
6日(日)メインは年明け1月11日に行われる重賞・トウケイニセイ記念トライアル「白嶺賞」(水沢1600m)。
主軸はもちろんゴールドマイン。今年9月、中央4勝1600万下から転入し、初戦で豪快なマクリを決めて幸先のいいスタート。2戦目・OROカップは中央時代も実績の低かった芝が舞台だったため見せ場なく10着に沈んだが、北上川大賞典で1番人気マヨノエンゼルに水を開けて先着2着。
長丁場2500m戦で当然のように超スローペースだったが、掛かるところなく後方でジックリ待機。満を持して3コーナーからスパートをかけ、優勝リュウノキングダムから0・6秒差ながら2着を確保し、底力を証明した。
続くターゲットに栗駒賞を選択。距離が2500mから1400mへ一気短縮され、ペースに戸惑わないか心配されたが、スッと好位3番手キープから直線アッサリ抜け出して完勝。
そして前走・A級戦も貫禄で制し、水沢3戦3勝とパーフェクト勝率。センスのすばらしさを披露している。懸念材料は間隔が詰まっていることだが、ここを叩いて桐花賞直行が今後のローテーション。まずは首位をがっちりキープしたい。
対するマヨノエンゼルは三冠達成がかかった不来方賞で船橋・グレードアップの逃げ切りに屈して2着。史上2頭目の三冠馬誕生を果たせなかった。
しかしグレードアップは水沢2000mレコードに0・9秒迫る2分7秒6をマーク。マヨノエンゼルは3コーナーから進出し、直線猛追したが、0・1秒届かなかったが、これは勝った馬を讃えるべき。自己の能力はキッチリ出し切った。
今回の焦点はゴールドマインに北上川大賞典の雪辱なるかだが、その目は十分。マヨノエンゼルは道中、珍しく折り合いを欠いてそれも原因で伸び切れず3着。すずらん賞、青藍賞を連勝したように今度も水沢マイルはベストとも言える条件。逆転に期待したい。
トーセンザオーは栗駒賞で1番人気に支持されたが、ゴールドマインとの脚色差がはっきりで2着完敗。勝負付けが済んだ印象を与えた。しかし今回は外枠ながら逃げの手に出れる可能性が高く、主導権を握れること必至。
ゴールドマイン、マヨノエンゼルがけん制し合うようなら漁夫の利を得て2頭に割って入るシーンがあるかもしれない。
あとは久々の勝利で吹っ切れたヒカルメイオー、前崩れの展開が条件でダンストンリアルを押さえたい。
◎(7)ゴールドマイン
○(4)マヨノエンゼル
▲(8)トーセンザオー
△(3)ヒカルメイオー
△(9)ダンストンリアル
3連単は7、4の1、2着折り返しから8、3、9へ3着流し
馬複は 4-7、7-8、3-7、4-8
<お奨めの1頭>
11レース フェスティヴムテキ
前走・岩洞湖賞は逃げて惜しくも2着だったが、相手が強すぎた。このメンバーなら負けられない。
5日(土)メインはA級二組による水沢1600m戦「後三年の合戦レース」、10頭立て。
取り消し直後の一戦で仕上がり具合が心配だが、それでもラビットサプライズを信じる手。目下5連勝中の強さは本物。距離の長短、コースを問わないオールマイティさを今回も発揮する。
A級へ昇級初戦の前走も当然のように専門紙各紙とも本命だったが、当日に出走を取り消し。理由は上気道炎を発生したためだで簡単に言えば風邪。無理をすればこじらせてしまうが、陣営は大事を取って自重。
上気道炎は治れば回復は早く、その後は乗り込み順調とのこと。人気を分けるであろうゼットファーストもB1から昇級なら、ラビットサプライズが一歩リードは明白。加えて水沢1600m戦は4戦3勝2着1回と信頼度も高く、主軸視するのが妥当だろう。
もちろん逆転の余地はそこにあり、ゼットファーストが逆転候補の一番手。前々走・M&Kジョッキーズシリーズ第3戦4着。勝ったラビットサプライズとの差は0・5秒あり、完敗を喫した格好だが、スローに落とされたのが痛かった。
そのうっ憤を晴らすかのように前走・ひいらぎ賞では早めマクリから直線アッサリ抜け出して快勝。これで岩手3戦2勝とした。
今回のカギも展開が握り、おそらくエイシンアサヒオーが逃げ、2、3番手にソノマンマ、ラビットサプライズがつける。そうなるとペースはあまり速くなりそうにないが、小林騎手は十分承知のはず。前走同様、早めマクリに心がけるだろう。
バンドマスターは中央ダート3勝1000万下から南関東へ移籍。A2以下準重賞で2着1回、B1・B2特別でも2着1回の成績があり、これなら岩手A級なら通用十分。
ただ強烈な差し脚を武器とするタイプ。今の水沢は明らかに逃げ、先行有利の馬場。自慢の末脚が不発に終わるケースも考えられる。
エイシンアサヒオーは前走8着に敗れたのは、スタートで後手を踏んだのがすべて。後方のままに終始し、まったくレースに参加できなかった。しかし前々走は逃げてラビットサプライズに0・2秒差2着。先手さえ取れれば強じんな粘りを発揮する。
あとは前走6着以外はすべて3着以上ソノマンマ、今季1勝ながら大崩なしテンショウタイヨウも押さえたい。
◎(7)ラビットサプライズ
○(1)ゼットファースト
▲(10)バンドマスター
△(5)エイシンアサヒオー
△(8)ソノマンマ
△(3)テンショウタイヨウ
3連単は7、1、10のボックスが本線。あとは7を1着固定に1、10、5流し
馬複は 1-7、7-10、5-7、1-10
<お奨めの1頭>
5レース サンダーセブン
2戦連続で2着に敗れたが、相手に恵まれなかっただけ。今回は初勝利の絶好チャンス
11月も今日がラストで明日からは12月、1年の最後の月に突入。師走の忙しい時期、仕事も家庭も忙しいとは思いますが、競馬のイベントにもぜひ注目を。
まずこの週末12月5日からは恒例「桐花賞出走馬ファン投票」がスタートします。31日に行われる大一番・桐花賞に出走する馬はあなたが選ぶ。あなたのお気に入りの一頭に投票してみませんか?
また、桐花賞・金杯・トウケイニセイ記念のシーズンラスト3重賞をもり立てる「クライマックス3」キャンペーンが今年も行われます。まだ詳細は明らかにできませんが、イベントや豪華プレゼント企画など多数準備されている模様!
そして、13日に行われる2歳特別・寒菊賞では当日を「日高軽種馬農協デー」と銘打って日高昆布のプレゼントなどが行われます。
これらの詳細は追ってこのブログ等でおしらせいたします。もうちょっと待っていて下さい。
本命は(9)ダイメイジュエリーを採りました。ホッカイドウ競馬で9戦1勝という成績を挙げて転入してきてこれが岩手2戦目という同馬。旧地での実績は数字上はわりと平凡な感じですが、しかし2歳オープン戦や重賞でも好走していて距離経験も豊富。その中身の濃さはかなりのものです。快勝した前走の時計も優秀、2戦目でさらに岩手の水にも慣れてきたとなれば当然主力と見るべき。
対抗は思い切ってひねってみましょう。(12)リュウノオパールです。前走はともかくそれまでの成績は堅実。芝の特別・若鮎賞では牝馬最先着ともなっています。牡馬の上位グループともそれなりに戦ってきており牝馬相手のここははるかに戦いやすいはずですし、芝適性高いこの馬にとっては今の水沢コースは合うでしょう。
三番手は(3)ミスギンレイを。3戦目で初白星となった前走は完勝といっていい内容。やはり芝よりはダートの方が良さそうで、勝つ味を覚えた今回は強気で立ち回ってくるはず。
(2)ヒバリエクスプレスはメンバー中唯一の3勝馬。先行してのしぶとさもなかなかのものですが、正直ここまでの対戦相手は若干手薄で、例えばこの馬が前走0.2秒差で勝ったトリプルアクセルという馬にダイメイジュエリーは前走で0.5秒差をつけて勝っています。自分の戦いをし通せばあるいは・・・という評価まで。
もう一頭狙うなら(1)キモンイエローでしょうか。前走は休養明けで重賞挑戦、さすがに厳しかったという事で度外視。叩き2戦目で相手も軽くなるここならもっとやれていい馬。
★買い目
馬単 (9)=(12)、(9)=(3)、(12)=(3)、(9)=(2)、(9)=(1)
29日(日)メインはトップジョッキー(11月23日現在のリーディング10位まで)による「ゴールデンステッキ賞」(B1 水沢1900m)。
序列はともかく軸はワラッテオクレヨ、マルブツワイルドの2頭に絞られる。ワラッテオクレヨは今季3勝マーク。取りこぼしが多いのは追い込み一辺倒の脚質なので仕方なし。しかし加速ついてからの伸びがすばらしく、時に目の覚めるような末脚を披露する。
一方のマルブツワイルドはシーズン当初、なかなか調子が上がらず今季初勝利まで6戦を要したが、以降は常に上位争いを演じてきた。
本調子を欠いたといっても着外に沈んだのは適性のない芝で2戦6着のみ。メンバー関係なしに抜群の安定感を誇っている。
両馬とも甲乙つけがたいが、最終的な決め手となったのはゴールデンステッキ賞との相性。ワラッテオクレヨは3年連続で出走し2勝2着1回。2勝は小林騎手とのコンビでマークしたものだが、水沢1900mに絶対の自信を持っている。
今回、コンビを組むのは菅原勲騎手。あまり過去データを気にしないと語るタイプだが、G・ステッキ賞2勝が小林騎手―は間違いなくインプットされているはず。お互い表には出さなくてもライバル意識は半端ではない。
菅原勲騎手はワラッテオクレヨに過去3度騎乗して1勝。07年6月以来、久々にコンビを組むが、どんなレースを披露するのか非常に興味深い。
一方のマルブツワイルドは前走・ひいらぎ賞でメンバー中一番の末脚で0・2秒差3着。前半で置かれ過ぎの印象があったが、改めて能力の高さをアピールした。当然、逆転首位まで十分。
ただ、以下の序列が非常に難しい。順調さを欠いていたり、近走不振のメンバーが多いからだ。その中からピックアップしたいのがアンダーゴールド。先に行く馬は強いてあげればマンハッタンナイトぐらい。他はほとんどが差し、追い込みタイプ。
アンダーゴールドは7月の3歳牝馬重賞・ひまわり賞を逃げ切って圧勝。その再現もあり得そうなメンバー構成となった。古馬編入後はひと息のレース続きだが、自分の競馬ができなかったことも事実。すんなりハナに立てれば逃げ切りまで。
ブライティアメッセは転入初戦のA・B1混合戦を快勝。その後は4着が最高だが、条件も確かにきつかった。それでも前走7着とはいえ、タイム差は0・6秒。前々走・水沢1900m戦でも1・1秒差ならここで上位に食い込む余地はある。
あとは今季未勝利ながら前走・ひいらぎ賞で復調の兆しマイネルティーダも押さえたい。
◎(4)ワラッテオクレヨ
○(6)マルブツワイルド
▲(8)アンダーゴールド
△(10)ブライティアメッセ
△(5)マイネルティーダ
3連単は4、6の1、2着折り返しから6、8、10へ3着流し
馬複は 4-6、4-8、4-10、6-8
<お奨めの1頭>
2レース サクラフジビュー
3ヶ月ぶりの実戦をモノともせず岩手初戦を圧勝。叩かれてさらに気配アップし、連勝疑わず
28日(土)メインは若手ジョッキーによるカップリングレース「シルバーステッキ賞」(B2 水沢1600m)。
主軸はグッゲンハイム=山本政聡。前走・レディースジョッキーズシリーズ第1戦「女性騎手の祭典開幕賞」で1番人気に支持されたが、痛恨の出遅れを喫して後方2番手からの競馬。3コーナーからようやくエンジンがかかって直線で猛追したが、脚を余して3着。見事な逃げ切りを果たしたマツリダベストと好対照のレースとなった。
しかし転入2戦の内容は強いの一語。岩手初戦は2番手から抜け出しを決め、2戦目は中団に控えて4角先頭で完勝し、B2では役者の違いをアピール。加えて前走の敗因の一つに距離が短すぎたこともあり、マイル延長なら負けられない一戦と言える。
相手筆頭はエアダーミ=菊池康朗。中央0勝ながら2着1回3着1回。その実績はダテではなく、好メンバーがそろった岩手初戦を豪快なマクリで完勝。前走はフェニックスクインの逃げ切りにしてやられたが、これは展開のアヤ。逆に2着確保で実力の高さを証明した。こちらも1600mは望むところだろう。
チャームドサークルは転入後、5戦3勝2着2回と連対100%。さすが中央芝1400m戦で上がり33秒9で2着確保しただけのことはある。前走も2番手キープから余裕の直線抜け出しを決めている。走破タイム1分40秒8もB2では非常に優秀だ。鞍上は佐々木忍。
テツタイソンは前走が待望の岩手初勝利。旧地・佐賀でずっと小松丈二騎手が騎乗していたが、前々走で久々にコンビ復活して2着。これで目覚めたのか前走、鮮やかな好位抜け出しを決めた。引き続き好調キープ。鞍上は斉藤雄一。
マツリダベストの前走、山本茜騎手とのコンビで芸術的な逃げ切り勝ちを披露。前々走で2番手から失速12着に敗れていただけに、なおさら山本茜騎手の好プレーが際立っていた。今回は同型がそろって楽な競馬はできないだろうが、高橋悠里騎手がうまく御す。
あとは前走インキープからスルスルと2着確保し、好調アピールしたドーリーゴンザレス=菅原俊吏を押さえたい。
◎(4)グッゲンハイム
○(11)エアダーミ
▲(7)チャームドサークル
△(6)テツタイソン
△(10)マツリダベスト
△(5)ドーリーゴンザレス
3連単は4の1着固定から11、7の折り返しが本線。あとは6、10、5を3着押さえ
馬複は 4-11、4-7、4-6、4-10
<お奨めの1頭>
3レース ヤマニンベルファム
前走2着に敗れたが、ハイタイムをマーク。このメンバーに入れば貫禄の主役を演じれる