27日(日)メインは地方競馬全国交流「岩手県知事杯 第11回OROカップ」(3歳以上オープン 盛岡芝1600m)、12頭立て。
登録馬を見て正直、信じられなかった。「こんなに凄いメンバーがホントに集まるの?」と半信半疑だったが、地元船橋に回ったリュウノキングダム以外はすべてエントリー。掛け値なしに過去最高のメンバーがそろった。
背水の陣で臨むコスモバルクをもう一度推す。前走・せきれい賞は伏兵コスモヴァシュランに足元をすくわれて2着。しかも7馬身差もつけられ、完敗を喫してしまった。敗因は折からの激しい雨。レース前、田部調教師は馬場を見て「こんな極端な不良馬場はコスモバルクに合わない。底力でこなしてくれるかも知れないが、きつそうだなぁ」とこぼした。
その不安は残念ながら的中してしまった。コスモヴァシュランが3コーナー過ぎから思い切ったマクリ戦法に出て4角で先頭。コスモバルクもそれを見てスパートをかけたが、差を詰めるどころか離される一方。ひとまず3着ソーユアフロストとの着差も7馬身をつけて2着確保し、面目は保ったが、陣営のショックは半端ではなかった。
仮にコスモバルクが今回も負けるようだと暗雲が立ち込め、背水の陣とは決して大げさな表現ではない。まさしく正念場を迎えた。
せきれい賞で不良馬場に泣いたのはボスアミーゴも同じだった。切れる脚を身上とするタイプだけに、なおさらのこと。それを考えて鞍上・菅原勲騎手はいつもと戦法を変えて4番手からの競馬を試みたが、直線で早々と脱落して2・9秒差6着に敗れてしまった。
今週日曜日の天気予報では降水確率が低く、良馬馬で行われることはほぼ間違いなし。コスモバルク、そしてボスアミーゴ陣営にして見れば何よりも朗報で、納得のいく競馬ができるだろう。
コスモヴァシュランの大駆けにはみんなが驚きを隠せなかった。しかもコスモバルクに7馬身差もつけたのだから文句のつけようがない圧勝劇だった。
勝因は二つある。昨年、OROカップへ参戦し、直線で前がふさがる不利を受けながら0・7秒差まで盛り返して7着。この内容を見て河津調教師は「盛岡芝が合う」と確信したという。その読みはずばり正解だった。
もう一つは町田騎手の好判断。盛岡芝で3コーナー外を回ると常識的にはロスが大きいのだが、この思い切ったプレーによってセーブ気味の他陣営をごぼう抜き。4コーナーで先頭に立ち、長くいい脚を使うコスモヴァシュランの特長を町田騎手が最大限に引き出した。
あとは盛岡芝1700m・オパールカップ優勝カクテルラウンジ、トライアル・桂樹杯で2着エアムートン、3歳馬が果敢に挑戦センリグランピーにも注目してみたい。
◎ ?コスモバルク
○ ?ボスアミーゴ
▲ ?コスモヴァシュラン
△ ?カクテルラウンジ
△ ?エアムートン
△ ?センリグランピー
3連単は2、1の1、2着折り返しから8、11、3、4へ3着流し
馬複は 1−2、2−8、2−11、2−3、1−8
<お奨めの1頭>
11レース フェスティヴムテキ
前走は出遅れを喫し、一瞬ヒヤッとさせたが、底力で押し切って3連勝。昇級戦となるが、むしろメンバーは楽。
26日(土)メイン10レースはC1級馬による盛岡芝1600m戦「南昌山賞」、12頭立て。当然のことだが、近走成績はもちろんのこと芝適性が大きく勝敗を左右する。
その2つの条件を満たすジーアイジェーンが主軸。中央3歳未勝利から転入し、目下2連勝中。レースセンスもすばらしく、好位キープから抜け出しの理想的な勝ち方でC1ではどうやら役者が違うようだ。
芝適性も問題ないどころか、むしろ歓迎。デビュー戦は08年7月、JRA福島2歳新馬(芝1200m)で0・2秒差3着に食い込んだが、そのときの1着馬はご存知ダノンベルベール。ただ、以降は精彩を欠いて今年8月、岩手へ新天地を求めてきた。
改めて岩手2連勝も納得のいく結果で馬体重も420キロ台をキープ。秘めた素質が全面開花することを期待したい。
逆転筆頭はユメノツヅキヲ。今年4月、園田A3から転入。移籍3戦目に2着確保したが、順調さも欠いて5月下旬から2ヶ月半ほど休養し、復帰後は徐々に体調を回復させて前走は0・7秒差4着。
この成績だけでは強調材料に乏しい印象を受けるが、中央時代の1勝は芝1600m(東京)でマークし、2着1回も同じマイル芝(中山)と今回は待ちに待った条件。芝適性を前面に岩手初勝利を狙っている。
盛岡芝の実績に限ればマイネピルエットがメンバー中一番。これまで<5.2.2.6>と抜群の安定感を誇っている。ただ、今季は年齢的な衰えを隠せないのか得意の芝でも6、3着ともう一つの結果。適性でどこまで巻き返しなるか。
グリーントマトはなかなか本来のシャープさを取り戻せず、昨年8月からずっと未勝利が続いていたが、4走前に久しぶりに1着。また前走も2着を確保し、ようやくスランプから脱出した。
3歳当時、芝を舞台にアッと言わせる末脚で周囲の度肝を抜かせた逸材。追い込み脚質ゆえ展開に注文がつくが、ツボにはまれば一気台頭まである。
以下、オンワードスペル、マイネクリスティナが連下押さえ。
◎?ジーアイジェーン
○?ユメノツヅキヲ
▲?マイネピルエット
△?グリーントマト
△?オンワードスペル
△?マイネクリスティナ
3連単は7、3の1、2着折り返しから11、2流しが本線。あとは12、9を3着押さえ
馬複は3−7、7−11、2−7、7−12
<お奨めの1頭>
7レース マイネルジーク
古馬C2でアッサリ2連勝をマークし、3歳馬が躍進一途。C1昇級も問題にしない
オッズパークが9月一杯行っている『毎日最大20%ポイント還元キャンペーン』。そろそろ終盤戦ですが、皆さんの成績はいかがですか?私はちびちびとがんばってなんとか2枚目の商品券に手が届きそうです。
各競馬場の1〜3Rが5%ポイントレースになっているので、ついつい普段は買わないような競馬場のレースも見に行くのですが、しかしそういう時間帯のレースは案外難しいもの。
ということで今回は、22日盛岡競馬場の指定レース、1〜3Rおよび8Rの予想もおまけで載せちゃおうと思います。うまく当ててポイントをガッツリ・・・いくかなあ?
●1R
軸は(5)ヒバリエクスプレスで良いのでは。特に出遅れ癖など無く、すんなり先行できるのはこの時期の2歳としては有利。
相手に狙ってみたいのは(2)。デビュー戦の前走はいかにも距離不足といった印象で、1200mに伸びて改めて。
馬複 (2)−(5) (1)−(5) (4)−(5) (5)−(8)
●2R
転入馬が多く混戦ムード。転入前のダート戦で先行力を見せている(8)ハッピートークを中心に据えつつ他の転入初戦馬へ。盛岡1200mで圧勝している(7)まで。
馬複 (2)−(8) (8)−(10) (7)−(8) (4)−(8)
●3R
ここ2戦僅差で敗れた(6)シャイニーバードに勝機。相手は盛岡得意の(8)を強く狙ってみたい。
馬複 (6)−(8) (5)−(6) (6)−(7) (3)−(6)
●8R
距離に目処たった(8)ネクストスターが軸になる。(1)は距離微妙で過信できず、ならば(3)に絞るのが妥当か。雨馬場なら(7)に浮上の目も。
馬複 (3)−(8) (7)−(8) (1)−(8) (4)−(8)
さてメインレースの『ねばれ二子さといもレース』。A級B級混合戦ですが実質B1級のレース。となると本命は(5)ビッグファルコンで動かないでしょう。
岩手に転入して3戦を経て、2勝4着1回の成績。4着は芝のオープン・桂樹杯でのものでダートでは2戦2勝ですし、前走はB1級の特別戦、3走前は今回と同じA級B級混合戦でした。という事はつまり、このクラスでは間違いなく力が上という事ですね。
対抗は(2)エイシンアサヒオーに行ってみましょう。距離短縮に加え今の先行馬に辛めの盛岡のコース傾向では「?」と考えていましたが、22日の盛岡は雨、これで傾向が変わりそうなのを考慮して狙い直し。軽い馬場の方が良さそうだし、現級でも力上位なのは前走で明らか。
(1)マルブツワイルドの前走は勝ち馬の展開になってしまっただけで、この馬自身は安定感高いし距離も問題なし。軽い馬場での差し脚勝負も苦手ではありません。
一発ならやはり(9)ブラックオーメンでしょう。1800mよりは1600mの方が、明らかに良いタイプで盛岡マイルも得意。先に挙げた3頭はわりと前々で戦いそうな気配、そうなると少々速かろうがどうしようがとにかくスムーズな流れが欲しいこの馬にとって良い展開になる可能性が。
(3)サクラアリエルは自力で動けないだけに、今回のような有力馬が流れを作ってくれるパターンはむしろありがたいのでは。軽い馬場も得意だし、ハイペースにでもなれば出番も。
◆買い目
馬単(5)=(2)、(5)=(1)、(2)=(1)、(5)→(9)、(5)→(3)
21日(月)メイン10レースはB2級「セプテンバーカップ」(盛岡ダート1800m)、10頭立て。
主軸はオウシュウカイザー。昨シーズンまで主戦ジョッキーは草地騎手だったが、惜しまれながら引退。その後は鞍上が何度か替わったが、5月末から小林騎手が8戦連続で騎乗。おそらく馬が合ったのだろう、<2.4.1.1>と安定感が増す一方。とくに完全に手の内に入れたここ4戦は2勝2着2回と文句なしの成績を誇っている。
シーズン当初までは着すらもおぼつかなかった馬だったが、一皮も二皮もむけた。レースぶりを詳細にチェックしてみると、なるほど―と思った。
前半は脚を貯めることに徹し、ラスト600mから満を持してスパート。そうすると追い出してからの反応がすばらしいのだが、4コーナーで一瞬、息をつかせる。直線を向いてから再び追い出すとオウシュウカイザーは見事それに応える。これこそが小林騎手ならでは騎乗といえるだろう。
4歳の充実期を迎えたことと鞍上との相性の良さ、が好走要因になっているに違いない。
逆転筆頭はグリーンヒルフライ。名古屋B3から今年4月に転入。最下級C2と格付けにも恵まれてポンポンと白星を積み重ねたが、B2昇級後は頭打ちのレースを繰り返していた。
しかし水沢で再び勢いを取り戻して目下2連勝中。前走は騎手ハンデ戦だったにもかかわらず、あえて2キロ増でも主戦の阿部騎手を指名。その期待に応えてクビ、クビ差の接戦を制した。
今回はさらに1キロ増の56キロを課せられたが、今の勢いをもってすればなんら苦にしないだろう。
モエレアンドロメダも今シーズン大躍進をとげた。北海道2勝から2歳暮れに転入。持ち賞金から3歳A級に編入したのがきつかった上、追い込み一辺倒の脚質が足を引っ張り岩手24戦未勝利と不本意な結果に終わっていた。
そのお陰という訳でもないが、今年3月からC2へ降格。2戦目に待望の白星をマークするや、弾みがついたのだろう早くも5勝マーク。今ではB2で連勝するまでにい至った。
どちらかといえば水沢の方が合い、盛岡は反応ひと息だが、波に乗っているのは誰に目にも明らか。4走前の盛岡1600m戦ではいつもの後方競馬ではなく、3番手抜け出しを決め、周囲を驚かせたこともある。
ただ、以上の有力馬3頭はいずれも差しタイプ。お互いがけん制しあえば前残りの可能性が高く、先行馬にも注意を払わなければならない。とすればヤマニンエレメント、ローズヘイロー、シュガーピュアも軽視できなくなった。
◎ ?オウシュウカイザー
○ ?グリーンヒルフライ
▲ ?モエレアンドロメダ
△ ?ヤマニンエレメント
△ ?ローズヘイロー
△ ?シュガーピュア
3連単は4、1の1、2着折り返しから11、9へ厚めに。あとは3、10を押さえ少々
馬複は 1−4、4−11、4−9、3−4
<お奨めの1頭>
9レース ドーリーゴンザレス
盛岡芝1700m戦は3戦3勝と100%勝率を誇る。しかも前走はダートでも快勝し、目下絶好調
今年で11回目を迎える「テシオ杯ジュニアグランプリ」(盛岡芝1600m)。創設当初からジュニアグランプリの冠協賛をしてきたが、今年も実施できることを光栄に思っている。
今回もテシオ杯ジュニアGP開催を記念して昨年と同様、優勝馬当てクイズを盛岡競馬場で実施する。遠方の方には申し訳ないが、当選発表を表彰式と同じウィナーズサークル(ゴール手前)で行う。当選者にはドリームチケット5000円分を4名さま、特製パネル1名さま、優勝関連グッズ1名さまの計6名へプレゼントする予定だ。
当日はレースを盛り上げ、レース後も表彰式を大いに盛り上げてほしい。是非、20日(日)は盛岡競馬場へいらしてください。
本題に入る。昨年は北海道から遠征してきたエイブルインレースが完勝。JRA札幌・クローバー賞3着の底力をマザマザと見せつけ、年が明けたJRA・クイーンCでも3着に惜敗した。今年は同じ吉田照哉氏所有のボヘミアン、ローズデュルワの2頭を送り込んできた。
両馬とも1勝馬だが、昨年のエイブルインレースと違う点は芝経験がないこと。ボヘミアンがスウェプトオーヴァーボード産駒、ローズデュルワがアフリート×ナリタブライアンなら血統的にはこなせるはず。桑原、柳沢両調教師とも強気のコメントを残しており、連覇の可能性は十分にあるだろう。
しかし岩手のロックハンドスターは、前記2頭に勝るとも劣らない能力を持っていると確信している。
デビュー戦芝1000mは距離が不足だったのだろう3着に終わったが、2戦目から3連勝をマーク。とりわけ強烈だったのは今回と同条件・若鮎賞の圧勝劇。終始2番手を追走し直線入り口で先頭に立ち、あとは後続を突き放す一方。2着リュウノヒーローに9馬身の大差をつけて勝った。
さらに驚いたのは菅原勲騎手のコメント。「不良馬場で脚を滑らせていた。芝の不良馬場は合わない」と語った。つまりロックハンドスターは絶対能力で勝ったようなもので底知れない凄さを感じてしまった。
ビギナーズカップを優勝したベルデンアインもなかなかのスケール。ロックハンドスタート同様、デビュー戦(芝1000m)は距離が短く3着に敗れたが、距離延長された2歳戦、特別・ビギナーズカップ(両レースとも水沢1400m)を連勝。2歳離れした大人の競馬を披露した。
芝は1戦のみ(3着)でまだ未知数だが、父がボヘミアンと同じスウェプトオーヴァーボードで母父がエリシオなら、むしろ歓迎のはず。
あとはデビュー芝1000m戦で今季一番時計をマークしたグラドル、3ヶ月ぶりを叩かれたリュウノボーイも軽視できない。
◎?ロックハンドスター
○?ボヘミアン
▲?ローズデュルワ
△?ベルデンアイン
△?グラドル
△?リュウノボーイ
3連単は4、2、5の3頭ボックスが本線。また4を1着固定に2、5、9流しの手も
馬複は 2−4、4−5、4−9、2−5
<お奨めの1頭>
11レース ラビットサプライズ
目下7戦連続で連対を継続し、しかも2連勝中と上昇一途。前走よりさらに組し易いメンバー構成となり、中心不動