
岩手競馬の再開を前に残念なニュースがあった。岩手競馬の最年長ジョッキー・関本淳騎手が2月20日(木)付で騎手免許を返上。弟さん関本秀幸さんの牧場で新生活を送っている。通算成績21594戦2315勝、重賞33勝。ツルマルダンサー(南部駒賞)、スパートクロス(山形記念樹氷賞、ラ・フランス賞)、コアレスレーサー(みちのく大賞典)、プレイアンドリアル(ジュニアグランプリ)など数々の強豪とコンビを組んだ。
2月22日(土)、関本淳さんの送別会には多くのジョッキー、一部調教師も参加。関本淳さん、第二の競馬生活を見送った。2003年、上山競馬が廃止後、翌年から岩手競馬に移籍。ともに苦楽を共にした板垣吉則調教師が"兄ィ"の騎乗、人柄を誉め讃えた。それにこたえて関本淳さん「突然になってしまいましたが、還暦を迎えて騎手免許を返上しました。ですが、今後は弟の牧場で働きますので競馬からは離れません。またどこかで会えると思っています」。42年の騎手生活にピリオドを打った関本淳元騎手。またお会いした時はよろしくお願いします。お疲れさまでした。
師匠でもある晴山厚司調教師も2月28日(金)、調教師免許を返上した。調教師通算917勝。2002年の第30回みちのく大賞典をシネマパラダイスで優勝した。元スピードスケート選手でもあった晴山さん。きゅう務員時代も含めて大変お世話になりました。ありがとうございました。
10日メインは岩手県調騎会騎手部会協賛「夢・希望 未来へ前進」(B1級 水沢1400m)。幅広い年齢構成となったが、フレッシュ4歳2頭を本線に採った。
フェルサイトは新潟(2014年)で行われたスプリンターステークスを制した数少ないスノードラゴン産駒。中央4戦0勝から転入後、5勝2着1回。馬券対象から外れたのは3走前、B2昇格戦の4着のみ。続いて2、1着に反撃してクラス通用を証明した。今度はB1メンバーが相手だが、成長を続ける4歳馬。好発進を決め、オープン入りを目指す。
プリンセスナイトは中央3戦0勝から岩手入り。4勝2着3回3着1回。3走前8着と着外に沈んだが、以降1、3着に反撃した。フェルサイトとは昨年2度対戦して2度とも先着を許したが、わずか半馬身、ハナ差負け。まだ完全に勝負づけは済んでいない。こちらも自在脚質で展開不問。流れ次第で逆転の可能性は十分にある。
コンバットココは門別2勝2着2回から南関東へ移籍。初戦を2着にまとめた。転入前3戦は着外に終わったが、南関東C1→岩手B1編入なら間に合う格付け。仕上がりの早い小柄な牝馬で初戦から勝ち負けに持ち込める。
アーバンキッドは中央芝3勝オープンから障害を経て2021年に転入。いきなりOROカップで2着に気を吐いた。当初は芝が主戦場だったが、年を重ねるごとにダートも克服。昨年も1勝2着4回3着3回で健在を誇示した。12歳でも軽視できない。
ブライリーは昨春、2連勝を飾ったが、4月30日5着後、脚部不安が発生して無念のリタイア。同年10月に復帰し、徐々に調子をあげていた。
ツルマルベルは成績安定しないが、時に大駆け。ペースが速くなれば台頭の可能性がある。
◎⑨フェルサイト
〇①プリンセスナイト
▲④コンバットココ
△⑤アーバンキッド
△⑦ブライリー
△②ツルマルベル
<お奨めの1頭>
1R ナナドリーム
3走前、B2級850m戦を快勝。適性を証明し、今回からC2へ一気に降格。メンバーにも恵まれた