先日、鈴木淑子さんが水沢競馬場へいらしてくれた。コパさんの所有馬ロックハンドスターの弟の馬名をグリーンチャンネルの岩手競馬情報番組「iちゃんねる」内で公募したところ、100通前後の馬名が寄せられた。
その中から鈴木淑子さんが抽選した『ロックザアゲイン』の名前で決定し、忙しい合間を縫って菅原勲厩舎へお邪魔してロックザアゲインに会ってきた。当日は撮影スタッフ、関係者など10名以上の大所帯となったが、ロックザアゲインはまったく動じず堂々としたもの。「かなり度胸がすわっているんですね」と鈴木淑子さん。
次週にはゲート試験を受け、その後に能力検査に向かう予定。デビューが今から待ち遠しい。これは余談だが、鈴木淑子さんの思い出の馬はエアグルーヴだそうです。
18日メイン10レースはB1級二組「せんまや気仙沼街道まつりレース」(盛岡ダート1600m)、フルゲート12頭立て。前走1着馬はハンター1頭のみ。しかも水沢から盛岡へと舞台が移り、適性も大きなファクターに加わり、なかなか難解な一戦となった。
主軸にナンヨーガンバローを指名する。昨年、中央未勝利から転入後、8勝をマーク。一時は頭打ちの印象もあったが、先行から差しに脚質転換を図り見事成功。最終戦のB2を快勝してシーズンを終了。
今季はB1へ昇格してメンバーも強化された上、当初2戦は距離1800mにも泣いて5、4着。しかしマイルへ短縮されて2戦連続3着。一戦ごとにB1のペースにも慣れてきた。今回はメンバーが甘くなり、前走タイム比較でも絶好の勝機。待望の白星を飾って以降への弾みをつけたい。
相手はアキヨシコバン、サダチカガーベラ。アキヨシコバンは元々が相手なりに駆ける堅実さが身上。1800mでは苦戦だが、マイル以下なら抜群の安定感を誇っている。盛岡コース適性もあり、次位は譲れない。
サダチカガーベラは前々走でアキヨシコバンに先着2着。この結果を考えれば上位評価が妥当だが、水沢10勝に対し、盛岡2勝のみとあまり得手としていない。その点で割り引いたが、前走の盛岡戦で3着を確保したように好調持続。流れが速くなれば単までありえる。
同じ意味がハンターにも言える。南関東から再転入初戦を快勝し、B1通用を証明したが、盛岡コースは反応がもう一つ。コース克服がカギだが、勢いに乗っているのは間違いない。
キングサーベルも冬場に南関東へ移籍して2戦を使って再転入。初戦4着だったが、その時の3着ナンヨーガンバローとは0秒5差。当然だが、ノーマークにできない。あとは気性難を前回出して8着凡走したアドマイヤサムライだが、ムラなタイプだけにその気になった時が怖い。
◎(1)ナンヨーガンバロー
○(11)アキヨシコバン
▲(6)サダチカガーベラ
△(9)ハンター
△(7)キングサーベル
△(5)アドマイヤサムライ
<お奨めの1頭>
7R クロワッサン
前々走は久々の実戦をモノともせず完勝。そして前走は初の盛岡輸送競馬を難なくクリアーして7馬身差で圧勝。かなりのスケールと見て間違いない
開幕から2週目を迎えた盛岡競馬ですが、案の定というか、コース傾向を読むのに翻弄されています。
11日の土曜日は逃げ・先行馬がほぼ100%連対。人気薄でも平気で粘り込んでしまう一方好位を進む馬が全く伸びない状況に波乱も増え、土曜日の11レースで3連単万馬券が8本も飛び出すという荒れまくった1日となりました。
12日の日曜日は傾向が変化、どちらかと言えば先週の傾向に近い、先行有利だけど差しも届く・行った馬は最後捉まりがち・・・という状況となり、3連単万馬券数も3と急減。
盛岡競馬場は4月にコース整備を行ってダートコースの砂を全面的に入れ替えました。そうやって入れ替えた直後に天候不順が続いてコースに水がたっぷり含まれた状態で開幕したのが先週。今週は、中間の好天でコースが乾いていって・・・と、日に日に状態が変わっている真っ最中にあるのがこの「読め無さ」の理由かなと思います。
日曜のシアンモア記念も、土曜日のコース状態で行われていたら、恐らくかなり違った結果になっていたんじゃないでしょうか。
●10Rの買い目
馬単(9)=(6)、(9)=(10)、(9)=(12)、(9)=(1)、(6)=(10)
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12日(日)メインは地方競馬全国交流「第38回シアンモア記念」。今年は盛岡ダート1600mを舞台に、春の古馬マイル王の座を争う。過去4回連続で遠征馬に凱歌(2010年は東日本大震災の影響で休止)が上がり、5回連続優勝を狙う。一方、岩手勢が優勝すると2006年、ニューベリー以来となる。
当初、シアンモア記念を目指していたロッソコルサは疲れが残っているため自重。また登録のあったスーブルソーは同厩バトルドンジョンが出走するため、無理をしなかった。
今回の遠征馬は笠松から4頭で大将格はマルヨフェニックス。迎え撃つ岩手勢の期待はバトルドンジョンに集まり、2頭の雌雄対決が最大の見ものとなる。
バトルドンジョンは中央オープンから転入。4走前のペテルギウスステークスでハートビートソングの2着の実績を誇る。ただ、続く2戦・東海ステークス、仁川ステークスとも7秒3、9秒2の大差しんがり負け。これがバトルドンジョンのすべてを物語っている。
その気になったときの強さと、集中力が切れたときの落差があまりにも極端。案の定、転入初戦を2馬身半差で完勝したが、内容的には決して誉めるものではなかった。ひとまずハナを主張したが、鞍上・斎藤雄一騎手に手が動きっぱなしで何とか先手を取った感じ。
これでマイペースに持ち込むのかと思ったが、勝負どころの3コーナーで手応えが怪しくなり、またもや斎藤騎手の手が激しく動く。それでも反応が鈍く、4コーナーではロッソコルサに半馬身差は交わされた。
驚いたのはそれから。常識的にはそのまま馬群に飲み込まれるパターンだが、ようやくエンジンがかかったバトルドンジョンが内からグイグイ伸びてロッソコルサの追撃を完封した。
以上の内容から陣営も半信半疑で臨むが、今回は2、3番手からの競馬を試みる予定で外枠は基本歓迎。加えて前走を見ればコース広い盛岡は間違いなくプラスに作用するはず。好走条件はとにかく集中力が途切れないこと。斎藤騎手がどう御すか。
マルヨフェニックスは通算20勝のうち14勝が重賞勝ち。東海ダービーを頂点に数々のタイトルを手にしてきた。岩手へも2010年にキングスゾーンとともに2度参戦。
シアンモア記念ではキングスゾーンの逃げ切りを許したが、続くみちのく大賞典では徹底マークから競り落として見事雪辱。水沢2000mレコードまでも更新し、いまだ2分5秒3の金字塔は破られていない。
早いものであれから3年が過ぎ、マルヨフェニックスは今年9歳。そろそろ陰りが見えてもおかしくないが、前走は4ヶ月はぶりの実戦をモノともせずに圧勝。明らかに太め残りだったが、貫禄の違いを見せつけた。
不安点は初の盛岡。スタートして直線900mからワンターンで直線に入り、最後の上り坂をどうこなすか。現在、盛岡は馬場改修によりかなりのパワーが要求され、高齢のマルヨフェニックスにはきびしいコース。仮に克服するなら脱帽するほかはない。
トーホクキングは昨年の激走の反動か、今季2、3、6着と精彩を欠いているが、ここにきて徐々に迫力を取り戻している印象。本質的には水沢向きだが、昨年はマーキュリーカップで見せ場を作って5着。2頭が早めに動くようだと出番は十分にある。
ドリームクラフトは中央3勝からの転入。経験の少ないダートが心配だったが、初戦をロングスパート決めて快勝。その結果から赤松杯1番人気に支持されたが、先行有利の競馬に泣いて4着。その後、攻め馬を強化して反撃態勢は整った。
あとはレース運びが巧みなスーパーワシントン、昨年の絆カップ(同じ盛岡ダート1600m)で直線一気を決めたトウホクビジン、上昇一途トーホクアローなど伏兵も散在して興味尽きない一戦となった。
◎(11)バトルドンジョン
○(3)マルヨフェニックス
▲(7)トーホクキング
△(8)ドリームクラフト
△(2)スーパーワシントン
△(10)トウホクビジン
<お奨めの1頭>
3R サティスフェール
東海では精彩を欠いたが、ハイレベル北海道、南関東で4勝の実力はダテではなかった。転入初戦をほとんど持ったままで逃げ切り圧勝。C2では役者が違った
先週4日から始まった盛岡競馬。ゴールデンウィークの盛岡開催は2006年以来、6年ぶりだったが、盛岡競馬場は多くの家族連れ、カップルが来場。すばらしい賑わいを見せた。
また開催替わりは荒れると定評がある岩手競馬だが、今回も全33レース中、3連単万馬券が15回!その傾向は今年も引き継いだ。果たして今週は堅く収まるのか、それとも波乱となるか。我々、予想者も悩んでいる。
11日メイン10レースのA級二組「胆沢川レース」(盛岡ダート1600m)も全国的にシルククレヴァーが本命だが、波乱の要素を含んでいる。
シルククレヴァーは南関東B3から転入初戦、豪快なマクリを決めて快勝。スタートダッシュはひと息だったが、向正面からスパートをかけると一気に進出。4角先頭に立ったロリンザーユーザーをキッチリ交わした。
このスケール大きいレースを見せられたら2連勝濃厚と誰もが思ってしまうが、不安点がある。関本淳騎手「気難しい面を抱えている」とレース後にコメントしたが、確かに好走が続かないタイプ。盛岡コースは脚質的にも大丈夫だろうが、気が向かないと凡走のケースも考えられる。
次位候補の序列も難解だが、グラスシューターを筆頭とした。天性のスピードと強じんな粘りを武器に、岩手初戦4着以降はすべて3着以上。着実に白星を積み重ねて今年ついにオープン入りを果たした。
さすがにオープンでは楽な競馬はできないが、それでも3戦1勝2着1回。前々走では初めて電光掲示板から消えて6着に敗れ、前途に暗雲が立ち込めたが、前走2着に反撃。まだまだ戦力になることを証明した。
先行力と粘りが身上とするだけに、直線長い盛岡は若干割り引きが必要だが、盛岡で馬券対象から外れたのはわずか一度のみ。それを信頼した。
タケノトレジャーも安定度ではヒケを採らない。南関東A3から転入して着外に沈んだのは重賞・白嶺賞7着だけ。それ以外は3着以上にまとめている。その半面、年齢的なものか最後の爆発力が薄れてきた印象も。よって▲評価とした。
サーストンサブリナは昨年、A級で1勝。今年はB1へ降格して底力の違い明白に2連勝マーク。続く駒形賞で圧倒的な1番人気に支持されたが、リュウノヒーローの執ようなマークに遭って4着。息の抜けない流れがこたえたもので評価ダウンにはならない。
盛岡コースは初めてだが、中央2歳新馬戦の新潟ダート1200mを圧勝。周りは全く問題なく、反撃に転じて不思議はない。
マイネルレーサーは今季4、5着と伸びひと息だが、今回は意欲的に乗り込まれて気配アップ。A級では家賃が高いのか、それとも突破できるか。正念場を迎えた。あとは中央1勝、南関東2勝オメガブルーグラスもマークが欠かせない。
◎(7)シルククレヴァー
○(6)グラスシューター
▲(3)タケノトレジャー
△(9)サーストンサブリナ
△(5)マイネルレーサー
△(11)オメガブルーグラス
<お奨めの1頭>
11R ニシノアイリス
岩手4戦4勝と快進撃。内容も文句のつけようがなく、C1昇級も関係なし。自身の連勝をどこまで伸ばすか注目
このGWから岩手競馬はOROパーク盛岡競馬場に舞台を移して行われています。
5月のGW、連休に盛岡での開催が行われるのは2006年以来7年ぶり。過去にも意外に例が少ない、貴重なGW盛岡開催となりました。
ちょうど盛岡あたりも桜が満開になってきていて、競馬場への道すがらあちこちで咲き誇る桜を見る事ができるのですが、あいにくどうもこの連休の間は天気が思わしくなくて、まるで初春の頃に戻ったかのような寒さが続きます。
東北は、5月6月になっても天気が悪いと肌寒くなる・・・というのは珍しい話じゃないんですけど、もうちょっと春らしい天気が続いてほしいと思いますねえ。このまま梅雨に突入したりしなければいいのですが・・・。
●10Rの買い目
馬単(4)=(6)、(4)=(10)、(4)=(7)、(4)=(9)、(1)→(10)
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