第52回GIスピード王決定戦開幕!
10月から新しい全国ランクが適用される。1位は前回に引き続き鈴木圭一郎。他もそれほど大きな変動はないが、今回の地元山陽勢の躍進がやや目立つ。今回は今後の勢力図を占う記念シリーズ。鈴木圭が突っ走るのか、それとも急上昇を見せる選手が現れてくるのか。
今期から山陽のランクトップは人見剛志。今年の初頭は大活躍を見せた。その後、やや低迷していたが、ここ数節で再び上昇。前走のプレミアムカップでも元気一杯な走りを見せていた。優勝戦までは進めなかったが、準決で試走28を叩き出すなど機力の面は問題ない。山陽のトップを張るに相応しい力量が身に付いてきた。
その人見を抑えてプレミアムカップで優勝戦まで進んだのは松尾啓史。準決で人見の猛攻を凌ぎきり優出となった。その後の飯塚ミッドナイトでも準優勝を決めるなど、人も車も高い位置にある。今期から全国8位になるが、そのランクに相当する走りを披露することができるだろう。
地元山陽勢では角南一如が上昇中。岩崎亮一や佐々木啓もエンジンは中の上といったところ。角南は前走の浜松で優勝戦まで進出。その前のプレミアムカップあたりからエンジンが上向き、角南らしい捲りが決まりだしていた。走路が食い付く冬場に活躍することが多いので、これからは角南の季節となる。
外来で強力なのは何と言っても鈴木圭一郎。プレミアムカップでは永井大介に屈し準優勝となったが、その後の地元3日間開催では完全優勝を決めてきた。エンジンも乗り手も不安な面は見当たらず、今回の優勝候補筆頭に挙げられる。鈴木が完全優勝を決めたレースに乗っていたのは、先述の角南、それに木村武之と伊藤信夫。木村は試走28を出し一番人気に推されたが、外枠の鈴木圭がスタート飛び出し、序盤の展開作りがうまくいかず7着。ただし、数字が表しているようにエンジン状態は良い。伊藤は優勝戦3着。予選道中も全て1着と調子を上げてきた。
前期と同様、今期も全国3位なのは高橋貢。前走の地元3日間開催では完全優勝がかかっていたが、早めに独走態勢に入った森村亮に振り切られ準優勝。もちろんエンジンは悪くなく、良い形で今回に臨める。貢を破った森村も今回参戦。一人で走ると早いタイプで、エンジン状態も良い今回は期待できるが、ハンデ重化は免れないところなのでレース展開はガラッと変わってきそう。他にこのレースで優出していたのが吉原恭佑、鐘ヶ江将平。どちらも軽く調子の上下動はあるが、エンジン良い時は強烈な走りができる選手。
前走のプレミアムカップで優出し復調の道を順調に進んでいるのは中村雅人。まだまだ好調時の走りではないが、展開に左右されない柔軟な走りが戻ってきている。早川清太郎は今期から全国5位になるが、現状は不安残り。プレミアムカップの準決で落車妨害をすると、その後の地元開催では欠車。今回は参加の予定だが、どこまでの走りができるかどうか。
前走の地元はイマイチだったが、その前と更にその前の地元浜松で優勝した渡辺篤も動向に注目したい。他では荒尾聡や篠原睦らの飯塚勢もエンジン的には戦える位置にある。西原智昭や加賀谷建明も一発力があるので警戒したい存在。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
人見 剛志〔山陽 S-7(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
プレミアムVの永井大介が凱旋!
今回は、飯塚で大仕事をやってのけた永井大介が凱旋。まともに対抗できる車は浦田信輔くらいで、連続優勝の大チャンス。このまま快進撃を見せてくれるのか。
先述のとおり永井は飯塚の特別GIプレミアムカップで優勝を決めてきた。初日の重走路は7着だったものの、2日目は2着、その後3日間は優勝戦を含めて全て1着だった。優勝戦では、現全国ランク1位の鈴木圭一郎との死闘を制しての栄冠。かつての自信を取り戻す快勝だった。今度は地元でファンタジックな走りを披露してもらいたい。
相手候補の筆頭は浦田信輔。前走は地元のプレミアムカップだったが、成績としてはイマイチだった。初日に2着で連対したが、その後の4日間は全て4着。優勝戦にも進出できなかった。しかし、5着以下がなかったのが浦田らしく、エンジン大崩れしている訳ではない。ある程度の位置では保てているし、今回のような一般開催なら十分通用する動き。もっとも、永井に勝つには上積みが必要となるが。
地元のS級では中野憲人がエンジン上々。プレミアムカップではオープン戦に苦しみながらも、そこそこの成績を残し、その後の伊勢崎でも良い追い込みが決まっていた。走路が冷えてくるこの時期に活躍が期待される。山田達也と大木光の28期コンビはピリッとしない。山田はプレミアムカップの最終日に反則してしまったし、大木も大した成績を残せなかった。エンジンがイマイチな黒岩明らと共に、今回の地元で巻き返しを図りたい。
伊勢崎からは田村治郎、内山高秀、岩田行雄がS級として参戦。内山は直前の地元開催で優出。優勝戦では車群に揉まれてしまったが、予選準決は1着で通過。この優勝戦では松本やすしも乗っていた。エンジン、スタートの切れ共にマズマズの状態にある。田村もエンジン的にはマズマズで、持ち味の車速が出ている。岩田は、もう一息といった感じだ。
飯塚のS級は浦田以外に、弟分の田中茂も参戦。前走の伊勢崎の初日に反則してしまったが、その後の2走は2着でエンジン面は心配なさそう。
A級では、前回の優勝戦で落車したが、益春菜が今回も注目。スピードだけでなく捌きもだいぶ上達している。落車による悪影響がなければよいのだが。外来では中村友和、有吉辰也といったところが有力。中村は近年、メキメキと力を付け、スピードだけならS級と変わらぬモノを持つ。課題のスタートもだいぶ克服されつつある。有吉は前走のプレミアムカップの2日目、3日目に全盛期を彷彿とさせる走りを見せた。代名詞だったカミソリスタートからハイペースの逃げ、かつ、抜かせない走りに久々にシビれた。今回は追い込むレースが多いが、的確な攻めで上位に進出していくか。
B級では牛沢和彦が好調。前々走の地元で優出し5着になると、その後の地元開催でも優出し3着。最重ハンの10M前なら十分通用する走りになってきた。新人では、黒川京介が前走の最終日に試走39を出すなど着実な成長が見られている。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
黒岩 明〔川口 S-22(26期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
大木 光〔川口 S-24(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-21(26期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-20(30期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕
プレミアム組で好調な選手が多数参戦!
前回の浜松は、渡辺篤の連続優勝で幕を閉じた。その渡辺は今回も参戦しており、3連続優勝がかかっている。しかし、今回はプレミアムカップに出場していた強豪達が帰ってきた。渡辺は3連続Vへ突き進めるのか。それともS級勢が格の違いを見せて阻止するのか。
現在、渡辺篤は絶好調。2連続Vとなった前節は全て1着の完全優勝だった。これで前々節から5連勝。まさに破竹の勢い。好調なエンジンだけでなく、乗り手の自信も加わりまさに鬼に金棒。今回も初日から飛ばしてくるハズ。
全国ランク1位の鈴木圭一郎もエンジンは絶好調。前走のプレミアムカップで準優勝だった。それも5日間のシリーズで全て連対。エンジン面は充実している近況。鈴木は、浜松の2節前の優勝戦で渡辺篤に負けており、今回はそのリベンジに燃えている。
鈴木同様にプレミアムカップで優勝戦まで進んだのが金子大輔と岩崎亮一。金子はシリーズを通して白星がなかったが、最終日の優勝戦では素晴らしい試走タイムが出ていた。レースは枠的に厳しい位置からの競走で5着だったが、エンジンだけを見れば仕上がり一番だった。長期休養から復帰して、徐々に乗り手の感覚が戻ってきていたが、ここにきて以前の金子の走りが完全に戻ってきた。これからは連勝街道を築いていけるハズ。岩崎はプレミアムカップの準決で、前を走る6車が落車するというアクシデントが逆に恵まれ優出となった。優勝戦もマズマズのスタートを決め4着でゴールを迎えていた。
伊藤信夫は、岩崎が走っていた準決で2番手を走っていたが被害があり落車。そのまま走れていれば優出どころだっただけに、無念の思いだっただろう。それでも最終日は2着を取っていたので、車の方への悪影響はなさそう。
木村武之や佐藤貴也は、やや元気がない近況。プレミアムカップでもピリッとしなかったばかりか、木村は最終日に反則を取られてしまった。エンジン面も精神面も厳しい状況だが、ここは木村、苦しい経験を多く乗り越えてきたので、必ずや克服してくるだろう。佐藤ももうちょっと走れていい選手。
プレミアムカップが地元開催だった荒尾聡は、予選3日間をオール1着で準決を迎えた。しかし、その準決で反則失格となってしまい、優勝戦には乗れなかった。ただ、エンジン的には高い位置にあるので、無理な攻めはできないとはいえ、車ナリに進出してくる可能性は大。角南一如もエンジンは良さそうだった。周りの選手がタレてくるレース後半でも、スピードが落ちる事なく元気な走りを見せていた。エンジンだけで言えば滝下隼平もかなりの仕上がりにあった。スタートが甘いのでオープン戦で苦しんでいたが、レース後半の追い込みはなかなかのモノだった。
A級では斎藤正悟と浅野浩幸が前走の地元で優出し上昇ムード。B級では、イン堅い石田智之がエンジン上向き、今まで以上に抜かれづらい存在になっている。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-16(24期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-17(28期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-19(25期)〕
久しぶりのミッドナイト開催!
前回のミッドナイトレースが8月の初旬だったので、約2ヶ月ぶりの深夜の対決。今回は地元S級が不在。伊勢崎から3名、山陽から1名でS級は4人のみ。やや寂しい布陣だが、プレミアムカップで優出した2選手が来場。どのような戦いになるのか。
注目となるのは青山周平と松尾啓史。どちらも前回飯塚のプレミアムカップで優勝戦まで進んだ。青山は優勝戦3着で、松尾は6着。予選道中は2人とも、全て車券に絡む活躍を見せていた。充実度で言えば青山の方が上。1着を3本重ねていたし、スタートも切れている。飯塚走路との相性もバッチリだ。今回はミッドナイト開催になるのでマフラーなどが替わるが、それが走りにどう影響してくるか。それでも柔軟に対応してきそうだ。格下相手に強烈な走りを見せる。松尾も今年初頭のような動きが戻ってきた。足回りの不安が解消され、走りにも余裕が出てきている。普通の乗り味になれば、持ってる技量を総動員してレースを組み立ててくる。青山に対抗できる筆頭は、この松尾になる。
他のS級は新井恵匠と竹本修。新井は絶好調時の動きになく、もどかしい走りが続いているが、大崩れしているわけではなく、今回の様なメンバーなら十分通用するエンジン状態。竹本に関しては完全にスランプに入っている。もう何節も成績が上向いてこない。どこかしらで上昇のキッカケを掴みたいが、それが今回になるかどうか。
A級は地元勢が戦力豊富。S級でもおかしくない力量を持っているのが久門徹、東小野正道、岩見貴史あたり。前回のプレミアムでは、岩見が初日から2連勝。準決も3着と惜しい結果だった。エンジンは中の上にはある現状。武器のスタート力を発揮して、早めに上位争いに参加してきそうだ。久門と東小野はエンジン状態が並。それでも速攻に期待できるのは久門で、スローペースの混戦で見せ場を作れるのは東小野となる。
外来では山陽勢が好調か。池田康範は前走の地元開催で優出した。この流れを変えずに今回に臨みたい。番田隆弘は前走の伊勢崎GIIでは2勝を挙げる活躍。スタートの切れが良く、レース序盤に勝負をかけてくるタイプだ。松井大和も近況はマズマズ。人気薄の時の一発力も魅力で、穴党向けと言えるかもしれない。伊勢崎からは、速攻タイプの新井淳や、スピードタイプの田中賢が車券に絡んできそう。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-10(30期)〕
竹本 修〔伊勢崎 S-39(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
久門 徹〔飯塚 A-2(26期)〕
東小野 正道〔飯塚 A-6(25期)〕
越智 尚寿〔飯塚 A-20(25期)〕
岩見 貴史〔飯塚 A-23(29期)〕
高橋貢が若手勢に存在感を示す!
前回のGII稲妻賞で今年のナイター開催を終えた伊勢崎オート。今節からは昼間開催に移行する。一週間前まで行なわれていたプレミアムカップに出場していなかった高橋貢が戦線復帰。高橋以外のS級は、前走がプレミアムカップで、その時の動きが参考になる。
高橋貢は前走が地元のGII。この時はシッカリ優出して6着だった。予選道中でも2勝を挙げるなど、マズマズの動きを見せていた。今回から昼間開催になるとは言え、これまでの豊富な経験から柔軟に対応してくるものと思われる。メンバーを見渡してもシリーズの核になるのは間違いない。
他にも地元のS級は元気一杯。今回2番手は早川清太郎。プレミアムカップでは準決で、前を走る前田淳と伊藤信夫に強引に突っ込んで行ったが接触落車。最終日は罰休で出走はなかった。今回は落車明けとなるので、初日の試走には十分注意を払いたい。田村治郎、内山高秀、吉原恭佑も準決までは進んでいた。田村と吉原はシリーズ中に2勝を挙げる活躍。内山は準決の5着以外は全て3着の安定感。3者ともにエンジンはある程度の位置にある。
外来では篠原睦、黒岩明、浜野淳といったあたりが強豪どころ。篠原は地元のプレミアムカップで優勝戦までは行けなかったが、エンジン的には戦える状態にある。黒岩も持ち味の強気な攻めが見られていた。浜野は準決に乗れなかったが、シリーズ後半は多少上向いてきていた。他では、スピード豊かな加賀谷建明がプレミアムカップで初日から2連勝。田中茂も力強い走りができていた。軽いスランプに入っていた鐘ヶ江将平は、ようやく良化の兆しが出てきた。
A級では谷津圭治がエンジン好調。プレミアムカップでも1着2回、2着を1回と奮闘していた。最近では雨走路での活躍も目立っている。浜松の山浦博幸は、前走の川口で優出し3着。4日間シリーズで全て車券に絡む内容だった。川口の君和田裕二も、直前の地元開催で優出し準優勝。状態は上向いてきている。
B級では、小田雄一朗が川口で最高の結果を残した。優勝戦まで進出すると、0ハン単騎から見事逃げ切り。自身2度目の優勝を決めてきた。飯塚の宮地朗もマズマズの状態。前走の川口4日間開催で2勝を挙げている。また、新人33期は、前評判の高かった田崎萌が前走の最終日に初勝利を挙げた。ここから波に乗りたいところだ。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-9(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-20(30期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
黒岩 明〔川口 S-22(26期)〕
浜野 淳〔山陽 S-31(24期)〕