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10/30北見記念予想 矢野吉彦

2016年10月28日(金)

迷わずキタノタイショウ

 ホントにばんえい競馬は難しいですね。人気通りに勝つことがいかに大変なものか・・・。ナナカマド賞みたいなことがあると、ますます頭を悩ませてしまいます。
 でも北見記念は、百戦錬磨の古馬同士の戦いですから、あんまり迷わないほうがいいでしょう。ここは、キタノタイショウを狙ってみます。
 岩見沢記念を見た段階では、良くなるのはまだ先、ひょっとしたらこのまま鳴かず飛ばすで終わっちゃうかも、なんて思っていました。ところがその後の特別戦に勝利。1番人気に推されていたというのにはちょっとビックリでしたが、勝って弾みをつけたと考えられます。岩見沢記念で同重量だったフジダイビクトリーとは、今回は10㎏の重量差がつきました。これも好材料。なんとか連対を確保してほしいと願っています。
 相手はわりと順当に選びました。馬券は、キタノタイショウとフジダイビクトリーを軸に、3連単2頭軸マルチを買います。相手は、コウシュハウンカイ、オレノココロ、ニュータカラコマの3頭。これを300円ずつ買うと600円残るので、1、2着=キタノタイショウ+フジダイビクトリー、3着前記3頭のフォーメーションを100円ずつ押さえます。
 カギとなるのは、私にしては珍しい馬券を買う、ということ。これがどう出ますかねぇ・・・。では、今回はこのへんで。

 ◎キタノタイショウ
 ○フジダイビクトリー
 ▲コウシュハウンカイ
 △オレノココロ
 △ニュータカラコマ

 3連単2頭軸マルチ
 5,6→9,4,3 300円 計5400円
 3連単
 5,6→5,6→9,4,3 100円 計600円

今週の見どころ(10/29~10/31)

 10月30日(日)のメインには、重賞・北見記念が組まれています。先月実施された岩見沢記念は出走7頭と寂しい頭数となりましたが、今回は、オレノココロ、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマ、フジダイビクトリーの古馬4強がそろい踏み。7月の北斗賞、8月のばんえいグランプリのように、この4頭が上位を占めてしまうのか。1月の帯広記念、そして大一番・ばんえい記念へと続く王道路線の重賞にご注目ください。

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【第15回開催1日目】
 10月29日(土)のメイン第10レースは、能取湖特別(B2級-1組・20:10発走予定)
 出走9頭中、4歳が7頭を占めますが、注目は5連勝中の6歳馬◎ユウユウヨーイドン。B2昇級初戦の前々走ではこのクラスで実績上位のシンエイパワーとの一騎打ちを制すと、前走はゴール前4頭の叩き合いから抜け出しています。次々と接戦をモノにしていくレースぶりからは、非凡な勝負根性が感じられるところです。通算160戦目の今回が特別戦初挑戦ですが、充実一途の近況を考えれば、逆らう手はありません。
 4歳牝馬○ヤマノホシは、前開催の紅バラ賞(10月23日・4歳牝馬オープン)では6着とはいえ、第2障害を3番手で越えると、ゴールまで止まらずに歩けており、展開が不向きでした。660キロで障害をひと腰で切ったのは自信になったはず。巻き返しが期待できます。
 ▲ウメノスピードは、B2級-1組の特別戦で2、3着各1回と実績があります。紅バラ賞では、格上A2級のアスリートに差されてから失速して5着でしたが、B2級同士のここなら、早めに障害をクリアし、連争いに加わってきそうです。
 △レジーナは、紅バラ賞を回避。相手強化にはなりますが、2度目のB2級特別戦で変わり身があるでしょうか。
 B2級-1組の平場戦で2連勝中の△アサヒカツヒメも押さえておきたいところです。

【第15回開催2日目】
 10月30日(日)のメイン第10レースは、重賞・第37回北見記念(20:10発走予定)
 基礎重量850キロ(牝馬20キロ減)から、今季の収得賞金120万円につき10キロ増となる別定重量戦。オレノココロとコウシュハウンカイが870キロのトップハンデで、フジダイビクトリーとニュータカラコマが860キロでの出走となります。
 注目は◎コウシュハウンカイ。今季13戦して、12回が3着以内という堅実派。6月の旭川記念を勝ち、常にトップハンデでの出走となっているその後も、7月の北斗賞2着、8月のばんえいグランプリ3着、9月の岩見沢記念2着と、髙重量の重賞でも崩れていないのは、地力のある証といえます。昨年のこのレースは870キロで、20キロ軽いキタノタイショウにコンマ6秒だけ先着されての2着惜敗。負担重量的に不利な5歳時にこれだけの走りができたのですから、同じ870キロで、しかも2連勝中と勢いも最高潮で臨む今年は負けられません。
 ○ニュータカラコマは、重賞では善戦止まりでしたが、7月の北斗賞で丸2年ぶりの重賞制覇を果たしました。こちらも7戦連続連対中で、抜群の安定感。10月3日の秋陽特別(オープン)ではコウシュハウンカイの2着でしたが、もし勝っていたら、今回は860キロではなく、870キロだったことを考えれば、ツキもある印象です。今回と同様、コウシュハウンカイと10キロ差あったのが北斗賞で、コンマ6秒差で振り切っています。
 ▲フジダイビクトリーは、JRAジョッキーDAY記念(8月22日・オープン混合)、岩見沢記念と連勝中。ともに2着はコウシュハウンカイでした。今回は、それ以来2開催あけての出走。今春のばんえい記念を制しているパワーと障害力の持ち主で、860キロで障害をひと腰で切ることができるのは、現役ではこの馬くらいのものでしょう。反面、詰めの甘さがありますが、前述2頭が障害で苦戦するようなら、逃げ切るシーンが見られるかもしれません。
 △オレノココロは、5月のばんえい十勝オッズパーク杯、ばんえいグランプリと今季重賞2勝。今年1月には910キロで帯広記念も勝っているとはいえ、本質的には800キロ台前半くらいまでの重量が合っている印象もあります。

【第15回開催3日目】
 10月31日(月)のメイン第10レースは、端野峠特別(A2級-1組・20:10発走予定)
 障害巧者の◎フェアリードールに注目。9月18日のポテト特別(出走全馬がA2級)では現A1級のシンザンボーイこそとらえきれなかったものの、逃げたアオノレクサスを早めに交わして2着と好走しています。続くA1・A2級混合戦を勝利。近2走のA2級-1組戦はともに6着とはいえ、前々走は4頭による3着争い、前走では6頭による2着争いに加わっており、着順ほど悪い内容ではありませんでした。流れの落ち着く特別戦のほうが競馬がしやすそうなので、ここは勝機が十分にありそうです。
  ○アオノレクサスは、前開催の秋雲特別(10月24日・A2級-1・2組決勝混合)でも早めに障害をクリアしながら4着。9頭中8頭が同じA2級でしたが、残り1頭のA1級馬ニシキエーカンか強力で、強靭な末脚で突き抜け、2着以下を寄せつけませんでした。同レースの上位3頭は、今開催(前半)は29日に行われるA2級混合戦へまわったため不在。とはいえ、展開に恵まれないと勝つまでは厳しいものの、恐らく馬券圏内には残ってくれるでしょう。
 ▲ダイコクパワーは、秋雲特別こそ9着でしたが、桔梗特別(A2級-1・2組決勝)3着など、大崩れが少ない近況だけに見直しが必要です。

今週の見どころ(10/22~10/24)

2016年10月21日(金)

 10月16日(日)に実施された2歳シーズン最初の重賞・ナナカマド賞は、ゴールデンフウジンが逃げ切って快勝。父ニシキダイジンの産駒は今年の2歳が2世代目で、嬉しい重賞初制覇となりました。3着メジロゴーリキもニシキダイジン産駒。父は古馬になって本格化しましたが、その子は2歳で重賞を勝ってしまうというのも競馬の面白さかもしれません。

【第14回開催4日目】
 10月22日(土)のメイン第10レースは、ペルセウス特別(A1級混合・20:10発走予定)
 前開催に行われたA1級混合の神無月特別(10月1日)は、キタノタイショウが、サクラリュウとの追い比べを制し今季初勝利をマーク。出走9頭中6頭が格下A1級という楽なメンバー構成ならテンに置かれることもなく、まさに貫録勝ちでした。今回はサクラリュウが出走取消。注目は◎ホクショウユウキです。神無月特別で今季最高の4着に健闘。苦労していた障害をひと腰で切ったことは復調気配とみて間違いありません。昨季はオープン-2組の特別戦で3勝していた実力を考えれば、当然、勝ち負けでしょう。
 ○キタノタイショウは、前走を勝ち意気上がるところ。とはいえ障害次第の面があり、ここ4年以上、連勝がないことにそれが表れています。1週間後の10月30日には重賞・北見記念が控えており、今回は障害に重点を置く内容重視の競馬になりそうです。実力は断然ですが2番手評価にとどめます。
 ▲ソウクンボーイは、A1へ昇級してから4、6、7、8、8着と尻すぼみの成績。A2級では見せていた先行力が影をひそめ、障害もイマイチですが、前走で500キロの定量戦・疾風賞を叩かれたことで、ピリッとしてくるかもしれません。
 △シンザンボーイは、A1昇級初戦でも積極的な競馬ができれば侮れません。

【第14回開催5日目】
 10月23日(日)のメイン第10レースは、紅バラ賞(4歳牝馬オープン・20:10発走予定)。11月13日に実施される4歳牝馬限定重賞・クインカップの前哨戦となります。重量格による別定重量戦で、ハンデ差は最大10キロしかつきません。
 ◎ウメノスピードに注目します。今回のメンバー中3頭が出走していた10月9日のB2級-2組戦では5着とはいえ、逃げて2秒0差の惜敗でした。障害巧者で、B2級-1組の特別戦で2、3着各1回の実績があります。また、7月に行われた天の川賞(3歳・4歳のB級馬による軽量戦)では510キロで、後続を寄せつけず逃げ切っているようにスピードも十分。重賞を勝つまでの底力は感じませんが、前哨戦なら狙って妙味がありそうです。
 ○アスリートは、4歳シーズン二冠目・銀河賞(9月25日)で3着に好走。690キロでも障害では腰がしっかり入っており、2着の牡馬キンメダルをコンマ7秒差まで追い詰めています。ウメノスピードと決め手比べになると厳しそうなので、積極的に仕掛けていけるかがカギです。
 ▲メムロコマチは、タイトルこそないものの、2歳シーズンの黒ユリ賞2着、3歳のばんえいオークス3着と、これまでの世代女王決定戦ではともに好走しています。勝ち切れないレースが続きますが、この条件なら軽視できません。
 △ヤマノホシは、今回が同世代の牝馬オープン特別には初挑戦。ひと押しきけば上位争いに食い込んできそうです。

【第14回開催6日目】
 10月24日(月)のメイン第10レースは、秋雲特別(A2級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。A2級-1組(10月16日)、A2級-2組混合(17日)の両予選上位馬による一戦です。
 A2級-2組混合予選2着◎ニシキエーカンに注目します。今季は障害で苦戦の連続でしたが、2走前の神無月特別(10月1日・A1級混合)、そして前走の予選ともひと腰でクリアし、3、2着と復調を感じさせる走りです。昨季まではオープンで活躍していた実績を考えれば、本来の走りが戻った今なら主役を張れそうです。
 ○ホクショウメジャーは、2組混合予選で3着。決め手上位のニシキエーカンにこそ差されたものの、第2障害2番手クリアから、見せ場十分の走りでした。2走前の桔梗特別(10月9日・A2級-1・2組決勝)では逃げて2着と、特別戦での実績もあります。
 ▲ホクショウサスケは、A2級-1組予選が圧巻の勝ちっぷり。障害離れた6番手から豪脚を繰り出しています。最近は、先行して障害で崩れるケースが目立っていましたが、前走を見る限り、前半は無理せず、末脚を生かす競馬がやはり合っている印象。ここも流れ次第でしょう。
 ニシキエーカンが好走する流れなら、1組予選3着の△ダイコクパワーにも警戒が必要。同4着で障害巧者の△アオノレクサスは、終いに踏ん張れるかでしょう。

ナナカマド賞 予想結果

2016年10月17日(月)

斎藤:ハズレ 収支-6,000円
目黒:ハズレ 収支-6,000円
矢野:ハズレ 収支-6,000円
須田:ハズレ 収支-6,000円
山崎:ハズレ 収支-6,000円
荘司:ハズレ 収支-6,000円


【集計】投資額 6,000円×10R=60,000円

斎藤  +21,550円
目黒  +2,920円
矢野  -21,220円
須田  -22,050円
山崎  -41,300円
荘司  -51,120円

白組  -21,720円
紅組  -89,500円


(編集部より)無敗で断然人気のホクショウムゲンが着外という波乱で、◎ジェイワン2着、○メジロゴーリキ3着、△ゴールデンフウジン1着だった須田さん惜しい!

10/16ナナカマド賞回顧

2016年10月16日(日)

ゴールデンフウジンが2歳戦線の主役に!

 16日(日)は重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝6番人気の伏兵ゴールデンフウジンが優勝。世代最初の重賞を制し、一躍2歳戦線の主役に躍り出る格好となりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.メジロゴーリキ 18.7
  2.ホクショウムゲン 1.3
  3.ミノルシャープ 47.0
  4.ゴールドインパクト 9.4
  5.シンエイボブ 45.1
  6.ジェイワン 4.9
  7.コウシュハサマー 18.1
  8.ヤマトダイジン 73.4
  9.ホクショウゼウス 100.6
 10.ゴールデンフウジン 31.6

 青雲賞こそ出走を取り消したものの、それまで7戦無敗のホクショウムゲンが圧倒的な1番人気。デビューから【6・3・1・0】のジェイワン、安定したレースぶりを見せるゴールドインパクトが単勝ひと桁台で続きます。馬場水分1.0%のなか、若駒の大一番がスタートしました。

 各馬とも横一線の飛び出しを見せ、軽快に第1障害を突破。未知の基礎重量570キロながら、勢いよく中間点を通過し、早くも第2障害にたどり着きました。
 ひと呼吸置いて、各馬が一気に登坂を開始。なかでもメジロゴーリキとゴールデンフウジンの掛かりが良く、内外で離れた2頭がほぼ同時にクリア。差なくジェイワン、ミノルシャープと続きました。
 障害後、一気に突き放したのはゴールデンフウジン。抜群のスピードを発揮し、後続との差を広げにかかり、3番手クリアのジェイワンが580キロながらこれに食い下がります。ただ、その差もいっこうに縮まらず、結局ゴールデンフウジンがリードを保ったまま、先頭でゴールを果たしました。追うジェイワンはゴール前で脚がいったん止まったものの、立て直して2着を確保。3着にはメジロゴーリキが流れ込みました。

 勝ったゴールデンフウジンはこれが4勝目。前走のA-1戦では障害での転倒もあって8着に大敗しましたが、今回は圧倒的な強さを見せて快勝しました。障害にしろ、しまいの脚いろにしろ、文句のつけようがない内容。今後の成長次第ではビッグタイトルを手にする可能性も十分です。

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西将太騎手「レースの流れは一般のレースの時と変わらないくらい速いなと思いました。前方にいけて、思い通りの位置につけたと思います。この日にむけて厩舎スタッフと頑張ってきたので、第2障害の手ごたえは良かったですが、最後まで油断せず騎乗しました。これからも良いレースをできるように頑張ります」

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