スピード魅力のコマクイン
3年目を迎えた新生ばんえい競馬。その初年度に導入されたナイター開催が今年も今週からスタートします。開幕週のメーンレースは21日(日)の黒ユリ賞。馬券は、本場や道内各場外だけでなく、大井競馬場や南関東各競馬場、関連場外でも発売されます。
それに伴い、大井では「ばんえい十勝 in TCK 2009」を開催。おなじみ目黒貴子サンと私のトークショーや、ふるさとコーナーでの場立ち予想会も予定されています。さらに、ばんえい競馬の存続をサポートするために設立されたNPO法人「とかち馬文化を支える会」の案内パンフレットや入会申込書も用意してお待ちしていますので、みなさんぜひご来場の上、ご協力をお願いします。
さて、黒ユリ賞の予想ですが、参考になるのは2月のバレンタインカップ。負担重量が全馬620kg、馬場水分5.1%で、ウィナーミミが勝ったレースです。同馬が勝ったとはいえ、5着馬でも勝ち馬から3秒8差という大接戦。そこまでに来た馬には、大きな差はないと見ました。
で、今回は、同レースの1着馬ウィナーミミ、2着馬ワタシハスゴイと、6着馬タワノアヤカが630kg。それ以外の馬は620kgのソリを曳きます。この10kgの差が、けっこう影響しそうな気がしますね。
となると、同レース3着のスーパーコマチ、4着のアアモンドグレイド、5着のコマクインが狙い目でしょう。バレンタインカップでは、それぞれ単勝10、9、8番人気という穴馬でしたが、それにしてはよく走りました。あらためて言いますが、そこでの1、2着馬よりソリが10kg軽くなるここは、チャンスだと思います。
3頭の中でもコマクインがおもしろそう。バレンタインカップの第2障害を先頭で越えたスピードは魅力です。このところ水分量の多い軽馬場で好走している同馬。日曜日の帯広も雨予報が出ており、今回もスピードが生かせるはずです。馬体重970kg台の馬ですから、荷物が重くて馬場も乾くと苦しくなるとは思いますが、軽馬場になることを信じて、この馬から馬券を買ってみましょう。
相手は、ここまでに名前を挙げた馬。ほかにも、2連勝中のヒマワリカツヒメや鈴木恵介騎手に乗り替わるワタシハキレイズキなど、買いたくなる馬が多くいますので、オッズを見ながら資金を配分して馬複総流しと行きますか!
とにかく小さい馬なので、馬体重や馬場状態次第では「?」になってしまうことも考えられます。当日の予想は大井のトークショーや場立ち予想会でご披露するとして、ひとまずこのコラムではこういう予想にしておきます。では、今回はこのへんで。