ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2009年5月 | メイン | 2009年7月 »

2009年6月 アーカイブ

<<前へ 1234

6/21黒ユリ賞予想 矢野吉彦

2009年6月19日(金)

スピード魅力のコマクイン

 3年目を迎えた新生ばんえい競馬。その初年度に導入されたナイター開催が今年も今週からスタートします。開幕週のメーンレースは21日(日)の黒ユリ賞。馬券は、本場や道内各場外だけでなく、大井競馬場や南関東各競馬場、関連場外でも発売されます。
 それに伴い、大井では「ばんえい十勝 in TCK 2009」を開催。おなじみ目黒貴子サンと私のトークショーや、ふるさとコーナーでの場立ち予想会も予定されています。さらに、ばんえい競馬の存続をサポートするために設立されたNPO法人「とかち馬文化を支える会」の案内パンフレットや入会申込書も用意してお待ちしていますので、みなさんぜひご来場の上、ご協力をお願いします。

 さて、黒ユリ賞の予想ですが、参考になるのは2月のバレンタインカップ。負担重量が全馬620kg、馬場水分5.1%で、ウィナーミミが勝ったレースです。同馬が勝ったとはいえ、5着馬でも勝ち馬から3秒8差という大接戦。そこまでに来た馬には、大きな差はないと見ました。
 で、今回は、同レースの1着馬ウィナーミミ、2着馬ワタシハスゴイと、6着馬タワノアヤカが630kg。それ以外の馬は620kgのソリを曳きます。この10kgの差が、けっこう影響しそうな気がしますね。
 となると、同レース3着のスーパーコマチ、4着のアアモンドグレイド、5着のコマクインが狙い目でしょう。バレンタインカップでは、それぞれ単勝10、9、8番人気という穴馬でしたが、それにしてはよく走りました。あらためて言いますが、そこでの1、2着馬よりソリが10kg軽くなるここは、チャンスだと思います。
 3頭の中でもコマクインがおもしろそう。バレンタインカップの第2障害を先頭で越えたスピードは魅力です。このところ水分量の多い軽馬場で好走している同馬。日曜日の帯広も雨予報が出ており、今回もスピードが生かせるはずです。馬体重970kg台の馬ですから、荷物が重くて馬場も乾くと苦しくなるとは思いますが、軽馬場になることを信じて、この馬から馬券を買ってみましょう。
 相手は、ここまでに名前を挙げた馬。ほかにも、2連勝中のヒマワリカツヒメや鈴木恵介騎手に乗り替わるワタシハキレイズキなど、買いたくなる馬が多くいますので、オッズを見ながら資金を配分して馬複総流しと行きますか!
 とにかく小さい馬なので、馬体重や馬場状態次第では「?」になってしまうことも考えられます。当日の予想は大井のトークショーや場立ち予想会でご披露するとして、ひとまずこのコラムではこういう予想にしておきます。では、今回はこのへんで。

6/21黒ユリ賞予想 斎藤修

実績よりも勢いでヒマワリカツヒメ

 ◎ヒマワリカツヒメ
 ○スーパーコマチ
 ▲ウィナーミミ
 △ワタシハスゴイ
 △コマクイン
 △ビフカミツエ

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

6/21黒ユリ賞プレビュー

 6月21日(日)のメインは第35回黒ユリ賞。3歳牝馬三冠の初戦で、180万円条件・630キロ、120万円条件・620キロの別定重量で争われます(注・タワノアヤカは出走取消となりました)。
 メンバー的には全馬620キロで争われたバレンタインカップ(2月15日)のほぼ再戦。同レース1、2着のウィナーミミワタシハスゴイが人気を集めそうですが、この2頭と残り7頭とで10キロ差がつくのがポイント。一筋縄ではいかなさそうです。
 軽量7頭のなかで筆頭格は唯一バレンタインカップに不参戦だったヒマワリカツヒメ。ここ2戦は軽馬場で連勝していますが、負担重量が増え、道中息が入る重賞のペースはさらに向きそうなだけに、重賞初挑戦でも侮れないところでしょう。持ち味である決め手がさく裂するシーンも十分です。
 コマクインはバレンタインカップでは果敢に先行し、第2障害を先頭でクリア。後続に交わされてからも最後までしっかり歩きとおし、ウィナーミミからわずか3秒8差の5着。一線級が相手でも持ち前の先行力が通用することを証明しました。10キロ差がつくことから、今度こそ粘り込めるでしょうか。
 追いこんで3着だったスーパーコマチは安定した末脚が武器。障害次第という条件はつきますが、10キロ差を生かせれば、ここも差のない競馬ができるはずです。
 630キロの2頭では、やはりウィナーミミ。松田道明騎手が手綱をとったときは連対を外していないのも心強いところ。ワタシハスゴイは前走とかちダービー(3歳オープン)で牝馬最先着の5着と実力をアピールしています。

出走表はこちら

【参考レース】

 2/15バレンタインカップ(勝ち馬:ウィナーミミ)
 6/ 7とかちダービー(5着馬:ワタシハスゴイ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(6/20〜6/22)

 今週からいよいよナイター開催がスタート。21日(日)のメインには3歳牝馬三冠の初戦・黒ユリ賞が行われます。
 その黒ユリ賞の場外発売が行われる大井競馬場では、当日、「ばんえい十勝 in TCK 2009」と題したイベントが実施されます。当情報局でもおなじみの矢野吉彦アナと競馬キャスター目黒貴子さんによるトークショー(18:00と19:10ころから、トゥインクルステージにて)、競馬著名人による場立ち予想(16:30ころから、正門2階ふるさとコーナーにて)などが行われます。お近くの方はぜひお立ち寄りください。
 また、オッズパークでは、お気に入りの騎手からもれなくサイン入りポストカードが届く「ばんえいナイター開始キャンペーン」を行います。6月20〜22日の3日間、オッズパークにてばんえい競馬の勝ち馬投票券3000円以上を購入された方が対象となります。なお、このプレゼントには応募が必要となりますのでご注意ください。

 6月20日(土)のメイン第11レースは紅バラ賞(4歳牝馬オープン・20:00発走予定)。同世代牝馬限定のオープン戦は昨年12月14日のばんえいオークス以来、約半年ぶり。同レースの上位4頭中、2着ウィナーナナを除く3頭がここにも出走してきました。
 注目はニシキエースでしょう。昨季は、そのばんえいオークスを圧勝して3歳牝馬三冠を達成。その後、同世代の牝馬には一度も先着を許していません。障害にやや不安がありますが、実績的にここに入れば中心は不動。最大40キロ差のトップハンデも力量的に心配ないでしょう。
 ばんえいオークス4着のユーファンタジーが相手筆頭。ニシキエースとは30キロ差あるだけに、早めに障害を越え、持ち前の決め手を生かす展開に持ち込みたいところでしょう。
 同3着のキタノメイゲツは3歳牝馬三冠では、4、3、3着。古馬相手のレースでは凡走が続きますが、同世代の牝馬相手なら実力上位。巻き返しが期待できます。

 6月21日(日)のメイン第11レースは第35回黒ユリ賞(20:05発走予定)です。このレースは別掲の黒ユリ賞プレビューをご覧ください。

 この日の第6レースに足寄町産駒記念(2歳足寄町産駒選抜)が行われます。
 注目はビジン。勝ち星こそないもののここまで3、6、2、2着と堅実に上位争い。デビュー戦の3着は同世代牝馬ナンバー1との呼び声高いアオノラブチャンを相手に、残り10メートルまで先頭で粘ってのものでした。
 同じく目下2戦連続2着のアサギリセンショーが相手筆頭でしょう。

  6月22日(月)のメイン第11レースは薫風特別(450万円未満・20:00発走予定)。出走10頭中、前開催の士幌高原特別(450万円未満)のメンバーが7頭を占めています。
 その前走を逃げ切ったのがギャンブラークイン。前々走から5キロ加増をものともせず、残り20メートル付近から後続をちぎって同条件特別3連勝としました。特にここ2戦は苦手の軽馬場でペースを握っての勝利だけに、やはりこのクラスでは格が違う印象です。
 同2着ハマナカキングも好調を持続。ホクトキングは同レースで4着でしたが、ギャンブラークインとはわずか5秒7差。実績上位だけにこの敗戦のみでは見限れません。前走ビッグウエイトカップ(高馬体重馬選抜)でナリタボブサップを退けたヤマノミントも加わって、次位争いはし烈となりそうです。

今週の見どころ(6/14〜6/16)

2009年6月13日(土)

 6月13日(土)の開催は悪天候による走路冠水のため中止となりました。代替開催は6月16日(火)に行われます。なお16日の開催の詳細及び発売箇所はこちらをご覧ください。

 6月14日(日)のメイン第11レースはレーシングカップ(オープン)
 次開催(6月28日)の旭川記念を見据え、カネサブラックが始動します。4月26日の重賞ばんえい十勝オッズパーク杯では第2障害先頭から馬なりのまま、ナリタボブサップ以下をちぎって快勝。その後2開催空けてじっくり調整されてきました。このところ軽めの馬場状態が続いていますが、安定感上位だけに、紛れても連は外さないでしょう。ばんえい十勝オッズパーク杯2着のナリタボブサップが翌日のビッグウエイトカップ出走で不在なのも好材料です。
 相手筆頭はフクイズミ。今季初戦の前走450万円未満混合6着は、押っつけて行ったため末脚が不発に終わったのが敗因。しかし馬場水分8.4%の高速馬場だっただけに積極策はやむを得えなかったところでしょう。今回、前走ほど極端な軽馬場にならなければ実力的に巻き返し必至です。
 めきめき力をつけている5歳世代のエース格アローファイターや、軽馬場巧者のホクショウダイヤも争覇圏でしょう。

 6月15日(月)のメイン第11レースにビッグウエイトカップが行われます。オープン、450万円、350万円条件格付の本年度前走出走時の高馬体重馬10頭で編成される名物レース。上下20キロのハンデ差しかなく、格付上位馬が優勢です。
 注目はやはりナリタボブサップ。今季は初戦のばんえい十勝オッズパーク杯2着を含めオープン3戦すべて連対と安定感抜群です。格下相手のここは負けらないところで、連覇が濃厚でしょう。
 オープン戦で堅実な成績を残している障害巧者の2頭、シベチャタイガーヤマノミントが続く存在。昨年の2着馬ヨコハマイサムは第2障害を越えてからの踏ん張りが課題。昨年よりナリタボブサップとの負担重量差が大きくなっているだけに、軽馬場での前進に期待したいところです。

 6月16日(火)のメイン第11レースは十勝岳特別(350万円未満)。前開催の十勝川西長いも特別(350万円未満)のほぼ再戦です。
 そのレースを2番手から差し切ったニシキセンプーは切れ味で勝負するタイプ。開幕から3、2、3、1、1着と堅実な成績を残しています。相手はほぼ同じ、負担重量も変わらないので、勝ち残りのここは負けられないところでしょう。
 相手は、同じ前走で2、3着、決め手のメダマ、障害力のトウリュウが有力ですが、十勝川西長いも特別には不出走だった4歳馬2頭、ウメノタイショウマルモスペシャルに注目する手も。なかでもウメノタイショウ前走の4歳重賞柏林賞では、20キロのハンデ差はあったといえ、勝ったオープンクラスのライデンロックと互角の勝負を演じました。

 

<<前へ 1234
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.