松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。
松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。11月16日(日) 「第15回絆カップ」(オープン 盛岡ダート1200m)
今シーズンの盛岡競馬フィナーレを飾る重賞は盛岡1200mが舞台。戦前の予想どおりオスカーブレインが逃げ、2番手にアップテンペスト、その外にエイシントルペードがつける。4番手インにロードオブザチェコ、5番手スプラウティング、6番手にレディブラウン。1番人気ウラヤは出遅れを喫したが、慌てず追走。徐々に押し上げて7番手まで進出し、8番手インにスターシューター。
3コーナー手前でアップテンペストが失速。オスカーブレイン、エイシントルペードの隊列で直線に入ったが、スムーズなレース運びを見せたスプラウティングが残り100mで先頭。しかし外からウラヤが一完歩ごとに差を詰め、ゴール前できっちり差し切った。
1着・ウラヤ=山本聡哉騎手
「スタートで出遅れたのは想定内。今日の馬場は内目が有利だったから、狙いどおりにレースを進めることができた。道中はレディブラウンを視野に入れながら前にいたロードオブザチェコ、エイシントルペードを意識して乗った。思った以上にスプラウティングの手応えが良かったが、うまく4コーナーで進路が開いたので外に出した。今日は馬の具合いがすばらしかった。きゅう舎がここを目標に仕上げてくれたので勝ててホッとしました」
畠山信一調教師
「いい状態で臨めたことが何よりだったし、内枠に入ったことも良かったと思う。前走を叩いて今回使うのは予定どおりのステップ。ウラヤはワンターンのレースがベストだから、絆カップ2連覇が目標だった。次走予定はトウケイニセイ記念。昨年と同様、シーズンラストの一戦になると思います」
ウラヤは昨年7月、中央3勝クラスから転入後、あっさり2連勝。青藍賞で1番人気に支持されたが、小回り水沢が合わず6着。続くマイルチャンピオンシップ南部杯13着から絆カップを快勝し、初重賞を獲得。今シーズンはなかなか本調子を取り戻せなかったが、徐々に体調アップ。前々走を快勝し、その後は1ヵ月半休養。前走は太目残りも影響して2着だったが、ひと叩きされて持てる能力をフルに発揮した。先にも記したように水沢・トウケイニセイ記念は割り引きが必要だが、それでも昨年3着。馬券対象には外せない。
2着スプラウティングは中央3勝クラスから転入戦で栗駒賞を完勝。以降も2勝を積み重ねた。今回の好走要因は馬群に包まれず、うまく外目を追走できたこと。ウラヤとは逆に水沢替わりは基本歓迎と見ていい。
3着ロードオブザチェコは今回3着にまとめたが、こちらも水沢向き。1600mもギリギリ守備範囲だろう。
今週の岩手競馬
11月24日(月) メイン12R「第23回寒菊賞」(2歳 水沢1600m)
11月25日(火) メイン12R「ノベンバーカップ」(B2級 水沢1400m)
11月26日(水) メイン12R「夢・希望 未来へ前進」(B1級一組 水沢1600m)