今週13日(土)から盛岡開催。12日時点での馬場状態は降りしきる雨で水の浮く極端な不良馬場。ひとまず土日は雨が止みそうだが、どのレースも高速決着となるのは間違いない。そうなると調子もさることながら持ち時計上位の馬が活躍する可能性が高い。それを頭に入れて馬券検討をしてほしい。
13日メインは新設重賞「第1回ハヤテスプリント」。命名の由来は岩手競馬のマスコットキャラクター「ハヤテくん、カケルくん」から。ご存知の方もいると思うが、手塚治虫さんが生前最後にてがけたキャラクターとしても有名だ。疾風(ハヤテ)のように最初にゴールするのはどの馬か。
本題に入る。3歳馬のカテゴリーでダート1000m重賞は初めて。過去データがほとんどなく、波乱の要素もたっぷり。どの馬が勝っても不思議はない。
主軸にリュウノタケシツウを指名。園田時代から快速派で名を馳せ、2歳未来優駿・園田若駒賞でも逃げて2着。岩手でも転入2戦目の水沢1600m戦で見事な逃げ切りを決めた。
水沢1400m重賞・ウイナーカップは6着に終わったが、これは勝ったコウギョウデジタルが強すぎた。いつもどおり逃げの手に出たが、マークがきつく直線で失速。前半4ハロン48秒4は超ハイペースだった。
今回も同型ジョイソング、ドラゴンオサム、フジノチーターなどがいるが、1000m戦なら2、3番手からの競馬でもおそらく大丈夫。その意味で内の動きを見れる6枠は好材料。仮に他がけん制しあった際にはハナに立ち、そのまま押し切るに違いない。
ドラゴンオサムは前走、リュウノタケシツウから4秒1も離された大差負け。いかに小回り水沢だったとはいえ、これは負けすぎ。その後も乗り込まれているが、最終追い切りでも反応の悪さが目立ったと水沢トラックマン。
とはいえ中央時代にダート短距離を専門に使われて1200m2着3回3着1回。4走前の阪神ダート1200mで1番人気に支持され、逃げて3着に粘った。これらの実績があれば岩手では地力上位は誰の目にも明白。短距離戦は調子よりも適性重視が競馬のセオリー。前走、調子度外視で狙うのが当然だろう。
サクラタイシは北海道3勝2着3回から岩手の交流レースに2度参戦後、園田へトレード。3戦とも二ケタ着順に終わり、母のふるさと盛岡へ転入。シーズン当初はひと息のレースを繰り返していたが、前走はポツンと1頭だけ最後方から直線一気に台頭して2着確保。周囲を驚かせた。
1000m戦も経験豊富で2勝2着2回と適性は問題なし。あとはハイペースの流れで前崩れを期待したいところだろう。
ヴェルシュナイダーは名古屋から再転入戦でJRA福島へ挑戦。後方のまま13着だったが、帰郷初戦を快勝。これで弾みついたかと思ったが、以降は伸びを欠いてダイヤモンドカップ、ウイナーカップ連続5着。物足りない内容だったが、1000m戦で気分一新を図るか注目。
ハワイアンリゾートは佐賀1勝、船橋2戦0勝から転入して早々と2勝マークしたが、ここ2戦は気難しい面をのぞかせて9、6着。立ち直るきっかけを探してハヤテスプリントへ臨んできた。
ジョイソングは天性のスピードが身上だが、今回に限れば1枠はアンラッキー。包まれる可能性も高いし、逃げてもマークが厳しい印象だが、スンナリ先手なら残り目も一考の余地がある。
◎(6)リュウノタケシツウ
○(4)ドラゴンオサム
▲(8)サクラタイシ
△(5)ヴェルシュナイダー
△(3)ハワイアンリゾート
△(1)ジョイソング
<お奨めの1頭>
11R ヒビケジンダイコ
前々走、芝2400m重賞・かきつばた賞へ挑戦2着。中央芝2勝の実績はダテではなかった。距離が1600m短縮だが、適性の高さで岩手初勝利を飾る
今週土曜日から戦いの舞台は盛岡競馬場=OROパーク。8月18日までの1ヶ月あまりですが、ダートグレード競走、重賞が目白押しです。
さっそく重賞3連発が予定され、口火を切るのは新設の3歳重賞「第1回ハヤテスプリント」。ダート1000mを舞台に自慢のスピードを競います。
◎リュウノタケシツウは園田1勝から転入ですが、重賞・園田若駒賞2着。初戦の岩手ダービー・ダイヤモンドカップは2000mの距離がこたえて大差負けを喫しましたが、2戦目で見事な逃げ切りを決めて圧勝。
前走・ウイナーカップはコウギョウデジタルのマークが厳しく6着に沈みましたが、超ハイペースの流れ。
今回はさらに400m短縮されれば天性のスピードを存分に発揮。短距離なら控える競馬も対応できそうですから楽しみな一戦となりました。
○ドラゴンオサムは中央0勝ですが、ダート短距離を専門に使われてダート1200m2着3回、1000m3着1回。中央でも快速ぶりを発揮しました。
気になるのは前走大敗したこと。地力は間違いなく上位ですが、自分の競馬をできるかどうかがカギを握ります。
▲サクラタイシは牝馬特有の切れる末脚が武器。前走はポツンと最後方から一気にまくって2着。ハイペース必至だけに直線台頭のシーンも十分考えられます。
△ヴェルシュナイダーは伸び悩み気味ですが、2歳時に盛岡ダート1200m戦を快勝。コース替わりで反撃を期待。
△ハワイアンリゾートも気性難を覗かせていますが、短距離で心機一転を図りたいところでしょう。
馬単 6→4、6→8、6→5、6→3
3連単18点フォーメーション
1着 4.6
2着 4.5.6.8
3着 3.4.5.6.8
夏の水沢競馬は今日8日月曜日で終了し、来週からは盛岡競馬がスタートします。第一週目は早速3日連続重賞を開催、そしてダートグレード競走のマーキュリーCも行われ、いきなり盛りだくさんの開幕になりますね。
この7月~8月の盛岡開催はマーキュリーCとクラスターCという二つのグレードレースが行われる事もあって非常に華やかで、そして慌ただしく過ぎていくのが常です。岩手では一番暑い時期でもあるのですが暑い暑いとばかりも言っていられない1ヶ月間。ダートで芝で、どんなにレースが繰り広げられるか楽しみですよね。
でもまあ、早く涼しくなってほしいとは思いますけども。岩手だとだいたいお盆を過ぎるとグッと過ごしやすくなるものですが、ここ何年かは9月半ばくらいまで残暑が続いていますからねえ。グンと暑くなってもいいから秋が来ればキュッと涼しくなる、メリハリの利いた"夏"であればいいですね。
●10Rの買い目
馬単(3)=(4)、(3)=(5)、(3)=(7)、(3)→(9)
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今年も岩手オープン戦線は毎回、勝ち馬が替わって大混戦。芝路線、ダート短距離、中~長距離など路線がいろいろあるが、それにしても主役不在がずっと続いている。
7日(日)メインの短距離重賞「第45回岩鷲賞」(水沢1400m)も最後まで主軸をどの馬にするか迷いに迷った。今年の流れからも各馬にチャンスありの一戦となったが、最終決断はロッソコルサ◎だった。
昨年、不来方賞、ダービーグランプリ、桐花賞と重賞3連勝を決めて年度代表馬の栄誉も獲得。今年どこまで飛躍するか期待を集めていた。
今季始動は4月15日のA級戦。3ヵ月半ぶりの実戦だったが、バトルドンジョンの2着にまとめマズマズの始動だったが、その後はレースの疲れが取れないためシアンモア記念をスキップ。みちのく大賞典1本に照準を絞ってエントリーしたが、スタートで出遅れて最後方からの競馬。
3コーナーで一度、逃げ切ったコスモフィナンシェに詰め寄ったが、それが最高。直線で一杯となって7着に終わった。「出遅れがすべてです」と村上忍騎手。
今回は中1週で駒を進めていたが、仮に勝っていればマーキュリーカップの選択肢もあったが、今度は短距離で通用するかを試す一戦。ここで好成績を収めれればクラスターカップ(JpnⅢ 盛岡ダート1200m)へ向かう可能性もあり、今後に向けても重要な一戦となった。
スーパーワシントンは昨年、中央3勝・準オープンから転入。毎回上位をにぎわしてきたが、あと一押しが足りず重賞に縁がなかった。
ところが今年10歳を迎えて信じられないことにさらにパワーアップ。終いの切れが冴え渡り、短距離重賞・早池峰賞優勝。悲願の重賞タイトルを手に入れた。前走の水沢1400m戦でも余裕で完勝し、絶好調をキープ。重賞2勝目に王手をかけた。
ライトマッスルは昨年の芝1000m重賞・OROターフスプリントを制し、素質開花。最優秀ターフホースにも選出されたが、続く栗駒賞後にヒザ骨折が判明。幸い軽いヒビで済み、除去手術を施して休養に入った。
シーズン始動が遅れたのはそれが理由だったが、2戦はレース勘を取り戻せず凡走。しかし叩き3戦目の前走でロングスパートをかけて見せ場十分の4着。これでようやく復調のメドが立った。
外枠なら控える競馬もできるが、理想はマイペースの逃げ。ラッキーなことに当初、登録のあった同型ティムガッド、コンプリートが回避。絶好の展開となった。好枠から好ダッシュを決め、復活ののろしを上げるか注目。
ドリームクラフトは転入初戦を快勝し、赤松杯4着、シアンモア記念2着。続いて実績のある芝(1700m)に臨んだが、盛岡芝にとまどって5着。前走・みちのく大賞典も6着に終わったが、明らかに距離の壁。
今回はベストとも言える1400mが舞台。降雨により馬場も軽くなるのも好材料で好走条件がそろった印象。状態も申し分なく、重賞ウイナーの仲間入りを果たすか。
ヒカルジョディーは昨年春の主役を演じたが、今季は好調時のシャープな切れが影を潜めてい赤松杯3着、あすなろ賞7着、連覇を狙った早池峰賞6着。精彩を欠いているのは事実だが、昨年の岩鷲賞2着。得意の1400mで巻き返しを狙う。
スズヨシーズンは転入初戦の水沢1400m戦を7馬身差で圧勝し、衝撃の岩手デビュー。以降は流れ、距離などが合わず入着止まりを繰り返しているが、1400mなら黙ってはいない。ハイペースになれば転入戦の再現まで考えられる。
◎(10)ロッソコルサ
○(4)スーパーワシントン
▲(3)ライトマッスル
△(7)ドリームクラフト
△(9)ヒカルジョディー
△(5)スズヨシーズン
<お奨めの1頭>
2R シグラップロード
能力検査で53秒2の好タイムをマーク。父がアグネスデジタル、近親がトーヨーリファールならスピードの裏づけも十分。期待に応えて新馬戦を勝ち上がる
今週3日間(7月6日~8日)で水沢開催がひとまず終了。来週から舞台は盛岡へ替わり、水沢適性がある馬は是非とも好成績を収めたいところ。最終11Rへ出走するカネトシデンファレなどは水沢5戦5勝に対し、盛岡<0.0.1.1>。それもあって中間にビッシリ追い切って臨んできた。注目して欲しい。
6日(土)メインはA級二組・水沢1600m戦「たねいちウニまつりレース」。活きのいいメンバーがそろったが、同条件で2戦2勝シルククレヴァーを主軸視するのが妥当だろう。
中央0勝2着1回3着4回から南関東へトレード。C1スタートから3勝を上げ、B3に在籍。今年4月に岩手入りして5戦3勝3着1回。着外は適性のない芝・かきつばた賞6着のみ。ダート戦での信頼度は非常に高い。
前走も1番人気に支持されて出走。3番手をキープしたが、追い出してからの反応がひと息。一瞬ヒヤッとさせたが、ゴールではキッチリ抜け出して快勝。着差は半馬身だったが、それ以上に強い内容だった。
今回も条件は変わらず負担重量も据え置き。前走よりメンバーは骨っぽくなったが、水沢1600m戦は自信の舞台。ここでも自慢のパワーが冴え渡る。
コスモプランタンは中央時、芝1本に絞って0勝2着1回2着2回から6ヶ月の休養を経て転入。初戦は仕上がり途上で6着に終わったが、一戦ごとに上昇一途。3戦目の盛岡ダート1600m戦で初勝利を飾り、芝へ連続挑戦。
芝1700m戦を2着にまとめ、続いて重賞へ格上げされたかきつばた賞へ挑戦。中央芝2000m以上のメインに使われてきた実績はダテではなく、中団キープから直線抜け出して快勝。転入5戦目で重賞タイトルを手にした。
水沢コースは過去6、4着だったが、これは本格化する前の成績。今の勢いがあれば難なく克服してくれそうだ。
ロリンザーユーザーは中央ダート4勝・障害1戦0勝→南関東0勝からトレード。一貫して平場戦のみを使って2着4回3着2回。白星こそ逃がしているが、毎回上位争いを演じている。
持ち味は軽快な先行力と強じんな粘り。クリスティラビットが逃げ、2番手をキープすると思うが、ペースは間違いなく落ち着く。シルククレヴァーがもたついて楽に先行できるようだと岩手初勝利の可能性もある。
マイネルレーサーは中央未勝利からB1編入。2勝2着1回の成績を残してシーズンを終了。今年ついにA級入りを果たした。当初はオープンの壁に突き当たり伸びを欠いていたが、盛岡に替わって2戦2着で通用のメド。
また前走は水沢1400m戦へエントリー。マイル以上しか使ったことがなかったが、末脚勝負に徹して2着確保した。今回は流れが落ち着きそうで、試金石のレース。ここでも好勝負になれば今後の視界も非常に明るくなる。
メスナーは前々走の芝1700m戦で岩手初勝利をマーク。ダート戦では反応ひと息だが、今週は中間に結構雨が降り、芝向きの馬が活躍できそうな馬場。思い切って狙う手も十分にある。あとはマイペースの逃げでクリスティラビットを押さえたい。
◎(4)シルククレヴァー
○(10)コスモプランタン
▲(1)ロリンザーユーザー
△(7)マイネルレーサー
△(11)メスナー
<お奨めの1頭>
2R ベシュテルング
中央4戦未勝利から転入。小柄な牝馬で輸送、初コースが不安だったが、ハイタイムで逃げ切って圧勝。このクラスの器ではない