ホクショウディープにチャンス到来
はまなす賞は、3歳馬と4歳馬が対決するようになった2008年度以降、3歳馬が2勝、4歳馬が7勝と、4歳馬に一日の長があるレース。また、4歳馬は過去9年で10連対していますが、それらは全て柏林賞で3着以内の馬でした。しかし、柏林賞の勝ち馬でこのレースを勝利したのは、2013年のホクショウユウキのみ。大半はトップハンデに泣かされて善戦止まり。逆に、2着、3着馬がこのレースで活躍しているのがポイントです。
また、3歳馬の場合は、当然ながらばんえい大賞典の上位馬が優勢。はまなす賞とばんえい大賞典の開催時期が入れ替わった後もその前も、ばんえい大賞典で3着以内の馬か、それまでの実績が評価されて、ばんえい大賞典で1番人気に支持された馬がこのレースで活躍しています。
つまり、このレースを過去の傾向から分析すると、4歳馬が勝ち負けするならば、マルミゴウカイかホクショウディープ。もしくは柏林賞で除外を食らったフウジンライデンあたりもチャンスがあるかもしれません。また、3歳馬が通用するならば、カネサスペシャル、コウシュハサマー、ミノルシャープということになります。
確かにマルミゴウカイは昨年の2冠馬で、今年も柏林賞を勝利しているように、ここでは実績断然。さらに前哨戦、山鳩賞も優勝して勢いもあるとなると、有力視したくなります。しかし、この馬はこの先の銀河賞が目標のはず。さらにトップハンデを背負って、レースの流れが速くなった場合には、昨年のばんえい菊花賞のように、取りこぼしの可能性もあるでしょう。断然の1番人気を考慮すると積極的に狙いたくない馬です。
よって、◎には、昨年のばんえい菊花賞・3着、ばんえいダービー・2着のホクショウディープを推します。この馬は今年の柏林賞でも2着だったように、ライバルのマルミゴウカイの存在により、1年以上も無冠ですが、それゆえにここは欲しいタイトルのはず。
また、柏林賞では最後に粘り負けはしたものの、うまく障害を越えて、一瞬先頭に立つ場面がありました。かつてと比べて、障害に不安がなくなった点は好感度大。確かに近2走は人気に応えられていませんが、前走はマルミゴウカイを負かしに早めに動いて崩れたもの。レース内容は悪くないので、高重量戦のこの舞台での巻き返しを期待します。
○は、5連勝で挑んだばんえい大賞典では、障害で崩れて1人気に応えることは出来なかったものの、自己条件の前走ではしっかり巻き返しVを決めたミノルシャープ。この馬はばんえい大賞典で崩れたのは、高重量が苦手というよりは、大外枠でソラを使うなど、レースに集中できなかったことが影響しているように感じられ、正直、不気味です。しかし、本命にしなかったのは、4歳馬が相手となると実績不足だからです。
▲は、ばんえい大賞典の3着馬コウシュウハサマー。この馬は今シーズンに入って素質が開花し、5連勝で挑んだばんえい大賞典では、見せ場タップリの内容。また、この馬は牝馬らしくスピードを生かすタイプ。メンバー中、最軽量のハンデを生かせば、一発の可能性も十分あるでしょう。
あとは△にここでは実績一番のマルミゴウカイ。この馬は、一見、何の死角もないように感じますが、柏林賞の勝ち馬はこのレースでトップハンデを背負って2着、3着止まりに終わることが大変多く、流れが速くなった場合にはドボンしているケースもあります。過去の傾向から過信は禁物なので、ここまで印を下げました。
他では、長期休養の影響もあるとはいえ、イレネー記念以来、勝ち星から遠ざかっているものの、近走では調子を上げているフウジンライデン。個人的に柏林賞に出走していたとしても、3着以内はなかったと見ていますが、陣営が「今シーズンで一番のデキ」というコメントを出しているので、買い目に加えてみることにしました。
最後に前走のばんえい大賞典を勝利したカネサスペシャル。この馬は後方からレースを進めるタイプだけに、今回でも時計が掛かるかどうかが課題。障害で前との距離を詰められる馬なので、2分を超える決着ならチャンスがあると見ていますが、4歳馬が相手でそこまで掛かるかどうか? 今回は柏林賞のときよりも馬場が軽いぶん、速い時計が出ると見ていますが、前走の疲れがなければ、2着、3着あたりに突っ込んで来ても不思議ありません。
◎ (3)ホクショウディープ
○ (1)ミノルシャープ
▲ (7)コウシュウハサマー
△ (6)マルミゴウカイ
△ (5)フウジンライデン
△ (8)カネサスペシャル
馬複
3-1,7 1500円 計3000円
3-6 2000円
3-5,8 500円 計1000円