今年度のばんえい競馬の開催も残すところ3開催(18日間)となりました。2月21日(日)には、今季限りで現役をしりぞく活躍馬・グレートサンデー(02年イレネー記念優勝)の引退セレモニーが行われる予定です。
今年1月デビューの渡来心路騎手が13日(土)の第6レースで初勝利(9戦目)を挙げました。NARグランプリの優秀新人騎手賞を重賞した、07年の西謙一騎手、09年の長澤幸太騎手に続く活躍を期待したいところです。
2月20日(土)のメイン第11レースはオオワシ特別(オープン・16:50発走予定)。オープン特別ですが、やや手薄なメンバー構成となりました。
マルミシュンキはオープン復帰後、追い込んで届かないレースが続いていましたが、近4走の平場戦で1、1、3、1着と復活。本来の先行策から押し切る勝ちパターンを思い出したようです。このところ障害のキレも申しぶんなく、今季特別初勝利のチャンスといえるでしょう。
スーパークリントンはマルミシュンキと同じ近2走を使われ、同馬とは1秒5差(4着)、5秒9差(3着)とほぼ互角の戦いぶりです。今回はここ2走より負担重量が増える特別戦。パワー型の同馬にとって有利な条件だけに、差を詰めてきそうです。
近走オープン1組特別で戦っていたニシキダイジンにとって、今回は大幅に相手関係が楽になりました。オープン平場で崩れが少ないトカチプリティー、収得賞金順でメンバー中トップのトモエパワーも上位食い込みを狙っています。
2月21日(日)のメイン第11レースにウィナーズカップ(16:50発走予定)が行われます。
4歳以上指定特別競走優勝馬による一戦で、今年はオープン馬のみ出走。負担重量は750キロ(牝馬730キロ)から、本年度の収得賞金額に応じ、ナリタボブサップ、ギャンブラークイン、ホクトキングが10キロ増となります。
前開催の立春特別(オープン)でコンマ2秒差の優勝争いを繰り広げたナリタボブサップ、ナカゼンスピードに注目します。
ナリタボブサップは近2走のオープン特別でともにトップハンデを課せられながら連勝を飾っています。今回の最大30キロ差のハンデも力量的に苦にしないでしょう。
対するナカゼンスピードは久々のオープン1組特別だった立春特別でも根負けすることなく2着。連続連対を9に伸ばしました。重馬場への適性はこちらのほうが上で、再び一騎打ちに持ち込む構えです。
立春特別ではしっかり末脚を伸ばし3着のホクトキングや、相手なりに動けるのが強みのギンガリュウセイも争覇圏でしょう。
2月22日(月)のメイン第11レースは楽天競馬3周年記念(450万円未満・16:50発走予定)。前開催の銀嶺特別は1着に10番人気のヨコハマイサム、2着に8番人気のカネミセンショーが入る波乱決着となりました。
今回はそこで3着惜敗のトカチタカラに再度期待します。近4走は重い馬場でのトップハンデが影響してか、第2障害を越えてから踏ん張れませんが、それでもすべて勝ち馬から5秒差以内にまとめています。前走銀嶺特別の勝ち馬ヨコハマイサムは走りに安定感がなく、2着馬が不在の今回は勝利で決めてくれそうです。
イッスンボウシは同じ前走で1番人気を裏切り6着だったとはいえ、5秒5差なら挽回が可能。それまで同条件特別で2連勝していた実力を示すでしょう。
前開催は世代限定戦を使われたウメノタイショウも、それまでのこの条件での活躍ぶりから上位争い必至。キンセイモン、アグリミズキの両馬は昇級初戦ですが、350万円条件でのレースぶりからカベはなさそうです。