
村松学騎手が地方通算1000勝まであと「1」に迫っております。
長身でイケメン、ファンも多い村松騎手(ついでに奥さんもお子さんも綺麗&かわいい)。同い年で同期の村上忍騎手との"ムラ・ムラ"コンビの呼び名は、岩手競馬ファンなら一度は聞いた事があるでしょう。
昨秋くらいからカウントダウンが始まって、「冬はまた九州に行って、荒尾で達成しちゃおうかな~」などとからかわれました。開幕した途端、肺炎で休みがちになってヒヤヒヤもしました。が、なんとかようやく、岩手で達成シーンを見る事ができそうです。
既に1600勝を超える村上忍騎手に対し村松騎手はようやく1000勝という事なんですが、だから村松騎手の腕が劣るって印象はないんですよね。人気馬なら圧倒的な強さを感じさせるような、人気薄ならあっと言わせるような、そんな思い切ったレースを挑んでくるタイプ。
村上騎手が人気サイドの馬をちゃんと持ってくる事を期待されているのなら、村松騎手は人気が薄い馬で"面白い"レースをやってくる。そんな印象で見ています。
私の夢はムラ・ムラの2人でリーディングを争ってくれる事なんだけどな。まだ30ちょいなんだし、老け込まずにまた年間100勝、そしてリーディングを狙ってほしいと思います。
月曜日はJRA条件交流が2レース組まれ、メインレースはそのうちの一つ、ダート1600mの「アンバー賞」となりました。条件はJRA3歳未勝利・岩手は3歳2勝以下。
芝では岩手勢も健闘してくれる条件なのですがダートでは圧倒的にJRA勢有利。昨年はダートで行われたこの条件の交流戦では全てJRA勢が掲示板を独占しています。
過去の成績を振り返っても、JRA勢に混じって掲示板に食い込んでいるのは3歳重特路線で勝ち負けをしてきたような馬だけ。岩手の3歳B級あたりで苦戦している馬では、残念ながら全く歯が立たないという結果が残っています。そして今回も、JRA勢があくまでも優位に戦いを進める事になるでしょう。
本命はJRA勢から(7)スペースニードルを採りました。キャリア2戦と少ないですが4月デビューで使い込みは順調。デビュー戦が5番人気、2戦目が4番人気と評価が高い事も窺えます。
この馬の押しはやはりタイム。中山ダートマイルで1分38秒0、東京のダートマイルで1分42秒5のタイムは過去のこの条件の上位馬と比較して水準級~水準以上と言っていいものです。前走は先行力も見せているし、出遅れさえなければ好勝負可能。鞍上も交流戦に強い菅原勲騎手なのが魅力です。
対抗もJRAから、お隣の(6)ディアユウキを。芝なのかダートなのか、差しなのか先行なのか、まだ判然としない部分はありますが、こちらも中山ダート1800mで1分58秒を切るタイムで走っている点に注目。これなら勝っておかしくないレベルです。
(3)ミツアキゴールドは1200mでも長いのか、というレースをしている部分で3番手としましたが、今のコース状態なら先行力だけで好勝負できそう。無理に切る事はないか。
あとはまず(12)クレバーシチー。大型馬の久々、それは全くもって消し要素なんですが、中間は順調との事ですしデビュー戦で見せた先行力も魅力。ポンと行ければ好走可。
もう一頭は岩手から(8)コスモマーシャルを入れてみます。岩手では4連続2着と勝ち切れていませんが、JRA時代の内容は今回の遠征馬と比べて大差ないと言っていいレベル。コース替わりもプラスになるでしょうし、少し意識してみたいですね。
★買い目
馬単 (7)=(6)、(7)=(3)、(6)=(3)、(7)→(12)、(7)→(8)
23日、メインは「あすなろ賞」(盛岡ダート1800m)。
当初、マヨノエンゼル、ゴールドマインの名前もあったが、マヨノエンゼルは脚部不安が発生。放牧に出されて休養に入った。昨年度の年度代表馬だけに、じっくり態勢を立て直して復活を待ちたいところ。
ゴールドマインはみちのく大賞典を使った直後なので、予定どおりのスキップ。ちょっと気になったのは赤松杯からマイナス11キロでの出走だったこと。見た目には細く映らなかったが、3着に敗れた理由はそれにあるかもしれない。
普通ならば上記2頭が不在で興味半減になってしまうが、それを補うに十分の激突が見られる。コアレスレーサー、ソニックルーラーの初対決だ。この「あすなろ賞」はみちのく大賞典トライアルだが、優勝馬はおそらく本番でも好勝負は間違いなし。非常におもしろい一戦となった。
コアレスレーサーは中央1勝からC1へ編入。朝日杯FSへ駒を進めたのはダテではなく、圧巻の6連勝をマーク。530キロを超す大型馬で一戦ごとに強さが増す一方で大晦日、ファン投票・桐花賞へB2から強気の挑戦。さすがに一線級が相手で0・8秒差6着に敗れたが、レース中に落テツのアクシデントもあり、仕方なしの結果だった。
その後は完全休養に専念し、今年は3月から始動。B1自己条件に戻って再び快進撃。3戦ともけた違いの強さを発揮し、このレースへ駒を進めてきた。昨年暮の時点ですでに今シーズンの重特戦線を賑わすのはコアレスレーサーと言われていただけに、陣営も満を持してオープン特別に名乗りを上げた。
ソニックルーラーは中央3勝準オープンから今年3月に転入。父バラシア、母父マキアヴェリアンはスピード色が強そうに見えるが、勝ち星の内訳は芝2500m、芝2600m、ダート2100mでそれぞれ1勝と完全なステイヤーの実績。
いわゆるパワータイプで先行してそのまま押し切るのが勝ちパターンだったが、岩手転入後は4番手、後方3番手から2連勝を飾っており、自在脚が最大の武器。特に前走はサンシャインヘイロに半馬身差まで詰め寄られたが、決して本調子ではなかったとのこと。それでも勝ってしまうのだから能力は相当のもの。この連勝馬対決は見逃せない。
ダンストンリアルは昨年の岩鷲賞優勝で重賞ウィナーの仲間入り。しかし常識にかからない面があり、その後は平場戦の1勝のみにとどまってしまった。それでも怖さが残るのはシアンモア記念でゴールドマインに次ぐ4着を確保したこと。一発を警戒するべきだろう。
サンシャインヘイロは今季2戦とも2着。昨年は不本意なシーズンに終始したが、順調に使われているのが何よりも強み。前走もソニックルーラーに0・1秒差まで肉薄。2頭がやり合うようだと割って入る可能性もある。
アンダーボナンザはひと頃の迫力を取り戻せずにいるが、昨年の同レース優勝馬。その1勝を加えて盛岡ダート1800m<2.1.0.1>の好成績も見逃せない。
◎(8)コアレスレーサー
○(6)ソニックルーラー
▲(2)ダンストンリアル
△(3)サンシャインヘイロ
△(7)アンダーボナンザ
3連単は8、6の1、2着折り返しから2、3、7へ3着流し
馬複は6-8、2-8、2-6、3-8
<お奨めの1頭>
11レース トーホウドロン
連勝は6でストップしたが、前走はスタートで出遅れる致命的な不利。それでもタイム差なし2着にまとめ、改めて強さを証明。ここは仕切り直しの一戦。
22日(土)メイン10レースはA級二組「盛岡さんさ踊りレース」(盛岡ダート1600m)、10頭立て。
先週、盛岡コースへ替わった途端、荒れに荒れた。5月16日、第2レース・C2十五組(盛岡ダ1200m)で
1着 シュバルツカレラ 10番人気
2着 ローリエダイヤ 9番人気
3着 リュウノパトラ 5番人気
と入線し、単勝19450円。そして3連単が何と2826180円!岩手競馬の3連単で史上3番目の高配当が飛び出した。1番人気に支持されたシンジラレナイは4着に沈み、まさに信じられない結果となった。
メイン10レースも15日・立夏賞
1着 サイレントカイザー 5番人気
2着 セプテンバーレイン 2番人気
3着 ヘライカントリー 1番人気
2着セプテンバーレイン◎、3着ヘライカントリー▲としたが、サイレントカイザーを軽視したためハズレ。
16日・七時雨賞は
1着 モエレフットライト 4番人気
2着 ダークライ 2番人気
3着 サクラエルセダン 5番人気
と入り、◎イシノウォーニングは5着に敗れ、これまたハズレ。
17日・新緑賞はひとまず
1着・トーホウライデン(3番人気)→2着・コアレスランナー(1番人気)→3着・ウメノレイメイ(4番人気)と入り、ひとまず人気サイドで決着したが、それまでの荒れ模様から思った以上の配当がついた。
先週は明らかに逃げ、先行馬有利。特に直線で内にコース選択した馬の伸びが良く、チェックが必要だが、今週は中間に降雨。明らかに馬場が渋っているので馬場傾向がガラリ変わる可能性もある。当日の馬場状態に注意を払ってほしい。
さて本題。各馬が一長一短のメンバー構成で混戦ムードが漂うが、先週の馬場傾向と中間の雨を重視してマイネベリンダを主軸視。
前走は大器コアレスレーサーが相手では2着も仕方なし。それよりも直線で早めに交わされながら、内で粘ってアドマイヤサムライと同着2着。連対を死守した点を素直に評価するべきだろう。
問題は盛岡コース。水沢7勝に対し、盛岡はわずか1勝。直線の長い盛岡ではスピードで押し切るのは難しいことを証明しているが、中味を調べれば必ずしもコースが合わない訳ではない。
盛岡ダート1600m戦を2度走って5着、8着に敗れているが、5着は3ヶ月の休養明け。一方、8着はJRAとの交流戦でハナを奪えなくて2番手から失速したもの。今回は楽に先手を奪えそうだし、一戦ごとに気配アップは明らか。マイペースに持ち込んで逃げ切りのシーン。
逆転筆頭は前走で2着同着のアドマイヤサムライ。除外直後の影響もあったのか、道中の反応がひと息だったが、直線で猛追して2着確保。これには驚いた。先週までの馬場なら追い込み苦戦だったが、雨で砂が流れていれば大外一気の可能性大。岩手2戦を見ると盛岡でこそ本領発揮のタイプのはずだ。
アルディは駒形賞9着に敗れたが、タイム差0・9秒。コアレスランナーに外からまくられて厳しい展開を強いられたのが敗因と見て間違いない。一戦のみで判断を下すのは早計だろう。
コース替わりを最も喜ぶのがラビットサプライズだろう。盛岡<5.2.1.0>と8戦すべて馬券対象。昨年11月、取り消しの後は調子も崩して凡走の連続だったが、徐々に立ち直り気配で盛岡戦を迎えたのが心強い。まとめての局面。
あとは盛岡マイル合うエーシンスローイン、同じく盛岡に替わって反撃に出たいソノマンマが連下押さえ。
◎(10)マイネベリンダ
○(1)アドマイヤサムライ
▲(9)アルディ
△(6)ラビットサプライズ
△(4)エーシンスローイン
△(5)ソノマンマ
3連単は 10、1の1、2着折り返しから9、6、4、5へ3着流し
馬複は 1-10、9-10、6-10、4-10、4-5
<お奨めの1頭>
9レース ダイワフォーチュン
C1昇級と言ってもまだまだクラスは楽。なんと言ってもオープン特別を優勝した実績があり、ここでも貫禄の違いを見せつける
土曜日から始まった盛岡開催ですが、案の定というかなんというか、荒れまくっております。
開幕の15日土曜は3連単万馬券が5本、うち1本は20万円越えの大波乱。16日日曜は3連単万馬券8本で、うち1本は282万という大・大・大波乱となりました。
レースの傾向としては圧倒的な逃げ・先行有利。土曜はほぼ完全な先行馬天国で、日曜はそれを意識してペースが速くなって差し馬が来る、というパターンが増えたものの、上位の一角を逃げ・先行馬が守りきるという結果は大きく変わりませんでした。
手を焼かされるのは「今季既に何戦もしているのにまだ連対ゼロ」みたいな馬がいきなり飛び込んでくる事。例えば日曜日の200万馬券の立役者シュバルツカレラ。この春は3月開催も含めて6戦していましたが、そのうち2戦が大差しんがり負け、さらに2戦はブービー。それが逃げてほぼ完勝するのですから・・・。
とはいえこのシュバルツカレラは昨年の転入時には盛岡で好内容のレースをしていました。このような"昨年の盛岡でそこそこ走っていたのに、半年に及ぶ水沢戦の不振で忘れられていた馬"が穴を開けるのがパターンの一つになっています。
盛岡との相性が良くて先行できる馬、それでいて近走不振で人気薄。そんな馬がいたら思い切って狙ってみるのも面白いでしょう。
17日のメインレースはダート1200mの緑風賞。激戦続くB1級の特別戦ですが、ここも再度の、いや三度の激しい戦い必至の好メンバーとなりました。ただ、最近の走りの感じだと1200mという距離が微妙な感じの馬が多いのも確か。人気馬同士の激戦というよりはちょっと波乱気味の・・・となりそうな予感も。
本命は(4)コアレスランナーでどうでしょうか。岩手では4戦4勝、いずれも強い内容。前走は差のない結果となりましたが手応えには大きな差を感じさせ、依然としてワンサイドの勝ちっぷりを見せています。
力量的にはB1級を超える馬なのは間違いなく、課題があるとすればコース適性でしょう。まず距離。エアエミネム産駒にこの距離はちょっと忙しいのでは?という懸念がひとつ。もう一つはコース形態。JRA時代に好走したのはいずれも小回りのローカルコース。中央場所ではのきなみ大敗を喫している点が気になります。
ただ、そんな心配以上にこの馬のスケールが魅力。この距離も突破して今後の選択肢を拡げてほしいものです。
対抗は(2)ウメノレイメイ。昨季は盛岡の短距離戦で活躍した馬だけにこの距離は大幅なプラスのはず。今のコース状態もこの馬に味方してくれそう。
(1)トーホウライデンはこの距離の重賞を勝った事もある実力馬。脚質的に今のコースが合うかどうか?と考えて3番手評価に留めましたが、しかし昨年のクラスターカップで1分12秒5で走って7着に入ったのだから、ここらのメンツが相手ならあっさり勝ってもおかしくありません。
血統的に面白そうな馬を押さえておきましょう。まずアグネスデジタル産駒の(5)クリスティラビット、そしてエイシンワシントン産駒の(7)リバーサイド。どちらもマイルや1800mでソコソコの成績を残していますが血統はバリバリのスピードタイプ。今までと違った面を出してくれるのではないでしょうか。
★買い目
馬単 (4)=(2)、(4)=(1)、(2)=(1)、(4)→(5)、(4)→(7)
16日(日)メインは岩手ダービー・ダイヤモンドカップのトライアル「チャグチャグ馬コ杯 七時雨賞」(盛岡ダート1700m)、12頭立て。ご存知のように、今年の岩手3歳戦線はロックハンドスターの独壇場。1頭だけが抜きん出て2番手グループ以下が大混戦となっている。
シーズン前の予想では牡馬がロックハンドスター、牝馬はダイメイジュエリーが牡牝馬戦線をけん引し、2頭の争いが焦点と見られていた。ところが、ダイメイジュエリーは冬休み明け後、まるで別馬のように精彩がなくなっていた。
あやめ賞では首を振ったり、折り合いを欠いたりして気の悪さを出しっぱなし。それでも何とか勝利をモノにしたが、本番・留守杯日高賞で9着に惨敗。グランダム・ジャパンで3歳部門の優勝をほぼ手中にしたエレーヌが相手では仕方なしとも言えたが、それにしても2・4秒差は負けすぎ。
昨年11月、北海道から転入し、牡馬相手の特別・寒菊賞を含めて圧巻の4連勝。今年さらに飛躍を期待されたが、気性難が解消されないことには今後のメドは立たない。まともならアッサリの強豪牝馬。なんとか復活のきっかけを掴みたいところ。
イシノウォーニング、ダークライは1勝1敗の成績どおり、まったく五分の実力。最初の対決ではダークライが逃げ、そのまま押し切って快勝。イシノウォーニングは3番手追走し、直線で差を詰めたものの半馬身差届かず2着。
2戦目が前走、阿久利黒賞で今度は枠差を利してイシノウォーニングが先手。ダークライは2番手に控え、3コーナーで一旦交わしたが、そこからイシノウォーニングが強じんな粘りと根性を発揮。
ロックハンドスターは別次元でアッサリ抜け出したが、内イシノウォーニング、外ダークライが激しい叩き合いの末、イシノウォーニングが1馬身半差振り切って2着を死守した。
決め手となったのは阿久利黒賞の内容とパドックの気配。イシノウォーニングは明らかにイレ込んで凡走の可能性も高かった。にもかかわらず、ダークライを振り切った。しかも今回は輸送のない地元競馬で体重増加も確実。出遅れを喫しなければ好勝負に持ち込むのは間違いない。
ダークライの阿久利黒賞3着の敗因は2番手に控えたことに求められる。今回は絶好の1枠を引き当て逃げの手は確実。セーフティリードを取ってマイペースの逃げ切りまで。
あとは馬体の良さが目を引くミスギンレイ、日高賞で岩手最先着を果たしたダンストンルティー、阿久利黒賞で5着入線モエレフットライトが連下候補。
◎(9)イシノウォーニング
○(1)ダークライ
▲(8)ダイメイジュエリー
△(7)ミスギンレイ
△(2)ダンストンルティー
△(6)モエレフットライト
3連単は9、1の1、2着折り返しから8、7、2へ3着流し
馬複は 1-9、8-9、7-9、2-9
<お奨めの1頭>
11レース ポアントゥブルボン
今シーズン2戦2勝と絶好のスタート。4歳馬が本格化を迎えたと見て間違いなく、追いかける一手だ