7月19日、盛岡ダート2000mを舞台に行われるJpnⅢ「第14回マーキュリーカップ」の出走予定馬が発表された。
◇JRA代表・エイシンドーバー、カネヒキリ、ダイショウジェット、マコトスパルビエロ、マチカネニホンバレ(補欠:トランセンド、ロールオブダンス、フサイチピージェイ、マルブツリード、スターシップ)
◇他地区地方代表・ブルーラッド(川崎)、エイシンヴァイデン(笠松)、トウホクビジン(笠松)、ケイエスショーキ(高知)、ジョインアゲン(高知)
◇岩手代表・ゴールドマイン、ダンストンリアル、マルブツワイルド、コアレスレーサー、(補欠:サンシャインヘイロ、アンダーボナンザ)
まず驚いたのはカネヒキリの参戦表明。昨年5月、かしわ記念2着後、再び脚部不安が発生し1年1ヶ月の長期休養。しかし先日、帝王賞で復帰を果たしていきなり2着。まさに"奇跡の馬"と表しても余りあるスーパーホースだ。
他にも昨年の覇者マコトスパルビエロ、一昨年のG1・安田記念で3着エイシンドーバー、他にも名うてのダート巧者がずらり。マーキュリーカップ過去最強のメンバーがそろったといっても過言ではない。
今週から戦いの舞台は真夏の盛岡。10日(土)メインは芝1000mを舞台に行われるB1級「FM岩手杯」。9頭中7頭までが同条件を狙ってのエントリー。その7頭すべてに勝つチャンスがあり、激戦必至となった。
主軸にウメノレイメイを指名。昨年、父ヒシアケボノ譲りのスピードを前面に1000m戦で大活躍。ダート1000m・立夏賞を皮切りに、FM岩手杯(芝1000m・以下同)、姫神賞、ハーベストカップと4連勝をマーク。
さすがにオープン芝1000m・きんもくせい賞では力及ばず7着(1秒差)に敗れたが、1000mのスペシャリストとして一躍注目の的となった。
今季は距離も合わず、調子のひと息で精彩を欠いていたが、ここにきて立ち直り急。FM岩手杯2連覇に自信たっぷりで登場する。
逆転筆頭はビュレットライナー。中央1勝(芝1600m)、北海道0勝・B2から昨年12月に転入。当初、B1へ格付けされ1勝3着1回後、重賞・トウケイニセイ記念に強気の挑戦。そこでも1秒差7着に善戦し、今季はC1へ降格。時にポカもありながら、早くも3勝マークした。
現在はB2在籍だが、芝適性を見越して格下からの参戦。唯一の不安は未経験の1000m戦で流れに戸惑わないかだが、今の勢いを持ってすれば首位も十分に望めるだろう。
ウィンエヴリーは3歳時、芝・ガーベラ賞優勝、重賞・オパールカップ2着。南関東移籍後はひと息のレースを繰り返し、帰郷後は3着が最高だが、芝適性の高さは間違いないところ。しかも気性的にも1000m向きのタイプ。一転して劇走の可能性を秘めている。
マルブツコンバットはJRA条件交流・アンタレス賞で惜しくも2着。そのレースをきっかけに近走1、2着。完全に上昇ムードに乗っている。こちらはビュレットライナーと同様、1000m対応がカギを握る。
サイレントカイザーはダート1000m戦だったが、立夏賞(B2)を圧勝。勢いを駆ってオープン・早池峰賞へも挑戦し、0・4秒差4着に健闘。芝は生涯一度のみ(8着)と適性に疑問が残るが、短距離なら対応できるかもしれない。あとは超ハイペースとなって前が総崩れでひづんアジェンダが浮上。
◎(3)ウメノレイメイ
○(7)ビュレットライナー
▲(5)ウィンエヴリー
△(6)マルブツコンバット
△(8)サイレントカイザー
3連単は3、7の1、2着折り返しから5、6、8へ3着流し
馬複 3-7、3-5、3-6、3-8
<お奨めの1頭>
5レース マクロカトリーナ
5ヶ月半ぶりの実戦をモノともせず逃げ切り圧勝。高橋淳調教師に初出走、初勝利をプレゼントした。C2では役者が違いすぎる
雨が降る降ると心配(半ば期待)しながら迎えた週末。
・・・なーにが雨ですか!晴れるわ暑いわで完全に期待を裏切られ、雨馬場予想で固めた今週末の予想とレースの結果を見比べつつ、ただただため息・・・。
しかし。日曜の最終レース直前、やって来ましたよスコールが。昼間に降らなかった分、まとめて持ってきましたといわんばかりの土砂降りは、ここ10年くらいの記憶でもちょっと無かったなと思うくらいのものすごさ。
「一天にわかにかき曇り」というのはまさにこういう事なんですね。10Rのレース中はまだ晴れ間が見えていて、11Rの馬が本馬場に入る頃から黒い雲が拡がりはじめ、それからわずか10分ほど後、11Rのレースのさなかには土砂降りに。向こう正面を走る馬が肉眼では判別できないくらいでしたよ。
月曜日も日中の天気はそれほど悪くないようですが、これだけ雨が降れば馬場状態の変化は必至。土・日の先行馬が止まらない傾向がさらに強化されるのか・・・。
いろいろ考えた末の本命は、高知の(5)リワードパットンとしました。
昨年の8月、クラスターカップに出走した同馬は10番人気の低評価ながら5着、それもJRA勢に互して先行して・・・でした。JRA時代から短距離中心に使われ、1400m以下で8勝を挙げているのに対しそれ以上の距離では0勝、連対すらマレという極端な成績。やはり短距離でこその馬です。
問題は9歳という年齢、そして5月以来の出走になる点。年齢の点は、今年に入って3勝を挙げているのならひとまず大丈夫。レース間隔は、JRA時代には4ヶ月程度の間隔を空ける事があって、それで大きくは崩れていないから鉄砲は効くタイプのようですが、地方に移ってからはあまりないパターンなのは確か。いろいろあって調整も難しいようですが、昨年の走りを信じて期待してみましょう。
対抗には岩手の(9)ゴールドマイン。1200mはさすがに短すぎましたがひとハロン延長で強気になれるはず。ただし時計にはちょっと壁があるタイプに思えます。コース状態が変わって、先週のような超高速決着になっていたら注意。
三番手は(2)ベルモントオメガを。過去実績から浮かぶイメージは短距離の逃げ馬。長期休養を挟んで順調とは言い切れないし、前走のようにハナ獲れないと脆いシーンもありますが、逆にハナ獲れればしぶといはず。枠順もそんな戦いを狙うには手頃。
基本前が止まらないコースになると見て先行馬狙いを続けます。(3)ファンドリコンドルと(10)アポロノサトリ。どちらも短い距離でこその馬。軽いコースになってスピード能力勝負になった時に出番あり、でしょう。
★買い目
馬複 (5)=(9)、(2)=(5)、(2)=(9)、(3)=(5)、(3)=(10)
7月14日、「ジャパンダートダービー」出走予定のロックハンドスターを地元からも応援しよう!のムードが盛り上がり、水沢競馬場テレトラック3階クラブハウスで『JDDパブリックビューイング』を実施する。
主催は岩手競馬サポーターズネット。今はやりのワールドカップ2010に便乗する訳でもないが、軽食、ソフトドリンクつき入場料1000円でクラブハウスを貸切。大型画面越しにロックハンドスターの健闘を観戦し、応援する。
入場受付は当日午後6時。ロックハンドスターの関係者のインタビュー、またがったことがある板垣元騎手(現調教師)、阿部英俊騎手のトーク。そして重賞で使用したロックハンドスターのゼッケンプレゼントなどのコーナーも設けた。
募集締め切りは7月12日(月)。詳しくは下記にお問い合わせください。
【JDDパブリックビューイング事務局】(岩手県競馬改革推進室内)
(担当)北村・久保 電話:019-629-5633
FAX:019-629-5769
E-MAIL:AF0015@pref.iwate.jp
4日(日)メインは「三陸リアス賞」(C1 水沢1600m)。実力伯仲のメンバーがそろい軸の選定に迷いに迷ったが、クォークの潜在能力と勢いに期待する。
中央未勝利から昨年11月に転入。4戦3勝の好成績を収めてシーズンを終了。休み明けの3月、特別開催を逃げ切り圧勝し幸先のいいスタートを切ったが、その後は4戦連続で2着惜敗。
歯がゆいレースを繰り返していたが、前回は自らハイペースを形成しながら見事逃げ切って快勝。これまでのうっ憤を一気に晴らした。今回は距離延長に加え、逃げタイプが多く厳しい展開を強いられそうだが、それをしのげる能力があるはずだ。
逆転筆頭はダイワフォーチュン。中央5勝準オープンから07年に岩手転入。白嶺賞、早池峰賞とオープン特別を2勝。その後、金沢へトレードされ未勝利に終わり、今年3月に再転入したところ元A級馬がC2へ編入。
明らかに恵まれた格付けで4勝2着1回と格の違いを見せつけた。気になるのがここ2戦3、4着にとどまっている点。特に前走はヤマニングリフォンに逃げ切りを許し、直線伸びを欠いて4着。調子が下降気味の印象だ。ただ、今回はハイペース必至のメンバー構成。決め手勝負に持ち込めば当然、首位奪取できる。
ディーエスファジーはB2芝・五月雨賞で鮮やかな逃げ切り勝ちを決めた。前走も強豪相手の焼石岳賞で離されたが3着を確保。今季の好調さを裏付けている。その半面、勝ち味の遅いことも否定できない事実。クォークとの先行争いがカギを握る。
ダイショウルシアンは待望の今季初勝利を飾り、ようやく吹っ切れた。水沢コースはいまだ白星がないが、今なら克服十分。トーホウドロンはここ2戦の内容が不満だが、前々走はトップハンデ57キロ、前走は距離が長かったとも解釈できる。守備範囲のマイルで真価問われる。
◎(1)クォーク
○(11)ダイワフォーチュン
▲(5)ディーエスファジー
△(8)ダイショウルシアン
△(3)トーホウドロン
3連単は1、11の2頭軸から5、8、3へ3着流し
馬複は 1-11、1-5、1-8、1-3
<お奨めの1頭>
3レース サクラプライマリー
2歳新馬・フューチャー競走2戦目。能力検査は余力を残して好タイムをマークした上、2着に1・8秒差。ここではスケールが違う
岩手競馬の全レース予想を公開中!「週刊テシオ情報局」が「ウマウマ生活ステーション」に衣替えしました
先日、ジャパンダートダービー(JpnⅠ)の出走予定馬が発表された。兵庫チャンピオンシップ、ユニコーンステークスをけた違いの強さで連勝したバーディバーディ、ユニコーンS2着バトードール。
東京ダービー2、3着ガナール、マグニフィカ。他地区地方からグランダム・ジャパン3歳部門で総合優勝したエレーヌ。そして岩手からロックハンドスターが選出された。
何度も報告しているが、今年のロックハンドスターはさらにパワーアップ。スプリングC、阿久利黒賞、岩手ダービー・ダイヤモンドカップの3戦すべてを圧勝。
もちろんメンバーが甘かったのは事実だが、「底が分からない。全国の強豪相手にどこまでやれるのか、楽しみ」と関係者も異口同音に語る。
本番まで2週間を切り、完全にJDDモードに入ったロックハンドスター。無事に駒を進めることを願ってやまない。
3日(土)メインはA級二組による水沢1600m戦「光と音のページェントレース」、10頭立て。主軸にゼットファーストを推したい。
昨年10月、中央1勝500万下から転入。初戦、3戦目を勝ち上がりB1からA級へ昇格。4、5着止まりと頭打ちのレースを繰り返し、今季はB1へ降格。早くも3勝をマークし、再びA級へ復帰した。
またもやA級の壁に突き当たるか、突破できるかだが、今なら後者の方だろう。今シーズン着外に沈んだのは駒形賞10着1度のみ。この時は久々の1400m戦に戸惑い、追走するのが精一杯。
それでもタイム差1秒と大敗を喫した訳ではなく、続く盛岡1600m戦を3着にまとめ、目下2連勝中。豪快なマクリがさく裂し、2着に1秒、1.1秒の圧勝を飾って絶好調を誇っている。マイル短縮、昇格などを克服し3連勝を目指す。
逆にゼットファーストの死角はその2点。スローに落とされた場合、自慢のマクリが不発に終わるケースもあり、そこで浮上するのがシルクライムライト。
今季未勝利と精彩を欠いているが、馬券対象から外れた3度は同厩のマイネベリンダがいたとき。両馬とも逃げがベストでマイネベリンダのテンの方が速く、自分の競馬ができなかったのが敗因。
外枠に入ったのは若干痛いが、このメンバーなら主導権を握れるのはほぼ間違いなし。逃げた時の渋太さには定評があり、しかも水沢マイルが最も得意とする舞台。マイペースに持ち込んでアッサリのシーンまで十分。
ラビットサプライズは3着止まりだが、春当初は相手が強すぎたし、条件も合わなかった。こちらもマイルがベスト。2番手で折り合いをつけて流れ込みを狙う。
徐々に復調ムードが漂うモエレハナオー、前走はインで我慢して2着確保アンダーゴールドも連対突入の可能性があり、マーク欠かせない。
◎(3)ゼットファースト
○(9)シルクライムライト
▲(5)ラビットサプライズ
△(10)モエレハナオー
△(7)アンダーゴールド
3連単は3、9の1、2着折り返しから5、10、7へ3着流し
馬複は 3-9、3-5、3-10、3-7
<お奨めの1頭>
9レース ストリートダンス
3走前6着に敗れたが、軌道修正に成功。積極策で2連勝をマークした。今回からC1へ昇級だが、まったく不安なし
岩手競馬の全レース予想を公開中!「週刊テシオ情報局」が「ウマウマ生活ステーション」に衣替えしました
26日の土曜日、岩手競馬の2人の新調教師が相次いでデビューしました。
まず第1R、高橋純調教師が送り出したマクロカトリーナ号が見事優勝、初出走・初勝利の快挙を達成しました。
同じく土曜日の第7Rでは板垣吉則調教師がデビュー。そのプリンセスマオ号は惜しくも2着でしたが、直線では先頭に立つシーンもあり、あわやダブルで初出走・初勝利達成かと大いに沸きました。
板垣調教師は皆さんご存じの通り、つい先日まで「板垣騎手」と呼んでいたあの方。5月一杯まで騎手として騎乗し、調教師試験合格・免許交付を受けて即座に転身したのは騎手時代の騎乗ぶりさながらの素早い切り替えでした。
調教師としてのデビューを迎えた板垣師は「騎手はある意味レースに乗ってしまえば仕事は終わりだったけど、調教師はレースの前や後にいろいろやる事があるからね。早く慣れないと」。またレースを見守っては「どう戦うかは騎手に任せるしかないからね。自分で乗ったら・・・なんては考えないよ」と既に調教師の表情を見せていました。
高橋調教師は、一昨年に亡くなった故高橋眞久調教師のご子息。そこで厩務員を務めつつ調教師を目指してきました。初勝利を挙げたマクロカトリーナは父の厩舎でデビューして2歳認定競走を勝った馬。「マクロ」の冠名も父厩舎との縁が深く、そういう馬が快挙につながったのもまたドラマを感じさせます。
「とにかく無事に走ってきてくれればとだけ思っていました」と初勝利の喜びもそこそこに振り返る高橋師。「今は2頭しか馬がいないんでね、間違っても壊したりしないように・・・というのが本音。でも、これで勢いがついたら」。あくまでも控えめな高橋師ですが、厩務員時代には重特常連クラスの馬も担当していた方だけに、早く大レースで・・・という想いは当然あるでしょう。
この2人の新調教師が大レースでしのぎを削る日が待ち遠しいですね。
月曜メインはB2級の1800m戦「みなづき賞」。雨予報の月曜に行われる「みなづき」のレース、果たしてどんな戦いになるでしょうか。
本命は(6)マイネルリチャードを採りました。JRA-高知-佐賀と渡り歩いた8歳のベテラン馬は、岩手での6戦で2勝、6戦中5戦で掲示板に入る堅実さを発揮。B2級の特別戦でも好走しておりその力のほどは証明済みです。
佐賀時代の好走経験は中距離が多く、やはり長めの距離が良い模様。1000mは全く、前走のマイルでもちょっと短い印象があり、今回の1800mへの距離延長はまさに好都合といえるでしょう。加えて、B2級上位でこれだけ好走していながらハンデ0に留まった点も有利。確かに(1)のようなオープンでも好走した馬は怖いですが、彼らが+1kgのハンデを貰った事は文字通りの「ハンデ」になってくれそうです。
対抗も同様に(4)バンドマスターを。この馬も、時々コロッと負ける事がありますが基本的にB2級上位の安定勢力。◎同様にそれでいてハンデ0ですから軽視できません。
ただ◎と反対に1800mではちょっと割引感があるのが注意点。堅実さでどこまでカバーできるか?
昨秋以来の1800mに挑む(1)サイレントカイザーが三番手。この距離で勝ったのは08年の事、通算【1-2-1-8】で分かるとおりやはりちょっと長いのでしょう。ただ、今週はすんなり流れに乗っていければ逃げ粘れるコース状態ですし、そういう手を採るにはベストの枠順。いろいろ不利な条件はあるものの軽視は不可でしょう。
あとは(2)コアレスブライト、(3)カリズマウィッシュが押さえ。脚質的に展開に注文がつくでしょうが、先に挙げた馬たちも決して自力だけでは展開を作れないタイプ。こちらの末脚が優るシーンもあり得るのではないでしょうか。
★買い目
馬複 (4)=(6)、(1)=(6)、(1)=(4)、(2)=(6)、(3)=(6)