。今回は22年ぶりに復活し、距離も1800mへ変更となった。
中心はリケアカプチーノで不動。8戦5勝2着3回の成績から転入。初戦の東日本交流・ダイヤモンドカップはシーソーゲームの2着に終わったが、岩手3歳同士の東北優駿を圧勝。続いて古馬伝統の一條記念みちのく大賞典へ挑戦。ヒロシクンとの壮絶なマッチレースに持ち込み、ハナ差で制して快勝。3歳馬初のみちのく大賞典馬に君臨した。
JpnII・不来方賞は追走一杯で6着だったが、マークした2分2秒9は2014年、JBCクラシック(盛岡)でコパノリッキーの6着ナムラタイタンの2分2秒6に次ぐ岩手所属馬では史上2頭目の最速タイム。ナルカミは続いてジャパンダートクラシックも優勝し、ハイレベルの戦いだった。今回は地元同士、しかも同世代3着なら敵う相手は1頭もなし。順当にトパーズカップを制し、今後に弾みをつける。
焦点は相手候補。筆頭にユウユウコラソンを抜てきする。2歳時は2勝2着。冬場に南関東へ移籍して3戦3着1回から里帰り。2戦目から3連勝を飾り、重賞・イーハトーブマイルを優勝。東北優駿でも3着を確保した。前走5着だったが、初の古馬A級に加えて水沢が舞台。今度は得意とする盛岡に替わり反撃必至。
キングミニスターは門別1勝からダート変更となった交流・ジュニアグランプリを快勝。JpnI・全日本2歳優駿8着後、南関東へ移籍。2戦とも二けた着順に沈み、岩手転入。当初は本調子を欠きながらも3着4回。重賞・やまびこ賞でも3着に入った。不来方賞10着後はトパーズカップへ照準を合わせて態勢万全。
タカマキファイブは2歳時1勝のみにとどまったが、今季2勝2着3回3着1回。重賞・やまびこ賞では前記キングミニスターに先着2着を確保した。典型的な追い込み脚質でコース広い盛岡が主戦場。持ち味の決め手をフルに生かす。
リュウノナポレオンは南関東2着2回3着3回から転入。2勝2着2回から1400m重賞・ウイナーカップを快勝した。その後も2勝を積み重ねて古馬へ編入。前走A級戦でユウユウコラソンに先着4着。1800mが気持ち長いが、地力アップは明白。
タナハシは中央芝2400m3着1回から転入。格付けにも恵まれたが、あっさり2連勝をマークした。相手は一気に強化だが、距離を味方に上位進出を狙う。
◎⑥リケアカプチーノ
〇⑩ユウユウコラソン
▲①キングミニスター
△③タカマキファイブ
△⑤リュウノナポレオン
△⑪タナハシ
<お奨めの1頭>
5R ジェイエルライナー
前々走・東京ダート1400m戦で2番手キープから4着入線。格付けに恵まれて初戦からいける

10月13日に行われたダートマイルのグレードレースJpnI『マイルチャンピオンシップ南部杯』は4番人気ウィルソンテソーロが優勝。人馬共にオールスターキャストとなった一戦を見事に制しました。
ハナを獲るかと思われていたシャマルをペプチドナイルが抑えてこちらが序盤先頭。「シャマル2番手」の実況に場内からどよめきが上がります。ウィルソンテソーロはそんな先行集団を6番手あたりで追走。勝負所では2列目4番手に進出すると、先行競り合うシックスペンス以下を直線であっさり突き放してゴール。自身としては約3年ぶりになるマイルでの勝利をグレード制覇で飾りました。
2着には初のダート挑戦だったシックスペンス、3着には昨年の2着馬ペプチドナイルが食い込み1番人気サンライズジパングは最後追い上げた物の4着まで。5着に兵庫エコロクラージュが食い込んで地方最先着を果たしました。
前日10月12日に行われた2歳馬の重賞『ネクストスター盛岡』は1番人気ラウダーティオがV。重賞初制覇となりました。
逃げたフォーティチュードを2番手で追ったラウダーティオ。2番人気ディオニスはその斜め後方に付けてラウダーティオをマーク。そんな隊列のまま3コーナーを過ぎます。
レースが動いたのは4コーナー。ラウダーティオが前を捉えに行くと間髪を入れずディオニスも外に出して外から並ぼうとする体勢に。この攻防がどうなるか?でしたが、「自分の仕掛けが早かったですが、道中息を入れることができていたので最後まで反応してくれました(山本聡紀騎手)」とラウダーティオがもうひと伸びを見せたところで勝負あり。1馬身ほどの差が変わらないままにゴール、ラウダーティオが前走2着の鬱憤を晴らす重賞制覇を果たしました。
10月14日のメインレースは12Rの『オクトーバーカップ』、B2級ダート1400mの特別戦。本命は(4)ドドーニサンサンを狙います。岩手での勝ち星はいずれも水沢、盛岡は現状3着が最高でもあって"水沢向き"のイメージがありますが、その3着が8月のB2特別オーガストカップ、今回も戦う相手と互角にやれているのですから盛岡でも展開ひとつだと考えます。元々軽めの馬場の方が良い馬でもあり、前半戦ほどにはタフな馬場ではない今ならその頃のイメージとは違う競馬もできて良いと見て本命に。
(2)コスモモカが対抗。勝っても負けても僅差になりがちのタイプですが、前半戦はB1のそれなりに歯ごたえのある面々を相手に崩れずにいたのですから堅実さはここでの上位と言えるでしょう。この馬もタフな馬場よりは軽めの馬場というタイプなのも、今の馬場を思えばここでの魅力になるのでは。
三番手は(6)エイカイゴールドを。南関時代の実績からは、距離や左回りは大丈夫として時計的にはB2はちょっと家賃が高いかなという印象。ただC1ならという時計ではありますし、であればここで極端に大きな差はないとも思えます。あとはスタートが決まれば。
以下、一進一退の振れ幅が大きめですがB1上位勢と戦っていたことを思えばここは相手が軽い感もある(7)フェアリー、ここでも時計互角、展開ひとつの(8)ハーツケリーまでを押さえに。(横川典視)
●12Rの買い目
馬単(4)=(2)、(4)=(6)、(4)=(7)、(2)=(6)、(4)→(8)
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13日メインは「第38回マイルチャンピオンシップ南部杯」(JpnI 盛岡ダート1600m)。今年はどの有力馬が勝っても不思議なし。馬券的にも妙味たっぷりの魅力あるメンバー構成となった。
シャマルはダートグレード9勝。父スマートファルコンと同様、活躍サイクルが非常に長い。今年初戦のかきつばた記念は4着に終わったが、黒船賞(3連覇)、かしわ記念(2連覇)、さきたま杯を制し、JpnI2連勝中。自慢のスピードが冴え渡っている。南部杯にも2022年に参戦してカフェファラオの0秒1差3着に惜敗。メンバー最速タイ(もう1頭はゴールデンヒーラー)の上がりを披露した。本質的には平坦1400m向きだと思うが、今の充実度で盛岡マイルも克服。JpnI4勝目にまい進する。
ウィルソンテソーロは一昨年、JpnIII・マーキュリーカップを快勝後、中距離路線へシフト。昨年のJBCクラシック(佐賀)を制し、ほかにG/JpnI2着5回。今季も中東へ遠征してサウジカップ4着、ドバイワールドカップ7着。帰国初戦の帝王賞5着止まり。陣営は末が甘くなる2000mより1600mが合うと判断。マイルCS南部杯へ駒を進めてきた。何よりも武器は自在に立ち回れる脚質。鞍上は盛岡コースを知り尽くしている川田将雅騎手。
シックスペンスは補欠1番手だったが、グランブリッジの回避によって無事出走にこぎつけた。デビュー3連勝を飾り、スプリングSも快勝。続いて毎日王冠、中山記念を連勝してGII3勝。大阪杯で1番人気に支持されたが、伸びを欠いて7着。安田記念は12着に終わり、早々とダート挑戦を表明した。初ダートが最大ネックだが、父がキズナ、母がアメリカダート11勝、GI1勝。走る素地は十分ある。今後の路線が決まる重要な一戦となった。
ペプチドナイルは昨年、フェブラリーSを快勝し南部杯へ名乗り。当時、絶大な圧倒的な強さを誇っていたレモンポップに対し、真っ向勝負に出て世紀のマッチレース。レモンポップの逃げ切りに屈したが、最後は0秒1差まで肉薄した。ゴドルフィンマイル11着から帰国初戦だが、南部杯制覇に向けて手抜かりなし。
サンライズジパングはJpnII・不来方賞完勝からダート路線へ完全シフト。ジャパンダートクラシック3着、フェブラリーS2着、前走・名古屋グランプリ優勝。今やダート界の顔となった。エンジンのかかりが遅く、マイル対応が最大ネックだが、今回に限れば大外16番枠を引き当てたのは強運。3コーナーで好位につけることができれば好勝負必至。
リメイクは2023年のJpnIII・クラスターカップを含めて国内外のダート1200m重賞5勝。コリアスプリント2連覇後、ブリーダーズカップ・スプリント11着、中東2戦7、10着。ズブさが出てきたのを機にマイルに活路を求めてきた。
◎⑦シャマル
〇⑪ウィルソンテソーロ
▲⑭シックスペンス
△⑩ペプチドナイル
△⑯サンライズジパング
△①リメイク
<お奨めの1頭>
4R マグナドムス
中央未勝利から転入戦の盛岡1200mを完勝。前走は4着に終わったが、相手が強かった上、初コースも影響した。地元に戻って首位を奪回する
