力をつけたコウシュハウンカイに期待
今シーズン最初の重賞ばんえい十勝オッズパーク杯。年度初めで負担重量が軽くなるために、2010年の勝ち馬ナカゼンスピードなどそれほど実績がないスピードタイプの馬にもチャンスが巡ってきます。しかし、やっぱり重賞だけに、実績馬優勢の傾向にあるのは確か。実績馬から穴目に格下のスピードタイプを仕込むというスタンスで、初当たりを目指します。
今回は、昨年のこのレースの覇者であり、昨シーズンはドリームエイジカップ、帯広記念、チャンピオンズカップと重賞を立て続けに勝利したオレノココロが断然人気のムードです。また、同馬はここを見据えてばんえい記念をスキップしたとのことですが、絶好調であれば勝ち負けにこだわらずにばんえい記念を使っていたはず。実際に前走では馬体重が50㎏も減っていました。
確かにばんばの2ヵ月でマイナス50㎏というのは、比率でいえば私が2㎏減らす程度もの。しかし、私が減らすのは主に脂肪、競走馬の場合は主に筋肉です。豊富な筋肉はスピードを削ぐ一面性もありますが、一気にここまで筋肉量を減らしたとなるとプラス材料ではないでしょう。調子のバロメーターとするならばマイナス材料です。
よって、◎には昨年のこのレースの2着馬で、昨年の重賞戦線でも度々オレノココロとのマッチレースを演じたコウシュハウンカイを推します。コウシュハウンカイは障害上手の馬で、ばんえい記念初挑戦でも上位入線はするとは見ていましたが、結果3着と予想以上に善戦しました。オレノココロも昨シーズンの後半では成長力を見せつけていましたが、同馬も成長しているのでしょう。前走では3着に敗れましたが、ばんえい記念の疲れもあったはず。前走をひと叩きされてのさらなる前進に期待します。
○は、昨シーズンのスピードスター賞ではオイドンを2着に降して勝利したようにスピードタイプのナナノチカラ。昨シーズンの前半は休養していたために、重賞を制したのはヒロインズカップのみですが、そのレースではキサラキクを降しての勝利でした。牝馬で重量が他馬よりも20㎏軽く出走できるメリットもあるので、さらに切れ味に磨きがかかることでしょう。
▲は、昨年は夏の大一番ばんえいグランプリを制し、現役最強馬決定戦のばんえい記念を制したフジダイビクトリー。同馬は超高重量戦ばかりではなく、特別戦でもトップハンデを背負って常に善戦してきたように、意外と軽目の重量でもこなせます。前走はばんえい記念の疲れもあって8着に敗れましたが、もともとの能力を考えれば今回で巻き返しても不思議ありません。
△に一昨年のこのレースの勝ち馬キタノタイショウ。この馬は障害が苦手で、障害でじっくり脚をタメられるかどうかがポイントで、軽量の時計勝負は難しいイメージがあります。ただ、この馬は一昨年のこのレースの勝ち馬でもあるように、馬場がよっぽど重くなければ重量720㎏程度は、克服可能なはず。また、砂を入れ替えたばかりなので、10番枠でもそこまで大きく割り引く必要もないでしょう。一発の魅力を秘めます。
あとは昨シーズンは、重賞最多4勝を決めたオレノココロ。昨年のこのレースの覇者でありながら、昨年の後半では障害でのミスが少なくなり、ばんえい記念の次に重量を背負う帯広記念でも1着と結果を出しました。ただ、前走では状態がけっしていいようには感じなかった前走で2着と好戦したとなると、今回で反動が出ても不思議ないので狙い下げました。
他では昨年の岩見沢記念を制したように、重量820㎏まで克服できることは証明済のオイドン。ただ1トンを背負うばんえい記念はともかく、前走は障害で崩れて、完全に人気を裏切ったあたりに一抹の不安を感じるので狙い下げました。前走で障害で崩れた馬を重量増の次走で狙うのは好ましくありませんが、かつてはニュータカラコマをよせつけなかった素質を買って印を打ちました。
最後にばんえい記念2着からの直行ローテーションでは基本的に厳しいのですが、昨年のばんえい記念の2着のあとにこのレースも3着に好戦していたことを考えると無視はできないニュータカラコマ。この馬は先行力も障害力もあるオールラウンダーで、特別戦でも重賞でも常に善戦してくるタイプ。重賞のメンバーに入ると勝つための武器がないのが弱点で、いつも軽視したくなるところがあります。しかし、消せる決定的な材料もないので一応、押さえます。
◎ (8)コウシュハウンカイ
○ (4)ナナノチカラ
▲ (2)フジダイビクトリー
△ (10)キタノタイショウ
△ (3)オレノココロ
△ (6)オイドン
△ (1)ニュータカラコマ
馬複
8-4,2 1300円 計2600円
3-8 1000円
8-10,6,1 800円 計2400円