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2/14バレンタインカッププレビュー

2010年2月12日(金)

 2月14日(日)のメインは第2回バレンタインカップ。3歳牝馬による一戦で、全馬620キロと定量での争いとなります。今年の3歳世代は牡馬が強豪揃い。牝馬は劣勢な戦いを強いられていますが、この中から3月14日のイレネー記念で上位に食い込む馬の出現を期待したいところです。
 ひとまず中心は近走3歳(2歳)A-1クラスで戦い続けている2頭ダイリンビューティホクショウシャネルでしょうか。
 ダイリンビューティは昨年10月の白菊賞(2歳牝馬オープン)の1着馬。その後、年末に行われた重賞・ヤングチャンピオンシップでも牝馬最先着の6着と、牝馬のなかでは上位の実力を誇ります。ちょっと腰が甘いところがありますが、牝馬同士ならマイペースで行けるため心配はいらないでしょう。決め手もあり、順当なら今回勝利にいちばん近いのはこの馬といえそうです。
 ホクショウシャネルは白菊賞3着馬。ダイリンビューティとここまでほぼ互角の戦いを繰り広げています。馬格はこちらの方があり、620キロへの対応力は上かもしれません。
 アオノラブチャンは11月の南北海道産駒特別ではダイリンビューティを下しています。このところ3歳A-2~3クラスで差のないレースを続けており、前述両馬に割って入るかもしれません。
 シークレットライヴは3歳B-1・2決勝、3歳A-4と2連勝中の勢いがあります。追われるごとに加速度を増す末脚は格上相手のここでも通用しそう。メンコイワタシは8月のいちい賞(2歳牝馬オープン)や2歳A-2勝ちがある実績馬。精彩を欠く近況ですが、馬体が回復傾向なのは好材料です。

出走表はこちら

【参考レース】

8/23 いちい賞(勝ち馬:メンコイワタシ)
10/18 白菊賞(勝ち馬:ダイリンビューティ)
12/30 ヤングチャンピオンシップ(6着馬:ダイリンビューティ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(2/13~2/15)

 2月6日(土)の第10レースで鈴木恵介騎手が勝利。今年度の勝利数を174とし、坂本東一騎手(現調教師)が2000年度に挙げた173勝を上回る、ばんえいの年間最多勝記録を更新しました。鈴木騎手は昨年度172勝を挙げ初めてリーディングジョッキーのタイトルを獲得。今年度は昨年度を上回るハイペースで白星を重ね、開催期間を1カ月以上も残しての大記録達成となりました。
 15日(月)の第10レースとメイン第11レース・ポプラ賞は、船橋競馬場(デー開催中)ほか全国の地方競馬場・場外施設でも発売があります。当日、船橋競馬場では、須田鷹雄さんと荘司典子さんによるトークショーや、プレゼント抽選会などのイベントが予定されています。

 2月13日(土)のメイン第11レースには銀嶺特別(450万円未満・16:50発走予定)が行われます。
 ここはトカチタカラに期待します。近2回の450万円未満特別・柏林馬事公苑特別、愛国特別ではともに5キロ軽いイッスンボウシに僅差で敗れていますが、今回は同重量での戦い。雪辱の可能性十分でしょう。
 そのイッスンボウシは、以前はこの条件で勝ち切れない面がありました。しかし馬場水分が3~4%台前半に落ち着いた近2戦では持ち前のパワーをみせつけ連勝を飾っています。今回は前走から5キロ増となりますが、馬場状態も向きそうなだけに、引き続き好勝負できそうです。
 愛国特別こそ最下位だったアアモンドヤワラもそれまでのこのクラスでの安定度からして巻き返してきそう。やや相手関係が楽になった障害巧者のトウリュウも上位争いに加わってくるでしょう。

 2月14日(日)のメイン第11レースは第2回バレンタインカップ(3歳牝馬・16:55発走予定)です。このレースは別掲のバレンタインカッププレビューをご覧ください。

  2月15日(月)のメイン第11レースはポプラ賞(4・5歳オープン決勝・16:40発走予定)
 先週行われた4歳オープンの白雪賞、5歳オープンのダイヤモンドダスト賞、それぞれの予選の上位馬による一戦です。
 4歳勢の筆頭はキタノタイショウでしょう。前走白雪賞は第2障害を越えて脚取りが重くなる馬が続出する消耗戦。そこで最大80キロ差のトップハンデを課せられながらも豪快に末脚を伸ばしキンノカミの6秒3差2着に追い込みました。今回は前走より全馬10キロずつ加増されています。より底力勝負の色が濃くなったことはこの馬にプラスでしょう。
 対する5歳勢の大将格はウメノタイショウ。世代限定戦では惜敗続きでしたが、前走ダイヤモンドダスト賞快勝で終止符を打ちました。こちらもパワーの必要な馬場は大歓迎なだけに、期待が持てそうです。
 ほかの有力馬も当然、両予選で馬券圏内に入ったキンノカミマルモスペシャルフレイムスワローということになりそう。なかでもマルモスペシャルはダイヤモンドダスト賞2着をはじめ近走の走りが充実しているだけに、好勝負必至でしょう。

馬券おやじは今日も行く(第58回) 古林英一

2010年2月 6日(土)

極寒の北海道より

 全国津々浦々のばんえいファンのみなさん、お元気ですか?
 全国的に冷え込んでいます。北海道はここ数日、年に1度あるかないかという寒さになってます。小生の住む札幌は最高(最低じゃないですよ!)気温がマイナス8度とか9度になってます。こんな日は外に出ず、自宅で競輪競馬三昧というのが理想なのですが、なかなかそうもいきませんわなあ。

 極寒の帯広では熱戦が続いています。これから、チャンピオンカップ、イレネー記念、そして頂上決戦・ばんえい記念とビッグレースが続きます。降りしきる雪のなか、馬の息が真っ白になる光景も、冬のばんえいならではの光景です。ぜひ、帯広で生の熱戦を見ていただきたいと思います。競馬場のスタンドの中は案外暖かいですよ。

 さて、催し物のご案内です。
 2月26日とかちプラザ(帯広駅近く)で、日本馬事協会&NPOとかち馬文化を支える会による「馬事知識普及セミナー」を開催いたします。
 講師は、帯広畜産大学の河合先生、旋丸さん、それに小生です。これは、基本的には、昨年1月にわが北海学園大学を会場におこなったものと同じです。

 小生の演題は「北海道の馬と競馬の歴史」です。昨年、札幌でやったときは、特にばんえいを中心にした話ではありませんでしたが、今回は会場が帯広ですので、札幌でやったときよりは、ばんえいに力点を入れて話させてもらおうと思ってます。

 ばんえい競馬に力点をいれるという話の関連ですが、小生、昨年あたりから、競馬以外の公営競技(競輪、競艇、オートレース)の歴史をぼちぼち勉強しています。そこで改めてわかったことは、競馬はもちろんですが、他の公営競技も必ずしも当初から自治体の銭もうけが第一義にあったわけではないということです。結果的に、その部分だけが残ってしまったというのが正しいようです。

 例えば競輪です。今の日本経済における自転車産業は、はっきりいってしまえば、規模的にみれば取るに足りない産業です。ところが、第二次大戦前においては重要な輸出産業だったわけです。それが第二次大戦ですっかり衰退してしまう。第二次大戦後の戦後復興のなかで、自転車産業の復興というのは、決して競輪をやりたいがための方便でも何でもなかったのです。実際、各地につくられた自転車振興会は、自転車メーカーや流通業者が大きな役割を果たしています。競艇やオートレースも、当初は当該産業の振興は決して空念仏ではありません。

 こうして改めて公営競技の歴史を見てみると、競馬の目的というのも、もっと柔軟に考えるべきではないのかと思うのです。実は、競馬法には、「競馬の目的」を明示した条文がありません。「自治体財政への寄与こそが競馬の目的だと法的に定められている」などという人が少なからずおりますが、これは厳密にいえば間違いです。競馬法に定められているのは収益の使途に対する制約条件です。なぜ、こんなことになっているのか。小生は法学者ではありませんので、法律論はともかくとして、競馬とはそもそも何なのか、どういうものなのかを、原点に立ち返って考えるきっかけになればと思っております。

 サテライト石狩(Aiba石狩)や帯広競馬場でいい加減な場立ち予想やっているおっさんではありますが、小生、本業は学者でありますからして、たまには学者らしいこともしないとねえ...。それにしても、小生の場立ち予想って、本当に当たりませんねえ。自分でも呆れます。みなさん、言いたくはないけど、小生の良心にかけて敢えて言います。小生の推奨する買い目をはずせば、的中率は絶対アップしますよ...うう、情けない(T_T)

今週の見どころ(2/6~2/8)

2010年2月 5日(金)

 2月4日、都内目黒雅叙園にてNARグランプリ2009の表彰式が行われ、カネサブラックばんえい最優秀馬長澤幸太騎手が優秀新人騎手賞の表彰を受けました。
 今週末、帯広競馬場では、カネサブラックNARグランプリ受賞記念イベントとして、同馬との記念撮影会や、写真展&レース映像放映などが行われます。

 2月6日(土)のメイン第11レースは白雪賞(4歳オープン・16:50発走予定)。15日(月)に行われるポプラ賞(4・5歳オープン)の4歳馬予選です。
 3歳三冠のラスト・ばんえいダービー(12月27日)は定量戦で、キタノタイショウが勝利し、ホクションバンク(今回は出走回避)が2着、アオノレクサスが3着でした。
 今回はそれ以来となる同世代限定のオープン戦ですが、別定重量での争いだけにばんえいダービー5着のキンノカミ(690キロ)にチャンス。スピードが武器で、軽馬場での活躍が目立っていましたが、馬場水分が3%台まで下がった近2走でもしぶとく食い下がっています。パワーアップは明らかで、障害さえ無難なら勝利の可能性が高そうです。
 アオノレクサス(725キロ)もばんえいダービーより負担重量的に有利になっており、上位争いに加わること必至でしょう。
 ばんえいダービー4着のワタシハスゴイ(720キロ)は一線級の古馬牝馬相手の前走ヒロインズカップではニシキユウと叩き合いの末2着。こちらも力をつけています。
 ワタシハキレイズキ(695キロ)、アアモンドヤマト(715キロ)はこのところ自己条件の270万円未満では障害で苦戦続きですが、同世代限定戦での巻き返しに期待したいところ。750キロを課せられたキタノタイショウはこれまで経験したことのない80キロ差のトップハンデを克服できるかがカギです。

 2月7日(日)のメイン第11レースには立春特別(オープン・17:05発走予定)が行われます。
 前走の牝馬重賞・ヒロインズカップで断然人気を裏切り4着フクイズミの巻き返しが濃厚です。前走はトップハンデ800キロを課せられ、しかも逃げたエンジュオウカンのペースにハマり第2障害でヒザを折ってしまいました。しかし今回は、負担重量がトップハンデのナリタボブサップから15キロ軽い750キロで、有利な条件。持ち前のスピードで牡馬を一蹴するシーンも十分です。
 相手筆頭はナカゼンスピード。6連勝の勢いを駆り参戦した1月24日のオールカマーではカネサブラックを相手に逃げ切って圧勝しています。
 今回と同じ765キロで前開催のオープン特別勝利のナリタボブサップ、同2着ホクショウダイヤも大崩れは考えにくいところです。

  2月8日(月)のメイン第11レースはダイヤモンドダスト賞(5歳オープン・16:50発走予定)。15日(月)に行われるポプラ賞(4・5歳オープン)の5歳馬予選です。
 ここはトップハンデ745キロでもライデンロックの中心は動きません。今回と同じく別定重量戦だったイルミネーションカップ(11月23日・4歳オープン)をトップハンデで快勝し、正月の定量重賞・天馬賞でもきわどい3着。今回は馬場が乾いて障害力とパワー勝負となりそうなのもこの馬に有利でしょう。
 天馬賞で僅差4着のニシキエース(710キロ)が相手筆頭。前走ヒロインズカップは大敗しましたが、同世代相手のここなら3歳牝馬三冠の底力を発揮するでしょう。
 ユーファンタジーは最軽量の705キロ。10月のクインカップを鮮やかに逃げ切って4歳女王に輝いた実績からすれば有利な条件。その後、未勝利ですが、近走の走りからは上昇気配が感じ取れます。
 イルミネーションカップ、天馬賞とも2着のキンセイモン(725キロ)も負担重量的に有利な印象。前走450万円未満決勝混合を制して意気上がるフレイムスワロー(725キロ)、同じ前走2着で同世代相手では崩れが少ないウメノタイショウ(735キロ)も有力でしょう。

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