15日(月)、JpnⅢ「第17回マーキュリーカップ」の枠順が確定した。2連覇を狙うシビルウォーは6枠9番。昨年は岩田康誠騎手とコンビを組んで盛岡ダート2000mのレコードを大幅更新。パーソナルラッシュの持つ2分2秒8を0秒7も短縮。2分2秒1の大レコードを樹立した。
昨年は帝王賞4着からの参戦だったが、今年12月2日、ジャパンカップダートからの遠征。レース勘を取り戻しているかが不安だが、帝王賞は残念ながら選モレ。それゆえ乗り込みは万全と見ていい。
今年は現在、主戦ジョッキーの内田博幸騎手で臨むが、どんなパフォーマンスを披露するか。また休み明けの間隙を突いてグランドシチーの逆転あるか。今回もJRA勢優勢は動かないが、首位争いに注目している。
14日(日)メインは盛岡芝1700mを舞台に行われる3歳・地方競馬全国交流「第14回オパールカップ」。今年は大井からヴェリイブライト、船橋からブエラ、メロディアスが参戦する。
まずは昨年のテシオ杯ジュニアグランプリを振り返ってみたい。なぜなら上位3頭がそろって出走するほか、計6頭がエントリー。まさに直結するレースとなった。
逃げたのはマンセイグレネードで3番手にオールマイウェイ。4番手インにセラミックガール、外にメロディアス。1頭置いてハカタドンタクが追走したが、勝負の明暗を分けたのが直線のコース取り。
セラミックガールは迷わず内に突っ込み、一瞬のうちに先頭。メロディアスは人気馬のセオリーである外に進路を取ったが、セラミックガールがメロディアスの追撃を封じて快勝。メロディアスはジワジワと差を詰めたが、わずか0秒1差届かなかった。
ハカタドンタクは外から伸びてきたが、セラミックガールから0秒4差3着。ブエラ6着、オールマイウェイは直線で一杯となって8着に終わった。
あれから10ヶ月の歳月が過ぎ、セラミックガールは岩手に転入。ブエラ、メロディアスは南関東へ移籍。ハカタドンタクは冬場にJRAへ転籍し、3戦を使って里戻りと周辺環境は思った以上に変わっている。
ジュニアグランプリの結果を踏まえた上で主軸はメロディアスに落ち着く。川崎遠征、ローレル賞3着からそのまま船橋へ転籍。未勝利ながら中央へ3度挑戦して6、10、17着。成績は振るわなかったが、3月のミモザ賞(中山芝2000m)では積極的に逃げの手に出た。
ジュニアGPは2着ながら負けてなお強しの一戦。盛岡芝適性はすでに証明済みだし、1枠なら逃げる可能性も高い。2勝目が重賞制覇となるか。
オールマイウェイは思い切って狙ってみた。ジュニアGPは8着だったが、今年は芝をにらんでローテーションを組み、休み明け2戦目のトライアル・はまなす賞0秒1差3着。メンバー最速タイの上がりを披露し、以降に期待を抱かせるに十分の内容だった。
はまなす賞後はオパールカップ1本に絞って乗り込まれ、最終追い切りでも抜群の反応。デビュー芝1000m戦で58秒9の破格タイムをマークした逸材が、秘めた素質を開花させる。
ハカタドンタクはJRA移籍効果が絶大。追い込み一辺倒から脱却して先行策でやまびこ賞、はまなす賞と重賞2連勝を飾った。前走・ダイヤモンドカップは2着だったが、これは連闘の疲れも出た印象。元々、盛岡芝で好成績を収め、ターフ王の座を極めるべく自信の登場。
シルバーストリークはジュニアGP不出走だが、芝でそれ以上の実績。JRA札幌・コスモス賞4着、中山芝1800m・500万下0秒3差4着、そしてミモザ賞でメロディアスに先着7着。優勝の資格十分の足跡を誇っている。あとはトリッキーな盛岡芝をどう克服するかだけ。
あとは芝は初めてだが、大井重賞・ハイセイコー記念2着ヴェリイブライト、今季精彩を欠いているが、昨年のジュニアGP覇者セラミックガールも復活を狙って虎視眈々。
◎(1)メロディアス
○(12)オールマイウェイ
▲(3)ハカタドンタク
△(4)シルバーストリーク
△(6)ヴェリイブライト
△(11)セラミックガール
<お奨めの1頭>
11R イマジンジョン
岩手転入後、土付かずの7連勝中。これがすべてを物語っている。昇級戦も問題にせず、自身の連勝を伸ばすのみ