12月4日(日)に行われた、3歳女王決定戦・ばんえいオークスは、ホクトノホシが長くいい脚を使って初の重賞制覇。村上章騎手にとっても、1996年のデビュー以来21年目での重賞初Vとなりました。今年は、このばんえいオークスが重賞初騎乗だったように、決して騎乗機会に恵まれているとは言えず、数少ないチャンスを見事、モノにしました。
【第18回開催1日目】
12月10日(土)のメイン第10レースは、冬月特別(A2級-1組・19:05発走予定)。
前開催に行われたA2級の特別戦は、射手座特別(12月5日・A2級-1・2組決勝混合)。◎アサヒリュウセイが逃げ切って、同レースの予選・A2級-1組混合戦から2連勝を決めています。夏場は精彩を欠いていましたが、この連勝で軌道に乗った印象です。ハンデは前走と変わらず、昨季はオープン-2組戦で連対があるという実績を考えても3連勝が期待できそうです。
射手座特別のもうひとつの予選・A2級-2組戦は、ゴール前3頭の接戦をアオノレクサスが制しましたが、同2、3着のカツオーカン、イッキフジは射手座特別を回避しました(カツオーカンは今回も回避)。○イッキフジは、ここ6戦では2着が最高ですが、すべて障害はひと腰で切っており、依然好調です。その2着は3走前のトドワラ特別(A2級-2組混合)で、格上A1級のニシキエーカンに迫っています。当時のように軽めの馬場になれば、チャンスは広がります。
▲ファイトガールは、射手座特別を含め3戦連続して3着。障害にムラが出てきたのは気になりますが、そのぶん末脚の威力が増しています。大崩れは考えにくいところ。
射手座特別4着△アオノレクサスは、流れが向けば前残りもありそうです。
【第18回開催2日目】
12月11日(日)のメイン第10レースは、おおいぬ座特別(A1級混合・19:05発走予定)。オープン馬はフクドリ1頭で、A1級の9頭と争います。
◎ダイコクパワーは、A1昇級初戦だった前走の知床賞(11月28日・オープン・A1級-1組混合)では逃げて3着。オープン馬ニュータカラコマには抵抗できなかったものの、同じくオープン馬のトレジャーハンターには先着して、クラス通用のメドが立ちました。今回もオープンとの混合とはいえ、相手が楽になっています。勝ち負け必至でしょう。
○ニシキエーカンは自己条件戦で5戦連続連対と好調。前走の重賞・ドリームエイジカップ(11月27日・4歳以上選抜)では、第2障害を降りた順番のまま4着でしたが、勝ったキサラキクを2秒6差まで追い詰める見せ場十分の内容でした。実績ある条件に戻るここは、決め手を生かして上位争いできそうです。
▲サクラリュウは、今季未勝利ながら、惨敗したのは重賞・ばんえいグランプリくらいで、大崩れの少ない成績を残しています。前走のオープン・A1級-2組混合戦(11月27日)では、現役屈指の決め手を持つオイドンを差し返そうかというレースぶりで2着に好走。先行力と障害力が武器なので、特別戦に替わるここは楽しみです。
知床賞5着の△シンザンボーイ、サクラリュウと同じ前走で4着だった△キンメダルは、置かれずに追走できれば争覇圏内でしょう。
【第18回開催3日目】
12月12日(月)のメイン第10レースは、師走特別(オープン・19:05発走予定)。
注目は◎コウシュハウンカイ。6月に旭川記念を制して以降、負担重量800キロ以上のレースでは2着が最高ですが、700キロ台では6戦して3勝(2、3、4着各1回)をマーク。3勝とも、賞金別定20~25キロ増という、決して楽ではない条件で挙げており、地力を感じさせます。今回もハンデは厳しいものの、770キロでの出走だけに、首位争いを演じてくれるでしょう。
4歳の強豪○センゴクエースは、前走の重賞・ドリームエイジカップでは5着も、勝ち馬とは4秒2差。第2障害ではひと腰で天板に脚をかけ、体勢を崩しかけましたが、すぐに立て直すと、シャープな末脚で伸びてきました。前々走は745キロで失格(タイムオーバー)でしたが、前走770キロでこれだけの走りができたのなら、心配無用。今季初戦のオープン特別戦を完勝している実力発揮の場面が見られそうです。
5歳馬▲カイシンゲキは、9月のオープン昇級後も、岩見沢記念(3着)、北見記念(4着)、ドリームエイジカップ(2着)の3重賞を含め、すべて4着以内と充実しています。こちらも700キロ台のほうが動ける印象。スピードと決め手を生かして、コウシュハウンカイにどこまで迫れるでしょうか。
今季すべて掲示板確保の堅実派△トレジャーハンター、前走で復活を感じさせる勝利を挙げた△オイドンも侮れません。
ドリームエイジカップ6着の×ホクショウユウキは軽ハンデを生かしての激走に警戒が必要でしょう。