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2016年12月 アーカイブ

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今週の見どころ(12/10~12/12)

2016年12月 9日(金)

 12月4日(日)に行われた、3歳女王決定戦・ばんえいオークスは、ホクトノホシが長くいい脚を使って初の重賞制覇。村上章騎手にとっても、1996年のデビュー以来21年目での重賞初Vとなりました。今年は、このばんえいオークスが重賞初騎乗だったように、決して騎乗機会に恵まれているとは言えず、数少ないチャンスを見事、モノにしました。

【第18回開催1日目】
 12月10日(土)のメイン第10レースは、冬月特別(A2級-1組・19:05発走予定)
 前開催に行われたA2級の特別戦は、射手座特別(12月5日・A2級-1・2組決勝混合)。◎アサヒリュウセイが逃げ切って、同レースの予選・A2級-1組混合戦から2連勝を決めています。夏場は精彩を欠いていましたが、この連勝で軌道に乗った印象です。ハンデは前走と変わらず、昨季はオープン-2組戦で連対があるという実績を考えても3連勝が期待できそうです。
 射手座特別のもうひとつの予選・A2級-2組戦は、ゴール前3頭の接戦をアオノレクサスが制しましたが、同2、3着のカツオーカン、イッキフジは射手座特別を回避しました(カツオーカンは今回も回避)。○イッキフジは、ここ6戦では2着が最高ですが、すべて障害はひと腰で切っており、依然好調です。その2着は3走前のトドワラ特別(A2級-2組混合)で、格上A1級のニシキエーカンに迫っています。当時のように軽めの馬場になれば、チャンスは広がります。
 ▲ファイトガールは、射手座特別を含め3戦連続して3着。障害にムラが出てきたのは気になりますが、そのぶん末脚の威力が増しています。大崩れは考えにくいところ。
 射手座特別4着△アオノレクサスは、流れが向けば前残りもありそうです。

【第18回開催2日目】
 12月11日(日)のメイン第10レースは、おおいぬ座特別(A1級混合・19:05発走予定)。オープン馬はフクドリ1頭で、A1級の9頭と争います。
 ◎ダイコクパワーは、A1昇級初戦だった前走の知床賞(11月28日・オープン・A1級-1組混合)では逃げて3着。オープン馬ニュータカラコマには抵抗できなかったものの、同じくオープン馬のトレジャーハンターには先着して、クラス通用のメドが立ちました。今回もオープンとの混合とはいえ、相手が楽になっています。勝ち負け必至でしょう。
 ○ニシキエーカンは自己条件戦で5戦連続連対と好調。前走の重賞・ドリームエイジカップ(11月27日・4歳以上選抜)では、第2障害を降りた順番のまま4着でしたが、勝ったキサラキクを2秒6差まで追い詰める見せ場十分の内容でした。実績ある条件に戻るここは、決め手を生かして上位争いできそうです。
 ▲サクラリュウは、今季未勝利ながら、惨敗したのは重賞・ばんえいグランプリくらいで、大崩れの少ない成績を残しています。前走のオープン・A1級-2組混合戦(11月27日)では、現役屈指の決め手を持つオイドンを差し返そうかというレースぶりで2着に好走。先行力と障害力が武器なので、特別戦に替わるここは楽しみです。
 知床賞5着の△シンザンボーイ、サクラリュウと同じ前走で4着だった△キンメダルは、置かれずに追走できれば争覇圏内でしょう。

【第18回開催3日目】
 12月12日(月)のメイン第10レースは、師走特別(オープン・19:05発走予定)
 注目は◎コウシュハウンカイ。6月に旭川記念を制して以降、負担重量800キロ以上のレースでは2着が最高ですが、700キロ台では6戦して3勝(2、3、4着各1回)をマーク。3勝とも、賞金別定20~25キロ増という、決して楽ではない条件で挙げており、地力を感じさせます。今回もハンデは厳しいものの、770キロでの出走だけに、首位争いを演じてくれるでしょう。
 4歳の強豪○センゴクエースは、前走の重賞・ドリームエイジカップでは5着も、勝ち馬とは4秒2差。第2障害ではひと腰で天板に脚をかけ、体勢を崩しかけましたが、すぐに立て直すと、シャープな末脚で伸びてきました。前々走は745キロで失格(タイムオーバー)でしたが、前走770キロでこれだけの走りができたのなら、心配無用。今季初戦のオープン特別戦を完勝している実力発揮の場面が見られそうです。
 5歳馬▲カイシンゲキは、9月のオープン昇級後も、岩見沢記念(3着)、北見記念(4着)、ドリームエイジカップ(2着)の3重賞を含め、すべて4着以内と充実しています。こちらも700キロ台のほうが動ける印象。スピードと決め手を生かして、コウシュハウンカイにどこまで迫れるでしょうか。
 今季すべて掲示板確保の堅実派△トレジャーハンター、前走で復活を感じさせる勝利を挙げた△オイドンも侮れません。
 ドリームエイジカップ6着の×ホクショウユウキは軽ハンデを生かしての激走に警戒が必要でしょう。

ばんえいオークス 予想結果

2016年12月 5日(月)

矢野:ハズレ 収支-6,000円
目黒:ハズレ 収支-6,000円
斎藤:ハズレ 収支-6,000円
須田:ハズレ 収支-6,000円
山崎:ハズレ 収支-6,000円
荘司:ハズレ 収支-6,000円

【集計】投資額 6,000円×15R=90,000円
矢野  +15,620円
目黒  +6,420円
斎藤  -6,380円
須田  -22,340円
山崎  -46,300円
荘司  -58,000円
---------------------------------------
白組  -13,100円
紅組  -97,880円

ホクトノホシは、さすがに全員がヌケでした。

12/4ばんえいオークス回顧

9番人気ホクトノホシが女王戴冠
村上章騎手も悲願の重賞初勝利!

 4日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝9番人気の伏兵ホクトノホシが優勝。重賞初制覇を果たし、手綱をとった村上章騎手もデビュー21年目で初のタイトルを手にしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.コウシュハローヤル 44.7
  2.フジノウンカイ 34.4
  3.ビュウティハート 88.4
  4.ヒカルナナヒメ 2.8
  5.タナボタチャン 8.4
  6.スギヤマ 14.9
  7.ラッセルクイン 1.7
  8.ホクトノホシ 67.4
  9.グレースゴールド 32.0
 10.コウシュハアレッポ 45.2

 重賞勝ち馬が不在でしたが、目下10連勝中のラッセルクインが勢いを買われて1倍台の人気。8連続連対中のヒカルナナヒメが続き、黒ユリ賞2着のタナボタチャンが3番人気。スギヤマが14.9倍の4番人気で、ほぼこの4頭が中心という戦前予想となりました。馬場水分1.5%のなか、女王の座をかけてスタートが切られました。

 各馬とも様子をうかがいながらの追走で、道中は横一線の態勢。中間点を過ぎても変わらず、一進一退を繰り返しながら運びます。そして、その態勢のまま障害下を迎え、じっくりと息を整えはじめました。
 真っ先に動いたのはヒカルナナヒメ。それに少し遅れてフジノウンカイとコウシュハローヤル、ラッセルクイン、グレースゴールドも仕掛けます。抜群のかかりで先頭突破を果たしのはヒカルナナヒメ。差なくフジノウンカイが続き、コウシュハローヤルとラッセルクインもクリア。ホクトノホシも障害を下り、最後の平坦路に勝負をかけます。
 先頭の3頭が懸命に脚を伸ばし、ラッセルクインもこれに食い下がる展開。しかし5番手クリアのホクトノホシが、外から一気に差を詰めに掛かります。残り30メートル付近でラッセルクインが脚を止めて脱落すると、残り20メートルでコウシュハローヤル、フジノウンカイも失速。さらに、先頭を行くヒカルナナヒメも脚が止まってしまい、残り10メートルで敢然と抜け出したのはホクトノホシ。立て直してきたヒカルナナヒメの追撃をものともせず、抜群の末脚で重賞初挑戦・初制覇を果たしました。ヒカルナナヒメが4秒8差の2着に入り、さらに7秒差の3着にコウシュハローヤル。1番人気のラッセルクインは6着に敗れました。

 圧巻の末脚を見せたホクトノホシが3歳女王に君臨。これまで、特別戦の白菊賞やフクジュソウ特別でともに4着したのが目立つ程度でしたが、この頂上決戦でいきなり存在をアピールしました。他馬の追随を許さなかった切れ味は目をみはるものがあり、展開次第でタイトルを積み重ねる可能性も十分です。
 2着のヒカルナナヒメは残り15メートルあたりでいったん脚を止めましたが、立て直してからはしっかり歩けており、この一瞬だけが悔やまれます。ただ、自分で競馬を作ってきた内容は悪くなく、タイトル奪取のチャンスもまた巡ってくるでしょう。
 コウシュハローヤルが3着。ヒカルナナヒメと同じく、立て直してからの脚は悪くなく、懸命に3着に押し上げた内容も上々。仕掛けのタイミングや展開次第で、さらなる活躍も期待できそうです。

成績はこちら
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村上章騎手「重賞を獲りたいとずっと思っていたので、感無量です。レースでは障害をひと腰で上げようと考えていたので、ためて一気に行こうと決めていました。まわりの馬の動きを見て障害を仕掛けました。今回が初騎乗でしたが、ずっとレースを見ていたので、障害をうまく越せたら勝負だと考えていました」

12/4ばんえいオークス予想 山崎エリカ

2016年12月 4日(日)

ヒカルナナヒメの巻き返しに期待

 黒ユリ賞の覇者ブルーオーシャンの回避を筆頭に、2歳時の実績馬がこぞって不振。黒ユリ賞の予想コラムでも指摘したように、今年の黒ユリ賞は3歳A1クラスで連対実績がある馬が不在で、メンバー小粒でした。おそらくばんえいオークスが行われる頃には、勢力図が入れ替わる可能性が高いと見ていましたが、本当にそうなりました。

 世間の注目は、目下10連勝で一気に主役に上りつめたラッセルクインですが、重賞未経験、特別戦も軽量戦の天の川賞(4着)のみのこの馬が容易に通用するでしょうか? まして牝馬は障害力よりもスピードを生かす馬が多く、流れが速くなる傾向があります。この馬の勢いは認めても、これまでのように楽に逃げ、先行策から押し切るのは容易ではないと見ていますが...。

 そこで◎には、10月の秋桜賞で2着のヒカルナナヒメを推します。秋桜賞は牡馬の一線級が集ったハイレベル戦で、勝ち馬ツルイテンリュウは後のばんえい菊花賞馬となりました。そのレースでばんえい菊花賞の3着馬ホクショウディープに先着なら、ハンデを考慮しても優秀と言えるでしょう。今回はひと息入れての3戦目。本領発揮に期待します。

 ○は、3走前で勢いあるホクセイキカンボと2.4秒差の2着に好戦したコウシュハアレッポ。3走前はなかなかの好メンバーで、フジダイジャパンやオーシャンスターにも先着しています。この馬も重賞、特別戦ともに未経験ですが、ラッセルクインと異なるのは前記のレースで速い流れを経験していることと、勝ちに行かない立場であることです。前が崩れれば、この馬の追い込み一発がありそうです。

 ▲は、この夏に4連勝でBクラス入りを果たし、Bクラスでもそれなりの走りを見せられているフジノウンカイ。前走は9着も同型揃いで自分の走りが出来なかったのも確か。また、開催中止の影響も多少なりともあったでしょう。障害も安定しているので、大崩れはないと見て、3番手評価としました。

 △に体重増とともにレースぶりが良化し、前々走では3走前に敗れたココーを撃破したコウシュハローヤル。この馬も重賞未経験ですが、前崩れの流れで狙ってみたい馬です。

 あとは前記したラッセルクイン。危うい要素もありますが、勢いを考えると侮れない馬です。他では近2走タナボタチャンに先着のスギヤマ。タナボタチャンが完調ではない感があるので、勢いがあるこちらに印を回しました。

 ◎ (4)ヒカルナナヒメ
 ○ (10)コウシュハアレッポ
 ▲ (2)フジノウンカイ
 △ (1)コウシュハローヤル
 △ (7)ラッセルクイン
 △ (6)スギヤマ

 馬複
 4-10,2,1,6 1000円 計4000円
 4-7 2000円

12/4ばんえいオークス予想 荘司典子

スギヤマの成長力に賭ける

 先週のドリームエイジカップで矢野吉彦さん大逆転、お見事でした!それにひきかえ私ときたら...出た~豊作貧乏(涙)。ワイド200円的中するもマイナス4580円という立派な取りガミ。実は北見記念、ばんえい菊花賞、クインカップも当たっていて馬券的には私、重賞4連勝中なんですよ。なのになのに集計金額の惨憺たるマイナス...豊作貧乏にも程がある(号泣)。
 そろそろ根本的に馬券の買い方と狙い方を考え直さないといけませんね。矢野先輩にあやかれるよう、頑張ります。

 ということでみんなと同じ狙いでは取り返せない立場。10連勝中のラッセルクイン、黒ユリ賞2着があるタナボタチャン、実績上位のヒカルナナヒメ辺りから買うのが定石だと思いますが...ここは現時点で飛び抜けた存在がいないメンバー構成。アッと驚く大駆けが期待できる馬はいないかなぁと見渡すと...いるじゃありませんか!
 ◎スギヤマ。2走前、先行して力強く抜け出し、タナボタチャンに先着。さらに前走は4歳牡馬イキルミチと僅かな差で2着。この時も3着タナボタチャンに大きな差を付けて先着しています。900kg前半の小柄な馬体ですが、少しずつ体重を増やし着実に力を付けているところ。そりを曳く姿は小柄ながらも力強く、頼もしささえ感じるほどです。血統がこれまた私の好み。父が純血ペルシュロンという珍しさはもちろんのこと、何より母父アキバオーショウというのがツボ。長年のアキバオーショウファンとして今回はスギヤマから馬券を買って応援します。

 ◎6スギヤマ
 ○4ヒカルナナヒメ
 ▲5タナボタチャン
 △7ラッセルクイン
 △2フジノウンカイ
 △9グレースゴールド

 単勝
 6 1000円
 馬複
 6-2,4,5,7,9 1000円 計5000円

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