山陽勢が全体的に調子UP!
前回の小林啓二杯GII山陽王座防衛戦から一週間を空けず、再び山陽で一般開催が行なわれる。今回も地元山陽勢が中心のメンバー構成。前回の開催が始まる前は、山陽勢の調子は今一つだったが、GII開催を経て、全体的に調子が上がってきた。GIIは飯塚の片岡賢治の完全Vで終わったが、今回は外来勢の猛攻を阻止できそう。
そのGIIで優出したのは稲原良太郎、西村龍太郎、浜野淳、岩崎亮一、満村陽司、畑吉広、それに高木健太郎だ。稲原は準優勝を含むオール連対の大活躍だった。今までは成績が安定しない傾向にあった稲原だが、前回の大会で大きな飛躍を見せた。エンジン状態をコントロールし、乗り手のリズムも一定に保つ事ができた。前回はハンデが最重ハンの20M前だったが、今回は変動があるか。それでも一回り成長した稲原なら克服できよう。
西村龍は優勝戦3着で、準決までの3日間は全て1着。こちらもエンジンはだいぶ良くなっており、それが走りや成績にも反映されるようになった。最重ハンでも内枠に置かれる事が多く、武器のスタート力で先行する可能性が高い。今回も勢いに乗って攻めていきそうだ。浜野、岩崎の山陽主力組も復調を見せた。前々走まではピリッとしなかったが、前回のシリーズ中に調子を上げてきた。特に浜野は試走タイムも出るようになり、地元の牙城を守る力強い存在になった。満村もエンジンが良くなり、最重ハンの10M前なら通用する走りになった。畑は数節前からの好調をキープ。ハンデ位置とスタート力を生かし、早めに先頭に踊り出しての粘りが光っている。高木も前走で記念初優出となった。このまま順調に成長を続けてもらいたい。
外来S級は3者の予定で、その内2者が前走は山陽GIIだった。篠原睦は初日に白星を挙げたが、その後は追い込みが決まらなかった。岩田裕臣は初日から全くいい所を見せられなかった。田中茂は前走が浜松一般開催。近況、復調中にあった田中だが、前走の浜松では走りにキレがなくなっていた。
地元S級では人見剛志、前田淳あたりは多少良化の兆しが出ていたが、地元ランクトップの松尾啓史は前走ではずっと低空飛行だった。早めの立て直しに期待したい。
今回の新人33期は、地元4人に加え、飯塚から6人を迎え入れ、総勢10人が参戦する。各選手、まだ結果を出せていないが、1走ごとに急激に成長する事もあるので、その気配は逃したくない。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-19(25期)〕
人見 剛志〔山陽 S-26(28期)〕
前田 淳〔山陽 S-30(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-31(24期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-42(31期)〕
絶好調・鈴木圭一郎が連続優勝を狙う!
前回の浜松オートは、鈴木圭一郎が完全Vで締めくくった。それから一週間を空けての開催となる今節は、鈴木圭が勢いそのままに大活躍しそう。しかし、同期・中村友和や、飯塚から浦田信輔、荒尾聡など、鈴木圭の連続優勝にストップをかける選手は存在する。それ以外にも優勝に手が届く選手などもおり、注目の選手を挙げていきたい。
まずは優勝候補筆頭の鈴木圭。先述のとおり前回は全て1着で優勝を決めた。スタート、捌き、スピードのどれを取っても1級品で、死角は全く見当たらない。展開的に不利を受けるなどのことがない限り、優勝戦までは駒を進めてくるだろう。エンジンは完調の状態なので、これ以上評価のしようがない。
前節の浜松で準優勝だったのは中村友和。鈴木圭とは同期で、スピードに関しては同等のモノを持っている。前回の優勝戦でも鈴木圭の試走30に対し、中村は29と数字の上でも勝っていた。課題のスタートも一定の良化が見られており、枠順的にも内に置かれる事から、スタートで先に出て、抜け出してしまえば鈴木圭を食い止める対抗格として存在感を示せそう。
他に前節の浜松の優勝戦に乗っていたのは、今田真輔、柴田健治、野上史豪、笠木美孝。今田と柴田はハンデ位置を生かしての早めの抜け出しに期待できる。野上は3連勝で優出したように、エンジン面は好調そのもの。笠木も変わらずスタートの切れがあり、その後のイン攻めも冴えている。
外来では浦田信輔と荒尾聡が伊勢崎のSGで優出。浦田に関しては、その後の川口開催でも優出し3着入線。代名詞である安定感を遺憾なく発揮している。荒尾にしてもSG優出の上昇ムードに乗りたいところ。
川口からは若井友和と加賀谷建明がS級として参戦。若井はエンジンやや一息で、好結果を残せていないが、加賀谷は前走の地元開催で優出。いつものスピードが戻ってきている。その優勝戦に乗っていたのは伊勢崎の岩沼靖郎。成績がムラで狙いにくい面はあるが、ハンデが最重ハンの10M前に置かれるようなら快速を発揮できよう。
今回の地元浜松の金子大輔、佐藤貴也は近況イマイチ。金子は前走の地元開催で落車してしまった。今回、出場するようなら初日の試走には特に注目しておきたい。佐藤は、このところ優出がない。それでもエンジン大崩れしているわけではないので、ちょっとしたキッカケでリズムを取り戻してくるか。
33期新人は、花田一輝が前走の3、4日目を1着ゴールで連勝。このまま好リズムで行きたい。落合巧、金田悠伽、交川陽子らは苦戦中。しかし、金田は試走46が出るなど、タイム面での上昇が見られる。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-43(27期)〕
中村 友和〔浜松 A-15(32期)〕
小林啓二杯GII山陽王座防衛戦が開幕!
前年のこの大会は、丹村飛竜が優勝し岡部聡が準優勝で師弟ワンツーでの決着となった。優勝戦メンバーは浦田信輔以外、山陽勢で埋めつくされた。今回も地元山陽勢が気を吐きたい所だが、近況の調子からは外来勢の方に勢いがある。特に伊勢崎、川口から強力車が襲来し、勢力図は西低東高。地元勢はタイトル流出を阻止できるか。
地元S級のランクトップは松尾啓史。先の伊勢崎SGでは存在感を示す事はできなかった。エンジンが仕上がらず、連日苦しいレースを強いられていた。山陽S級は松尾に限らず、全体的に調子が上がっていない。それでも今回は、山陽の重鎮だった小林啓二のタイトルネームが付く記念レース。総力でもって外来勢を迎え撃ちたい。
伊勢崎SGで久々に優勝を果たしたのは高橋貢。重走路での優勝戦ではあったが、しっかりと状況判断をして最高の展開に持ち込んだ。晴れでのレースも動きは良かったので、記念連覇に期待がかかる。その優勝戦に他で乗っていたのは黒岩明。ここ数年でメキメキと力を付け、26期と中堅の域に入りながらも成長を続けている。実績を重ねるごとに本人の自信にも繋がっている。
SGの準決で反則をしてしまったのは青山周平と中村雅人。青山は荒尾聡と競り合う形になり、攻め焦っての反妨。残念な結果になってしまったが、予選3日間までの動きは良かったので、エンジン面は心配ないか。中村は長欠明けのSGで、3日目に中村らしいレースを見せたが、まだ完全に復活している印象ではない。これから徐々に調子を取り戻してくるか。
有力どころでは浜松から木村武之、飯塚から篠原睦が参戦。SGでは優勝戦まで行けなかったが、エンジンはそこまで悪くなく、今回のGIIなら通用しそうな状況。どちらもスタートからの速攻に期待できる。
A級では、前走の飯塚3日間開催で優出したメンバーがちらほら。金山周平、番田隆弘、五所淳、西村龍太郎で、金山は久々に状態が上向いてきた。ハンデ的に最重ハンの10M前なら好走できそう。番田もスランプからは脱出しており、武器のスタートから速攻に持ち込んでくる。五所、西村もスタートが早く、厳しいイン走法で中団を突破してくる。
その前の飯塚4日間でも優出者が数人いる。畑吉広、藤岡一樹、池田康範の3者。畑は優勝戦3着で、シリーズを通して全て車券に絡む活躍を見せた。藤岡もようやく良化の兆しが出てきた。池田はハンデ位置を生かしての奮闘に期待。
他では、スピードある田中賢や、独走の展開になれればペース上がる岡谷美由紀などにも注目したい。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-19(25期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
中村 雅人〔川口 S-4(28期)〕
黒岩 明〔川口 S-22(26期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
永井大介VS浦田信輔に割り込む選手は...
今回の川口開催は7月のGIキューポラ杯以来の「ナイターレース」。直前の伊勢崎ナイターSGで走っていた選手が多く参戦し、その時の動きが大いに参考になる。シリーズの核は永井大介と浦田信輔だが、他にも伏兵的選手を挙げていきたい。
永井と浦田は前走の伊勢崎SGで優出。優勝戦は雨走路で、浦田は苦戦し、永井もスタート後に好位を奪えず苦しいレースとなってしまった。しかし、永井は予選道中ではパワー溢れる走りを見せていたので、良走路なら問題はない。浦田はシリーズを通して白星がなかったが、力強い走りは健在。やや不足気味のエンジンでも、今回の一般開催なら問題ない動き。これぞオートレース、という走りを見せてくれよう。
地元S級で状態が良さそうなのは中野憲人と加賀谷建明。中野はSGでも鋭い追い込みが決まっていたし、課題とされているスタートもある程度の良化が見られた。加賀谷は前走のSGで2勝を挙げる活躍。スピード面は問題なく、この時期でもナイターのレースなら存在感を示せるハズ。
山田達也、大木光はSGでは物足りない内容だったが、地元の一般開催なら猛烈な追い込みが決まりそう。若井友和は前走のSG3日目に落車しており、不安の残る近況。
外来S級で浦田以外は、それほど状態の良い選手はいない。内山高秀が前走の地元SGで2勝は挙げており、ソコソコの状態ではあるが、西原智昭や滝下隼平などは明らかにエンジン不足。岩田行雄は、大崩れはしてないがもうチョイ欲しい現状。
A級では斎藤撤二が絶好調。前々走の飯塚ミッドナイトで優勝戦3着の後は、前走の飯塚で優勝。それも4日間シリーズで3勝、2着1回のオール連対。近年の充実っぷりが伝わってくる。伊勢崎勢では栗原勝測が前走の地元で準優勝。3日間シリーズで全て2着だった。その優勝戦には荒川哲也も乗っていた。
B級では牛沢和彦が順調な回復を見せている。釜本憲司も前走の地元4日間は、2勝を挙げるオール連対と気を吐いている。新人33期は泉田修佑が1勝、黒川京介が2勝と健闘している。稲川聖也も初勝利を目指して奮起したい。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
大木 光〔川口 S-24(28期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-43(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-17(28期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕
鈴木圭一郎が優勝候補の筆頭!
前回は岡谷美由紀の優勝で幕を閉じた浜松オート。今回、その岡谷は不在だが、伊勢崎のSGで好調だった選手が多数参戦。シリーズの中心は鈴木圭一郎になりそうだが、他にも優勝を狙える選手がおり、気になる選手を挙げていく。
優勝に最も近いのは鈴木圭だ。伊勢崎のSGでも準優勝の結果を残している。SG5連覇の夢は散ってしまったが、エンジンも気力も高い位置にある。よほどの事がない限り、優勝戦までは進出してくるだろう。
金子大輔はSGで優勝戦まで進めなかったが、レース内容はそれほど悪くなかった。準決は3着となったが、5日間のシリーズで全て車券に絡んでいた。特長である安定感の高さを示す形に...。今節も初日から強烈な追い込みを見せてくれそうだ。金子と同期の佐藤貴也もエンジンは悪くない。SGでは準決4着だったが、他の日に2勝を挙げる活躍。今回こそは優勝戦まで進みたい。攻めの果敢さは変わらずで、強気な仕掛けを披露する。笠木美孝と青島正樹はエンジンもうチョイか。それでも一般開催なら通用する状態にはある。
外来のS級は5人参戦予定。ランク筆頭は新井恵匠。前走は地元のSGで気合の入る所だったが、結果的には不本意な成績になってしまった。近況はエンジンが仕上がり切らず、苦しいレースを強いられているが、整備に向き合う姿勢は真摯そのもの。努力が結果に結びつく日も近いハズ。
伊勢崎からは他に田村治郎、吉原恭佑、鈴木将光が参戦。田村はエンジン状態がイマイチだが、吉原に関しては上々の動き。SG5日間を全て3着以内でまとめており、2勝も挙げている。天候に関係なく車券で狙えるのも大きな強み。鈴木将は徐々に調子を上げてきている。
飯塚から参戦は田中茂。前走のSGでは3日目に反則をしてしまい、4日目は罰休。しかし、最終日は1着を取ってシリーズを締めくくっていた。反則の影響で攻めは慎重になるが、それでもA級以下を相手のレースなら捌きを発揮して上位に進出してくるか。
A級では三浦康平が好調。前走の地元SGで優出し3着に食い込んだ。持ち味のスピードを生かしたレース運びが特徴。走路温度が下がった方が結果が出やすいタイプだ。他では須賀学が状態上向き。前々走の地元で優出し3着入線すると、前走の飯塚では準優勝。それも4日間シリーズでオール連対の安定感だった。また、落合淳と鈴木幸治が前走の地元開催で優出。佐藤裕児も前走の地元開催で優出していた。
33期新人は苦戦が続いているが、落合巧が前走の3、4日目で1着を取り、連勝中だ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-32(22期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-10(30期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-20(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕